2023.9.21号~No.4024号
投稿日 2023年9月21日
■ はじめに
~ゼレンスキー大統領が19日の国連演説に先立って
「プーチンを食い止めるか、世界大戦を始めるか、全世界が選ばなければならない」と世界を恫喝!
なぜこんな恫喝男を支えるために、日本を含め世界は身を切って支援しなければならないのか!?
ヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は、東海岸時間19日午後2時ごろ(日本時間20日午前3時)に、第78回国連総会で演説しました。
※「団結は戦争を防ぐ」 ゼレンスキー大統領の演説全文(日経新聞、2023年9月20日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN200EG0Q3A920C2000000/
この演説に先立つ、17日放送の米CBSテレビのインタビューの中で、ゼレンスキー大統領は、ウクライナが敗北すれば、ロシアはポーランドやバルト3国に迫り、第3次世界大戦に発展しかねないとして、「プーチンを食い止めるか、世界大戦を始めるか、全世界が選ばなければならない」と述べています。
※「ウクライナ敗北なら世界大戦」 ゼレンスキー氏が警告(共同通信、2023年9月18日)
https://nordot.app/1076377683592430530
これは、驚くべき発言です。許し難い発言でもあります。これでは、まるきり「自分と隣人の揉め事で起こした喧嘩で、世界中が加勢しないならば無関係な人間も巻き込んで、地球上を燃やしてやるからな」と恫喝しているに等しい発言です。
そもそもウクライナがロシアの侵攻を呼び込んだのは、2014年のユーロマイダンクーデターから8年間にもわたり、ウクライナ国内のロシア系住民への迫害・虐殺を継続してきたからです。この恐るべき民族浄化を、西側政府はひたすら見逃し続けてきました。
ポーランドやバルト3国と、ロシアとの間に政治的・外交的緊張関係があるといっても、それらの国々で、国内のロシア系住民への差別政策や虐殺が実行されているわけではありません。ロシアが軍を動かしてそれらの国々に介入する理由などはありません。
事のはじめから、ウクライナと米国、NATOの言い分が狂っているのは、ロシアを悪の帝国に仕立てるために、ウクライナ国内でロシア系住民を殺し、軍まで繰り出して弾圧してきた(特に東南部のドンバス紛争)犯罪について、一切触れないことです。
日本政府も、日本のマスメディアも、欧米とこの点でまったく足並みを揃えており、その欺瞞は人道的犯罪といっていいレベルであると思います。
このゼレンスキー大統領の恫喝は、ベトナム戦争やイラク、アフガニスタンの戦争で、米国の政権が、国民を戦争に巻き込むときに、使ってきた手とまったく同じです。
米国の元陸軍指揮官で、トランプ政権で国防長官補の顧問をつとめたダグラス・マクレガー元大佐は、自身のYouTubeチャンネル『ダグラス・マクレガー ストレートコールズ』に、9月8日付けでアップした「米国はロシアとともに破局を迎えようとしている」というタイトルのインタビュー動画(撮影は7日)で、奇しくもこう述べています。
「リンドン・ジョンソンやウェストモーランド将軍などは、ベトナムでVC(ベトコン、南ベトナム解放民族戦線)や北ベトナム軍と戦わなければ、私たちはロサンゼルスやシカゴで彼らと戦うことになる、と常に言っていました。それは明らかに馬鹿げています。
同じことが、イラクやアフガニスタンでも言われました。常に馬鹿げていました。今、私たちはウクライナでも同じことを聞いています。もう聞き飽きました」
※ はじめに~米国の元陸軍指揮官で国防長官補の顧問をつとめたダグラス・マクレガー元大佐が「ウクライナ軍兵士の死者は40万人。ロシアが71歳の戦車部隊兵士を捕虜にした。訓練を受けていない兵士はただ単に、挽き肉機に送り込まれているようなもの」と戦場の現実を暴露!
米国によるウクライナへの支援を「最善の投資」と語ったミット・ロムニー上院議員に対し「私たち(米国民)が唯一成功したことは、ウクライナ国民を殺し、国を破壊したことだけ。この男(ロムニー議員)は狂気じみているか、病的な嘘つき。少なくともサイコパスの域に達している」と痛烈批判!!
(日刊IWJガイド、2023年9月13日)
『出典』
IWJ 編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴)
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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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