隠された被曝労働〜日本の原発労働者1
『隠された被曝労働:日本の原発労働者(Nuclear Ginza)』
制作:イギリス・チャンネル4 1995年/24分 日本語版:岩佐基金

 日本で原発の被曝労働に初めて光をあてたフォトジャーナリスト樋口健二氏の目を通して、若狭湾の被曝労働者たちの過酷な現実とその影にひそむ日本の格差・差別・利権政治を浮き彫りにした秀逸なドキュメンタリー。原発推進派のタブーに鋭く迫ったため、日本のマスコミでは放送されなかった。
 福島原発事故の現場で急性被曝した下請けの作業員たちはどういった人たちなのか。彼らを「英雄」ともてはやす前に、この社会がこれまで「英雄」を工具のように使い捨ててきたという悲しい事実を知っておきたい。
隠された被曝労働〜日本の原発労働者2
 
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樋口健二氏講演「ヒバク~放射能の恐怖」(1) 巨大原子力産業がマスコミをコントロールしている
 
 
 
 
 
 地獄の沙汰も 金次第

 皆さん、こんばんは。紹介を頂きました樋口です。よろしくお願いします。

 私は三十数年間、被曝労働だけを追ってきました。原発の問題というのは様々ありますね。「もんじゅ」をはじめ、JCOの臨界事故や、核廃棄物問題とか、地震まで含めると様々ありますけれども、私にとって労働者の被曝問題はどうにも避けて通れませんでした。

 それというのも、僕の被曝問題の原点は、この大阪なんですよ、皆さん。
 皆さんももう、ご存知かと思いますが、2001年10月10日に亡くなられた岩佐嘉寿幸さんという方が、わが国初の原発被曝裁判を起こした方です。裁判は1974年4月15日から始まりました。

 岩佐さんが実際に被曝したのは、1971年5月27日、敦賀原発でした。わずか2時間半で、右側のひざに腫瘍ができる放射線被曝を受けました。
 この岩佐さんの訴えに対して、国も原発関係者も、さらに東大の教授まで出てきて、被曝が原因ではないという政治判断を下していったすごい時代がありました。

 時代を振り返ると、70年代というのは高度経済成長に向けて日本がまっしぐらな時です。この時は、やっぱり原発というのは説得力があったんですよね。エネルギーはいくらあっても必要な時だったんです。

 でも今は、どこも工場をぶっ壊してるのに、どうして原発が必要なんですか? 日本に原発なんかひとつもなくていいんです。

 今、物を作っているのは中国や東南アジアですよ。あるいは、トヨタなんかみんなアメリカで作ってますよ。日本では物は作れません。何故作れないかというと、労働力が高いからですよね。人件費が安いところにみんな工場をもっていってるから電力なんて要らないんですよ。

 しかもこの国は地震大国なのにビルをバカバカ建ててるでしょう。
ここ大阪もそうだけど、東京なんかひどいもんじゃないですか。ニューヨークのマンハッタン以上ですよ。これを建てたのにはね、理由があるんですよ。それは電気を使うためですよ。日本人は僕も含めてみんなバカなことやってますよね。

 だから、本当はもう電気は要らないんですよ。それよりも、労働者を殺すことをやめましょうと、今日は訴えに来ました。

 大阪でもたくさんの労働者が原発を渡り歩いています。
本当にすさまじいもんです。僕の集めた資料だってすごいもんですよ。今日はちょっとしか持ってこなかったんですが、資料を見るとすさまじいことが分かりますよ。

 原発は全国の労働者を必要としていますから。何百万という人間が原発には必要なんですから。
この話をしないから、みんな原発はコンピュータで動いているという認識を持ってしまったんですよ。それはマスコミがそのように報じたから。

 僕に言わせると、いちばん悪かったのはジャーナリズムです。
今日はジャーナリストの方はいらっしゃいませんか? なぜ、こんなことをしたんでしょう? 真実を伝えるのがジャーナリズムですよ。
僕はその真実を伝えるために三十数年かかっています。

 日本のマスコミが伝えない理由は簡単なんですよ。日本のジャーナリズムは、NHKも含め全部、国や企業から金をもらっているんですよね。だから本当のことを報道できないんですよ。皆さんの視聴率の影響なんてわずかなもんですよ。みんな原発から金をもらってるんですよね。巨大原子力産業です。

 ところで、皆さん、原発をどのように思っておられましたか? 原発というのは電力会社がやっていると思っていたでしょう?
 電力会社が電気をつくるのは当たり前だと思っていらっしゃるでしょう。

 ところが現実はそうじゃないんですよね。
三井グループ、三菱グループ、住友グループ、この三大財閥が、原子力を根底から支えているんです。

 これじゃあ、かないませんよね。ジャーナリズムなんか簡単に抑えてこれたわけですよね。
その上に東京原子力グループなど、日本には原子力グループが5つあって、日本の政治を根底から支えているんですからちょっとやそっとじゃかないませんよ。だから、30年経とうが、40年経とうが原子力が止まらなかったのはそういうことなんですよ。


『すべて読む』
(2005年7月2日 大阪市立生涯学習センターにて)より

原発"安全神話"の陰に...
『Voice』特命調査班
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これまで「重大な事故は絶対に起きない」としてきた日本の原発でなぜ事故がおきたのか。

 「マル調」が検証を進めていくと、安全性のチェックをめぐる官と民の癒着ともいえる実態が浮かび上がってきました。


新潟県・刈羽村。


 <記者リポート>
 「刈羽村には、原子力発電所の地元に対して交付される交付金による生涯学習センターや体育館も整備されています」

 1999年に建設された「ラピカ」。

 図書館やフィットネスジムも備える村の自慢の施設だ。

 <記者> 「こちらは体育館ですね」 総事業費は84億円。

 このうち70億円は「電源立地促進対策交付金」でまかなわれた。

発電所の地元自治体に対し、国からおりてくるお金だ。

 また、村では交付金で全世帯に高速光ファイバー網を整備。

 村民同士の電話料金をタダにするなど、手厚い住民サービスを行っている。村の収入の半分は原発関連のお金で占められ、もはや原発なしでは村がなりたたないのが実情だ。


その一方で、村民には原発への不安感も根強い。


 これまで様々な事故やトラブルに見舞われてきたからだ。

大きな不安を感じる「あの組織」とは…

 原子力安全・保安院のことだ。

 福島の事故を受け、連日会見をする保安院。経済産業省の中にあって、原発の安全性を監督する役割を持つ。ところが保安院はこれまで、原発トラブルでずさんな対応を重ねてきたという。

「こういう風土・体質ならあとまったく(不正が)ありませんよ、と断言しきれない」

2002年、柏崎刈羽原発などで発覚した東電の「トラブル隠し」。定期点検で原子炉部品に多くのひび割れが見つかったにも関わらず、データを改ざんして隠蔽していたというものだ。発覚の端緒は、原子炉メーカーの技術者からの内部告発だった。

 だが当時、保安院はこれを2年間にわたり公表しなかったばかりか、告発した技術者の氏名などを東京電力側に通報していたのだ。内部告発者を危険にさらす、あってはならない対応だ。


 内部告発を受けながら、保安院がそれを東京電力に漏らしていた「トラブル隠し」問題。


 当時、保安院の幹部として調査にあたっていたのが、中村進首席統括安全審査官。ところが中村氏はこのあと、ある企業に再就職していた。その企業とは…

再就職先は「四国電力」。

 つまり、原発の安全性をチェックする立場から、される側の企業に天下っていたというわけだ。

天下りは、何もこれだけではない。

 東京電力の顧問になっていた石田徹元資源エネルギー庁長官を始め保安院や経済産業省からは50年間で、幹部68人が電力会社に天下っていた。


すべて読む> 特命調査班 ~マル調~「原発“安全神話“の陰に…」
福島第一原発爆発 安全神話はなぜ崩れたか
NNNドキュメント 3.11大震災
3.11大震災 「全電源喪失の研究」日本では、こうした研究は行われなかった。
 シミュレーションでは、外部の電源、非常用電源、バッテリーの全てが使えなくなると、炉心の燃料は冷却する水が無くなり、2~3時間で溶け始める。
 その40分後、燃料は圧力容器の底に落下。更にその底を突き抜ける「メルトスルー」へと一気に進む。
全電源喪失の事態(08:35)「1号機 当直員引き継日誌、3号機 当直員引き継日誌」に、全電源を失ったときの記録。
外部電源用の鉄塔が、津波の前、地震で倒壊。
鉄塔は審査の盲点だった。(耐震安全性評価 特別委員長 入倉孝次郎氏の言)」
 もし、「鉄塔が倒れたら深刻な状態が起きる」と何度も警告が発せられたが、全電源喪失について、原子力安全・保安院 寺坂信昭院長「最悪の事態はあり得ない」と国会答弁。
原子力安全委員会の指針集(10:10)に「長時間の全電源喪失は考えなくても良い」と記載されていた。
 指針27:長期間にわたる全交流動力電源喪失は、送電線の復旧、または非常用交流電源設備の修復が期待できるので考慮する必要はない。
 原子力安全委員会(総理大臣に助言する諮問機関)のトップ 斑目春樹委員長(当時)は、安全設計審査指針をどう認識していたのか。斑目委員長「長時間の全電源喪失は考えなくても良い」は「知らなかった」と言明。
 原子力安全委員会(総理大臣に助言する諮問機関)のトップ 斑目春樹委員長は安全設計審査指針をどう認識していたのか。「長時間の全電源喪失は考えなくても良い」は「知らなかった。何となく、原子力安全委員会の指針集を読みながら、読み飛ばしていた」。
 過去、日本各地の原発で、想定越えの揺れでも、国の会議では「過小評価」されてきた。
耐震指針」を見直す議論が始めた。一部の学者から「巨大地震や大津波、全電源喪失などに備えるべきだ」という意見が強く出ていたが、「官僚たちや電力会社などは、そうした確率はきわめて低い主張」した。2006年「耐震指針」は改訂され、「揺れに対する強度は引き上げられたが、全電源喪失については、結局盛り込まれなかった。
見過ごされた警告、スリーマイルの教訓
 原発の設計者からも警告が発信されていた。日本の原発でも、「制御棒の脱落など、ヒヤリとする事故が多数起きていたのに、隠されてきた(参議院 行政監視委員会)」と報告された。
トラブルがあっても大したことはない。重大な事故にはつながらないと、過小評価」する傾向が日本では強かった。
メディアが報道しない福島原発事故の真実
人類最大の惨事。権力を握る政治家、官僚、電力会社が原発のあらゆるスキャンダルを隠し、大したことがないように見せてきた。
 
何兆円ものビジネスを守るために、今回も同じ手段を使おうとしている。
自分の身体がどれくらい放射能被曝をしているか検査したかったが、福島大学には拒否された。「市民の検査はしないと」。隣の県の病院に問い合わせると、「福島県知事から福島県民の診察を受け入れないように指示されている」そうだ。
 
 千葉の漁師 「最低でも週2回、奇形魚が揚がる」
福島第一原発事故関連のツイート
3月12日の1号機の水素爆発から1ヶ月近くの間に放出された放射性物質の総量■ 
◆原子力安全・保安院の試算では37京ベクレル。
◆原子力安全委員会の試算では63京ベクレル。
◆東電は「放射性物質の総量は発表できない」。
(「東電、原子力安全・保安院の情報隠しは続いている」より)

東電は『死んでもいい人間』を集めた
 「東京電力は震災直後、『死んでもいい人間を集めてくれ』と指示した」。福島第1原発に潜入していたジャーナリストの鈴木智彦氏は日本外国特派員協会主催の記者会見に出席し、こう語った。
全文>http://bit.ly/tu7hgw

★日本の頭脳★ 世界も驚く名言
 大橋弘忠(東京大学 工学系研究科システム創成学専攻教授 「元東電」) ・格納容器が壊れるのは、1億年に1回の確率だから、そんな事考えなくても良いです。
名言集

マスコミ→プルサーマルという言葉はテレビでは出すな※1
 東電、保安院、電事連すべての禁句は「プルサーマル」。 3月12日、14日の相次ぐ水素爆発でプルトニウムが大量放出されていたことは分っていたのに、これを必死に隠蔽。彼らを追い詰めたのはフリージャーナリストたちでした。

原子力安全委員会 かつて班目委員長は
 汚染水処理について「知識を持ち合わせていないので」東電と保安院にしっかりと指導をしていただきたいと答えて周囲を唖然とさせた。これで、週1回、最短10分弱の会議で約1650万円の年収を貪っている。

国・保安院、東電、御用学者による大嘘の数々
 彼らの主張「レベル7には絶対ならない。メルトダウンはありえない。再臨界は考えられない」すべて嘘、出任せ。 そして工程表による空手形。騙される国民と、安全説でマインドコントロールするマスメディア。米倉らの経団連は消費増税でも大儲け。

保安院 思い出のオズラ西山審議官は省内でラブアフェアー
 嘘を吐きながら、オズラ西山審議官は省内でラブアフェアーを楽しみ、「たいしたことない」と繰り返していたのです。西山審議官の子供も東電にコネ入社だそうです。

原子力村の「不都合な真実」
 原発大手企業と霞が関 ズブズブの証拠を入手
『安全なんか、知ったことか』
「現代ビジネス」http://bit.ly/kXDLGq
規制する側とされる側が同居」 「官民癒着」が疑われるズブズブの関係。 公にならないように法律の特例を利用して採用した上、受け入れ先は原子力行政の「中枢」と言われる原子力委員会や文部科学省の研究開発局など「原発関連部署」ばかり。原発の規制機関である原子力安全委員会(原全委)で働く東電社員もおり、規制される側と規制する側が机を並べる異常な姿が常態化していた。メンツも錚々たるもの。電力会社である関西電力や日本原子力発電から東芝、三菱重工、日立製作所などの日本を代表する大手メーカーがズラリ。

3.11東電の社長がパニックに陥りました。
 さらに保安院もパニックです。3.11「保安院は福島第1原発に通常7人いる安全を監督する立場の保安検査官が17日まで福島県庁に避難して一人もいないことを明らかにした(読売新聞)

福島原発の廃炉までに要する経費=1基5300億円、期間30年
 全て東電が持つべき。清水前社長に莫大な退職金を支給できのなら財源はある。内部留保もはき出すべき。足りなければ原発利権をむさぼった者や企業すべてだ。政財界そしてマスコミが賠償責任を負うべき。国民に責任はない。

東電、震災後も顧問に月額90万円 政府答弁書
 東京電力が東日本大震災の発生後、顧問計29人に総額1億5600万円の報酬を支払っていたことがわかった。野田内閣は17日、この事実を記載した政府答弁書を閣議決定した。
朝日新聞>http://bit.ly/HQgtAU

「原発の避難生活で自殺」 福島の遺族、東電を提訴
 訴状によると、喜一さんは避難生活を始めてからうつ病になり、昨年7月に自殺した。栄子さんは記者会見で、「事故がなければ夫は死なず、元の生活をしていたはずだ」と話した。朝日新聞


忘れられた悲劇 『お墓に避難します』とは行政に対する辛辣な批判
 原発事故は何人を自殺に追いやればすむのだろう。過日、酪農家が『全ては原発のせいだ』という意味の言葉を壁に書き残して自殺。東電の幹部がお詫びに行ったとか、会社としての反省のコメントを聞かない。

報道から消えた相馬の酪農家自殺
 農業男性は「連絡をとるたびに『原発ですべてを失った』と悩んでいた」と話した。このような状況の中で、国会では党利党略の政権争いをしている。仮に政権が変わっても、原発自殺のような悲劇は続く。
政治家も東電も経団連も自分達の利益の事しか考えていない。

マスコミから消えた報道
 「相馬の酪農家自殺「原発なければ」と書き残し」 農業男性は「連絡をとるたびに『原発ですべてを失った』と悩んでいた」と話した。国会では党利党略、政権争い。仮に政権が変わっても、悲劇は続く。政治家や東電は自分たちの利益の事しか考えていない。

自殺・誰も止められない日本の原発問題
 事故直後、雲隠れした東電社長、立ったままスリッパ履き被災地のお詫び行脚をし顰蹙を買う東電社員たち。暴走する福島原発。測るのも恐ろしい放射能汚染水に浸かり緊急搬送された下請作業員。
ソース> http://bit.ly/ybZUoE

東京電力【放射能を撒き散らして除染処理を独占!】
 東京都が今後3年間で受け入れる50万トンの瓦礫処理の受注は、東電の関連会社が独占。国は税金で撤去費用をほぼ全額国庫負担とする方針。東電と関連会社は「放射能を撒き散らして除染処理を独占」悪魔の所行。『マッチポンプで東電大儲け!』
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LustUpdate 2013/03/07

 
 
北大工学部・情報工学科 計算機室にて
 
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耐震偽装事件

耐震偽装隠蔽事件 「巨悪は政治家と官僚、 記者クラブ」 
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原子力村 癒着の相関図
原子力村 癒着の相関図 放射線被ばくの早見図
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「5年は戻れない」と 浪江町長  福島原発事故で 全町避難
 東京電力福島第1原発事故で全町避難している福島県浪江町の馬場有町長は10日、「今後5年は町に戻れない。『戻らない』のではなく、インフラの復旧整備もされていないので、生活できない状態だ」と述べた。
 9月定例議会の一般質問に答えた。
 馬場町長は、国の避難区域再編案について、年内をめどに受け入れる方針を明らかにした上で「低線量の区域でも戻って生活できる状態ではない。原発も安全とは言えず、区域再編を受け入れても軽々しく避難指示の解除はできない」と話した。
 浪江町は放射線量に応じ「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の3区域に再編される見通し。【共同通信】
 
フリー画像掲示板 で見つけた 面白写真集
カツマタショウコウ 
 
カツマタショウコウ 
商団連推薦
家庭用 原子力発電機
 
 
 
 
 
 
『原発労働者40万人が 被ばくの実態』 樋口健二氏2005年 講演の発言まとめ

【1】みんな原発はコンピューターで動いていると思ってしまった


『原発は全国の労働者を必要としていますから。何百万という人間が原発には必要なんですから。
 この話をしないから、みんな原発はコンピュータで動いているという認識を持ってしまったんですよ。』
『僕に言わせると、いちばん悪かったのはジャーナリズムです。』

【2】マスコミは、40年以上前、原発が安全クリーンだと大合唱


『1966年7月25日のことです、東海原発第一号炉に火が入ったのが。』
『このときのマスコミは恥ずかしいよね、私もマスコミの一員として。新聞はどんなことを書いてると思います? 次代を担うとかね、安全でクリーンだとか、みんな書きまくってたんだよね。その裏で被曝はすぐに始まってるんですよね。』

『今、40万人の人が、被曝してるんですよ。これをほったらかしにしている国民も含めて、この国は何だろう? これで文明国家と言えるのかと、』


【3】原発の数は25基? いえ53基。ドイツはあっさり全部やめた


『今、原発は53基あります。1995年時点で53基です。…(略)…学生に原発はいくつあるかときくと、大概は15基か、多くて25基くらいかなと返事が返ってくる』
『ドイツなんかすごいですよ、あっさり原発をやめたんですから。そのドイツの人たちが私に賞をくれた』
『電力会社が原発を動かしてるわけじゃない。どこの国でも財閥がやってるんですよ。』
『そのいちばんの問題が第5福竜丸ですよ。報道されたのはあの一隻だけだったでしょ。ところが、実際は1000隻近くの被曝船があった』
『被曝マグロは日本に持ってきて全部埋めたんですよ。知らなかったでしょう。みんなアメリカの力で抑えた』
『僕なんかなんと言われてたか。
「異端なカメラマン」なんて言われてたんですよ。異端だって。真実を追究してたのに。』

【4】原発は、財閥と大企業と暴力団が支えている


『原発というのは電力会社、その下に元請けがあって、これが日本の経済を根底から支えている東芝であり、日立であり、三菱重工、住友です。』
『 原発労働者の日当も言っておきますね。約7万円です。今でも。7万円というのは原発が労働者一人当たりに払う額です。それをピンはねしてみんなで食い物にしてるんです。』
『下請けがあり、孫請けがあり、ひ孫請けがあり、人出し業がある。この大阪にも人出し業の親方がたくさんいます。親方が原発に労働者を送れば、労働者一人につき3万円が下りてきます。これを親方が2万円ピンはねするんです。労働者には1万円しか渡してないんです。』
『この親方連中の中に、暴力団がだいぶ入り込んでますね。』
『かつて、京都府の綾部市で暴力団が高校生のアルバイトを原発労働に使ってたってたんです。』
『一人は16歳、あとの二人は17歳。なんで入れたと思いますか?』

【5】ボロ雑巾で床を乾拭きする、それが放射能の除洗作業


『下請け労働者の作業内容も言って、本題に入っておしまいとします。それは、放射能の除洗作業です。ボロ雑巾で何もない床を拭くだけなんですよ。』
『放射能の除洗、パイプの補修、パイプの掃除をやるとき、この作業服を毎日捨てたら何万円もするから、毎日、大型洗濯機で洗うんですって。』
『この原発のヘドロは放射能ヘドロですよ。これをかい出しては核廃棄物処理運搬です。』
『2003年までの資料しか国は出してきませんが、総労働者数が156万人を突破しました。原発に関わった労働者が四分の一、五分の一と見積もっても、40万人からの被曝者がいるんだって、この国には。』

【6】この章は、心がえぐられる。引用するところがない。引用しようとすると、全文引用しなくてはいけない。だからリンク先をじっくり読むことをおすすめします。


【7】皆頭がパー。労働者を殺して平和を買い、何も考えず生きている。


『被曝の暗黒部分ってのは皆さんの想像以上。何も考えなかったら、この国は良い国だね。社会問題考えなかったら、僕は良い国だと思うよ。頭パーで生きてたら。だってニートとかいって、働かないで85万人生きてるんだよ。』
『被曝を本当に問題にしたら青くなるよ。
「人を殺すのだけは止めましょう」って。それでもエネルギーが欲しいんですかって。自分達だけ平和を買って、労働者を潰して、殺して、今だってそうして動いてるんですよ、実際は。』

【8】オレが死んでも、写真と文章が残る。これからも貫いていきたい。


『今、どこも閉塞してるでしょう。これを打開するにはどうしたらいいですか? 今の価値観全部捨てましょうよ。そこから立ち直ってくるんだよ。』
『俺は死んだって何も残らないけど、写真と文章は残るから。それしかないんだよね、後は何もないよ。死ぬまでのたうち回っていこう。そういう生き方を、これからも貫いていきたいとつくづく思っています。』