本「AV用語辞典 」は、パソコン通信ネットワーク 旧PC-VAN (NEC日本
電気主宰)のSIG-AVSQUARE に掲載されたものです。
【執筆者】AVSQUARE-SigOp D氏、石川(A:オーディオ担当)、他
【分類】<A >:オーディオ <V >:ビジュアル <C >:ビデオカメラ
【ア行】
★アイソレーター <A>
レコードプレーヤーのキャビネットの底に付いている弾力のある脚でインシュレーターとも呼ぶ。構造は単なるスプリング式やゴム脚だけのものから空気圧式までいろいろあるが、最も多いのは釣り鐘型のゴム脚に高さ調整機構を付けたものであった。
アイソレーターは、自動車のサスペンションと同じで振動吸収の働きをする重要なパーツである。床からの振動がキャビネットに伝わるとハウリングなどの原因になるため、床とキャビネットの間にクッションをはさみ振動を吸収する。これがアイソレーター(インシュレーター)である。
★アイリスアウト <C>
場面転換の一手法。カメラの絞りが閉じるように画面の四隅から円形に縮んでいって場面が切り替わる。
TVアニメのサザエさんに良くみられる。 → アイリスイン
★アイリスイン <C>
場面転換の一手法。カメラの絞りが開くように画面の中央部から円形に広がっていって場面が切り替わる。 → アイリスアウト
★アウトフォーカス <C>
意図的に、ピントをぼかす手法。又は、画面の中でピントの合っていない被写体のこと。 → フォーカスアウト、フォーカスイン
★明るい音 <A>
歯切れが良く、中高域にエネルギーが集中しているような音を「明るい音」と呼んでいる。歪の多い音を明るい音と勘違いする事もある。
★アコースティック <A>
音響学では「聴覚の」という意味である。一般的にはスピーカーから出力された音の状態に使う。
たとえば、音をアコースティックにコントロールするといえば、スピーカーの置き方やリスニングルームの計画と処理をおこなわなければならない。
★アジマス <A、V>
磁気ヘッドに設けられたヘッドギャップの、ヘッドの進行方向に対する角度のこと。記録時と再生時でこの角度が合わないと、記録した信号を100%取り出して再生する事が難しくなる。
★アジマス記録 <V>
隣接するトラックを記録再生するヘッドのアジマス(角度)を傾けて、アジマス損失を利用し隣接トラックからのクロストークを減少させる記録方式。
★アジマス損失 <A、V>
記録時と再生時の磁気ヘッドのアジマス角が合っていないために生ずる、再生信号のロス。家庭用ビデオの場合、この性質を積極的に利用して、隣のトラックからの信号のもれを未然に防ぐようにしている。但し、周波数の低い信号に対してはこの効果は減少する。 → アジマス
★アジマスロス <A、V>
→ アジマス損失
★アップ <C>
大きく写すこと。人物の場合、肩から頭の上迄を捉えた画面をいう。顔だけだと、クローズアップ。更に、目、手など体の極一部を捉えたものをビッグクローズアップというが、それぞれの呼び方に余り明解な境界はない。 → ティルトアップ、トラックアップ、ズームアップ、パンアップ
★厚みのある音 <A>
重低音から超高音までバランス良く再生できる音である。ゆとりのある音と似ている表現であるがそうではない。
周波数特性は広くてもピークがあってはならない。大きなピークがあるとその箇所の音が強調されマスキング作用のために厚みが出ない。「健康的な音」のことを厚みのある音と言っても良い。
★アテレコ <AV>
洋画の吹替えや、アニメの声入れの事。本来の意味である、アフターレコーディング→アフレコから転じて、声をあてるということからアテレコといわれる。 → アフレコ
★アトピン <C>
後ピン。被写体の後方にピントがずれている状態。 → マエピン
★アドリブ <他>
劇やショーなどで台本にない台詞を言うこと。又は、その指示。転じて、ハプニングが起きた時などに、その場をとりもつ台詞。いきあたりばったりの台詞の意味にも使われる。
★アフレコ <AV>
アフターレコーディングの略。 → アフターレコーディング
★アフターレコーディング <AV>
アニメや洋画などで、撮影後、画面に合わせて台詞や効果音などを録音すること。略してアフレコとも言う。 → プレスコープ
★アパーチャグリル <V>
SONYの開発したトリニトロン方式ブラウン管に採用されている色選別用グリッドの事。シャドウマスク方式ブラウン管のシャドウマスクに相当する。構造が簡単な上に電子線の通過率が良いので明るさを稼げるのが特徴。
又、縦方向(垂直)に遮るものが全く無いため、縦方向の色ずれも起きない。いずれもシャドウマスク方式ブラウン管では問題になってくる部分が構造的に解決されている。 → トリニトロン管
★アビリン <他>
Avilyn。従来の針状酸化鉄粒子の表面からコバルトをイオン注入し、これを粒子表面にとどめることによってコバルト添加の悪影響を少なくしている。1973年にTDKより発表された磁性体。
ベリドックスと同様に、二酸化クロムテープの欠点であるヘッド磨耗を改善し、かつ同等以上の磁気特性をもつ磁性体。
★アモルファスヘッド <A、V>
アモルファル(非晶質、つまりガラス)の意。急冷法から得られるリボンから作成するものと、蒸着法から作製するものの2種類ある。耐磨耗性が得にくために、ニオブ、ルテニウム、クロムなどを加えて改良されている。
1969年に、米ペンシルバニア大学に滞在中の増本健氏(東北大学金属材料研究所教授)によってアモルファスリボンの作成に成功し、これをきっかけに大量に得られるようになっていった。
★アンサンブル・ステレオ <A>
プレーヤー、チューナー、アンプ、スピーカーを全て1つのキャビネットに収納した据置型ステレオである。20年以上も前に流行した。家具調スタイルが売りものであったが、HiFiには程遠い代物であった。
★アングル <C>
カメラが被写体を捉える位置。
★アンプ <A>
信号を増幅する装置を全て「アンプ(増幅器)」と呼ぶ。オーディオの場合は、「オーディオアンプ」と呼ぶのが正しい。
機能により分類されるが、ヘッドアンプ、イコライザーアンプ、プリアンプ、メインアンプ、プリメインアンプ、総合アンプが一般的である。
★IDTV あいでぃーてぃーぶい <V>
家庭の受像機でのみ行う画質改善TV。倍速スキャンなどによる見かけの垂直解像度の改善などが主眼。
★RFコンバーター <V>
VTRからの出力を、アンテナ入力を通してTV画面に出力するために高周波信号に変換する部分。
【イ行 】
★E・E いー・いー <C、V、A>
1.Electric Eye の略。電子眼とも言う。自動的に露出を測定して、絞りやシヤッター速度を決める機構。言葉としては古い部類で、死語に近い。
2.Electric to Electric の略。入力した信号をそのまま出力すること。
★ENG いーえぬじー 〈V〉 TVニュースなどのビデオ取材。Electric News
★EFM いーえふえむ <A>
Eight To Fourteen Modulation
CDの変調方式で、音楽信号(データ)8bitを14bitに変換する変調方式。14bitごとに3bitの結合bitを含んでおり、再生時にはROMに書かれた表により変換する。
★イジェクト <A、V>
ビデオデッキ、オーディオデッキなどからカセットテープやディスクを取り出す動作。あるいはその機構のこと。
★1Vp-p いちぼるとぴーくとうぴーく <他>
ビデオ関係のコンポジット信号入出力端子の規格によく見られる。入力、或は出力される信号の電圧波形の最大値と最小値の差が1ボルトである、ということ。この値がしっかりしていないと、ビデオ信号として必要な情報が取り出され無かったり、過大入力で信号が歪められたりしてしまう。ちなみに家庭用の100ボルト電源は282Vp-pである(最大値+141Vと最小値-141Vの差)。
★EDTV いーでぃーてぃーぶい <V>
Extended Difinition TV の略で、放送局と家庭が一体となって行う画質改善TV規格。
高解像度化、ゴースト除去信号、ガンマ補正、エンファシスなどで構成されているが、高解像度化は見送られた。従来のNTSC信号と互換性をもつ。
★EDベータ いーでぃーべーた <V>
ベータを大幅にハイバンド化し、デビエーションを広くし、エンファシスを軽くすることによって高画質化を図った規格。EDとは Extended Difinition の略である。
★色温度 いろおんど <V>
主に光源の色を表すのに使用される。理想的な黒体がその光源と同じ様な色を発する時の温度で示したもの。
温度が低ければ赤く、高ければ青くなる。ビデオのホワイトバランスはこの色温度の違いを補正して、白が白に写るようにする為の機能。
★インシュレーター <A、V>
スピーカーや他の装置から伝わる振動により共振を防止するためのクッションである。以前はレコードプレーヤーの為に開発されたものであったが、現在ではCD/LDプレーヤー、カセットデッキやアンプなどほとんどの装置に組み込まれている。
床からの振動については共振周波数(fo)以下の振動は吸収できない。foを低くするために、CDプレーヤーなどの装置は重いほど良いのである。
★インピーダンス <A、V>
コンデンサやコイルは周波数によりその抵抗値が大幅に変わる。交流に対する抵抗値は一定ではない。これをインピーダンスと呼ぶ。アンプは低い周波数から高い周波数まで増幅して出力することができる交流増幅器である。
このアンプにスピーカーを接続すると交流電源にコイルを接続したような回路と同等になる。スピーカーのインピーダンスが低くなると電流は流れやすくなる。更にインピーダンスが小さくなると電流が流れすぎてアンプが破損する場合もある。逆にスピーカーのインピーダンスが大きすぎると電流が流れにくくなりパワーが出ないことになる。
My studio
次回:AV用語辞典 2[索引:ウ-オ行]
つづく
本「AV用語辞典 」は、パソコン通信ネットワーク 旧PC-VAN (NEC日本
電気主宰)のSIG-AVSQUARE に掲載されたものです。
【執筆者】AVSQUARE-SigOp D氏、石川(A:オーディオ担当)、他
【分類】<A >:オーディオ <V >:ビジュアル <C >:ビデオカメラ
【ウ行 】
★ウエストショット <C>
人物の腰から上を納めた画面のこと。
★ウーファー <A>
低音用のスピーカーユニットである。コーン型がほとんどで、口径は小口径のユニットは10cm、大口径のユニットでは76cmというものもある。小口径であっても、エッジやダンパーをやわらかくすればウーファーとして使える。ミニコンポやラジカセのスピーカーユニットはこのタイプである。
重低音を出すには大口径スピーカーが有利であるが、欠点は箱が大きくなることと中高音がきたない事である。
価格も高い(これが最大の欠点かも知れない)。ウーファーで大切なことは、5000Hzすくなくとも3000Hz位までの中高域にクセがない事である。その点、小口径のスピーカーユニットは有利である。
★衛星放送 <V>(注)本AV用語辞典執筆当時1990年頃の解説です。
1984年に打ち上げられた放送衛星ゆり2号aによって、世界で始めて一般家庭に放送電波を直接送ることを目的に行われている放送。
現在NHKのみの運用で、BS11chとBS15chによる実用放送が行われている。ゴーストのないクリアな映像、 CDに匹敵するデジタル音声など、当初、難視聴地域向けに開発されたにもかかわらず、ニューメディアとしての役割が期待されている。
先日、ゆり3号a(耐用年数7年)が打ち上げられた。これが本格運用されると、NHK2chに加えて、民放1chが開局される。この衛星が寿命を迎える頃、8ch全ての本格運用がなされるとのことである。
★HQ えいちきゅー <V>
High Quality の略で、VHS陣営がハイバンドβに対抗して採用してきた高画質化技術。ハイバンドβほどの改善効果がなく、当時VHSファンはハイバンドVHSの採用を強く望んだ。
なお、HQの表示ができるのは以下の4つの基本技術のうち、1.を含んで最低2つ以上採用しなければならない。
1.ホワイトクリップのアップ(160%→200%)。
2.ノンリニアエンファシス(ディテールエンハンサともいい、再生動作はない。記録時のみにかけ、再生時の小振幅信号のレスポンスを上げようとする試み)
3.輝度信号バーチカルノイズキャンセラ
4.カラー信号バーチカルノイズキャンセラ
★HDTV えいちでぃーてぃぶい <V>
High Difinition TV の略で、NHKが開発した次世代TVと目される、高品位TV。ワイドな画面、走査線数の増大、高解像度、PCM音声など、現行TVを遥かに上回る性能をもつ。その画質は35mmシネフィルムに相当するといわれており、家庭での普及が待たれる。全世界で統一規格としようとする動きがあったが、欧米の反対で日本のみのローカル規格となる可能性が大きい。
★H並べ えいちならべ <V>
テープ上に斜めに記録されるビデオトラックに、ほぼ垂直に水平同期信号を並べて記録する。そのようなパターン。
★AHD えーえいちでぃー <A>
日本ビクターが、CDに対抗して規格化したデジタルオーディオ規格。当初、Audio High Density Disc の略であったが、CDの爆発的な普及のために方向転換を余儀なくされ、現在は Advanced High Density Disc と称している。
VHDプレイヤーに、AHDアダプターを接続して再生音を得る。4チャンネルを持っていて、ステレオ再生又は3チャンネルと2.6秒に1回程度の静止画像の再生ができる。静止画像はデジタルで記録してあり、きわめて高品位。
★AM変調 <AV>
Amplifier Modulation 変調の略。振幅変調と訳される。搬送波と呼ばれる、ある一定の周波数の波の振幅(波の大きさ/電気信号の場合電圧の高さ)を、入力信号の波形に応じて変える方式。
入力信号の大きさに従って変調する場合を正変調、その逆に、入力信号が大きいほど変調が(振幅が)小さくなる場合を負変調と言う。
前者はAMラジオ放送に、後者はテレビジョン(VHF/UHF)放送の映像信号に使用されている。
★エコー <A>
こだま、残響音の事。劇的な効果があるのでよく使用される。奥行き感を与えるために必須の効果。
★絵コンテ えこんて <V>
絵付きコンティニュイティーの略。絵付き台本。シナリオライターが書いた脚本を、映画のフィルムイメージとしてあらわしたもの。
手書きされることが多い(というか、まず手書き)。フィルムにおける秒数やコマ数、台詞、イラストなどが一緒に書き込まれたもの。
★AGC えーじーしー <A、V>
Auto Gain Control の略で、入力信号の強弱に応じて(フェージング)、自動的に感度を調整して最適な状態にもっていくこと、もしくはその装置。
8ミリのAFMや、VHSのハイファイ音声の自動録音機能はこれを利用したものが多い。
★SHF <他>
周波数帯域の名称。Super High Frequency の略。3000~30000MHz(3GHz~30GHz)を使用。UHFよりのさらに上の周波数帯域を使用し、TV放送ではBS放送に割り当てられている。
直進性が非常に強く(光の性質に似てくる)、外部からのノイズの影響が少ない。ハイビジョン放送もこの周波数帯を利用して行われる予定である。
★S/N比 えすえぬひ <A、V>
Signal to Noise ratio の略。信号対ノイズの比。通常dB(デシベル)で表示する。
★S端子 えすたんし <V>
日本ビクターが、S-VHSの発表と同時に採用した新しい映像信号の伝送方式に用いられる端子。カラー信号と輝度信号を分けて伝送する。
★S-VHS えすぶいえいちえす <V>
VHSをハイバンド化することによって高解像度化を図った規格。最近スーパーVHSと称することが多くなってきた。
★NF型接栓 <他>
F型接栓の防水性を考慮したコネクター。防水性のためにOリングなどが用いてあり、CATVの分配・分岐。
ビル共聴システムなどで信頼性を発揮する。
★NTSC えぬてぃーえすしー <V>
日本、アメリカ、カナダのTVの標準方式。National Telenvision System Committee の略。人間の目の性質を巧みに利用して色信号の狭帯域伝送を図っている。
カラー画像は、輝度・色相・彩度の3成分で表現されるが、NTSCでは再生画の大きさによって上記の3成分の伝送量を変え、復元時には位相から色相、振幅から彩度を表す。信号は周波数多重であるため、カラーTVでモノクロ画像を、モノクロTVでカラー画像の受信も可能。
主に水平走査線525本、1秒間60フィールド30フレーム。
★FMアンテナ <A>
放送電波を受信するための導波器、ラジエーター、反射器から成り立っている。導波器の素子が多いほど指向性が鋭くなり感度が上昇する。レコードで言えば針の役目をするのがアンテナであり、これの特性や調整の善し悪しでSN比や歪などが大幅に変わると言っても過言ではない。
アンテナ無しでも受信ができる場合もあるが、必ずどこかにアンテナの役目をするコードやコイルが組み込まれている。
★FM音声 <A>
1.ビデオに採用され、回転ヘッドで記録されるFM変調を利用した音声。VHSでは専用の回転ヘッドを用いる重畳記録方式、ベータと8ミリビデオでは映像ヘッドと兼用する周波数多重方式を採用している。
2.ビデオディスクで採用しているアナログ系の音声。
★FMチューナー <A>
FM放送を受信するための装置である。市販品の大部分はAMチューナーも内蔵されている。
FMとはフリークエンシーモジュレーション(周波数変調)という意味で、放送電波は音声信号の振幅を周波数変調をかけて送信している。FM放送はノイズや歪が少なく周波数特性も優れている。
AMとはアンプリチュードモジュレーション(振幅変調)という意味で、放送電波は音声信号の振幅を振幅変調をかけて送信している。FMにしてもAMにしても手軽な音声ソースである。
★F型接栓 <他>
ケーブルの外装導体がコネクタのテーパ部にリングで圧着され、中心導体は接続の際の中心ピンを兼ねるコネクター。
通常75Ω(オーム)同軸ケーブルの接続に使われる。
★fo えふぜろ <A>
最低共振周波数のことである。スピーカーのコーンを軽く叩くと「ポン」という音がする。これはコーンだけのfoであり、スピーカーユニットのfoではない。コーンを静かに深く押してすばやく手を放すとコーンは前後に振動する。この周期がfoである。
低音用の大口径のスピーカーほど周期が長く、高音用の小口径のスピーカーは周期が短い。周期が長いほどfoが低いのである。コーンが大きく(大口径)、重く、エッジやダンパーがやわらかいものほどfoは低くなる。foが低いほど低域の再生に有利である。
★MII えむつー <V>
放送用を目的に、NHKと松下が共同開発した1/2インチビデオシステム。ベータカムと同時期に、Mフォーマットを規格化したのだが、ベータカムが先に普及してしまったため再起をかけて作り上げた(これはほとんどカセットサイズがネックであったということである。
M→VHSカセット、ベータカム→ベータカセット、共に20分録画)。Mとは互換性はない。メタルテープの採用により、従来のVHS相当のフルカセット(ラージカセット)で90分の録画が可能である。スモールカセットを使えば従来同様20分の録画が可能。
★Mローディング えむろーでぃんぐ <V>
主にVHSに採用されているテープローディング方式。2組のローディングポールを、デッキに対して水平に引き出すのでテープ痛みはない。
ここから別名パラレルローディングとも呼ばれる。またその時のローディングポールの移動量は8cmで、ほとんど瞬間的に行なわれる。テープパスがM字型に似ているのでこの名前がある。
★LD えるでぃー <V>
Laser Disc の略。レーザーディスクの項参照。
★エンハンサー <V>
ビデオのダビングの際の画質劣化を防ぐための装置。おもに輪郭部分の信号がなまるのを強調し、補正する。
輪郭を強調するために、ある帯域を持ち上げる安価な方式から、ディレーラインを用いて輪郭を補正する本格的なものまであった(放送局で使われているものは、基本的に水平、垂直の輪郭補正がかかるタイプである)。
エディットポジションとは全く逆の発想である。当時エディットポジションのあるVTRがなかったため結構普及したようである。
★エンファシス <V>
家庭用ビデオの場合、裸の特性ではS/N的にかなり悲惨なものがある。そこで記録時に信号を強調して記録し、再生時にその分減衰させ、相対的にノイズを減少させている。
これをエンファシスと称する。オーディオでいうノイズリダクションに相当する。又はその為の電気回路の事。
主に記録時に行うエンファシスをプリエンファシス又はエンコードという。プリとは前にと言う意味の接頭辞。再生時に行うエンファシスはディエンファシスまたはデコードと呼ばれる。
★オクターブ6dBのカーブ <他>
信号周波数が倍(オクターブ)になると再生電圧も倍(6dB)になる。このカーブ。
★奥行きがある音 <A>
奥行きがある音とは、管弦楽などの音楽を聴いた場合、聴取位置に近い楽器の音から遥か彼方の楽器の音までの遠近の差が完全に解る音である。
奥行きが無い音とは、平板な音、平面的な音で遠近差が解らない音である。奥行きが解るためにはニュアンスの再現が大切で、1音1音取り上げたら殆ど聴こえないような細かい音から雑音までを再現しなければ奥行きは出ない。
またスピーカーの指向性や周波数特性および音量で奥行きが大きく変わる。
★オーディオ <A>
audioとは「音の」あるいは「可聴音の」という意味の接続語である。音は可聴音すなわち通常の人間の耳に聞こえる周波数20Hzから20KHzまでの範囲であり、これを可聴周波数という。
数万Hzの超音波はコウモリの耳に聴こえたとしても、人間の耳には聴こえないので音ではない。つまり「可聴音=音」なのである。
名詞としてのオーディオとは「録音から再生」あるいは「入力から出力」までの装置全体および「装置の操作や使用法」のことである。
★音が前に出る <A>
正確には、音像が前に出るという。中高域が持ち上がり気味で、歯切れが良く、指向性の良いスピーカーは音が前に出る。その逆を音が引っ込むという。
同じスピーカーでも大音量で聴くと音が前に出るが、音量が全く同じでも音が前に出るスピーカーと音が引っ込むスピーカーがある。
その原因は、音域のバランスや過渡特性および指向特性などである。
★オート機構 <A>
ほとんどは、アームの操作を自動的に行う機構をオート機構と呼んでいる。レコード演奏が終わると自動的にトーンアームが上がってアームレスト(元の位置)まで戻る機構をオートリターンと呼ぶ。
演奏途中でも、ボタンスイッチの操作で演奏を中断しアームレストまで戻る機構をオートカット、また、スイッチの操作で自動的にトーンアームが動き出して音溝におりる機構をオートリードインという。
これらの操作を全て自動的に行う機構をフルオート機構と呼んでいる。
昔は、オートチェンジャーという機構により10枚くらいのレコードの片面だけを自動演奏する装置もあった。
★音放れが良い音 <A>
すべての音がスピーカーの所で漂いながら鳴っている場合は音放れが悪いという。これに対し、音がスピーカーから飛び出してきてリスナーにぶつかってくるような感じを音放れがよいという。これは主として、スピーカーの歯切れや指向性によるもので周波数特性には関係ない。
★オーヘトラッキング <A、V、AV>
ビデオデッキやDAT、あるいはCD、CDV、LD、VHDにも採用されている。記録した信号の帯(トラック)を自動的に正確に追いかけて読み出すための機構。VTRの場合、大まかな調整は手動で行っていたが最近は全てを自動化するようになってきた。
ただし、最初からオートトラッキングを規格化しているもの以外では、その動作は完璧ではなく、いまだに手動のトラッキングボリュームを残しているものが多い。→トラッキング
★オーバーサンプリング <A>
1度ディジタルで記録したものを再び元の信号に戻すとき、Fsを中心にして(CDでは44.1の半分で約20KHz)折り返された高周波が音楽信号の上限近くに発生する。CDでは0±20KHz。
44.1±20KHz。88.2±20KHzのスペクトルが発生しこれを取りのぞくにはかなり精度の高いローパスフィルターが必要になるために、ディジタル信号の段階で不要な部分(この場合は44.1±20KHzなので24.1から64.1KHz)の信号をカットする。
そのためにFsの2倍の88.2KHzとして、高周波成分を音楽信号の20KHzから遠ざけて、後段のアナログフィルターの減衰量がなだらかな簡単なものですませるようにしたディジタルフィルター技術。
なお4倍、8倍も現在は実用化されている。
★Ωローディング おめがろーでぃんぐ <V>
民生用初のカメラ一体型ビデオ「ベータムービー」(死語)に用いられたテープローディング法。デッキの機構部(含、ヘッドドラム)の小型化のために、ヘッドをダブルアジマス化して1ペアのみ搭載し、ヘッドドラムに文字通りΩ型にテープを巻き付ける(巻き付け角は約300゜)。
残りの60゜は信号が記録できないが、そのためにベータムービーでは通常より走査を多くすることによってテープパターンにおいては通常のベータ方式と互換性がとれるようにした。
記録においてはこの奇抜さがよかったのだが、この機構では基本的に再生できないので、録再が可能だったVHSに潰されてしまった。
★オリエンテーション <A、V>
磁場配向のこと。磁性粉の大きさをそろえる。磁性体を針状に作る。磁性体の磁化されやすい方向に塗布する。
このようにすれば磁性体は記録されにくく消えにくい特性(高い角型比)を得られる。
★音圧 <A>
音圧とは音の強度のことである。気圧の変化の波を「音波」と言いその強さを気圧差で示す。それが音圧である。スピーカーのカタログには出力音圧レベルという項目がある。
出力音圧レベル100dBとか98dBと明記してある。音圧の測定は無響室でスピーカーの正面1mにマイクを据え付けて、アンプから1Wの入力を加える。
音圧とは、そのとき測定したときの音の強さが100dBとか98dBという意味である。音圧は、マイクとスピーカーとの距離が2倍になる毎に6dBずつ下がる。つまり、1mで100dBの音圧であったとすると2mでは94dB、4mでは88dB、8mでは80dB・・・というように。
★音楽性の豊かな音 <A>
「音楽性が豊か」といっても個々人の聴感により決まるもので様々である。国産のスピーカーの特性は優秀であるが、聴感は外国製のスピーカーの方が良いといわれている。
この場合は外国製のスピーカーの方が音楽性が豊かであるという。アンプの場合、今は殆ど見られなくなった管球式アンプの方がトランジスタ製アンプよりも音楽性が豊かであるという評価もあった。中低音のレベルを少し上げると音楽性が豊かになると言う評論家もいる。周波数特性がフラットであるほど、冷たく痩せた音になりやすいものである。
音楽性はあくまで感覚的なもので、「こうでなければならない」という訳ではない。音楽性を重視するメーカーもあれば特性最優先で音楽性など無視するメーカーもある。
★音源 <A>
スピーカーや楽器などのように、音波を出しているものを音源という。また、CDやカセットテープ、DATなどの入力ソースを音源という意味に使う事があるが、こちらは「音源」と言うより「音元」と解釈すべきだろう。
★音質 <A>
音の質のことである。音質が良いということは、あらゆる種類の歪が極めて少なく、入力ソースを忠実に再生できているという意味である。
★音色 おんしょく <A>
本来は楽器の音色の事である。たとえばフルートとヴァイオリンの音程は同じでも音色が異なるのはあたりまえである。また音色を決めるのは音の出方や消え方にもよる。
ピアノのように急峻に音が飛び出して急激に音が消え去るものや、オルガンのように和やかに音が出て余韻が残るように音が消える楽器もある。管楽器のように息づかいの聴こえるものや、ヴァイオリンのように弦を擦る音が混ざるなど音色は様々である。再生装置にはこれらの楽器の音色を完全に聞き分けられるような特性が必要とされる。
従って重要な事は、再生装置自体には音色を持ってはならないのである。しかし、場合によっては音づくりという事が必要な場合もある。たとえば、カーステレオやウォークマンで音楽などを聞く場合はグラフィックイコライザーなどで音色や部分的に再生周波数の調整する。
★音像 (実音像) <A>
音源と音像が一致するから実音像である。人間は音源からの音波により頭の中に音源の像を作り出す。
トランペットを聞けば、そこにトランペット(音像)があることがわかり、オルガンを聞けばそこにオルガン(音像)がある事がわかる。スピーカーの音を聞いて、スピーカーの像が浮かべばこれも実音像である。
★音場 おんば <A>
ホールや室内などの一定の空間内での音源、反射音源、音波のあり方を言う。実音場または原音場ともいう。
★音場像 おんばぞう <A>
音場の中で人間の頭で構成する音場であり、必ずしも実際の音場とは一致しない。
★音量 <A>
音圧と音量は同じ意味のようだが同じではない。出力音圧レベルが同じでも音量が異なるスピーカーがある。無響室で測定して2mで94dBだったとしても、リスニング・ルームでは同じ距離でも100dBになる場合もある。
ツィーターにはディフーザーとか音響レンズをつけたものがあるが、音の総量は変わらないが正面の音圧は下がり側面の音圧は上がる。
ホーン型ツィーターはスポットライトのように音が前方に集中するためカタログ上での音圧レベルは大きくなる。ドーム型ツィーターはカタログ上での音圧レベルは小さいが側面で測定するとホーン型よりも音圧は高い。
原則としては音圧と音量は同じである。しかしカタログ上での音圧レベルが同じでも、スピーカーの音量が同じとは限らない。それは、音圧を測定するマイクと人間の耳とは根本的に異なるからである。
また人間は、身体全体でも音の強さを感じるし部屋の影響も多大である。モノーラルとステレオでは音圧は同じでも人間の耳ではステレオの方が音量感が豊かに聴こえる。4チャンネルやサラウンドになると更に音量感が増す。
中高音は同じでも低音が充実すると音量感が増す。中高音だけ音量を上げてもうるさいだけで全体のバランスが取れない。人間のためのオーディオである以上、音量とは音量感のことでなければならない。
My studio
次回:AV用語辞典 3[索引:カ行]
つづく
本「AV用語辞典 」は、パソコン通信ネットワーク 旧PC-VAN (NEC日本
電気主宰)のSIG-AVSQUARE に掲載されたものです。
【執筆者】AVSQUARE-SigOp D氏、石川(A:オーディオ担当)、他
【分類】<A >:オーディオ <V >:ビジュアル <C >:ビデオカメラ
【カ行 】
★解像度 <V>
ビデオにおいて、映像信号のキメの細かさを示す指標となるもの。一般にキメが細かいほど画像品質が向上すると考えられており、キメが細かい画像を解像度が高いという。
TVにおいては垂直方向の解像度は走査線の数による制限のためこれ以上改善のしようがないので(EDTVでは見かけ上の垂直解像度を上げているが)水平方向の解像度で表現される。画面の左半分が白、右半分が黒の映像が表示出来れば水平解像度は2本(2テレビ本)という。最近のAV-TVは600本以上の物が当り前になっている。
★解像力 <A>
音の解像力の定義はないが、一般には多くの楽器で構成される管弦楽等を再生した場合に、ひとつひとつの楽器が聞き分けられる装置は解像力が優れているという。コーラスであれば何人で構成されているか解るくらいになれば更に優れているといえる。
★回転トランス <V>
回転しているビデオヘッドへ、記録時には信号を供給し再生時にはここから信号を取り出す部分。平監形のフェライトコアを向かい合わに配置してある。若干の伝達ロスがあるが、接触ノイズを出さず、信頼性にすぐれている。
★回転ドラム <V>
回転ヘッドを設け、テープを巻き付けて使用するための円筒状の部分。2層から3層構造のものがある。
★回転ヘッド <V>
固定ヘッドでは、オーディオ信号に比べて数百倍も広いビデオ信号を記録するためにはテープの消費量が多くなるので、そのために考えだされたテープとヘッドとの相対速度を高める技術。
1956年にアメリカのアンペックス社から発表された、4ヘッド方式VTRが史上初(俗にいう、2インチビデオ、1958年にはカラー化がおこなわれている)。
★回路 <他>
オーディオ装置は様々な回路で構成されている、たとえばアンプの場合は、電源回路、イコライザー回路、トーンコントロール回路、増幅回路、電力増幅回路等で構成されている。
実際の回路とは閉じたコースのことであるが、シーケンス回路のように開いた回路も存在する。
★重ね書き <A、V>
1.VHS EPモードや、βIIIモードなど、記録トラックよりも幅広ヘッドを用いる場合、最初書いたトラックの上に幾分重ねて書き込むこと。
2.VHSハイファイ方式で、オーディオ信号を書き込んだ後に映像信号を重ねて書き込むこと。
★カット <A、V>
1.映像を構成する最小単位。
2.編集時に要らない部分を取り去ること。
3.撮影や録音を打ち切る(終了)こと。
★カットイン <V>
いきなり、音や絵が入ること。
★カットバック <V>
二つ以上の別々のシーンが、順に行きつ戻りつ次々と変わること。別々の場所で同時進行している出来事を表現するのに向いているのでサスペンスものにこの手の手法が良く使われる。
★過渡特性 かととくせい <他>
入力に階段状(ステップ波形)やインパルスあるいはノコギリ波などの信号を加えたときに装置を経由して出力されるの信号の波形である。
波形の形は入力波形と出力波形が等しいほど装置の特性は優れているといえる。具体的には、出力信号の立ち上がりが遅く、立ち下がりも遅い装置は過渡特性が悪い装置である。
★ガードバンド <V、他>
1.ビデオなどで隣接トラックからのクロストークノイズ(ビート妨害)がないように、ある程度トラック間にすきまを空けて記録することがある。このすきまのことを指す。
2.周波数多重で書き込む場合、隣り合った信号を精度良く分離することはむずかしい。そこで、各周波数間に充分に空き領域を取って記録する場合がある。この空き領域をいう。
★カートリッジ <A>
カートリッジは一種の発電機と考えて良い。
20年以上前はクリスタルカートリッジやセラミックカートリッジの全盛時代であった。
カートリッジ本体や針も安く数百円という価格であった。
ムービングコイル型カートリッジ
その後、マニアの間でMM型(ムービングマグネット型)やVM型(バーチカルマグネット型)、そしてMC型(ムービングコイル型)のカートリッジが人気を集め、一般ユーザーにも普及していった。
いずれのカートリッジもレコードの音溝をトレースする事により針先が動きその結果電気が起きる。MM型やVM型、MC型などはマグネットとコイルの原理を応用して発電している。
磁石を固定してコイルを動かして発電するのがMC型であり、コイルを固定して磁石を動かして発電するのがMM型である。
VM型もMM型の変形である。カートリッジの種類は他に、コンデンサー型、光電型、MI型(ムービングアイアン型)などがあった。
★かぶる <A>
低音が中高音にかぶって解像力を低下させる、と言う場合に「かぶる」という。低音が大き過ぎるとかダンピングが悪い場合あるいは低域にピークがある場合に、「かぶり現象」が起きやすくなる。
たとえば、質の悪いウーファーを使ったシステムや、2ウェイ、3ウェイのバランス不良などが「かぶり」の原因になりやすい。また、システムに問題はなくても、リスニングルーム(部屋)の影響やスピーカーの置き方によって「かぶり」が出てくる。
「かぶり現象」を防止する方法として、リスニングルーム(部屋)の反響を少なくするような工夫をしたり、ブロックなどを使ってスピーカーボックスを床から持ち上げるという手段やスピーカーボックス用のインシュレーターを使用するという方法がある。
★カラー信号 <V>
C信号とも言う。NTSC方式は白黒のTV信号(輝度信号)に色情報を乗せた方法を採っている。
この場合カラー信号は位相変調と言う方法で輝度信号に重ねて送られてくる。家庭用ビデオの場合、このカラー信号を取り出して周波数低域変換という方法で輝度信号と分けて記録している。
色の情報が乗っているため、これが狂うと色が変わってしまう。
★ガンマ酸化鉄磁性体 <他>
いわゆるノーマルポジションである。針状のガンマ酸化鉄粒子は自然界には存在しないので、塩化鉄あるいは硫酸鉄を原料として合成していく。
製鉄所の圧延工程で、鋼板を硫酸や塩酸で洗うときにできる硫酸鉄あるいは塩化鉄に、水酸化ナトリウムなどのアルカリを加え酸化反応でゲータイレイドと呼ばれる黄色の粒子を生成させ、さらに水素で還元しもう1度空気中で徐々に加熱、酸化し目的のガンマ酸化鉄磁性体をつくる。
粒子の大きさは、長さ0.4から0.5ミクロン。径は0.03から0.02ミクロン粒子全体の表面積30平方メートル。
★疑似ステレオ <A>
モノーラルのソースを高音を右(あるいは左)側のスピーカーから、低音を左(あるいは右)側のスピーカーから出力するようにフィルター等で分離しステレオの効果を得る方式。一時安価版のレコードでこの方式がとられた。
★キット <A>
未完成のパーツの集合であり、ユーザーが簡単に組み立てられるように構成されている。
★ギャップロス <A、V>
再生される周波数が高くなってくると、ヘッドギャップの兼ね合いから(ギャップ長に対して1/2の波長)再生電流が導かれなくなり出力0の点が必ず存在する。これは原理的なもので、なくすことはできない。
★キャビネット <A>
その名の如く、フォノモーターやトーンアームを取り付ける箱のことである。現在のCD/LDプレーヤーにも言えることだが、これが軽くて貧弱であれば、超低域でトーンアームといっしょにキャビネットまで振動する。
キャビネットが軽いと、音圧の影響をもろに受けて振動しやすくなりハウリングの原因の一つになる。
★キャプスタン <A、V>
ビデオやオーディオなどのテープを掛ける機器において、テープを駆動するための軸。主に、ピンチローラーと呼ばれるゴムローラーとの間にテープを挟んで、その摩擦力で駆動する。
★吸音材 <A>
吸音とは、音波を吸収してしまう事である。音波を吸収する材料を吸音材という。吸音材は音をはね返さない。
音波を受けると、吸音材自身が振動し急速に熱エネルギーに変換する“エネルギー変換器”でもある。
吸音材は、グラスウールが有名だが、綿、紙、発泡スチロール、カンナくず等いろいろある。吸音材は必ず遮音材の内側に張り付ける。
★Qo きゅーぜろ <A>
低域のダンピングの善し悪しを示すのがQoである。Qoは1以下でないと、ダンピングファクターが悪く、ボンボンと響くブーミーな音になりやすい。
Qoを低くするには、スピーカーユニットのマグネットを強く、コーンを軽く、エッジやダンパーをやわらかくするとよい。
foもQoも、スピーカーユニットをボックスに入れると上昇する。
★キュリーポイント <A、V>
温度を上げると、ある点で磁性を失う又は消去される特性のこと。温度係数。TRの場合は、高速でヘッドが通過するためにその発熱によって記録性能が落ちることがある。
キュリーの名は、ラジウムを見付けたキュリー夫人の夫、ピエールキュリーからとられた。
★虚音源 きょおんげん <A>
ステレオをモノラルで聞くと、左右のスピーカーの中央に、もう一つスピーカーがあり、そこからも音が出ているように錯覚する。これが虚音源である。
★虚音像 きょおんぞう <A>
音源と音像が一致しないのが虚音像である。ステレオやサラウンドで、スピーカーの無い場所にトランペットやドラムがあるように錯覚するのは虚音源による虚音像である。
★キレコミ <A>
解像力と同じ意味で使うが、もう少し狭い意味で、1つの音がハッキリしている場合にキレコミが良いという。
★金属的な音 <A>
いかにも金属を擦ったり叩いたり引っ張ったりしているような音を金属的な音と表現している。たとえばヴァイオリンの弦を針金で擦っているような感じの音である。
ボーカルは、トランペットスピーカーから出る音のようにキンキンと響く。ピアノとチェンバロの区別が付かない。
文章で表現するとそうゆう音である。そのような音が出るのは、ホーンスピーカーやドームスピーカーの振動板自体が鳴る場合である。金属で出来ているホーンは叩けばキーンと金属音がするのは誰でもが知っているが、このキーンという音が再生音に混入してはいけないのである。
その他に高調波歪が大きすぎると金属的な音になりやすい。
★緊張感のある音 <A>
張りつめた音である。音量は十分ゆとりがあり、周波数特性はフラットで歯切れも良い。CDやレコードの音を正確過ぎるくらいに再生するような音である。音楽性から言えば多少欠ける点も出てくる。
また、指向性などの問題で広がりが出ない場合やリスニングルームがデッド過ぎる場合もゆとりがなく、張りつめた神経で聴くような状態になる。
「ゆとりのある音」、「張りつめた音」は個々人の聴感上の好みであって善し悪しではない。
★クォリティ <A、V>
「質」の事。質が高い音のことを「クォリティの高い音」という。聴感上の質の高さと考える。すなわちクォリティが高いということは「良い音」という意味である。
★クシ形フィルター くしがたふぃるたー <V>
主にTVの回路で、輝度信号とカラー信号を周波数多重されてきた信号を分離するためのフィルター。
輝度信号からカラー信号をクシですくうように分離するのでこの名がある。
★暗い音 <A>
明るい音の逆で、歯切れが悪く、高域不足の重く鈍い感じの音を「暗い音」と呼んでいる。
歪が少ない音を暗い音と勘違いをすることがあるが、その訳は極端に歪の少ない音は聴感的にはあまり華やかさが感じられないからである。
★クラシック向きの音 <A>
クラシック向きと言えば、多種の楽器の音を聞き分けられるように再生する事が要求されるため非常に高級な装置の代名詞にもなりそうであるが実際はそうではない。
聴き方にもよるが、マイルドでソフトなウォームトーンで、立ち上がりが良ければ高音はそんなにのびていなくても良い。
低音は多少しまりが悪くても許される。しかし歪は少ない方がよい。実際の演奏会で聴く音は、概してふんわりとした穏やかな音であるからだ。
★クリアビジョン <V>
EDTVの愛称。 → EDTV
★クロストーク <他>
隣接トラックまたは、チャンネルからの信号洩れ。ノイズ発生の原因となる。
★コイル <他>
銅線を巻いたものをコイルという。空心のコイルもあるがコアなどに巻いている。巻き数は1回巻きから数千回も巻いたものまである。コイルはコンデンサーとは反対の性質を持っている。
コイルの巻き数が多くなるほど高い周波数の交流は通しにづらくなり巻き数が少ないほど通しやすくなる。別の言い方をすれば、コイルの巻き数が増えるほど抵抗は増えるし周波数が高くなるほど抵抗が増える。
この性質のことをインダクタンスと呼び単位は[H](ヘンリー)あるいは[mH](ミリヘンリー)であらわす。
この性質を利用してチューナーの同調回路や各種のトラップあるいはスピーカーのネットワークやトランスなどに使用されている。
★抗磁力 <A、V>
→ 保磁力
★硬調 <A>
硬調な音、あるいは硬い音というのは、コントラストが強く低音不足で中高音が強調された音の表現である。
そのような音には艶がなくニュアンスを欠きガラスを引っかくような鋭い音、荒削りで、いかにもスピーカーが鳴っているような機械的な音である。
★高品位TV こうひんいてぃーぶい <V>
現行TVより高性能なTVシステムを指すが、一般にハイビジョンを指すことが多い。従来のTVが低品位なのかといった論議が起こってハイビジョンというネーミングが制定された。
★交流 <他>
一般に商用電源(AC100V)のことを交流と呼んでいる。商用電源周波数50Hzあるいは60Hzで、その波形はサインカーブである。1サイクルの単位はHz(ヘルツ)である。
周波数というのは、1秒間に繰り返されるサイクル数のことである。このサイクル数が多くなるほど周波数が高く、少なくなるほど周波数は低く直流に近くなる。音波についても、サイクルとかヘルツの単位を使う。
交流をスピーカーに流せば、同じ周波数の音波が発生する。また、マイクから音波を入力すれば同じ周波数の交流電圧が発生する。
★腰の強い音 <A>
音楽の基本といえば、中低音の力強さ、しまりの良さを言うことが多い。ゆとりある低音が歯切れ良く再生でき、大出力を要求される場合でも決して崩れる事がないシステムの音を「腰の強い音」と表現する。
腰の弱いアンプの場合、低音のしまりがなく、ふぬけた音を出す。スピーカーの場合は、長年使い込んでコーン紙がやわらかくなり、エッジやダンパーも必要以上にフカフカになった状態を「スピーカーの腰が抜けた」という。
いずれにしても腰の弱い音というのは、ダンピングの悪い音である。
★コストパフォーマンス <他>
コスト(価格)対パフォーマンス(性能、機能、能力)の比。高価で低機能の製品はコストパフォーマンスが低く、廉価で高機能の製品はコストパフォーマンスが高いといえる。
AVの場合は価格と機能は比例すると考えて良いようだ。コストパフォーマンスは装置購入の際の最大のポイントである。
しかし、装置自体の進歩が激しいため現時点においてコストパフォーマンスが高くても数カ月後には著しく低下することも事実である。従って、コストパフォーマンスには明確な基準が無いといえる。
★ゴースト <V>
放送電波が家庭のアンテナに直接届く電波と、山やビル、飛行機、電車、自動車などに反射して、アンテナに僅かな時間遅れて届く電波とがある場合、TV画面に多重像が写る現象。
この多重像があたかも幽霊のように見えるので、ゴーストと呼ばれる(決してブラウン管に本物の幽霊が写るわけではない(^.^;)。
都市部でかなりひどくなりつつある。ラジオでも同様であるが、この場合はマルチパス妨害という。
★ゴーストクリーンチューナー <V>
現在放送されているTV電波には、ゴースト除去用の基準信号が含まれている。この基準信号を元に、反射波と逆相の信号を作りだし、ゴーストを打ち消すのがこのチューナである。その効果はかなりのものである。
ただし、定常的なゴーストにしか効かず、飛行機などが原因の揺れ動くゴーストには効かない。
★コバルト系酸化鉄 <他>
正式には、コバルト被着酸化鉄。二酸化クロムはアメリカデュポン社の特許の制約があったために、それに代わる磁性体として開発された。
コバルトイオン又はコバルトフェライト酸化鉄の表面に、ガンマ酸化鉄を被着させたものと、ガンマ酸化鉄の表面に、塩化コバルト塩を被着したものなど4種類ほど開発されている。
磁気特性は、二酸化クロムとほぼ同じ。現在カセットテープなどで、クロムポジション(CrO2、もしくはTYPE2)と呼ばれるテープはほとんどこのタイプである。
各種コンデンサー
★コンデンサー <他>
蓄電器のことで電気を貯える部品である。基本的な構造は2枚の金属板の間に絶縁体をはさんだサンドイッチのような構造である。エネルギーを持った電子を大量に貯えることができる。
コンデンサーに貯えられる電子の数のことを容量という。コンデンサーは交流を通すが直流は通さないため、直流が混入した信号から交流信号成分のみを取り出すことができ、アンプなどの回路で信号の伝達に使われる。
またコンデンサーの容量が大きいほど低い周波数の交流を通し、小さいほど通しづらくなる。その性質を利用してハイパスフィルタ(HPF)やローパスフィルタ(LPF)などに使われる。
電源回路の平滑用としても重要な部品である。
★コンパクトディスク <A>
オランダのフィリップスと日本のソニーが共同開発し、1982年に登場したデジタルオーディオの規格。僅か数年で、従来のアナログレコードを駆逐してしまった。
直径12cm、厚さ1.2mmのポリカーボネート製の円盤に記録された信号を、レーザー光線を当てることによって間接的に読み取る。
最近はシングルCDと称する直径8cmのCDが登場した。非常にクリアな音質と、高域までフラットに伸びた周波数特性をもち、アナログレコードによくあったジリパチノイズがなく、片面75分、99曲まで録音でき、頭出しなど取り扱いが非常に容易であるなど、優れた点が多い。
アナログレコードと異なり、再生は最内周から行う。不用になったCDは、コースターとしても利用できる(^.^)。
★コンパクトディスクのエンファシス <A>
初期のCDソフトにも使われていたが現在ではほとんど使われていない。プリエンファシスの特性は以下の通り。
|
(dB)|
10+ ------
| /
利 | /
得 | / (20dB/decode)
| /
| /
0+------
|_______________________
↑ ↑ → f
50us 15us
★コンポジット信号 <V>
カラー信号、輝度信号および同期信号が、混ぜ合わされた状態で伝送される信号を指す。
LD、TV放送、通常のRCAピンプラグによる伝送、全てコンポジット信号である。→コンポーネント信号
★コンポーネント <A>
「組み合わせの」といった形容詞である。コンポーネント・ステレオとかオーディオ・コンポーネントあるいは単に「コンポ」と呼んでいる。
CDプレーヤー、チューナー、カセットデッキ、アンプ、スピーカーなどを組み合わせて(パーツを組み合わせて)作る組み合わせ型再生装置である。
昔は、一体型のステレオが主流であったが、現在はコンポーネントが主流になっている。組み合わせ方は、同一メーカーのパーツで揃える方法と各社バラバラのパーツで揃える方法がある。
★コンポーネント信号 <V>
カラー信号と輝度信号が分けられた状態で伝送される信号を指す。Sビデオ信号はコンポーネント信号である。色と輝度(明るさ)の情報が干渉しにくく、高画質のまま信号のやり取りをするのに有利な方法である。
ただし、これは最初からコンポーネント信号で記録されたメディアに限る。コンポジット信号を扱っている、TVチューナやLDなどからSビデオ信号を取り出しても、あまり意味がない。初心者のよく陥りやすい罠である。 → コンポジット信号
★コンポーネントステレオ <A>
各社の製品の特長を活かして組み合わせたシステム。たとえば、CDプレーヤーはDENON、チューナーは松下、カセットデッキはSONY、アンプはサンスイ、スピーカーはパイオニアという具合。
「バラコン」ともいう。通常「コンポ」という場合はこれのことである。
My studio
ノンリニア編集システム
オーディオ編集システム
次回:AV用語辞典 4[索引:サ行]
つづく
本「AV用語辞典 」は、パソコン通信ネットワーク 旧PC-VAN (NEC日本
電気主宰)のSIG-AVSQUARE に掲載されたものです。
【執筆者】AVSQUARE-SigOp D氏、石川(A:オーディオ担当)、他
【分類】<A >:オーディオ <V >:ビジュアル <C >:ビデオカメラ
【サ行 】
★再生 <A、V>
記録時に電流や電圧などに変換された「音」や「映像」を人間が聴いたり見たりできるように再変換することである。要するに、プログラムソース(ソース)を「音」や「映像」にすることである。
★再生音源 さいせいおんげん <A>
スピーカーを再生音源と呼び、それ以外を源音源と呼ぶ。
★再生音像 さいせいおんぞう <A>
スピーカーにおいて、虚音像を再生音源による再生音像とも呼ぶ。それ以外は源音像である。
★再生音場 さいせいおんば <A>
スピーカーによって作り出される音場のことである。
★再生装置 さいせいそうち <A>
再生を行うための装置である。またはプログラムソース(ソース)を音や映像に変換するための装置と思って良い。
★最大残留磁束密度 さいだいざんりゅうじそくみつど <A、V>
飽和現象から磁界の強さを減少してゆくと、磁界の減り方は元の曲線をたどらずについには磁界の強さを0にしても磁化が残ってしまう。
その磁化の強さのこと。テープの性能によく使われる単位。省略形はBr、単位はガウスで表す。
★サイドバンド <他>
TVやFM波など信号波を伝送するとき、信号波と同じ帯域だけ搬送波に高周波が発生する、その帯域の幅。
★サウンド <A>
音という意味にも使うが「音響」のほうが説得力がある。サウンドトラックというのは、映写用フィルムの端に設けられた音声記録用のトラックである。
(映画音楽でサウンドトラック版というのは、この映写用フィルムのサウンドトラックに記録された音声や音楽をレコードやコンパクトディスク用に再編集を行なったものである。
次に、オリジナル・サウンドトラック版というのがあるが、これは映写用フィルムのサウンドトラックに記録された音ではなく、サウンドトラック用の音声や音楽ソースを直接、レコードやコンパクトディスク用に編集したものである。当然、オリジナル・サウンドトラック版のほうが音が良いが、映画の雰囲気を味わうには、サウンドトラック版のほうが良い。好みではあるが)
★サ行が強調される音 <A>
サ・シ・ス・セ・ソの発音時の子音が強調されて不自然に聴こえる音の事である。サ行の子音が強調されると歪よりも質が悪い。
原因は過渡特性の悪さであるため、歪が少なく、シャリつきが少ない装置でも、サ行が強調されることも有り得る。
★サブコード <A>
ディジタルオーディオには、音楽信号、エラー訂正信号の他にP,Q,R,S,T,U,Wと呼ばれるサブコードが記録してあり、そのうち曲の頭出し用にP,曲の時間データにQを使い,残りのR~Wのコードは、CDグラフックスなどのデータに使わる。
1ブロック中に記録される8ビットのそれぞれにP~Wが割り当てられ、1秒のブロックデータずべてがそろって初めて1つのサブコードデータとなる。
★サーボ <他>
テープ上やディスク上のトラックを、ヘッドやピックアップが正しく追従するために、モータの回転を制御する技術。
★サラウンド <A、AV>
前方だけでなく後方にもスピーカを配し、360度音声で包み込むようにすること。また、そういうシステム。ドルビーサラウンドは有名。
★残響現象 ざんきょうげんしょう <A>
全面コンクリートむきだしのサイコロのような部屋で、手を叩くとパーンという反響が広がる。
拍手そのものの音は持続時間が短く一瞬であるが、その音がコンクリートの室内で複雑に反射しあってなかなか消えない。
これを残響現象(エコー)という。リスニング・ルームの残響時間は0.1秒から0.3秒程度がよい。
■残響現象の例
「 鳴龍 (写真左)」
日光東照宮、本地堂(薬師堂) (撮影禁止)
天井に書かれている龍の頭部の真下で、拍手をすると、鈴のような甲高い音が響き渡り、龍の鳴声のように聞こえます。
★CIRC <A>
Cross Interleave Reed Solomon Code
これもCDのカタログで見る記号である。突発的に発生する大きなエラー、バーストエラーに対して音楽情報を、絶対これに間違いないという程までに訂正するためのエラー訂正符号である。
音楽信号を一定の規則にしたがって、前後に分散して記録するインターリーブと、音楽信号32シンボルのなかに付加されている(1シンボル8bit)8個のコードで構成されるリードソロモンコードの2つのエラー訂正符号によって作られている符号。
★CRCC <A>
Cyclic Redundancy Check Code
CDのカタログのすみっこで見る記号であり誤り検出信号である。おもに、小刻みに発生するランダムエラー時のエラー訂正のための変調である。
音楽情報112bitに付加される16bitの誤り訂正ワードで、128bitを1つのブロックとして、記録し再生時のランダムエラー発生時のチェックに使う。
★CED しーいーでぃー <V>
アメリカのRCAが開発した針式接触型ビデオディスク(溝有り静電容量方式)。Capacitance Electronic Disc の略。
セレクタビジョンともいう。LPレコードと同じ直径30c mのディスクに、最大2時間の映像と音声を記録できる。ディスクにはレコードと同じようにV字型の案内構が螺旋状に刻まれていて、ダイアモンド針は案内構の中を滑りながら電極とディスク間の静電容量の変化を検出し再生する。
ディスクは安かったが、画質はLDに劣り、ランダムアクセスができないなど、ビデオディスクとしての欠点が多く、普及しなかった。現在RCAはCEDから撤退し、CED方式ビデオディスクは、自然消滅の運命にある。
★CLV <A、V>
Constant Liner Velocity
線速度一定の意。CDの場合は内周(約600rpm)から次第に回転数が少なくなり、再外周では約200rpmまで回転数を落として再生する。
★試作機 しさくき <A、V>
メーカー自身が手作りで研究用のために数台作る場合と、もう一つは主としてデモンストレーションのための量産試作で数十から数百台作る場合の2種類ある。雑誌社や評論家のところに回るのが量産試作されたものである。
試作機と市販機とではデザインや機能などに多少の違いがあることが多い。
★システムコンポーネント <A>
システム・ステレオでCDプレーヤー、アンプ、スピーカー等を同一メーカーの製品で組み合わせたシステムをシステムコンポーネント(シスコン)と呼ぶ。「ワン・ブランド・システム」ともいう。
★システムステレオ <A>
プレーヤー、アンプ、スピーカー等が独立している。4点セットとか6点セットという製品である。ミニコンポ(ミニコン)などがこれに当たる。同一メーカー製品で構成されており別売はしない。
★磁性粉 じせいふん <他>
磁力的(S/N)、電気的(+・-)な変化を貯える粉。これ単体で使用されることはなく、磁性粉、バインダーレジン、微量添加物を溶剤を用いて混合し、これを直接ベースフィルムに塗布して使用する。
1936年ドイツで現在の塗布型テープの元祖が開発され、その後、進歩・改良し現在にいたっている。
★ジッター <V>
時間軸変動を指す。家庭用VTRでは、テープ速度と回転ドラムの回転ムラで発生する画面の揺れ。画面が不安定になり、カラーノイズの原因にもなる。
家庭用ビデオではカラー信号系のジッターはほぼ押え込んでいるが、輝度信号系においてはほとんど手を付けていない。
従ってコンポジット信号でビデオ信号を取り出すとき、充分に輝度信号が伸びていると(3.58MH以上)カラー信号に混じってしまい、フリッカやノイズの原因となる(S-VHS、EDβ、Hi8のコンポジット信号は基本的にこの危険がある)。
★CD しーでぃー <A>
Compact Disc の略。 → コンパクトディスク
★CDV しーでぃーぶい <AV>
Compact Disc Videoの略。狭義では、CDと同等の12cmのディスクの内周に、20分間のデジタル音声のみが記録され、外周に5分間のLDとほぼ同等の映像+デジタル音声信号が記録されているディスクのことをいう(ちなみにアナログ音声は記録されていない)。
広義には、ディスク最内周にCDと同様なTOC情報をもち、デジタル音声の記録されたLDをも指す。ここらはソニーとフィリップス、パイオニアなどの思惑が絡み、非常に判りにくくなってしまった。
最近になって、音声のみの情報をもたず、映像のみ5分間記録された新規格が提唱された。
★CD4
しーでぃーふぉー <A>
2チャンネルステレオ方式と同等の音溝に、4チャンネル分の音声信号を記録したレコード盤。
もちろん「針式」。
前向左右+後方左右の4スピーカーで再生する。
1970年代始めに登場したが、システムや針が高価なため、一部裕福層に普及したに留まった。
★遮音材 しゃおんざい <A>
遮音とは音波をはね返し内側にいれない事である。音波をはね返す材料を遮音材という。遮音材の条件は、隙間がなく空気を通さず、重くて硬く音圧でゆすぶられない材料であること。
要するに厚くて硬く重たい隙間の無い板である。具体的には、コンクリート、単板合板などの材木、ガラス、鉄板などである。
★ジャズやロック向きの音 <A>
まず圧倒的な音量が必要だ。衝撃音の完璧な再生、歯切れの良さ、生々しさもジャズやロックの生命であるから過渡特性が特に重要である。周波数特性もフラットであるのに越したことはないが、デコボコであっても実用上(聴感的に)問題でない。
その訳は、持続音が比較的少なく、絶えず大幅に変化する衝撃的な音が主であり、大合奏よりもソロあるいはソロに近い部分が多いから周波数特性のデコボコはあまり気にならないのである。歪に付いては、衝撃音が多いため多少あっても構わないが、トランペットのソロなどは歪が耳につきやすいからできるだけ少ない方が良い。
極端な話、ジャズやロック向きの音は、ガンガン鳴らして勇ましい衝撃音が十分出ればいいのだから、高音がシャリシャリした歪っぽい音、硬い音、滑らかさを欠いた音でも良いといえる。低音は100Hz位にピークがあって、それから下はスパッと切れているような装置でも間に合う。一般的にジャズやロック向きの音は、大音量で中高域が多少盛り上がり、音がよく前に出て、打楽器に強い装置の音と思えば良い。
★シャープ <A>
これも解像力やキレコミと同じ意味に使うが「鋭い音」という場合に使う。一方では高域にピークがあり、特性が異常に持ち上がっていたり”シャリシャリ”している音の場合もシャープだと言うように周波数特性や歪率などを問題にしないこともある。
一般的には前者のことを「シャープな音」と表現している。
★シャリつく音 <A>
文字通り、シャリシャリした音が出ることを「シャリつく音」という。更に高音域では、チリチリという音が出ることもある。
その原因は、高調波歪や混変調歪が多く過渡特性が悪いと、ソースには含まれていない筈の歪がスピーカーからでる事にある。
★周波数アロケーション しゅうはすうあろけーしょん <他>
周波数に対しての信号の割り当て。
★周波数インターリーブ しゅうはすういんたーりーぶ <他>
信号スペクトルの隙間に、別の信号スペクトルをはさみ込み帯域を節約する技術。
★周波数多重 しゅうはすうたじゅう <他>
一つの信号線に複数の信号を周波数を変えて重ねることにより伝送すること。家庭用ビデオは全て周波数多重方式を取ることによりなりたっている。
★周波数特性 しゅうはすうとくせい <他>
周波数特性とはアンプやCDプレーヤーなどの入力と出力の振幅の比を片対数グラフに描いたものである。
アンプやテープレコーダーなどには入力と出力がある。CDプレーヤーの入力はレーザーであり出力はDAコンバータによってアナログに変換された信号である。
アンプの入力はCDプレーヤーやチューナーなどの微小信号電圧であり、出力は数十から数百ワットのスピーカーを駆動できる電力である。周波数特性の測定は、低周波発振器と記録計を用いアンプなどに低い周波数から高い周波数までの入力を加えたときの入出力信号の振幅の比を測定する。
★蒸着テープ じょうちゃくてーぷ <他>
従来の塗布型テープのようなバインダーなどの介在物がなく、金属磁性薄膜とベースフィルムからできているために高密度記録に適している。
その名のとおりに磁性体を真空中で加熱し蒸着したテープ主成分にはコバルトを中心にニッケルなどが合金成分として用いられる。
磁性層はベースフィルムに対して垂直か斜めに形成され、角型比がよく飽和磁化は酸化鉄系テープの数倍になる。短波長記録ではメタルよりも出力が大きく、結晶粒が小さいためにノイズレベルが低い。
ただし、酸化、磁性体の剥がれ等、問題が多い。
★芯のある音 <A>
歯ごたえのある芯のある感じの音である。これも聴感によるものであるが、たとえばモニター用のシステムの音をライヴなリスニングルームで聴くと、柔らかさの中にも芯があるような感じになる。
ゆったりとしたソフトな聴きやすい音ではあるが、腰が抜けているような音ではなく、芯がある音に聴こえる。そうゆう音である。
★新Uローディング しんゆーろーでぃんぐ <V>
ベータには当初からUローディングが採用されているが、より薄型なデッキを実現するために、ヘッドドラムにテープを巻き付ける方向を、従来の左巻きから右巻きに変えたローディングシステム。
往年の名機 SONY ベータマックス SL2100
★垂直磁気記録 すいちょくじききろく <A、V>
薄膜面に磁化が垂直に立つ記録方式。テープ上に数ミクロンの単位で塗布された磁性粉の厚さ方向に磁化を行ない、記録密度を従来の方式に比べて飛躍的に高める記録方式。専用のヘッドおよび、磁性体を要する。
★垂直同期信号 すいちょくどうきしんごう <V>
テレビの画面一枚は、ラスターと呼ばれる水平に細長い線状の画素が集まって組み立てられているが、放送側で一枚の絵の終わりを知らせるものがないと受信側で元の映像を組み立てることが出来ない。
つまり、この信号によって一枚の画像の終わりを知るわけで、次々と送られて来る映像信号を正しく処理することによって動く画像が作り出されているわけである。
プリンターに於ける改頁コードのような物である。もし、この信号がないと画面の始まりと終わりが解らなくなり画像が上下方向に流れてしまう。
→ 水平同期信号
★水平同期信号 すいへいどうきしんごう <V>
テレビの画面はラスターと呼ばれる線状の画素が集まって組み立てられている。放送局からは、この線状の画素を次々と送って来るわけだが、ただ単に画素の情報を送るだけでは受信する側では、今送られてきた情報が一枚の絵の何処の部分の物なのかが全く解らない。
そこで、手がかりとなる信号を入れてやるわけだが、ラスター一本の終わりにここで一本分の画素が終わりましたよと云った意味の信号と、画像一枚の終わりにここで、一枚分の画像が終わりましたよと云った意味の信号との2種類有れば送った側の映像を比較的簡単に組み立てることが出来る。
この時の一本分の画素が終わりましたよ、といった意味を伝える信号を水平同期信号と呼ぶ。と、云うのはラスター一本は映像を水平方向に切り取った(走査した)情報からなっているためである。これによって、次のラスターの情報と区別することが出来る。プリンターに於ける改行コードのような物である。 → 垂直同期信号
★スイッチングノイズ <A、V>
VTRの場合回転2ヘッドで記録しているため、各ヘッドの切り替え時にノイズが生じる。これをスイッチングノイズという。
映像信号の場合は垂直ブランキングの部分にヘッドの切り替えポイントをもってくれば、画面にスイッチングの部分は写らないが、ハイファイ型VTRの場合、音声信号にはそのようなブランキングの部分が存在しないため、ヘッド切り替え時に発生するノイズが聴こえてしまう。
★スキュー <V>
ヘリカルスキャンビデオで、記録時と再生時のテープ張力が変わったときテープが長さ方向へ伸縮し、したがってビデオトラックの長さが変わりヘッド切り変え位置が画面に出て映像が不連続になり、画面上部で斜めにかしぐ現象。
★スクランブル回路 <A>
CDはステレオ信号を1本のトラックに記憶するために、再生時には当然ながらL/Rの2つの信号に分けなければならない。
スクランブル回路(デスクランブル)はそれを行なうところで、L信号が先に書き込まれているので、R信号はスイッチングし、各チャンネル交互に読み出している。
しかし、このままではR信号が135.6μsだけ遅れるので、再生時にはなんらかの方法でこれを補正しなければ、瞬間的とはいえ時間的な遅れが生じる。L/R独立のDAコンバータの場合はこの遅れは出てこない。
★スコーカー <A>
中音用のスピーカーユニットである。コーン型、ホーン型、ドーム型がある。コーン型の口径は10cmから20cm程度である。
★ステレオフォニック <A>
ステレオというのは「立体的な」「個体の」といった意味の接続語である。最低2チャンネル必要である。マイクを2本以上使用しそれぞれ分離して録音する。モノフォニックのように1本にまとめない。
モノーラルでは再生音像が1点に集中してしまい原音場とは異なってしまうが、ステレオフォニック(ステレオ)では再生音像が左右のスピーカーの中間にちらばり原音場に近い再生音場が得られる。
チャンネル数が多くなるほど再生音場が充実する。
一般的なステレオは2チャンネルであるが、最近ではドルビー方式多チャンネルステレオが流行している。
★ストライプピッチ <V>
トリニトロン方式カラーブラウン管そのものの、水平解像度を示すための目安となる数値。カラーブラウン管表面上のRGB(赤青緑)蛍光体のトリオを一組として水平方向に計ったもの。
主に画面中央部の最もピッチの細かい部分で表す。蛍光体の配置の仕方からシャドウマスク方式の方が、トリニトロン管方式よりドットピッチを小さくするのには有利。
但し、ピッチを細かくするほど色選別部での電子線の通過量が減るため、蛍光体の感度を上げたり、残光時間の長いものを使用して見かけ上の輝度を上げたり等工夫が必要である。この点では、輝度が稼げるトリニトロン管の方が有利である。
→ ドットピッチ、マスクピッチ
★スピーカーシステム <A>
スピーカーと言うのは、アンプから入力された電流の変化を音波の変化に変換するものである。一般的には何本かのスピーカーユニットを箱に取り付けたものをスピーカーシステムと呼んでいる。
スピーカーユニットとは裸のままのスピーカーの事である。
単にスピーカーと呼ぶ場合は、「スピーカーシステム」と「スピーカーユニット」の双方を指す。
★スピーカーシステムのセッティング <A>
スピーカーシステムは置き方で音が確実に変わる。しかし正しいセッティングを行っているユーザーは少ないようだ。
そこでセッティングの原則を述べる。
1.スピーカーシステムを置く床、台、棚などは頑丈である事。
2.スピーカーシステムの背後は硬く重く音を反射しやすい壁であり、スピーカーの正面は反射しにくい壁である事。左右の壁はその中間がよい。
3.スピーカーシステムの左右の間隔は、聴取位置と左右のスピーカーの中央を結んだときの角度で決める。45度から60度が最適である。要するに聴取位置からスピーカーの正面が見える位置がよい。
4.スピーカーシステムは左右の壁にピッタリつけない事。どうしても壁につける場合は内側に向ける。
5.スピーカーシステムの高さは、リスナーの頭の高さとスピーカーシステムの上面の高さを揃えるのが原則である。それが不可能な場合は、聴取位置からスピーカーの正面が見えるように角度を調節する。
6.サイドボードや棚の上に置く場合は、スピーカーシステムをじかに置かず、厚手のフェルトを挟むかゴム足を使う。
★スピーカー・バッフル <A>
バッフルとは、音を遮るという意味の総称である。スピーカーボックス、スピーカーキャビネット、エンクロージャーなどである。
その必要性をざっくばらんに言うと、スピーカーは前からプラスの音、後ろからマイナスの音が出ている。これを混合させるとプラスの音とマイナスの音とが打ち消しあって良い音にならない。
特に位相のづれが少ない低域ほど影響が大きくなる。スピーカーユニット(裸のスピーカー)をスピーカーボックスに取り付けたものをスピーカーシステムと呼んでいる。
★スピーカーボックスの共振 <A>
スピーカーボックスには、密閉型、バスレフ型、ドロンコーン型などがあり、スピーカーをボックスに取り付けると様々な共振が出てくる。
1つめはユニットのfoが変化する。その理由はスピーカーボックスの中の空気がスプリングとして働くからである。ユニットのfoは、主としてコーンの重さとエッジ、ダンパーのスプリング効果で決まるが、ボックスに取り付けると空気によるスプリング効果でfoがどんどん上昇する。
このスプリング効果は内容積が小さいほど強くなるため大口径のスピーカーユニットを小さいボックスに取り付けて使用するとfoが極端に上がってしまい本来の再生能力を十分に発揮できないことになる。
密閉型のスピーカーボックスの場合は、空気はコーンと箱を繋ぐスプリングとして働いている。そこでfoが決まり、fo以下の低音は出難くなる。
ドロンコーン型のスピーカーボックスの場合は、スピーカーユニットの他に、ボイスコイルとマグネットを取り外したユニットがついている。
このドロンコーンとスピーカーユニットが空気を介して繋がれている状態と思って良い。低い周波数においては、スピーカーユニットとドロンコーンが一体となって動く。低域においてはスピーカーユニットの振幅の倍の低音がでる。
バスレフ型のスピーカーボックスの場合は、ダクトの中の空気がドロンコーンの代役をつとめている。一般には、ダクトの大きさを適当に考えて、ユニットの振幅の倍の低音ではなく、1.7倍とか1.5倍の低音が出るように設計することが多い。
以上のように、スピーカーユニットは同じであっても、ボックス自体にいろいろな共振があって再生周波数や音質に影響を与えるのである。
★スピーカーユニット <A>
(コーン型スピーカーユニット )
コーンとは円錐のことである。振動板の形が円錐型なのでコーン型スピーカーユニットと呼んでいる。
現在市販されているスピーカーシステムの大部分はコーン型スピーカーユニットを採用している。特にウーファーやフルレンジのスピーカーユニットはこのタイプである。
コーンが前後に動けばドラムの皮と同じように音が出る。スピーカーユニットはマグネットとコイルにより、コーンを電流の変化に応じて動かす。
(ドーム型スピーカーユニット )
コーンが無く、センターキャップだけのスピーカーでありその名の如くドームのような形をしている。
高音用のスピーカーユニット(ツィーター)である。
(ホーン型スピーカーユニット )
ホーン型はラッパのような形をしており、面積の小さい振動板を前後に動かす。この振動がホーンを伝わって出てくると大きな音になる。
その仕掛は、ホーンの中の空気が変圧器のような働きをしていると考えてもよい。ホーンの中の空気が振動板(ラジエーター)の動きに対して抵抗を示す。ホーン型スピーカーユニットは、中高音用に使用されている。
★スピーカーユニットの共振 <A>
スピーカーは共振の集合体である。スピーカーユニットの断面を見ると、コーンはエッジとダンパーで宙づりにされていることが解る。エッジとダンパーの一端はフレームに固定されているので、結果的にはコーンはフレームに吊ってあることになる。
原理的には釣り鐘や振り子と同じ様なものである。しかし、スピーカーのコーンは非常に軽いためfoは20~100Hzと高くなる。ふつう、fo以下の低音は再生できないといわれている。
その訳は、スピーカーの音はコーンの直径に左右される。口径が小さいと低音は出難くなる。スピーカーの周波数特性はfoが高い小口径のスピーカーとfoが低い大口径のスピーカーとでは低域の落ち方が変わる。当然、foが低い大口径のスピーカーほど低域の再生に有利である。
★スペーシングロス <A、V>
ヘッドとテープの間にあるコンマ数ミクロン程度の隙間。これによって高域出力が減少する。
★3ウェイ・3スピーカーシステム <A>
現在、マニアの間で最も多く使用されているシステムである。ウーファー、スコーカー、トゥイーターの3本のスピーカーで構成されている。
バランス良く調整されたシステムは周波数特性、過渡特性、指向性などで最も優れた特性が得られる。
★3ウェイ・マルチスピーカーシステム <A>
原理は、1ウェイ・マルチスピーカーシステムと同様であるが、主として許容入力の増大と指向性の改善を計ったシステムである。各スピーカーのバランスが難しいため現在は姿を消した。
★整合器 せいごうき <他>
同軸ケーブル(75Ω)と平行フィーダ(300Ω)とのインピーダンス及びモードの変更を行なうもの。通常、特性インピーダンス150Ωの線路2組を用いて、一方の端を並列に接続して75Ω端子とし、他方を直列にして300Ω端子として使う。
★SECAM せかむ <V>
フランスで開発されたカラーTV方式。Se'quentiel Couleur'a Memoire の略。色副搬送波にFM変調を使っている唯一の方式である。
しかし、このために周波数インターリーブが行なえないためにNTSC、PALに比べてモノクロTVとの両立の点で劣っている。
この方式もPAL同様、1Hディレイラインが必要なためTVの価格がやや高くなるのが難点。主に水平走査線625本、1秒間50フィールド25フレーム。
★セパレートステレオ <A>
プレーヤー、アンプ等を収納したセンターボックスと左右に据置型スピーカーボックスを配置する3点構成で20年以上前に流行したステレオである。スピーカーの位置を自由に変えれるため定位をコントロールすることが可能である。
★センダストヘッド <A、V>
シリコン20%、アルミニウム5%を含む鉄合金でできているヘッド。磁気特性に優れるが、耐磨耗性に劣るなどの理由からVTRヘッドには疑問視されてきたが、改良により現在では、メタルテープへの記録用として8mmビデオやEDベータなどで使われている。
1932年、仙台の東北大学金属材料研究所で発見されたために、センダストと命名された。商品化はパイオニアが初。
★総合アンプ そうごうあんぷ <A>
レシーバーとも言う。10年ほど前までは全盛であった。チューナーとプリメインアンプをまとめたシステムである。
コストパフォーマンス的には良いが、内容的に半端なものが多くオーディオマニアには受け入れられなかった。
★相対速度 そうたいそくど <V>
回転ヘッドを用いて記録している場合の、テープとヘッドとの速度の差。
★側波帯 そくはたい <他>
→ サイドバンド
★ソノ <A>
これも「音の」という意味である。ソノシートのソノ、ソナー(水中聴音機)、ソニー(メーカー名)も語源はソノである。
★ソフト <A>
硬い音の反対で、軟調な音、やわらかい音である。低音が豊かで高音不足の音でありダンピングが悪く締まりがない音である。
シャープな感じがしないため、ピアノ等の立ち上がりが鈍って聴こえる。しかし、うるおいがあり甘く聴きやすい音でもある。
次回:AV用語辞典 5[索引:タ行]
つづく
本「AV用語辞典 」は、パソコン通信ネットワーク 旧PC-VAN (NEC日本
電気主宰)のSIG-AVSQUARE に掲載されたものです。
【執筆者】AVSQUARE-SigOp D氏、石川(A:オーディオ担当)、他
【分類】<A >:オーディオ <V >:ビジュアル <C >:ビデオカメラ
【タ行 】
★ダブルアジマスヘッド <V>
回転2ヘッドアジマス記録方式によるべた書きを行っている家庭用ビデオでは、静止画を表示しようとするとブレたりノイズが出る。
これを防ぐために、お互い逆のヘッドギャップを持つヘッドをペアにして取り付け、静止画のブレやノイズを防ぐヘッドのこと。 → べた書き、ヘッドギャップ
★ダンパー <A、V>
不必要な振動を抑制する材料である。LPレコードのカートリッジにもスピーカーにもダンパーは使われており音質に重大な影響を持っている。
スピーカーのキャビネットの中に吸音材が張り付けられているのも、板の鳴りを止めるダンパーと考える事ができる。
★ダンピング <A、V>
オーディオでのダンピングとは、「抑制する」の意味のDAMPである。ダンピングが良いというのは、「制動がよく効いている」ということである。
スピーカーの場合、アンプからの入力信号が切れると同時にコーンの振動がピタリと止まるのがダンピングが良く、しばらく振動を続けるのはダンピングが悪いスピーカーなのである。
★地上波 ちじょうは <V>
衛星放送に対して一般の放送を呼び分けるときにあえて地上波と称することがある。
★ダイナミックレンジ <A>
微小音から最大音までの幅。この数値が大きいほどピアニシモはノイズに埋もれることなく、フォルテシモは歪むことなく再生できる。
★タイムベースコレクタ <V>
ビデオに存在するジッターを吸収し、標準信号にして送り出すための装置。
放送用のビデオの画質がよいのは、正にこの装置の性能が優れているためでもある。簡易システムが、家庭用ビデオやLDなどに搭載されるようになってきた。ただし、マクロビジョンとの絡みで家庭用VHSには完全な動作をするものは搭載されない(搭載すると、コピーガードとしての役割を果たさなくなり、コピーし放題となる)。
★卓上型ステレオ たくじょうがたすてれお <A>
ローコストのモジュラーステレオの1種で、その名の通り卓上やサイドボードの上に置いて使うことを目的に小型化されたシステムである。
現在のCDラジカセと思って良い。
卓上型ステレオ
★チャンネル <A>
モノーラルの信号を伝達できる電気系統のことをチャンネルという。モノーラルは1チャンネルでよいが、ステレオはモノーラルが最低2チャンネル必要である。
★チューナー <A、V>
受信した高周波電圧を(TVなど)を増幅し、中間周波数に変換する部分。
★2ウェイ・2スピーカーシステム <A>
ウーファーとトゥイーターを各1本で構成したシステムである。
クロスオーバー周波数は、ウーファーが16cm程度の小口径の場合は3~8KHzと高く、30cmの大口径の場合は500~2KHz位にセッティングしてある。
ミニコンポとして市販されているスピーカーシステムはこの方式が多い。
最も標準的な構成であり調整もしやすいため多くのメーカーが採用している。音質は誰でも聴きやすいのが特長である。
★2ウェイ・マルチスピーカーシステム <A>
1ウェイ・マルチスピーカーと同じ原理である
使用するスピーカーはフルレンジ型ではなく、2ウェイのスピーカーユニットを2本使用したシステムである。
現在は殆ど見られなくなったが、10年ほど前はパイオニアから発売されていた。周波数特性および指向性の改善が目的であった。
★2ウェイ・1スピーカーシステム <A>
トゥイーターをウーファーのコーンの中に組み込み2ウェイ化したコアキシャル型のスピーカーユニットを1本使用したスピーカーシステムである。
タンノイのシステムが有名である。外見上は1本のスピーカーであるが、実質的には2スピーカーと同様である。
周波数特性が優れ癖の無い音を再生できる。
★2ヘッドと3ヘッド <A>
基本的にヘッドには、録音用ヘッド(R)、再生用ヘッド(P)、消去用ヘッド(E)の3種類のヘッドがある。実際には、録音再生ヘッド(R・P)と消去ヘッドで構成された2ヘッドのテープレコーダーも多数使用されている。特にラジカセでは2ヘッド構成が主流である。
マニアの多くは基本的な3ヘッド方式のテープレコーダーを使用している。その最大の理由は同時モニターが可能な点にある。録音と同時に再生音が確認できるため、録音レベルやバイアス電流などの調整が可能である。2ヘッド方式によくやる「録音に失敗した」と後悔する事もないのである。
★定位 ていい <A>
再生音像の位置の問題である。録音の際に計画した通りの音像が定位置に出現して、ふらつかないものほど定位が良い。
★低音、中音、高音 ていおん、ちゅうおん、こうおん <A>
一般には、人間の可聴周波数20Hz~20KHzの全音域を半分に分け、1KHz以下が低音、1KHz以上を高音と呼んでいる。
アンプのトーンコントロールも大体これに従っている。
3ウェイのスピーカーシステムでは、可聴周波数を3つに分け200Hz以下が低音領域、200~2KHzが中音領域、2KHz以上が高音領域になるように設計する場合が多い。しかし国際規格があるわけではないので、300Hz~3KHzを中音領域に設計したとしても一向にかまわない。
また、人間の耳に音として実感として聴こえる周波数は40Hz~10KHz程度である。その範囲外は音としては感じられない。
たとえば、20Hzや30Hzのような超低音は、気圧の変化にしか感じられないのである。10KHz以上の超高音も、方向感の無い耳障りに近い音としか感じられない。
★DAコンバータ でぃーえーこんばーた <A、V>
その名の通りに、デジタル信号をアナログ信号に変換する回路。CDプレイヤーやLDのデジタル音声の再生時に使われる。
★定在波 ていざいは <A>
音波の波長が壁の間隔と一致したとき、または数分の1になったとき定在波が発生する。
部屋の壁と壁の間隔が340cmであれば、定在波の波長も340cmになり周波数では100Hzである。定在波が強く発生するような部屋で音楽を再生しながら室内を歩くと、場所によって低音が小さく聴こえたり急に強くなったりする。しかし、定在波は条件がそろわなければ発生しないからそれほど心配する事はない。
★D2 でぃーつー <V>
デジタル記録方式放送用ビデオの一つ。
他にD1という規格があるが、コンポーネント信号を採用しているため、現在の放送局ではすぐに対応できない。そこで、コンポジット信号を扱うD2が規格化された。
D2ならば、1インチビデオとの置き換えがすぐにでき、今までの機材を無駄にすることはない。ただし、画質的にはD1よりも劣る。
★TBC てぃーびーしー <V>
タイムベースコレクタの略。 → タイムベースコレクタ
★D1 でぃーわん <V>
放送用1インチフォーマットに取って代わるべく規格化された、放送用デジタルビデオ。別名4:2:2(フォートゥートゥーと発音する)とも呼ばれる。コンポーネント信号方式を採用し、デジタル音声をもつ。
オープンリール方式の1インチに対し、3/4インチのカセットを用いる。
★デジタルアウト <A>
CDやLD、DATなどでデジタル信号をそのまま出力すること。
また、そのための端子。従来からのコアキシャルによる同軸端子と、最近は光出力が装備されるようになってきた。
コアキシャルと光はそれぞれ一長一短があり、好みの問題である。
★デジタルフィルタ <A>
通常D/A変換後、生じる高域のノイズを取り去るのに用いられている。アナログで行うフィルタをデジタルに置き換えたもの。
デジタルフィルタでは原理的にノイズの除去はできないので、後段にアナログによるフィルタが必要である。
★dB (デシベル) でしべる <A、V>
人間の耳は電力が2倍になっても2倍になったようには感じない。10倍になってやっと2倍くらいの感じ方になる。
そこで、人間の耳にマッチさせるために増幅度を対数(log)で表すその単位。単位をベル(B)とするが、一般に1/10のデシをつかってデシベルと書く。
★テープパターン <V>
テープの使用効率をあげるために、様々なヘッド走査が考えられ、その走査方式によって決まるテープ上の記録トラックの模様。
テープレコーダー TEAC A-6300 (オープンリール型)
40年ほど前の機種ですが、まだまだ現役です。
★テープレコーダー <A>
テープレコーダーは誰でも知っていると思う。
10年以上以前はオープンリール・テープレコーダーの全盛時代であったが、現在は、カセット・テープレコーダーが主流である。それぞれ構造は異なるが録音再生の原理は同じである。
レコードの場合は、音波を溝のジグザグとして記録する。その溝のことを音溝と呼ぶ。テープの場合は、音波を磁気の強弱で記録する。
金属の中には磁気を通しやすいものと通しにくいものがある。永久磁石は磁気を通しにくい金属で出来ている。
磁気を通しにくい材料であるから両端がNとSに磁化される。磁気をよく通す材料の場合は磁化されず永久磁石にならない。録音テープは、ポリエステルやアセテート等の薄いテープに、磁気を通しにくい磁性材料で作った超微粒子末がムラなく塗り付けてある。
その録音テープを録音ヘッドで磁化させる事により音声を記録する。一度録音された音声は、強制的に消去しない限り永久に残る。つまりテープが永久磁石のようになる。現実的にはいつかは自然消滅する。
★テープレコーダーのアンプ <A>
テープレコーダーのアンプは特殊である。レコードのイコラーザーアンプと同様に、高域を増強して録音し、低域を増強して再生する。
その訳は、磁気(テープ)とコイル(ヘッド)の関係にある。コイルに電圧が発生するのは、コイルの中を通過する磁気が変化したときである。磁気の強さや方向が一定であると電圧は発生しない。
低音は周波数が低いため、磁気の変化がゆっくりしておりコイルに発生する電圧も低い。高音は周波数が高いため、磁気の変化が速くコイルに発生する電圧も高い。さらにテープやヘッドの欠陥である高域のロスも問題である。
実際のテープの再生周波数は、山型のようになっている。従って、フラットに録音再生を行うと中域だけが増強されてしまうため、テープの場合もイコライザーアンプにより低域と高域を増強しなければならない。
具体的には録音用アンプで高域を増強して録音し、再生用アンプで低域を増強するという方法が取られている。
★テープレコーダーのメカニズム <A>
テープレコーダーのメカニズムは、テープを一定速度で(4.75cm/s)走行させ、モーターなどの振動がヘッドに伝わらないように配慮されており、録音テープを正確にヘッドに密着させることが重要である。
高級機の場合はモーターはリールモーターが2個、キャプスタンモーターが1個、その他コントロール用モーターなど数個のモーターを使用している。
1モーターの場合は、1台のモーターで、キャプスタンやリールなどを回さなければならないため、ベルトやアイドラーを多用する事になり不安定な要素が多くなる。
ベルトやアイドラーは、モーターの耐用年数に比べると極めて短い。
★電気 でんき <A、V>
オーディオ機器などのエネルギーとなっている電気について簡単に説明する。電気を細かく分けると電子の集まりという事になる。
物理学で厳密にいえば、必ずしもそうではないのだが実用上は問題はない。電子は無限小と言っていいくらい小さく重さもゼロと考えて良い。電流は電子の流れであり電流の大小とは流れる電子の数である。
電圧は個々の電子が持っているエネルギーのこと。電力は電圧と電流の積(電流×電圧)で単位はワット[W]で表す。
たとえばAという装置で、電圧が10Vのとき電流が2A流れたとすると
10×2=20[W]
すなわち消費電力は20W(ワット)である。
次にBという装置で、電圧が2Vのときに電流が10A流れたとすると
2×10=20[W]
この場合も消費電力は20W(ワット)である。
つまり電圧が高くて電流が少ない場合と、電圧が低くて電流が多い場合とは 消費電力は同じである。交流の場合は[VA]で表示されている。
★電気抵抗 でんきていこう <A、V>
銅線のように抵抗値の小さいなものを「導体」と呼び、陶磁器などのように抵抗値が特に大きなものを「絶縁体」と呼ぶ。
また、ダイオードのように極性により「導体」になったり「絶縁体」になる特殊な性質を持つものを「半導体」と呼んでいる。導体、特に銅線は電気抵抗が小さいためどんどん電流を流してしまう。
それに対し、陶磁器、石、プラスチックなどの絶縁体は電気抵抗が極めて大きいため殆ど電流は流れない。また電子のエネルギーである電圧がなければ電流は流れない。電気抵抗のあるものの中を電流が流れると、電子は少しずつエネルギーを失い最終的にはゼロになる。導体であっても多少の電気抵抗を持っている。銅線の場合でも細いほど電気抵抗が大きくなる。
ビニールコードのように細い線を数十本よりあわせて束にすると電気抵抗は小さくなる。これは、水を流すときに太いホースと細いホースとでは流れ方が違うのと同じである。
もちろん細いホースのほうが抵抗が大きい。抵抗値を示すのに、Ω(オーム)という単位を使用する。1000Ωを1KΩ(1キロオーム)、1000KΩを1MΩ(1メガオーム)と呼ぶ。
★電源 でんげん <A、V>
電子にエネルギーを与える装置であるが、一般的には家庭用のコンセントを電源とも呼び、あるいはAC(交流)をDC(直流)に変換する回路を電源、もしくは電源回路と呼んでいる。実際の電源とは、別の形のエネルギーを電気に変換する設備または装置の事である。
例えば、水力や火力あるいは原子力を電力に変換する設備。ニッカド電池や乾電池、太陽電池などが本当の意味の電源である。
★転写 てんしゃ <他>
巻いたテープの層間で、音が隣のテープに移る現象。
特にコバルト系酸化鉄磁性体に起こりやすく、通常の温度でもコバルトイオンが粒子間を移動するために起こる。現在では、磁性体がかなり改良されておりほとんど心配ない。アフターエコーとも言う。
オープンリールテープ
★トゥイーター <A>
高音用のスピーカーユニットである。ホーン型、ドーム型、コーン型、リボン型がある。スコーカーをそのまま小さくしたユニットと思って良い。
約1KHzから20KHzという周波数を再生しなければならない。したがって毎秒数千から数万回という超高速で振動させるため、軽くて小さな振動板が有利である。
当然ホーン型が有利であるが、中低音にコーン型を使用した場合は音のつながりが悪化する恐れもある。
★同期信号 どうきしんごう <他>
周波数だけでなく、位相も合わせるために伝送される信号。
TV画面では位相があわなければ黒線が画面に出て映像が2つに別れる。
★TOC とっく <A>
Table Of Contents
CDの最内周に記録されており、一枚のディスクに記録されている最初のトラックNo.、最後のトラックNo.、各曲の始まりの時間、終わりの時間等が記録されている。
CDプレーヤーはこの情報を読み出すことにより再生されるディスクの曲数や時間を知ることができる。
★ドットピッチ <V>
シャドウマスク方式カラーブラウン管そのものの、水平解像度を示すための目安となる数値。カラーブラウン管表面上のRGB(赤緑青)蛍光体のトリオを一組として水平方向に計ったもの。
主に画面中央部の最もピッチの細かい部分で表す。蛍光体の配置の仕方からシャドウマスク方式の方が、トリニトロン管方式よりドットピッチを小さくするのには有利。
但し、ピッチを細かくするほど色選別部での電子線の通過量が減るため、蛍光体の感度を上げたり、残光時間の長いものを使用して見かけ上の輝度を上げたり等工夫が必要である。
ハイビジョン用のブラウン管が暗いのは主にこの辺に理由がある。 → ストライプピッチ、マスクピッチ
★ドーミング <V>
カラーテレビブラウン管に於ける現象。画面のほとんどが白など、非常に明るい場面がしばらく続くと、大量の電子線が蛍光体まで届く為、その途中にある色選別用のマスクが熱膨張してしまい蛍光体との間で位置ずれを起こすこと。
見た目の現象としては、色ずれとなって現れるため、真っ白なのにやや色がついた白になってしまうといった事が起こる。暗い場面がしばらく続けば戻るのだが、この現象はシャドウマスク方式ブラウン管に、如実に現れる。
この点、トリニトロン管でも色選別用のアパーチャーグリルが熱膨張を起こすが、すだれ状の構造を利用して上下方向に引っ張って有るので、この影響が全くでない。
画面の内容でモニター特性が変わらないため、放送局ではトリニトロン管方式が多用されている。 → トリニトロン管
懐かしい8トラックテープデッキ
★トラックとチャンネル <A>
テープの幅、全部使って録音する方法をフルトラックという。1本のテープを上下に2分割して往復録音する方式をダブルトラック、4分割であれば4トラック、8分割であれば8トラックである。
つまり、テープを独立に録音再生できる状態に分けることをトラックという。それでは、チャンネルとはなにかというと、同時に使うトラックのことをチャンネルという。
モノーラルは1チャンネル、ステレオは2チャンネル、4チャンネルステレオは4チャンネルである。
フルトラックは1チャンネル、ダブルトラックは往復で使えば1チャンネルであるが片道で使えば2チャンネルである。
4トラックは、1チャンネルにも、2チャンネルにも4チャンネルにも使用できる。一般に市販されているカセットテープレコーダーは4トラック2チャンネルである。
★トリニトロン管 <V>
世界で唯一、ソニーが作っていたカラーテレビ用ブラウン管。
他社は全て、RCAが開発したシャドウマスク方式ブラウン管を使用している(除、液晶TV)。
シャドウマスク方式のブラウン管が、全て球の一面を切り取った形であるのに対し、トリニトロン管は円筒の一部を切り取ったような形をしている。
シャドウマスク方式が、色の三原色(赤、青、緑)を表現するのに3ガン3ビーム方式を取っているのに対し、トリニトロン方式では1ガン3ビーム方式を用いている。
つまり、電子線を発射するための電子銃が1本ですみ、そのため電子ビームを絞りこむための電子レンズも1つですむ。
また、レンズは大口径なほど、また中心ほど収差が少ないという性質を持つため、大口径で中央部を利用できるトリニトロン方式は、シャドウマスク方式に比較して優れているということができる。
色選別用に用いているアパーチャグリルであるが、すだれ状であり、シャドウマスクのような横方向の補強がないために、電子ビームの利用率が高く、同じビーム量でもシャドウマスク方式より明るい画面にすることができる。
裏返せば同じ明るさならば、ビーム量が少なくてすむということであり、これはとりもなおさず電子ビームをよりシャープに絞りこむことができるということである(電子線はマイナスに帯電しているため、お互い反発して広がる傾向がある)。
結局のところ、シャドウマスク方式より「明るく、色ずれがおきにくく、シャープな」映像を実現できる。
→ アパーチャグリル、シャドウマスク、電子銃
★ドルビー <A、AV>
1.アメリカ/マサチューセッツ工科大(MIT)のドルビー研究所。またはその商標。
2.カセットデッキなどで採用されているノイズリダクション。業務用のAタイプ、それを簡易化したBタイプ、そして、Bタイプを二段がけにし、高域での飽和の改善を図ったCタイプがある。
3.ドルビーステレオの略。劇場でのサラウンドを実現するべく開発された。前方3ch、後方1chの4chサラウンドだが、これを2chのトラックに記録しているのが特徴。再生時は専用デコーダで4ch信号を取り出す。デコーダがない劇場では通常の2chとして再生できるという長所をもつ。
4.ドルビーサラウンドの略。劇場用映画のビデオソフトなどはドルビーステレオによるサラウンド情報をそのまま含んでいる。そこでこの信号を取り出し、家庭でも同様なサラウンドが楽しめるように開発されたのがドルビーサラウンドである。
★ドロップアウト <A、V>
テープ表面の傷、磁性層内の異物、磁性粉の集塊、ゴミの付着などによって再生信号レベルが瞬間的に一定レベル以下になっときに発生する復調後のノイズ。
★トーン <A>
これは、音というより「音色」である。トーンコントロールのトーンである。音調という意味でもある。
★トーンアーム <A>
カートリッジを支えてレコードの音溝を正確にトレースさせるための装置である。ようするに、カートリッジを取り付けて適当な針圧でレコード盤に押しつける一種の「棒」である。
トーンアームは、針先チップに与えられる極めて僅かな振動を検出できるように、十分に軽く作らなければならないが、軽すぎてもいけないのである。
本来、1つのカートリッジに対応するトーンアームはインテグレートアーム(一体型)である。一般に使われている、ユニバーサルアームは実用上問題はないとして妥協したものでありカートリッジの性能を十分に発揮することは望めない。
78回転SPレコードと、「鋼鉄針」で音を出すトーンアーム(ピックアップ)
次回:AV用語辞典 6[索引:ナ行~ハ行]
つづく
本「AV用語辞典 」は、パソコン通信ネットワーク 旧PC-VAN (NEC日本
電気主宰)のSIG-AVSQUARE に掲載されたものです。
【執筆者】AVSQUARE-SigOp D氏、石川(A:オーディオ担当)、他
【分類】<A >:オーディオ <V >:ビジュアル <C >:ビデオカメラ
【ナ行 】
★長手記録 ながてきろく <A、V>
磁界の方向が、テープの長さ方向(面内)にある磁化。現在のカセット、VTRの主流の記録方式。通常のリング型ヘッドによって記録する。
面内磁化。
★鳴き合わせ なきあわせ <A>
2つ以上の装置を並べて切り替えながら試聴することを鳴き合わせという。特に瞬間的に切り替えて比較する方法が取られている。
それは音の違いが良く解るということだそうだ。しかし、音の違いが解っても瞬間的な切り替えでは、音の善し悪しはよく解らない。
これは感覚の慣れの問題である。たとえば、車を運転していてトンネルに入った瞬間は非常に暗く感じるが次第に目が慣れてくるのに似ている。音の場合も同じであって、切り替えた瞬間は何がなんだか解らなくなるのが普通である。従って、音の鳴き合わせは、1機種づつ十分に時間をかけて行わなければ正確な評価はできない。
★ナチュラルな音 <A>
機械的な音ではなく、自然な音で誰でも抵抗なしに聞けるという音の表現をナチュラルな音と呼んでいる。高忠実度である必要もない。聴きやすい音であればナチュラルな音である。
★二酸化クロム にさんかくろむ <他>
磁性粉の1種類。二酸化クロム(CrO2)にすず、アンチモン、テルルなどを添加して保磁力を増加させると共に、温度安定性を改善して使用されている。
針状比が高く、粒度分布がよいためバインダーへの分散性、磁界配向性がよい。1931年アメリカのデュポン社が開発。画期的な高性能テープであったが、量産性、コストなどの問題で現在ではほとんど使われていない。
★にじみ <A>
本来の音から、モヤモヤとしたものがシミ出てきて他の音に混ざり込む状態を言う。シンバルの強打のような音は、にじみやすい音である。
★ヌケがよい <A>
1音1音がハッキリと区別でき、更にその1音が澄みきった音である事。単にキレコミが良い音をヌケが良いと言う場合もある。
★ノイキャン <A、V>
ノイズキャンセラの略。 → ノイズキャンセラ
★ノイズが耳につく音 <A>
特にレコードの”チリチリ”という「スクラッチノイズ」等は、初めから存在するからシステムによってノイズだけが強調されるという事はない筈であるが現実には有るのだから不思議だ。
その秘密は、やはり過渡特性である。レコード等のソース自体は連続した波形で出てくるのであって過渡特性が多少悪くてもそれほど悪影響はない。
ところが、ノイズの場合はほとんどが、極めて短い波形であるため、特にスクラッチノイズはカートリッジ、アンプ、スピーカーの過渡特性が悪いと、そのノイズ音がすぐに収まらず耳障りな音となって残る。レコードが廃れた原因はこういう所にもあるのだ。
★ノイズキャンセラ <A、V>
再生時、信号に乗ってしまったノイズを除去する装置。時として微小な信号をも除去してしまうため、使い方がむずかしい。
★ノイズリダクション <A、V>
低レベル信号(とくに高域)を強調して記録し、再生時にはその信号部分だけ利得を下げて、ノイズが目立たないようにすること。
★バイアス <A>
テープレコーダーの場合のバイアスとは、テープを磁化させるために必要なレベルの電流である。テープレコーダーは、極めて弱い音の場合はヘッドに流れる電流や磁気変化が少ない。
従って録音テープ表面の微粒子が磁化されない。つまり磁性体は、あるレベル以上の強さの磁気を加えなければ磁化されないのである。バイアスにより、あらかじめ磁化させるのに必要なレベル以上の電流を録音ヘッドに加えておくと、信号の電流がバイアス電流により嵩上げされ、極めて弱い信号であっても録音可能となる。安物のラジカセなどでは直流バイアスというのもあるが普通は40KHzから200KHz位の高周波の交流を加える。
一般のテープレコーダーではバイアス電流は固定かノーマルポジションあるいはクロムおよびメタルポジションで選択するが、高級機の場合は連続的に変化させる事ができたりテープの特性に最適なバイアス電流を自動的に設定するものもある。
バイアス周波数はテープレコーダーの周波数特性の上限の2倍以上が必要である。たとえば、上限が20KHzであればバイアス周波数は40KHz以上にしなければならない。
★Hi8 はいえいと <V>
8mmビデオを元にハイバンド化することによって高解像度化を図った規格。国内の10社が8mmビデオのオプション規格として制定。
★バイノーラル <A>
モノーラルに対する録音再生方式がバイノーラルである。ステレオではない。ダミーの頭の両耳にマイクロフォンを埋め込んで録音する原理。両耳用のヘッドホン(またはイヤホン)で聴くのをバイノーラル再生という。
バイノーラル録音のレコードをステレオ方式で再生すると不自然になる。10数年前に、ビクターが盛んにやり、限定版のような形で発売(市販)もされた。富田勳の初期のアルバムもバイノーラルとか、バイフォニックの名称で売られた。
ただし、富田勳のアルバムはヘッドフォンを使用の前提ではなく、スピーカーでのステレオ再生時に、スピーカーの左右より、もっと音が広がるように意図的に位相を作ってあったようだ。
★ハイバンド <V>
記録する周波数をより高い周波数(=ハイバンド)に引き上げ、記録できる情報量を高める方式。家庭用ではハイバンドベータに始まり、S-VHS、EDベータ全てがハイバンドによって高画質を実現している。
ただし、周波数帯域を高域にシフトするため、ノイズの増加は避けられない。また、記録波長も短くなってくるため、テープの磁性体に対する充填度、表面平滑性などが要求される。
★ハイバンドベータ <V>
ソニーがVHSに対する最後の切札として突き付けたベータビデオの新規格。ハイバンド化によって記録される情報量の拡大を図り「解像度のベータ」を取り戻し、ベータの普及を図ろうとした。
しかし、実質ベータハイファイ以前の解像度を取り戻したに過ぎず、以降ベータビデオの発売メーカは減少の一途をたどり、ベータ陣営は崩壊した。
★ハイビジョン <V>
HDTVの愛称。 → HDTV
★ハイファイ <AV>
1.High Fidility の省略形。高忠実度と称される。
2.ビデオに採用された、FM変調方式の音声を指す。この場合、必ずしも本来の意味とは一致しない(^.^;)。
★バインダー <他>
磁性粉同士を結び付け、ベースフィルム上に接着させるための接着剤。ベースフィルムが飽和型ポリエステル系のため、バインダーも飽和型ポリエステル系のものがよく使われる。
★バインダーレジン <他>
磁性粉と共に磁性層を形成する添加物。磁性粒子の分散性、耐磨耗性、耐熱性、耐候性ベースフィルムとの密着性などを考慮して選ばれるが、各テープメーカーの、テープ構成要素の重要な1つなので、詳細は不明な点が多い。
★バーコード予約 <V>
松下のビデオに採用された、新しい番組予約方式。バーコード表に書かれたバーコードを専用のスキャナで読み取ることによって、番組予約を簡単にしようとした。
また、主な新聞、雑誌にバーコードを掲載することによって、この方式の普及を図ろうとしたが、いまだに同調するメーカはない。バーコード表かスキャナをなくすと意味がなくなるのが痛いところ。
★VASS ばす <V>
VHS Adress Seach System の略。コントロールトラックのデューティ比を変化させて打ち込むのはVISSと同様であるが、変化に意味をもたせることによって自由にテープの頭出しが可能となった。最大4桁までの数字が打ち込める。
往年の8ミリビデオカメラ
★8mmビデオ はちみりびでお <V>
世界127社が参加した「8mmビデオ懇談会」によって制定された世界統一規格の家庭用VTR。1990年現在、128社がこの規格に参加している。テープ幅が8mmあるところからこの名前がついた。カセットサイズは、ほぼオーディオのCカセット並である。
1/2インチビデオの欠点を研究しつくして作られているだけに、家庭用ビデオとしては最も先進のフォーマットである。主にカメラ一体型のリリースが多く、VHS-Cとシェアを争っている。ちなみにこのビデオでは、昔の8mmフィルム映画は再生できない(^.^;)。
★パーツ <A、V>
再生装置を構成している部品である。IC(アイシー)、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、ダイオード、トランス、などがそれである。
CD/LDプレーヤー、レコードプレーヤー、カセットデッキ、アンプ、スピーカーなどをパーツと呼ぶこともある、
★バックテンション <A、V>
テープ張力。ヘッドへテープを密着させるために、供給リールの回転を巻き取りリールに比べて少し遅くし張力を得る、その力。
★バリウムフェライト <他>
垂直磁化に使用される磁性体。1951年にフィリップスの技術陣によって発見された六方晶の結晶構造を持った磁性体。
1度磁化すると、その磁化を取りのぞくのに多くのエネルギーを必要とするために、工業用の永久磁石にも多用される。
結晶の大きさは、平均粒径0.08ミクロン、厚さ0.03ミクロン。板面に垂直に磁化容易軸があるので垂直磁気記録に適している。
★PAL ぱる <V>
西ドイツのテレフンケン社で開発された方式で、NTSC方式に非常に似ているためこの改良型と考えることができる。
Phase Alternation by Line の略。色彩情報を得るために、1Hディレイラインを通したものと通さないものを、加算、減算した信号を作り再生する。
NTSC方式の欠点を取りのぞいた方式であるが、1Hディレイラインが必要なため TVの価格がやや高くなるのが難点。主に水平走査線625本、1秒間50フィールド25フレーム。
★半導体 はんどうたい <他>
半導体とは、電気抵抗率(比抵抗)の小さい導体と、極めて大きい絶縁体とのほぼ中間の電気抵抗率をもった物質。
★半導体レーザー はんどうたいれーざー <A、V>
CDやLDなどの再生時に使われる半導体レーザーの発振波長は、780~830nmが必要である。屈折率の高い物質(活性層)を、低い物質(クラッド層)で囲めば光子はその中に閉じこめられ、結合部分の両方から扇形の光線となって発射される。
実際は、全体はひ化ガリウム(GaAs)でできていて一部にアルミニウムの混じった(AlGaAs)でできている。中央部には拡散の目的で亜鉛が埋めこめられ、電流がこの中央部分に流れるようにして、屈折率の差を持たせたのと同じ効果がえられる構造になっている。
初期のLDに使われていたヘリウムネオンガスレーザーに比べて、圧倒的に小型で発振効率が高いという利点がある。光線は、結合面から扇形に発射されるので、半導体レーザーの直前にはビームの波形を理想的な円柱状に整形するコリメーターレンズが必須としてついている。
★ヒアリングテスト <A>
実際に耳で聞いてテストすることである。しかし音はベテランと素人ではテストの正確度が異なってくる。
このテストに起用している人たちにより、メーカーの音作りというものが決定されるようだ。ヒアリングテストは組み合わせる装置、ソース、ルーム、音量などで評価が変わりやすい。
★BS びーえす <V>
Broadcasting Satelliteの略。 → 衛星放送
★BNR びーえぬあーる <V>
ベータノイズリダクションの略。 → ベータノイズリダクション
★光ピックアップ <他>
以下の4つの部位により構成される。
1)レーザー光源。上記の半導体レーザーを使用
2)ビームスプリッタ。これも上記のコリメーターレンズを使用。
3)対物レンズ
光源からのレーザーをディスク表面へ集束するためのレンズで、光ピックアップを構成する中でもっとも高い精度を要求される。そのうえ、ザーボ系で動かすのでできるだけ小型軽量でなければならない。
4)光検出器
跳ね返ってきたレーザー光線を受光し、ディスクへのピント合わせ、トラッキングのための制御のための信号を受光したレーザー光線から検出する。
★PCM ぴーしーえむ <A、V>
Pulse Code Modulation の略。アナログ信号を一定の規則をもった符号に置き換える伝送方式。無限の階調をもつアナログに比べ、0と1しかもたないのでノイズに対して非常に強いという利点がある。
★VISS びす <V>
VHS Index Seach System の略。コントロールトラックのデューティ比を変化させることによってインデックス信号を打ち込む。録画時でも再生時でも打ち込みが可能で、何度でも消去できる。考え方の前身は、ベータのインデックスサーチシステムである。
★ヒステリシスカーブ <A、V>
磁気履歴曲線。磁気記録において力を加えていくときと、少なくしていくときの変異の量が違っていて、加えた力がゼロに戻っても変異が残っている現象。弾性がほとんどない粘土のようなものと思えばよい。
磁気的な場合は、磁界と残留磁気との関係で表す木の葉型の曲線。
★標本化 ひょうほんか <A>
オーディオ信号を一定の時間間隔でくぎって次々に読み出し測定する。サンプリング。連続的な量を扱うアナログは曲線になっているが、それを標本化すると細かく区切られた折れ線グラフのような階段状になる。
★標本化周波数 ひょうほんかしゅうはすう <A>
Sumpling Frequency、Fs
1秒間に何回標本化するか、言い換えればサンプルを取るかを表す数値。数値が高ければ高いほど精度があがり、原音により忠実に再生できる。
再生するときにどれだけの周波数まで再生したいかにより異なり、通常は2.2倍に選ばれる。
CDの場合はFs44.1kHzなので、44.1÷2.2=20.045・・となり、再生時には約20kHzまでの高域が再生できることが分かる。
★広がりがある音 <A>
広がりがある音を出す装置は、音場が左右にぐんと広がり、しかも中抜けが無いのである。中抜けというのは左右のスピーカーの中間の位置に楽器もなく歌手も居ないように感じる音である。
左右の音の広がりは、スピーカーの配置は同じでも1方は広く、1方は狭く感じることがある。その理由は、クロストークや位相特性およびスピーカーの指向性である。
★VHS ぶいえいちえす <V>
1976年に日本ビクターが開発した家庭用1/2インチビデオシステム。その名も Video Home System から取られたことは有名。
当初より2時間録画を目的に開発され、現在全世界に普及している。
後発の利点を生かしてベータに比べてヘッドドラムの直径を62mmと小さくし、高密度記録になっている。
ヘッドドラムは2層構造で上ドラムにヘッドが取り付けてあり、上ドラムが回転することにより形成される空気層でテープを安定に走行させている。
現在は長時間モードと薄手テープの開発で、最調8時間まで録画が可能である。
★VHSC ぶいえいちえすしー <V>
VHS用のカセットは、そのままでは非常に大きく、デッキの小型化に限度がある。そこでVHSカセット=フルサイズカセット(フルカセ)を1/3に縮小したCカセット(Cカセ)が開発された。
ただし、小さくなった分録画時間が犠牲となり、最初はSPで20分、現在では30分が限界となっている。
★VHF ぶいえいちえふ <他>
周波数帯域の名称。Very High Frequency の略。
30~300MHzを使用。従来のTV放送に利用され、1~12chに割り当てられている。また、FM放送もこの周波数帯を使用している。
★VHD ぶいえいちでぃー <V>
日本ビクターが家庭用ビデオディスクとしてLDに対抗して作り上げた。Video High Density Disc の略。
LDがレーザー光を使う非接触光学式であるのに対し、針を用いる接触式であり(本当は静電容量の違いをピックアップしているため、非接触:溝無し静電容量方式)、また開発当初からLDとの画質差がはっきりしていたためマニアに嫌われ、普及しなかった。
直径26cmのディスクに、回転数を一定にしたまま最大2時間の収録ができるディスクは、キャディと呼ばれるプラスチック製の保護ケースのなかに入っていて、直接触れることはできない。
VHDディスクには溝がなく、再生に使う針は底が平らで5角形をしており、その1面に蒸着された電極で再生画面を得る。
なおNTSC方式でPAL/SECAM方式を再生する場合、画像が垂直方向に19%伸び、逆は16%縮むものの、特殊な変換を行うことなく再生することができるという特長をもつ。液晶シヤッターを利用した3Dシステムも作られた。
★Vオート ぶいおーと <V>
ソニー、東芝、三洋の三社がベータグループ結成後、東芝が最初に発売した、ベータ方式の愛称。発売当時βIIをすでに搭載していた。
→ ベータコード、ベータマックス
★Vコード ぶいこーど <V>
三洋、東芝が共同開発した家庭用1/2インチビデオ。両社がベータ陣営に入ったため、自然消滅した感じになった。
なおVコードを長時間化したVコードIIというのもある。なお、三洋、東芝がベータ陣営に入った理由は、VHSのMローディングに対する不信感と、カセットのサイズが大きいということであったといわれる。
★フィーダー線 <他>
平行フィーダ、リボンフィーダのこと。伝送の形態で比較すると平衡伝送になる。
同軸ケーブルに比べ、標準減衰量が少なく軽量でたわみ性がよく経済的である。反面、外部の影響を受けやすい、耐久性が低い、金属物から離して仮設する必要がある等の欠点もある。
★4ウェイ、5ウェイ <A>
一般的な3ウェイに、スーパートゥイーターあるいはスーパーウーファーを追加したスピーカーシステムが4ウェイである。
また両方追加したシステムが5ウェイである。いづれにしても周波数特性の改善を狙ったシステムである。
★フォノ <A>
「音の」という意味である。フォノシートのフォノ、ヘッドフォン、マイクロフォンなど、いずれも元は同じである。
社名のグラモフォン、オルトフォンも語源は同様である。
★フォノモーター <A>
ターンテーブルを回転させるための動力源(モーター)である。モーターの条件としては、定速で振動が少なく回転ムラや変芯が少ないほど優れているといえる。
また、ターンテーブルとモーターを含めてフォノモーターと言う場合もある。この場合も振動や回転ムラが少なく、ターンテーブルの仕上げが良く、ダイナミックバランスが完全(首振りが無く)で、回転軸受けの摩擦が少ないこと、更にベルトやアイドラーの仕上げも重要である。
★フォロー <V>
移動する被写体を画面の中に捉え続けながら撮影する方法。カメラが移動するしないに関わらずこう呼ぶようだが、特にカメラが移動しないでフォローする場合に「付けパン」と言うこともある。
マラソン中継の映像などこれの典型的なもの。
→ パン、ティルト、トラッキング
★符号化 ふごうか <A>
量子化によって数値に変換された信号を、さらにディジタル化のために0か1の2進数に変換する。CDの場合は16bitなので16桁の2進数に変換する。オーディオでの2進数の扱い方は、0は電流だけきて電圧がこない。1は両方くる。
★太めの音 <A>
やせた音の反対を「太めの音」という。これもあまり良い音とは言えない。CDやレコードに入っていない音まで混ざってくるとか、周波数特性の低域で盛り上がりがあり中高域の解像力が悪い音になる。
★ブーミーな音 <A>
ボンボンと「ボンつく音」ともいう。その典型的なシステムは、往年のアンサンブルステレオやセパレートステレオの低音である。
100Hz位の所にピークがあり80Hzや150Hzの入力が入っても100Hzのピークの音になってしまう。ちょうど、ラジカセの低音のレベルを上げて大音量で聴くと「ボンつく音」になる。
そんな感じの音をブーミーな音という。他には、低音が全体にだぶつき気味で、しまりが悪いときにもブーミーな音という。
★ブラインドテスト <A>
目隠しテストである。ブラインドホールドテストとも言う。機種が解っているとメーカーのイメージの先入観があるため評価に不公平を生じる恐れがある。更に、デザインやサイズ、色彩などにより受ける音の感じが変わる事も有り得る。
あらかじめ高い評価の印象を与えておいて、その装置の音を聴かせると良い音に聞こえるし低い評価の印象を与えておくと悪い音に聴こえる。
そういったことを避けるために考え出されたのが、ブラインド・ホールドテストである。これには「テスターに目隠しをさせる」方法と「装置をカーテンで隠す」方法の2種類の方法がある。
★プリアンプ <A>
別名を、コントロールアンプという。CDプレーヤー、レコードプレーヤー、カセットデッキ、DAT、チューナー、マイクなどから入ってくる音声信号を増幅し、音質などのコントロールを行い、メインアンプを動作させるのに十分な電圧を作り出す装置である。
アンプ全体の音色もこのプリアンプで決定されてしまう。また回路が複雑であり歪の発生する箇所も多い。レコードを再生する場合はその信号をイコライザー回路で増幅しなければならない。
レコードの録音は、低域は小さく高域は大きく録音されている。その理由は、そのまま録音すると、低音の振幅が大きいのでレコードの溝の幅が極端に広がり、更に高音は振幅が小さいためノイズとの区別がつかなくなってしまう。
これを防ぐために、「低音を小さく高音を大きく」増幅して録音されている。その音をそのまま増幅したのでは、高音だけの音に聴こえてしまうためイコライザー回路により逆の特性で増幅を行う。
つまり、「低域を大きく高域を小さく」増幅する事により、元の音に復元ずる事が出来る。しかし、いざ設計となると本当に良い特性の物が作れない。イコライザー回路で周波数特性が悪化したり歪が増大する場合が多いのである。
次に、ほとんどのプリアンプにはトーンコントロールがついている。信号の周波数特性を大幅に変化させることにより、ユーザーは自分の聴感に合うように調整することができる。
アンプの音質を決める要素は、周波数特性、過渡特性、歪、位相特性、ノイズ等であるが、トーンコントロールは周波数特性を変えるのみであり音質を根本的に変えることはできない。
しかし、CDやレコードの録音は様々な細工を施してあり周波数特性がフラットであるものは少ない。そこでトーンコントロールにより適当な周波数特性補正をして聴感に合わせられることが要求される。適度の補正であり、使う必要がなければそれに越したことはない。その理由はトーンコントロールにより歪の原因になることも有り得るからだ。
★プリメインアンプ <A>
メインアンプとプリアンプをひとつにまとめたシステムがプリメインアンプである。現在のアンプの主流でもある。
コントロール部は、ボリューム、フィルター、トーンコントロール、ラウドネスコントロールなどで構成されている。グラフィックイコライザーや、ドルビーシステム内蔵のものもある。
★フルレンジ型スピーカー <A>
1本のスピーカーで、低音から高音まで出す能力をそなえたスピーカーである。ウーファーのコーン紙に細工をして高音まで出す方式や、スコーカーやトゥーターのfoを下げて低音まで出すようにする方法がある。
また、ウーファーの中に、スコーカーやトゥイーターを取り付けたコアキシャル型やトライアキシアル型のスピーカーあるいはダブルコーンスピーカーもある。
★フレーム <A>
CDプレーヤーでの再生可能な最少単位。分:秒:フレ-ムの順に続く。一秒は75フレームから成っている。
★プレーヤー <A>
正しくは、ディスク・レコード・プレーヤーと呼ぶ。プレーヤーとしての条件は、レコードを正確に回転させることと、カートリッジにより音溝に刻まれた信号を針先により検出し、その振動を電気の変化に変換する装置である。
その基本構成は、カートリッジ、トーンアーム、フォノモーター、ターンテーブル、
キャビネットからなる。レコードを正確に回転させる方式としては、シンクロナスモーターを用いたり、ターンテーブルの回転を光学的に検出したり磁気的に検出してフィードバック制御を行う方式などがあった。
また、モーター等の振動は微弱な電圧の変化を検出するためカートリッジには大敵であるため、「アイドラードライブ」から「ベルトドライブ」そしてモーターの回転数を、レコードの回転数である[33回転/分]や[45回転/分]まで落とす事により振動を極力抑えた「ダイレクトドライブ」方式が取り入れられるようになった。
マニアの中では「糸ドライブ」という方式も試みられた。
★プログラムソース (ソース) <A、V>
音の素になるものを全てプログラムソースという。CD、LD、DAT、テープ、レコード、放送電波、有線放送、衛生放送などをいう。
通常は単に「ソース」と呼び、音を電圧や電流などの変化に変えて電送できるようにしたものである。
★ブロック <CD>
CDの記録データの最少単位、1フレーム間に98ブロックのデータ群があり、1秒は、7350ブロックから構成される。
1ブロックのデータは、最初の8bitがサブコード、次の96bitがLch音楽信号、Lchの訂正用CIRC32bit、Rch音楽信号96bit最後にRchのCIRC32bitが記録されている。
★分配器 ぶんぱいき <A、V>
入力信号を2つ以上に分ける部分。
★ベースフィルム <他>
磁性粉を塗布するベースとなる部分。現在の磁気テープ、フロッピーディスクにはほとんどポリエステル、一般にはポリエチレンテレフタレート(PET)がベースとして使用されている。
なお、用いられているフィルムは、2軸方向(縦・横)に延伸され、強化されたものである。
★べた書き べたがき <A、V>
ビデオはたいがい回転ヘッドを用いて映像信号を記録しているが(DATも同様)、高速で回転するために、再生時、隣接トラックからの信号を読んでしまうことがある。
これはノイズとなってしまうので、プロ用の機材ではガードバンドを設けて隣接トラックを読まないようにしている。
しかし、家庭用のビデオなどでは記録密度を高めるために、このようなガードバンドを設けることができない。従って、テープ上にべたっとひきつったように信号が記録されている。これをべた書きという。隣接トラックからの信号洩れにはアジマス損失を利用して対処している。 → アジマス損失
★ベータ <V>
ソニーが1975年に開発した家庭用1/2インチビデオシステム。ガードバンドなしのべた書き記録方式からべた書き → ベータと名付けられたことは有名。Uマチックをコンパクト化することを目標にしたため、記録時間もβIで1時間となり、2時間記録を基本とするVHSとの録画時間競争に敗れる原因となった。
カセットの大きさは葉書大(文庫本サイズ、当初、ソニーの社員手帳の大きさを目標に開発された)。現在は長時間モードおよび、薄手タイプのロングテープの採用で、最長5時間までの連続録画が可能となっている。
ビデオおたくにはベータファンが多く、VHSが普及してしまった現在さびしい暮らしを送っている(基本性能は、、、などと虚勢を張ったりする(^.^))。
★ベータカム <V>
最初から放送用を目的に、NHKとソニーが共同開発した1/2インチビデオシステム。ヘッドドラム径、テープサイズは通常のベータと変わらないが、4ヘッドシステムによるY/C分離記録(別トラックに記録)、βIの3倍のテープ送り速度など、放送用1インチビデオに迫る画質を誇る。
実質、放送用の分野ではベータカムの独壇場で、事件現場などには各社のベータカムが勢ぞろいする。これも最近ハイバンド化され(ベータカムSP)、ラージカセットが追加されて90分を越える録画が可能となり、取材用の他、送り出し用のソースとしても使用されている。
また、ベータカムSPにはFM音声も採用されている。なお、ベータカムSPとベータカムには互換性があり、ベータカムSPで録画したテープをベータカムにかけてもそのまま再生できるという特徴をもつ。
★ベータコード <V>
ソニー、東芝、三洋の三社がベータグループ結成後、三洋が最初に発売した、ベータ方式の愛称。発売当時βIIをすでに搭載していた。
→ Vオート、ベータマックス
★ベータノイズリダクション <AV>
Beta Noise Reduction の略。ベータ方式ビデオのノーマル音声トラックのS/N比を改良するためにつけられたもの。機構はdbx方式によく似た全帯域圧縮伸長型。SONYのSL-J7に始めて採用された。
ハイファイビデオが登場する前の、一部のステレオ録再可能な高級機種にしか搭載されていなかったのだが、最近またSL-2100で復活した。
★ベータマックス <V>
ソニーのベータ方式VTRの愛称。 → ベータコード、Vオート
★ヘッドギャップ <V>
磁気ヘッドのコア材のテープと接する部分に設けてある狭い隙間。磁束はこの隙間からもれていき、テープの磁性体を磁化する。
通常この隙間には、ガラスなどの絶縁物が毛管現象を使って埋め込んであり、目詰まりなどを防止している。
★ヘリカルスキャン <V>
斜め走査をいい、ヘッドに対してテープを斜めに巻き付けて記録する方法。現在、ビデオ記録の主流である。
★ベリドックス <他>
酸化鉄としての鉄と酸素との比を、ガンマ酸化鉄と酸化鉄の中間に選んだベクトライド化合物を使用。コバルト添加による加圧減磁などの影響を少なくしている。高角型比と高残留磁束密度とを得ている。
1973年に富士写真フィルムから発表された。
二酸化クロムテープの欠点であるヘッド磨耗を改善し、かつ同等以上の磁気特性をもつ磁性体。
★飽和現象 <A、V>
全く磁気のない0の状態からしだいに磁界をかけてゆくと、磁性体は磁界に比例して磁化されるのではなく小さなループ(マイナーループ)を描いて磁化され、やがてこれ以上磁化されなくなる。この現象のこと。
★保磁力 <A、V>
磁界の強さ。最大残留時束密度を0に戻すためにかける逆向きの磁界のこと。これも、テープの性能の1つとしてよく使われ、強いほど(保磁力があるほど)記録が外界からの影響に対して強く、いつまでも記録が残る。省略形はHc、単位はエルステッド。 → 抗磁力
★ポータブルステレオ <A>
携帯用に超小型化されたステレオである。現在はウォークマンやCDウォークマンがこれに該当する。
★ホワイトクリップ <V>
エンファシスをかけると信号の立ち上がるところにシャープなピークができる。このままFM変調をかけると再生したときピーク部分が再生されず、反転ノイズとなる。
これを防ぐためにある程度のところでクリップをかける。エンファシスを深くかけるほどピークは大きくなり、ホワイトクリップで切られる情報量は大きくなり、再生時、波形のなまりとなる。
ホワイトクリップ**%というのは同期信号尖端からホワイトピークまでを100%としたとき、**%のところでカットしてますよという意味。
【例】 VHSの同期信号尖端3.4MHz、ホワイトピーク4.4MHz、ホワイトクリップ200%として、
(4.4-3.4)×200(%)+3.4=5.4(MHz)
VHSのホワイトクリップ周波数は5.4MHzであるといえる。これ以上、高い周波数は記録されていない。
★ホワイトピーク周波数 <V>
白100%の信号が入力されたときに、FM変調される周波数。
次回:AV用語辞典 7[索引:マ行~ワ行]
つづく
本「AV用語辞典 」は、パソコン通信ネットワーク 旧PC-VAN (NEC日本
電気主宰)のSIG-AVSQUARE に掲載されたものです。
【執筆者】AVSQUARE-SigOp D氏、石川(A:オーディオ担当)、他
【分類】<A >:オーディオ <V >:ビジュアル <C >:ビデオカメラ
【マ行 】
★マエピン <C>
前ピン。被写体の前方にピントがずれている状態。 → アトピン
★マスクピッチ <V>
ドットピッチや、ストライプピッチがカラーブラウン管表面上のRGB蛍光体トリオの密度を表すのに対して、色選別用マスクそのもののピッチを差す。ドットピッチや、ストライプピッチとは1対1に対応するのでこちらの数字を使用することもある。
但し、数字はこちらの方がドットピッチ、マスクピッチに比べて少し小さくなる。→ドットピッチ、ストライプピッチ
★マトリックス4チャンネル <A>
疑似4チャンネルステレオ方式である。すなわち2チャンネルステレオを疑似的に4チャンネル化したものである。
スピーカーの設置方式はディスクリート4チャンネル方式と同じ形態である。 しかし疑似であっても、かなりの効果が得られた。
マトリックス4チャンネル方式は現在のドルビーステレオ方式に引き継がれている。
★マルチウェイシステムの短所 <A>
マルチウェイシステムは長所ばかりではない。第1に定位が悪化することがある。たとえば大きなマルチウェイシステムの音を小さな部屋で聴くと、低音、中音、高音、の出る場所が異なるため定位がふらつくことになる。
小さな部屋の場合は、1ウェイか2ウェイの小型のシステムが有利である。
第2 はスピーカーユニット間の相互干渉も問題になる事もある。
各ユニットから出る音に位相のズレがあるためそれが音に影響をおよぼす。
第3 は音のつながりである。各ユニットの音色やレベルに差があると1つの音として聴こえない。
またクロスオーバー周波数付近で耳障りな音がでやすくなる。
第4 はLCネットワークやマルチアンプのフィルターが入ることにより、位相のズレやダンピングの劣化そして歪も増える。
いい加減なLCネットワークやフィルターが入ると最悪の音になる。
★マルチウェイシステムの長所 <A>
マルチウェイスピーカーシステムのメリットは周波数特性が改善されることが第1である。1ウェイでは、大口径スピーカーユニットの場合、高音が不足し小口径ユニットの場合は低音が不足する。
2ウェイ、3ウェイの場合も同様であるがマルチウェイにすると再生周波数帯域の拡張は容易である。スーパートゥイーターとスーパーウーファーの追加により20Hz~40KHzをカバーする事もできる。
また、指向性の改善も大きな目的である。口径の大きなスピーカーユニットでは、音が正面だけに集中してしまいがちであるが、マルチウェイシステムでは、波長に応じた最適な口径のスピーカーユニットを使用する事により指向性を改善できる。
次に、各種歪の減少もマルチウェイシステムの特長である。大口径のスピーカーユニットで中高音を出そうとすると、コーンが分割振動を起こし歪が増える。またダンピング特性も悪化する。
さらに、高音と低音を1つのスピーカーから出そうとすると、高音が低音の影響をもろに受け音が歪む。これを混変調歪という。マルチウェイシステムにすることにより、これらの歪を大幅に減らすことができる。
マルチウェイシステムは許容入力の増大も大きな特長である。各種の歪の減少により、システム全体としての無歪許容入力を大幅に拡大できる。
★密度が高い音 <A>
密度が高い音というのは、「解像力+奥行き+広がり」と解釈して良いだろう。同じレコードを聴いても装置Aでは50の音しかでないが装置Bでは100の音が出る。そのような違いである。
★ミニコンポーネントステレオ <A>
通常のステレオのサイズを小さくした機種。一般のサイズが幅430mmに対して、幅340mmの機種のことを指す。
CDプレーヤー、アンプ、スピーカー等が独立している。4点セットとか6点セットという製品である。同一メーカー製品で構成されており別売はしない。通常「ミニ・コン」という。
★無彩色 むさいしょく <V>
色としての情報のない色の事。専門用語では、彩度、色度共に0の色。簡単には白黒の画面を構成する白から黒に到る色の事。
人間の目はどんな色も微少な点になって来ると白黒の無彩色としてしか感じなくなる。この性質を利用してカラーTV放送の規格が作られている。
★鳴竜現象 めいりゅうげんしょう <A>
日光の東照宮の鳴竜と同じ現象である。天井と床、壁と壁との間で、音が往復反射を繰り返していると特有の音色がつく
手を叩いたときの音には低音から高音までいろいろな周波数の音が混ざっている。壁はその全ての音を同じように反射するわけではなく、ある音は強く反射するが、ある音は吸収される。
そうして往復反射をくり返しているうちに特定の周波数の音だけが残りビィーンあるいはジーンという鳴竜現象が起きる。この現象は中高音で起きるので、カーテン1枚で防止できる事が多い。
★メインアンプ <A>
別名、パワーアンプとも言う。スピーカーはCDプレーヤー等の微小信号では鳴らない。スピーカーを鳴らすために必要な電力を作りだすアンプをメインアンプという。
スピーカーにもよるが、鳴らすには高い電圧は必要なく、大電流が必要とされる。メインアンプの出力は、電源とパワートランジスタあるいはパワーICで決定される。電源の余裕がないと、アンプの出力を上げたとき電源電圧が低下し十分な出力を得ることができないどころか歪の発生の直接原因になる。
ほんの一瞬であれば問題がないが、一定状態での出力が出せない。
一瞬(瞬間)の出力を「ミュージックパワー」といい、一定状態での出力を「連続出力」とか「定格出力」と呼んでいる。
メインアンプは、ミュージックパワーよりも、定格出力の方が重要なのである。
スピーカーには直流成分を加えると、コーン紙がずれたまま鳴る事になり歪が増大する。そのためアンプでは直流成分をカットする事が必要である。
その方法としては、「出力トランスを使う方法(OPT方式)」、「出力コンデンサーを使う方法(OC方式)」、「コンデンサーを使用せずプラス・マイナスの電源で直流成分を打ち消す方法(OCL方式)」が基本的である。
[OPT方式 ]
管球式アンプの大部分はこの方式であった。元来、単に直流成分をカットするための目的ではなく、インピーダンス変換が主たる目的であった。
真空管のインピーダンスは5KΩ(5キロオーム)~10KΩ(10キロオーム)もあり、8オーム程度のインピーダンスのスピーカーを鳴らすことは出来ないため、出力トランスによりインピーダンス変換を行うと同時に「高電圧小電流」を「小電圧大電流」に変換したのであった。
[OC方式 ]
ローコストのトランジスタパワーアンプやICパワーアンプはこの方式である。アンプの出力回路に大容量の出力コンデンサーを用い直流成分を遮断する方式である。
出力コンデンサーの容量が小さいと低域の特性が悪化する。安物のアンプの場合は、100Hzあたりから低域の出力が低下し、歪が増大するとともにダンピング特性が悪くなる。
[OCL方式 ]
低域に影響を与える出力コンデンサーを使用しない方式である。基本的には出力回路をプラス電源とマイナス電源により動作させることにより、スピーカーへの直流成分を打ち消してしまう仕組みである。
原理的には出力コンデンサーがないため低域の出力が低下する事はない。ただし、これは良く設計、調整された場合であり、いい加減に設計すると、プラス、マイナスのバランスが狂い歪が増大したり、最悪の場合は出力に直流成分が出てきてしまう場合もある。
★メタルテープ <他>
酸化鉄系磁性体に対して純鉄を使うテープ。
酸化鉄系磁性体に対して飽和磁化が大きく保磁力が大きくとれることが最大の特長になるが、その反面、
1)従来のテープより表面性の向上が必要。
2)磁性体の磁化が大きく、塗液中で粒子が凝集しやすい。
3)磁性粒子が化学的に不安定。(純鉄のために酸化する)などの諸問題もある。現在市販されているが、さらなる特性の向上とコストダウンが必要。
★モジュラーステレオ <A>
セパレートステレオを小型化したものであり、CDプレーヤーやカセットデッキとアンプを一体化し、スピーカーを組み合わせたものである。
ミニコンポの原型といえよう。「オール・イン・ワン」ともいう。
★モックアップ <A、V>
試作機以前の段階のものである。すなわち外観は本物と同じであるが、中身がない。要するに、提案のためのモデルである。
ゴーサインが出ると試作機にとりかかる。
販売開始の数カ月前からAV雑誌などに広告写真が掲載されているのは、このモックアップであることが多い。
★モデルチェンジ <A、V>
何から何まで(デザインや型番、回路など)すっかり変えるのがフルモデルチェンジである。デザインや型番はそのままで、回路だけこっそり変えるというのがマイナーチェンジという。
例えば、アンプのICを変更する。
スピーカーシステムのネットワークやユニットを変更する。CDプレーヤーのDAコンバータを変更するなどである。従って、同じ型番であっても発売当初の製品よりも1年後の製品の方が良い場合がある。
製品の説明書に「この規格は予告無しに変更する事があります」とあらかじめ断っているのがその為であり、マイナーチェンジは常に行われているのが普通である。ユーザーとしては製品の発売日と製造年月を調べてから購入するのがコツである。
★モニターシステム <A>
モニターとは監視者の意味である。スタジオで再生装置などの音の出来具合を試聴するのがモニターシステムと呼び、その音をモニター的な音と呼んでいる。モニター的な音というのは、周波数特性がフラットで過渡特性が優れ、歪率が低く、更に特徴的なのは極めて音圧が高い音である。
スピーカーの音は小音量で聞くと細かい部分がハッキリしない傾向にあるためモニターでは普通以上に大音量で試聴する。
しかし、モニターの音は美しい音と言うわけではない。たとえば、再生装置の周波数特性をフラットにし大音量で聞くと、うるさくて疲れてしまうような音と思って良い。
★モノフォニック <A>
マイクは1本でも何本でもよいが「音」としては1つにまとめてしまうのがモノフォニック録音である。これがモノーラル(MONO)である。
スピーカーが何本あっても全てから同じ音を出しているのがモノフォニック再生という。AMラジオや場内放送もモノフォニック再生である。
★モノーラル (モノラル) <A>
片耳効果である.片耳のイヤホンで聴くのがモノーラル再生である。
モノーラルに対する効果が、ステレオであると思われているが、これは間違いである。
ただしモノーラルとモノフォニックは混同されているため「モノーラル=モノフォニック」と解釈しても良い。
★やせた音 <A>
「やせた音」は何かが足りない場合になりがちになる。CDやレコードに100という音が入っているのに50%しか再生できない。
あるいは、指向特性や位相特性が悪くて奥行きや広がりが足りない場合に「やせた音」になってしまう。周波数特性では低音不足が「やせた音」につながる。
★UHF ゆーえいちえふ <他>
周波数帯域の名称。Ultra High Frequency の略。
300~3000MHzを使用。VHFよりも高い周波数で、従来のTV放送の13~62chに割り当てられている。比較的直進性が強く、外部からのノイズの影響が少ない。
★ゆとりのある音 <A>
音の質としては、金属音でもなく、やせた音でも太めの音でもなく、刺激的な音が出ず適当な甘さがあり、くつろいで聴ける音である。
音量的には文字通り「ゆとり」が必要だ。
★ユニット <A、V>
構成単位のことである。CD/LDプレーヤー、レコードプレーヤー、カセットデッキ、アンプ、スピーカーなどは装置を構成するユニットである。
正確にはスピーカー単体をスピーカーユニットと称するように、裸の状態のものをいう。
★Uマチック ゆーまちっく <V>
1/2インチビデオができる前に作られた、家庭用3/4インチビデオ。松下、日本ビクター、ソニーの3社共同提案となっている(基礎はソニーが作り上げた)。現在は放送用として業務使用されている。
非常に画質がよく、ダビングしても1/2インチビデオのように画質が落ちない。これもハイバンド化され、UマチックSPとして製品化されている。ちなみにUマチックというのはソニーの商品名で、通常称するときはU規格で良い。
また、UマチックとUマチックSPには互換性があり、UマチックSPで録画したテープをそのままUマチックで再生することが可能である。1時間記録のカセットの他に、20分記録用のスモールカセットがあり、自動検出されるため、特別なアダプタは必要ない。
★Uローディング ゆーろーでぃんぐ <V>
Uマチック、ベータ方式に採用されているテープローディング。1個のローディングリングを、回転ドラムを中心に180度正逆方向に回転させるだけでローディング、アン ローディングが行なる。
また全ての動作時に可動のローディングガイド類から完全に切り離されるのが大きな特長。
VHSを中心に採用されているMローディングよりテープへの負担が小さいため、ベータには早くからピクチャーサーチが採用された。Uの文字は、テープがヘッドドラムにU字型にローディングされるところから来ている。
★4チャンネルステレオ <A>
4種類のモノーラルの信号を流せるシステムで、ディスクリート4チャンネルステレオ方式が純正である。
普通、スピーカーをフロント側に2台、リア側に2台、計4台設置し、人間はスピーカーの対角線の中央で聴く。
フロントに4台置く方法やリア側のスピーカーをサイドに持ってくる設置方式がある。
いずれにしても再生音像を自由に移動でき定位させることができ再生音場は飛躍的に拡大できるのがディスクリート4チャンネルの特徴である。
日本ビクターのCD-4方式が有名であったが、アナログレコードによる方式は塵によるノイズの影響が多大で廃れてしまった。
★ライン相関性 らいんそうかんせい <V>
映像信号における走査線で、現在の走査線と1本前の走査線、また、現在の走査線と1本あとの走査線は非常によく似ている。
これを称してライン相関性と呼んでいる。
★リスニング・ルーム <A>
リスニング・ルームとは再生装置やスピーカーシステムを置いて音楽などを聴く部屋である。ヘッドフォンは部屋を選ばないが、一般のスピーカーシステムは部屋と密接な関係にある。
小さな部屋で聴くか大ホールで聴くか、それによって適合するシステムも変わってくる。空間を壁で仕切ったものが部屋である。
その壁の大きさと性質で部屋が決まる。壁とは、何かを遮る板である。光波、音波、空気、熱、水、人間など、さまざまなものを遮る壁もあれば、この中のいくつかを選択的に遮る壁もある。特に音波をよく遮る壁を遮音性の壁という。
理想のリスニング・ルームは内外の音波を遮断するため全面遮音性の壁で囲み、内側には吸音材を貼って音波の反射を適当に減らす。
広さは10畳から20畳位ほしいところだ。部屋の形は定在波の発生を防ぐため、天井や壁に傾斜をつけるとか床を扇形にできれば申しぶんない。しかし、このような環境を得られるユーザーは少ない。
そこで現実のリスニングルームを述べてみよう。部屋の大きさは6畳いっぱいに使える事。ただし真四角な部屋は禁物である。
音楽を聴くのは絶対にリスニング・ルームでなければならない、と言うわけでない。リビング・ルームも工夫しだいで立派なリスニング・ルームになる。
(遮音処理 )
音波がつつぬけで困るという場合は遮音処理を行う。今時、紙の「ふすま」は無いと思うが、もしそうであれば合板の「ふすま」に交換する。この場合、1枚の厚い合板より間に吸音材を挟んだサンドイッチ式の方がよい。
そのほうが遮音効果が良くなる。壁も同じように吸音材を挟んだサンドイッチ式にするとよい。
(吸音処理 )
室内の反射が強すぎて声が響いたり(残響現象)する場合は吸音処理を行う。カーペットやカーテンなど、厚くて重みのあるものが効果的だ。
吸音処理は適度に行うことが「コツ」であり、やりすぎは逆効果である。吸音材は中高音に最も効果がある。
したがって使いすぎると中高音不足になり全体に音が小さく感じ低音だけが強調されたブーミーな音になりやすい。ある程度の反射(残響現象)も必要なのである。
(部屋とスピーカーシステムとの相性 )
理想からはるかに遠い部屋でも、スピーカーシステムを選ぶ事によって何とかなる。その逆に、処置なしのスピーカーシステムであっても部屋で救われる事もある。部屋とスピーカーシステムの相性は最も大切である。
低音不足のスピーカーシステムは遮音性の壁を背にして床に直接置く。低音の出すぎるスピーカーシステムの場合は、壁から離し床から持ち上げるといった方法でもコントロールできる。
★量子化 りょうしか <A>
標本化した信号を数値に置き換える操作。Fsは再生時の高域伝送限界を表すが、量子化は再生時のダイナミックレンジが分かる。
CDの場合は16bit直線量子化なので計算上は16×6+1.8=97.8dBとなる。
なお1.8は余裕分としてみている。6は磁気記録のオクターブ6dbのカーブを参照段階的には2の16乗(16bit)になるので65536段階になる。
★量子化雑音 りょうしかざつおん <A>
標本化によってサンプルされた信号が量子化されたとき、桁数が足らないために四捨五入されたとき、この誤差電圧は再生時にノイズになる。この雑音のこと。
★リング型ヘッド <A、V>
馬蹄形磁石のようにわずかな隙間を挟んで、N極とS極が向かいあっているヘッドの総称。通常のVTR、カセットデッキのヘッド。
★レコード <A>
一般的には円盤のアナログレコードを指す。正確にはフォノシート、フォノディスクと呼び、CDを含めたレコーデッドディスク全てを指す。
現在はアナログレコードの生産がコンパクトディスク(CD)に対して極めて少なくなっており生産中止も間近である。
★レーザーディスク <V>
オランダのフィリップスと、アメリカのMCAが共同開発したビデオディスク(絵の出るレコード)。商品化は日本のパイオニアが行った。
直径30cm、厚さ2.5mmで、再生は、CDと同じくレーザー光線を当てることによってその反射光を読みとって行う。
水平解像度400本以上をもち、なんら規格変更することなしに現在の高画質時代に生き残ることができている。回転数一定のCAV(標準ディスク)と、線速度一定のCLV(長時間ディスク)がある。
CLVといってもVTRの長時間モードとは違い、明らかに判るほどの画質の劣化はない。これは、CLVの線速度が11.4m/秒と非常に高速なためである(ちなみにCLVの線速度とCAVの最内周の線速度は同じである)CD同様、再生は最内周から行う。
初期はFM音声のみであったが、現在はデジタル音声(CDと同一フォーマット)も搭載され、今最もラジカルなAVソースである。
★ワイプ <V>
映画における場面転換の手法。画面の左方向から右へ、あるいは上から下へ画面を拭き取るように次のカットと入れ替わる方法。
ビデオでは非常に複雑なパターンで切り替えることが出来る。
→ ワイプイン、ワイプアウト
★歪率 わいりつ <他>
いかなる周波数においても入力信号波形と出力信号波形が等しければ周波数歪がないといえる。しかし一般の装置では高調波歪というのが発生する。
つまり、元の波形に高調波歪が加わった信号が出力される。この高調波が何%出てきたかにより歪率が決まる。
高調波は元の周波数の整数倍の波である。歪には、周波数歪の他に、位相歪、振幅歪がある。当然、歪は少ない方がよい。ただし歪率というのは高調波歪の場合のみに使用する。
★1ウェイ・1スピーカーシステム <A>
1本だけのスピーカーで構成されたスピーカーシステムである。スピーカーユニットには、フルレンジ型やダブルコーン型が多く使われている。
ローコストではあるが、聴きやすく、優秀なスピーカーユニットと優れたスピーカーボックスを採用した場合は、へたな3ウェイスピーカーシステムをしのぐこともある。
1ウェイの特徴は、低域から高域までのバランスが優れ定位が確かで、トゥイーター等との難しいバランス調整が不要なことである。
おわり
オーディオビジュアル関連機器の個人間の取引でも、相手が胡散臭い会社名(ショップ名)を名乗っている場合は、詐欺の被害に遭う危険があります。
何故なら、責任の所在が会社名(ショップ名)に隠れてしまい、担当者個人の責任がハッキリしない事が多いからです。
(写真と本文とは関係ありません。)
ヤフオクなどで、完全に個人間でしたら、相手の自宅住所や自宅電話番号 が分かりますので、本人が実在するかどうかを確認することが可能 です。
従って、この場合は滅多に詐欺に遭いません。私の場合は、5万円以上の取引には、必ず相手に電話を掛けて、所在確認をする ことにしています。
ネット通販の場合、ショップ相手でも、比較的、安心が出来るのは、ヨドバシカメラやビックカメラのような大手だけではないでしょうか。
まあ、大手でも今の時代、いつ倒産するか分からないでしょうから、その場合、支払ったお金がどうなるか、商品が無事に届くかどうか心配ですね。
おわり
最近、我が家では節電に力を注いでおります。
まず、母親が使っている旧型の冷蔵庫を最新型のものに買い換え、主に妻が使っているテレビを省エネ型のものに交換しました。
更に現在、自家発電で「脱・北海道電力 」10ヶ年計画 を実行しています。屋内配線を変更するため、北海道電力に問い合わせたところ、「電力メーターの出力側は、契約者がどのように扱っても良い 」との返答でした。
そこで私は、ソーラー自家発電から始めることにしました。
1.発電の最終目標 は、合計5キロワット程度(190Wのソーラーパネル26枚)のソーラーパネルを屋根に設置。
2.蓄電 は、12V120アンペア程度のバッテリーを10~20台。そして、充放電コントローラーとDC-ACインバータ による自家発電を計画しました。
問題は経費なんですが、年金生活ではキツイですね。
そこで、一度では無理ですので、10年くらいかけて、段階的に太陽光に切り替えると、家計にもそれほど負担がかからないと考えました。
昨年は、前年同月比で、何と30% 以上(「約200KW/月」の節電 )の節電に成功しました。 この分では、三~四年で脱北電を達成できそうです。
節電効果が大きいのは、やはり、保温式電気ポットや炊飯ジャー、そしてウォッシュレットなどの電熱家電ですね。
これらは全て省エネタイプに交換 しました。
意外と電力を消費するのは、冷蔵庫とパソコンです。
自宅南東側
積雪対策の為、外壁に取り付けたソーラーパネル
自宅南西側
下屋の部分取り付けたソーラーパネル
エアコンについては、電気を食いますので、三年前に外しております。
残るは冷蔵庫(二台)の省エネ化です。
冬場に一番電力を消費するのは、電気暖房機などの暖房器具なんですね。
そこで、まずトイレのヒーターを外して、居間の暖気をファンでトイレに送るための工事を行いましたが、結構手間がかかりました。
次は、照明器具に付いている白熱電球を蛍光電球とLED電球に交換し、更にこまめに電源を切るようにしています。その効果があって、冬場、二万円以上消費していた電気代が約半分に納まりました。
その甲斐があって、妻に誉められました。いやあ嬉しいですね。
節電調査のためには、ワットメーター(電力計)を購入し、電力を多く消費していると思われる電気器具を測定してみたら、やはりトイレのヒーターが一番電力を消費することが確認できました。 外して正解でしたね。
お勧め (サンワサプライ)
おわり
かつて、人工知能搭載FEP (front‐end processor ) で売り出したパソコンソフトメーカーがありましたが、その後、他のPCソフトメーカーも、これに追随し、人工知能 という表現を使いました。
しかし、「文章を考えることを支援する 」というのは、FEPの人工知能とは異なるようです。
VIDEO
Terminator 3 (2003年、アメリカ)
■こちらは人工知能 を持ったコンピューターを題材にしたSF映画です。
近未来。反乱を起こした人工知能スカイネット が指揮する機械軍により、絶滅の危機を迎えていた人類だが、抵抗軍指導者であるジョン・コナー の指揮下、反撃に転じた。脅威を感じたスカイネットは、未来から現代へ殺人ロボット「ターミネーター 」を送り込み、ジョンの母親サラ・コナー を殺害することでジョンを歴史から抹消しようと目論む。同じ頃、抵抗軍からも兵士カイル・リース が、サラの護衛という使命を帯びて未来から送り込まれた。人類の命運を分ける戦いが、1984年のロサンゼルスで始まる。
確かに、「文章を考えることを支援」してくれる機能があれば便利ですね。ただ、どれだけ使い物になるかが問題でしょう。
まあ、私の場合は、支援されるのではなく、文章は1から10までワープロソフトに作ってもらった方が有難いですね。
■日本語入力FEP
日本語文字を入力するために使われたFEPのこと。
かな漢字変換システム、日本語入力システムとも。
■概要
主にMS-DOSで使われていたソフトウェアで、アプリケーションと独立してオペレーティングシステム(OS)にドライバーとして常駐し、動作した。
これにより、英字(ローマ字)またはカナ文字による入力を、辞書と呼ばれる変換テーブルを用いて変換し、日本語化してアプリケーションへの入力として渡す。あらゆるアプリケーションに対して、共通した日本語入力機能を付加できる。
■主なFEP
PC-9801シリーズでよく使われたFEPに、次のようなものがあった。
ATOK、NECAI、VJE、WX by(通信用語の基礎知識 )
おわり
私は、日本語ワープロソフト「一太郎2008 」までは、グラフィックソフト「花子 」ともども購入しましたが、それ以降は様子見になっております。 また、日本語入力フロントエンドプロセッサ (日本語入力システム) は、ATOK2008を使っておりますが、特に不便は感じておりません。
現在、市販されている国産の日本語ワープロソフトは「一太郎 」だけになってしまったようですね。
日本語ワープロソフトが登場した30年ほど前 は、一太郎の前身である「JS-WORD (アスキー社とジャストシステム社が共同開発)」そして「JX-WORD太郎 (ジャストシステム社)」と進化し、1985年8月に「一太郎 」という名称で登場しました。
当時の日本語ワープロソフトは、「松 」「テラ三世 」「オーロラエース 」「Queen 」など、十種類以上の日本語ワープロソフトが発売され、その中から自分が使う目的に、最も適しているものを選択するのが苦労でした。
しかし、日本語ワープロソフトの主流が「Word (マイクロソフト社)」に移ってからは、それに対抗できる日本語ワープロソフトが「一太郎 」だけになってしまったことは、誠に残念なことです。
「一太郎 」全盛時、ジャストシステム社は、客をなめていたような印象を受けることがありましたが、いまはそのようなことはないでしょう。
かつてPC98シリーズ で「飛ぶ鳥を落とす勢い 」だった「NEC日本電気 」と同様に、ジャストシステム社もまさに「驕る平家は久しからず 」ですね。
おわり
iPadなどの電子書籍は、非常に小さいのが特徴ですね。
また、本のように置き場所に困らないし、嵩張らない上、大容量ですので、大いに活用したいものです。
しかしながら、世間には、リーダーの扱い方が、分からない消費者が多いため、今後、電子書籍がどこまで普及するのか私には全く分かりません。
ちなみに私の妻は、リーダーやパソコンなどの「ローマ字入力 」が出来ません。「仮名入力 」は、50音配列でなければ入力が出来ません。
このように、年輩者やメカ音痴の方々には、こういうタイプの人が多いのではないでしょうか。
電子書籍の多くは、廃盤にならないことと、在庫切れが少ないことのが特徴と思います。また、印刷の手間が省け、在庫を持つリスクも避けられ、配本の手間がありません。
VIDEO
政府・体制に都合の悪い本は、全て焼却するというSF映画です。
「華氏 451度 」:紙(本)が燃える温度
普通、読まなくなった雑誌は、纏めて捨てることになりますが、これが結構、手間暇がかかります。
しかし、電子書籍の場合は、メモリーの内容をクリア するだけで良いのです。私の場合、読まないパソコン関連やオーデオビジュアルの本を捨てるのをちゅうちょしてしまい、本箱の中や机の下が、本の山になっております。
本をスキャナーで撮ってデジタル化する という方法もありますが、現実的ではありません。
しかし、本というのは、有史以来、長い歴史を持ち、一番完成されたメディアだとも言われております。もし、その本が無くなるとしたら寂しいですね。
かつて、映画『華氏451度 (1966年英国)』(オスカー・ウェルナー、 ジュリー・クリスティ出演)という、「活字が禁止された世界 」のSF映画を見たことがあるのですが、その本を、電子書籍化したらストーリーはどうなるか、考えるだけでも面白いですね。
おわり
ここ数年の間に、テレビコマーシャルが多くなったと思います。
例えば、サスペンスや時代劇などのドラマの場合、7~8分おき、場合によっては、3~5分おきにコマーシャルが入ります。おまけにテレビコマーシャルが入ると一気に音量が上がり、しかも極端に長いのです。
昔、カラー放送が始まった頃は、テレビ番組の15分おき、あるいは20分おきにコマーシャルが入ったので、落ち着いて番組を楽しむことが出来ましたが、現在は、時代劇やサスペンスドラマなどの途中でコマーシャルが入ると興ざめですので、チャンネルを切り替えてしまいます。
更に、テレビそのものがつまらなくなりましたので、DVDで時代劇やサスペンスドラマなどを見ることが多くなりましたね。
ビデオには、コマーシャルをカットして録画できる製品がありましたが、テレビにも、コマーシャルが入ると音量が小さく(または消音に) なったり、テレビの電源が切れたり 、あるいはコマーシャルをやっていない他のチャンネルに自動的に切替える ようなテレビが出現することを望みます。
そもそも、私たちが購入するスポンサーの製品には、多額の宣伝費が含まれている にも関わらず、長いコマーシャルを入れるということは、消費者の健全なテレビ視聴に対する妨害 と、電気代の無駄遣い をさせていることになると思います。
また、あまりにも長いコマーシャルをエンドレス的に放送 することには、テレビ局の常識を疑いたくなります。
最近では、大企業のコマーシャルを放送する為にテレビ局が存在 しているようにも思えます。
おわり
DVDメディアの場合、輸入品よりも国産品(但し外国製が殆ど)の方が信頼性があるかも知れませんね。
しかし、私の場合、国産マクセル社製のDVD-Rがファイナライズできなかったため、購入した30枚全てがパーになった経緯があります。
マクセル社は同等品と取り替えてくれましたが、ファイナライズ不能の原因は分からなかったようです。また30枚=約60時間 が無駄になりました。
10年ほど前まで、DVDメディアの価格は、輸入品に対し国産品は2~3倍、ものによっては10倍以上の価格でしたので、安心料として買うにしても高すぎました。
しかし国産品の方が、気分的に信頼性があるのは確かでしたね。
現在、DVDメディアの価格は、輸入品、国産品それほど変わらない為、私は国産品を使用するようにしています。
おわり
DVD-R/RW/RAMの速度は、最低限どのくらいの速度が有れば、自分自身が納得できるかについては、難しい問題ですが、私の場合は、どれくらいコピーするかによると思います。
1枚くらいでしたら、仕事や睡眠の合間にコピーすれば、知らないうちに出来上がります。極端な話、私は等倍でも我慢できます。
かつて(10年ほど前)安価で発売されていた4倍速DVD-Rメディアでは、Taiwan製の「MediCool」と言う製品で、1枚158円(DOS/Vパラダイス)で販売されていました。日本製のメディアと比べますと、半額以下でしたね。
また、Taiwan製のDVD-Rメディア「Xdisk」をDOS/Vパラダイスから買ってきて、早速試してみたのですが、私が初めて購入したDVDレコーダー松下DMR-E20 との相性の問題もなく録画/再生できました。
価格も、当時としては破格の100円/枚を切り、しかもプラスチックケース付きでした。
また、ビクターの旧型DVDプレーヤーXV-D2000 でも問題なく再生できましたね。とにかく当時、外国製(台湾や韓国製など)のDVDメディアの売り上げは、日本製を圧倒していたようです。
その頃、私は等倍を使うことが殆どでしたが、DVDメディアの価格が下がってきた頃には、登山や職場の各種行事などの自作ソフトを量産化する事も考えておりました。その為に「DVDデュプリケーター 」を購入しています。
そして現在、VHS/ベータ/LD/VHDビデオソフトのDVD化が進行中です。
おわり
もし、電波状態が悪くてテレビが映らなかったり、ブロックノイズが出る地域の場合は、NHKに相談してみたら如何でしょう。ひょっとしたら、サテライト局でも建ててくれるかも知れませんね。
それでもダメでしたら、NHKの受信料を払わなければ良いのです。
BSデジタルと併せて月額約2000円は大きいですからね。テレビがまともに見られない場合は、受信料は払う必要はありません。
しかし、テレビが見られるのに受信料を払わない場合は、NHKと契約している事になりました。
Business Journal
6月27日、NHKとの間で受信契約の締結を拒んだ相模原市の男性に対し、横浜地裁相模原支部が受信料の支払いを命じる判決を言い渡した。受信料の不払いには、受信契約を結んでいながら支払いをしないケースと、そもそも受信契約自体を締結していないケースがあるが、今回は後者のケースで支払いを命じる初の判決となった。
判決では、「放送法は受信設備を設置した者から一律に受信料を徴収することを認めている。契約書を交わしていなくても裁判所の判決をもって放送受信契約が成立する」としている。過去に受信契約締結を拒否してNHKに訴えられたケースは、いずれも訴えられた側が出廷していない。従って、被告がまともに争ったうえでのNHK勝訴の判断としては初のケースとなる。
【Business Journal 7月21日(日)8時20分配信 】
おわり
まだ、アナログ放送の頃の話です。
テレビ放送を受信する場合、指向性の鋭い屋外アンテナが、きちんと放送局やサテライト局の空中線(電波塔)の方を向いていなければ、満足できるような映像は得られません。
例えば、途中に障害物があったり、反対方向に電波を反射するようなビルなどが建っていたら、ゴーストの原因にもなりました。
しかし、ゴーストの影響で、NHKの映りが悪い場合のNHK職員の対応として酷いものでした。
『ゴーストに対するNHK職員の回答例』
1.「局(NHK放送局)以外で、これだけの画質 (ゴーストが発生しても)が出ていれば、手の打ちようがない 」とか
2.「これ以上の画質を望むなら、NHKテレビ局で見るしかない 」などと言われた視聴者がいたようです。
NHKの職員は、テレビ局でもゴーストが乗った映像を見ていたのでしょうか。呆れて物が言えませんね。
おわり
私は、Blu-rayレコーダーにはあまり興味がありません。それは、レコーダー自体の価格は下がってきましたが、Blu-rayメディアの価格が、DVDメディアに対し数倍であることが大きな理由です。
しかも、いくら大容量であっても、テレビ番組などのソースが、あまりにもつまらなく、ライブラリーとして残すほどの内容ではないからです。
しかも、大容量のBlu-rayと言うことは、もしメディアが劣化や破損に陥った場合、せっかく録画したデータが煙のように消えてしまい、被るダメージが極めて大きい わけです。
Blu-rayレコーダーは、一般消費者まで普及するとは思えません。普及しなければ、メディアは安くはならないでしょう。
私は、これからのBlu-rayレコーダー は、一般の消費者にまで普及しなかったS-VHSビデオのような運命を辿る のではないかと予想しております。
おわり
VHSの全盛時代は終わりましたが、私は現在、VHSからDVDに変換する為に、どうしても高性能のVHS機が必要です。
私が、いま使っているVHS機では、ノーマルテープの標準モード の方が、S-VHSテープの長時間(3倍)モード よりも、画質が格段に優れています。まず、標準モードのS/N比が、3倍モードとは問題にならないほど高画質で再生されます。
まあ、これも録画再生するVTRでかなり違ってくるのでしょうね。
ところで、ノーマルのVHS機で、S-VHS簡易再生 ができるVTRがありました。簡易再生でも、標準のVHSテープで録ったものよりも、S-VHSで録ったものの方が、解像度が高く感じられるのは、やはりS-VHSテープの特性(超微粒子効果)によるものと思います。
おわり
VHSビデオ全盛の頃、S-VHSのテープにVHSモードで録画しますと、少し画質が良くなると聞きました。確かに、S-VHSテープの特徴である超微粒子の効果で、解像度が多少上がるかも知れません。またドロップアウト防止の効果も期待できる可能性がありました。
しかし、その為に当時ノーマルテープと比べ、数倍も高価なS-VHSテープを使うのは、勿体ないと思いました。比較的安価なハイグレードテープでも、十分、解像度の向上やドロップアウト防止などの要求が満たされていましたね。
私が、ライブラリとして残す録画モードの99%は標準モード です。
現時点で1000本以上はあると思いますが、置き場所がなくて悩んでおります。そのため、先日から、ビデオソフトからDVDへの変換作業をしています。ようやく60本程度、変換が終わりましたが、あと1000本くらいありますので、すべて終了するのに、今月いっぱいはかかりそうです。
そのうち、これらもオーディオ機器と同様に処分しようと検討中です。
VHSで一世風靡したビデオテープの時代はもう終わりですね。
おわり
アナログ放送の頃、サテライト局を利用するようになってから、ゴーストに悩まされた事はなかったですね。
ゴーストは、ビルの谷間や山の陰に住んでいるところで発生することが多いので、その場合、高価な「GCチューナー 」を利用する視聴者もおりました。
しかし、ゴースト問題を完全に解決するのは無理でした。但し、全く効果がなかったわけではなく「ゴーストが薄くなる 」という効果はありました。
地上デジタル放送が始まる前、電界強度が弱い地域では、はたして、ちゃんと視聴できるのか心配でした。
アナログ放送の場合は、電界強度が弱くても、 微かにではありますが視聴する事が可能でした。
これが、地上デジタル放送では、携帯電話のような「圏外 」の表示が出て、全く映らなくなるのではないかという心配がありました。
案の定、冬場、テレビのアンテナに雪が付着すると「信号が小さくて受信できません 」と表示が出て、テレビの画面が真っ暗(何も映らない状態)になってしまいます。そのような時、アナログ放送の頃を懐かしく感じます。
おわり
十数年前「ノストラダムスの大予言 」というDVDビデオを買いました。しかし、いつの間にか行方知れずになってしまいました。大予言が外れた為か、DVDも立場がないのでしょうね。
この作品は、原水禁団体などから被爆者蔑視だとして圧力がかかり、放送禁止になった映画 でした。
コンピュータ・グラフィックスがまだ無い時代に、核戦争や大地震、大津波などのシーンを撮るのは東宝映画のお家芸と思いますが、それにしても良くできておりました。ただ、吸血蝙蝠や人食い、ケロイド人間などは、ギャグのようで、いまいちでしたね。
このDVDの画面の上部にカウンターが出ており、非常に目障りだったため、ノンリニア編集で再編集をしてトリミングしようと思ったのですが、画質も落ちてしまいました。
まあ、「1999年の7の月に天から巨大な大王が降ってくる 」時期は、既に経過しましたが、現在の国際情勢をみると、人類滅亡が迫っているように思います。
<ノストラダムスの大予言 (映画 ) - Wikipedia>
おわり
数日前、久しぶりにTEACとAKAIのテープデッキを使おうとしたのですが、テープ走行系が故障していました。
結果的に、大事に保管しておいた事が逆効果だったようで、古い機種の延命のためには、時々動かす方がよいようです。TEACのテープデッキは、アイドラーを調整したところ、なんとか動きました。
レコードプレーヤーも、アームリフトが不調で、針が降りませんでしたが、少し力を入れて押してやったら何とか動き、辛うじてレコードが再生できました。メデタシメデタシ。
次は、シンセサイザー方式のFM/AMチューナーなんですが、最初電源を入れたときは、同調が取れませんでした。もうダメだと観念しながら再度、電源を入れたところ、無事に動作しました。本当に不思議です。
トラブルで一番多いのは、ビデオデッキですね。特にSONYのベータ方式のビデオデッキは、長期間使わなければ、トラブルが発生しやすいですね。
トラブルの症状は、テープのローディングが出来なくなったり、テープが排出されない、といったメカ的なトラブル が多いです。
スピーカーシステムや真空管アンプのように自作したものや、苦労して、ローンで購入したものは、なかなか粗大ゴミには出来ないため悩んでいます。
おわり
ネット通販などで、AV(オーディオ・ビジュアル)機器の中古を買う場合、アンプやチューナー等のような回転部分を含まない「半導体製品 」であれば十分に使えると思います。
それらの中には、自動音量調整や自動選局機能を持ったものもありますが、ビデオデッキやテープデッキに比べれば、故障頻度は問題にならないくらい少ないでので、ある程度は安心です。
ビデオデッキのヘッドの寿命は、約1000時間ですから、1日1時間使用して約3年、また、昔のブラウン管テレビの場合は、約8000時間で劣化が始まりますから、1日2時間使用の場合は10年は使える計算になります。
但し、これらは新品の状態での数値ですので、中古の場合は、既に寿命が尽きている場合がありますので、要注意です。
よく、店頭で、現品処分 のテレビが安価で売り出されているのを見かけますが、展示品は、トータルで何時間電源を入れているのか不明 であるため、いくら安くてもお勧めできません。これは家電製品全般に言えることです。
修理代も高いですね。
ビデオのヘッド交換となると、2万円前後はかかりますから、修理に出すよりも、少し頑張って新製品を買ったほうが、後々のためには良いかも知れません。DVDやブルーレイに乗り換えるとしても、いままで購入したビデオソフトや録り貯めたビデオが無駄になります。私の場合は、現在、ビデオをDVDに変換する作業をしています。
ビデオを修理に出す場合、ヘッドがそれほど劣化していないのに、誤診によって交換される場合もあるため慎重に対応しなければなりません。
もしも、メーカーのサービスから「ヘッド交換しなければ直りません 」等と言われたら、ヘッド測定器での検査を立ち会うことをお勧めします。
但し現在は、ビデオデッキを修理に出しても「部品がないため修理はできません 」と断られる場合が多いようです。
中古のビデオデッキを購入する場合は、磨耗しているのは磁気ヘッドだけではなく、回転系などのメカ部分すべてが劣化していますから、それらも承知の上で購入を検討すべきと思います。
おわり
2002年にSONYに吸収合併されたAIWAですが、私は、そのAIWA製品を昔から愛用してきました。
古くは、オープンテープデッキ、カセットデッキ、CDラジカセです。
どの製品も、他のメーカーの同クラスのものと比較しても遜色はなく、高音質、高機能であり、故障も極めて少なく、不満はありませんでした。
何せ、他メーカーの製品に比べますと断然安かった です。
いずれのメーカーの製品を購入するにしても、アフターサービスのことを考えると、地元に、メーカーのサービスステーションがあれば何かと安心 です。
大型電気店で製品を買う場合ですが、まず、オーディオビジュアル関連雑誌やカタログなどで製品知識を身につけ、さらにインターネットなどで、おおよその実売価格を把握してから購入されると良いでしょう。
私の場合、大型電気店とネット通販との価格の差が大きい時 は、当然、ネット通販を利用しています。特に数年前から、Amazon を利用することが多くなりました。送料無料が魅力です。
おわり
アナログ放送の頃、テレビを視聴していて、いつも思ったことですが、昔と比べると画質、音質とも向上した事です。衛星アナログ放送よりも劣ると言われている地上アナログ放送でも十分に高画質でした。
ただし、当然かも知れませんが、古い映画はかなり画質が落ちます。
意外と画質がよかった のは中継録画 、実況放送 、そして極めつけは、私にはどうでも良いコマーシャルの画質 でした。
カメラの性能が向上したせいでしょうね。
VIDEO
昭和30年 楽しい修学旅行 露木茂の 「ニュース映画で見る昭和」
アナログ(NTSC)放送においても、収録や編集はディジタルですから、おそらく中間ロスが少ない ことと、周波数特性とS/Nが向上したのでしょう。
日本では2011年7月24日(岩手・宮城・福島の三県は2012年3月31日)にアナログ放送は終了し 、テレビはすべてデジタル放送に切り替わりました。
私は、アナログ放送でも十分と思いましたね。
余計な、地上ディジタル放送受信用のチューナーを購入しただけ出費が増えました。テレビマニアのような、50インチ以上の大画面のテレビで観るとなると、やはり高解像度が要求されるのでしょうね。
しかし、現在のテレビ放送は、再放送、再々放送、韓国ドラマにテレビショッピング、そして、つまらないバラエティ番組やクイズ番組ばかりですから、デジタル放送の本領を十分に発揮できませんね。
<アナログ >
アナログとは、ある情報量を、連続的に変化する別の量で示すこと。デジタルが、ある情報を表す際に数値などの「離散的な量」で表されていることであるのに対し、アナログとは、ある情報が別の「連続的な量」で表されていることである。
一般にアナログのほうが不正確、デジタルのほうが正確で優れた方式だと思われることもあるが、これは誤解である。近似の値を数値で表すデジタルよりも無段階に表すアナログのほうが扱う情報量が圧倒的に多い。
情報の正確度はそれぞれの情報の扱いによるが、アナログは情報を複製する度に誤差を生じやすいのに対し、デジタルは一度数値に変換してしまえば可逆性の高い情報を得られるという違いがある。
『ニコニコ大百科(仮称)』
おわり
昔からテープデッキやラジカセ、ビデオデッキ(VTR)やデジタルビデオカメラ(DV)などに磁気ヘッドが使われてきましたが、今は、いくらDVDの時代とはいえ、まだまだ現役であります。ここでは、テープデッキの周波数特性と磁気ヘッドについて述べたいと思います。
音声ヘッドには現在、フェライト、センダスト、アモルファスが使用されます。これはウォークマンやCDラジカセ、高級テープデッキでも同じです。
磁気ヘッドのギャップは、1ミクロン程度で、VTRの映像ヘッドよりも若干広くなっております。(VTRの磁気ヘッドのギャップが狭いのは音声の200倍もの映像周波数を扱うためです。)
音声記録には、交流バイアス法が用いられ、約50KHzの交流を、音声信号に重畳することにより歪みを減少させます。
■録音再生の補償特性の略図を以下に示します。
「磁気ヘッド本来の磁気記録特性」
出力(dB)
|
| ・・・ 磁気ヘッド本来の磁気記録特性です。
| ・ ・ このように中域 が盛り上がっています。
| ・ ・
| ・ ・
|
|
|――――――――――――――
→ 周波数(KHz)
「録音時の補償特性」
出力(dB)
|
| ・ 録音補償では低周波帯は6dBオクターブ
| ・ 特性を補償し、主に高域の損失を持ち上
| ・ げます。
| ・・・・・・
|
|――――――――――――――
→ 周波数(KHz)
「再生時の補償特性」
出力(dB)
| 再生補償では、低域を十分補償し、加え
| ・ て高域の不足を補償し、全体の周波数特
| ・ ・ 性をフラットにします。
| ・ ・
| ・ ・
| ・・
|
|――――――――――――――
→ 周波数(KHz)
「録音再生補償後の周波数特性」
出力(dB)
|
| ・・・・・・・・・・ 補償後の周波数特性です。
| ・ ・ 全体としてフラットな特性になります。
|
|
|
|――――――――――――――
→ 周波数(KHz)
このように、イコライザー回路により録音・再生時に周波数特性を補償することにより、全体としてフラットな特性 になります。
テープデッキの性能は、磁気ヘッド自体の善し悪しよりも、イコライザー回路の善し悪し、ドルビーB、Cなどのノイズリダクションシステム、回転系やテープ制御系などのメカシステムの性能などにより左右されます。
また、メディアである磁気テープの性能も重要です。
おわり
ある日曜日にヨドバシカメラに行って、センタースピーカーとサブウーファーを買ったのですが、たいへん混み合っていましたね。とても不況とは思えませんでした。
これは、ヨドバシに限らず、DIYショップやビックカメラなど、私が行く店は、どこも混んでいますので、何が不況なんだと言いたいですね。
しかし、閑古鳥が鳴いているスーパーや商店もありますね。
その理由は、やはり政府の政策だけではなく、閑古鳥が鳴いている企業の営業方針が間違っていた結果であると思います。
テレビのコマーシャルではありませんが「サービス悪けりゃ命取り 」というのは、当たっているかも知れませんね。
おわり
次は、私が19年前に、パソコン通信PC-VAN(NEC日本電気主宰)のフォーラム「AVSQUARE」の掲示板に書いた予想です。
(旧PC-VANのフォーラムAVSQUARE)より
将来のビデオカメラの記録媒体は半導体メモリが主流でしょうね。
それまでの繋ぎとして、HDD(ハードディスク)やMOを利用したディスクカメラが開発されると思います。
現在、半導体メモリは、1メガバイト当たり1万円ほどしますが、将来は量産化により安価になりますので、ディジタルVTRの記録媒体としても応用されると思います。
半導体メモリカメラは、メカ部分がないので、高速記録が可能で、保守も容易です。バッテリーも小容量のもので済むためカメラが軽量化されます。
一に体力、二をとばして、三に体力、という現在の重量級カメラから解放されるため、報道カメラマンも楽になります。
半導体メモリカメラが安価になれば、民生用としても普及するでしょう。
1994年10月1日
いかがでしたでしょうか。
ほぼ当たっていると思います。それにしても半導体メモリの価格ですが、19年前は、1メガバイト当たり1万円もしていたのですね。
現在は、32GB(32768メガバイト)のSDメモリカードで、3~4千円程度で市販されております。安くなったものですね。
おわり
<通販に於ける問題点>
1970年代から1990年代前半まで、オーディオ・ビジュアル、そしてパソコンを購入する場合、インターネットが発達する以前は、北大生協や九十九電機などに毎日のように足を運びましたが、現在はインターネットの通販を利用しています。その場合、通販に於ける問題点は、
[納期のトラブル ]
たとえば販売店が、納期1週間程度と述べたにも関わらず、実際には1ヶ月以上かかった場合があります。場合によっては2~3ヶ月も納期がかかることも珍しくはありませんでした。
[詐欺まがい商法 ]
購入者が代金を送金しても、販売店からは商品を送ってこないという腹立たしい商法です。運良く、販売店の電話番号や住所が分かり、いくら問い合わせても「在庫がない 」の一点張りで、いつまでも経っても商品を送ってきませんでした。
つまり、逃走すれば詐欺罪が成立するが[在庫がない ]と言えば詐欺にはならないそうです。まさしく詐欺まがい商法 です。
また、購入者が返金を要求すると[返金します ]という答えが帰ってきますが、返金されないケースが多いのです。
これについても[返金しません ]といえば詐欺罪になり、常に[返金します ]と回答しておけば、詐欺罪は成立しにくいそうです。法律は、業者に甘いというか、難しいですね。
最近では、Yahooなどのオークションでよく起こる詐欺事件で、出品者(販売店や個人)が、銀行振込などで購入者から代金を受け取ると、即刻、姿を眩ませてしまい音信不通になってしまう場合が圧倒的に多くなっております。
従って、悪評が高い、信頼できない相手との取引は、やめたほうが良いでしょう。また高額商品は、代金引換を利用すれば、比較的安心です。
[金銭トラブル ]
見積額と請求額が極端に異なったり、付属品が別売のオプションだったり、あるいは、販売店側の説明が足りずに商品を購入したため、送料や手数料として説明された以上の経費 を請求され、そのため購入者が被害を受けます。
[おとり商法 ]
よく、雑誌の広告やチラシなどに[台数限定品 ]と書かれた商品があります。しかし、その商品の販売台数が不明 で、問い合わせたら[品切れ、完売 ]ということが多く、そのため、購入者は目的の商品ではなく、高価な商品を買わされることもあります。
これらは私の経験談です。他にも「誇大広告 」などがあると思います。
いずれにしましても、販売店が、購入者と交わした約束を守れば、大きな問題は起きないと思います。しかし購入者側に全く責任がないとはいえません。
<安くても遠慮したほうがよい販売店 >
通販に限らず、接客の態度が悪い店 。客に対し平気で嘘をつく店 。納期を守らない店 。客の少ない店 。これらの店からは、いくら安くても購入するのは遠慮したほうがよいと思います。
また、オーディオ・ビジュアル機器の場合、地元に、メーカーの営業所があったほうが良いでしょう。パソコン、特にMacintoshの場合も、メンテナンスの問題があり、通販よりも、地元の販売店から購入したほうが、安心で都合がよい場合もあります。
おわり
最近は、時代劇が極端に少なくなりましたね。せいぜいNHKの大河ドラマくらいでしょうか。その大河ドラマも、年々つまらなくなってきています。
以前、民放で放送していた、水戸黄門 や必殺 は面白かったのですが、制作費がかかる割には視聴率が稼げないせいか、放送は終了しました。
その水戸黄門や必殺には、必ず悪役が登場しますが、時代劇の悪役と言えば、なんといっても忠臣蔵の吉良上野介 でしょうね。吉良はTVや映画でいままで何回、殺されたんでしょうかね。「人は死んで名を残す 」といわれますが、このように幾度も殺されたのでは、浮かばれないでしょう。
それはともかく、録画したビデオテープが増えて置き場がありません。
VHSやBETAのテープの置き場は、もはや限界に来ている状態です。そのため現在、DVDにダビングする準備をしております。
ところで、最近のテレビ放送は、再放送、再々放送、韓ドラにテレビショッピング、安上がりバラエティい番組など、テレビ局は、これ以上つまらなくなりようがないくらい、つまらない番組ばかりを大量生産しているように思います。
また、地デジ化の第一の理由として「電波帯域が足りない 」等と宣伝していましたが、その真相は、政官民の癒着で利権をむさぼっている とのことです。
おわり
VHSやBETAなどのビデオやオーディオカセットの全盛時、一世を風靡した磁気テープ ですが、DVDやブルーレイ、半導体メモリーカードに押されて影が薄くなりましたね。
今回は、その磁気テープに、映像や音声が記録される仕組み ついて、ひと言述べたいと思います。磁気テープの磁性層には「磁性体 」という鉄の微粒子がベースフィルムの上に塗布されています。
この微粒子の一粒一粒が、磁気ヘッドにより磁化されることで、永久磁石化、つまり、端的に申しますと、映像の場合は、光の三原色 (R:赤、G:緑、B:青)の強弱を、 電気信号に変換して磁気の強弱 として記録します。
また、音声の場合は、音波の強弱を、 電気信号に変換して磁気の強弱 として記録されるわけです。
磁気テープでは、磁性体の粒子が細かいほど高密度・広帯域になり、より多くの情報を記録することができます。ビデオテープやオーディオテープには、ノーマルテープやメタルテープなどのテープがありますね。
ノーマルテープよりもメタルテープのほうが周波数特性 やS/N 、および、感度 などが優れているのは、従来のコバルト酸化鉄系テープ に比べて保磁力、出力とも高く、超微粒子化されているためです。
当然、超微粒子化された磁気テープの価格は高くなります。
音質についてですが、テープの種類によってイコライズされております。
しかし、音というのは周波数特性だけでは決まりません。
色に3要素があるように、音にも「音色 」「音の高さ 」「音の強さ 」という音の3要素があるのです。この3つのバランスがとれて、初めて音の善し悪しが決まるのです。
また、先ほど述べたS/Nや感度、そしてバインダやカセットメカニズムの構造も、画質や音質にとって重要な要素です。
おわり
私はブルックナーが大好きです。特に交響曲7番、8番、9番は、個性が出ていて迫力があり素晴らしいです。演奏は、やはり、フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルでしょうね。
ブルックナーの作品は、雄大で優美で激しい曲が多いですね。
いつか時間を取って、ゆったりとした気分で鑑賞したいものです。
■ブルックナーを聴くための推奨システム構成
1.アナログレコードプレーヤー(当然、ソースはアナログレコード盤)
2.カートリッジ:オルトフォン(Ortofon SL-15 )
3.スピーカーシステム:タンノイ TANNOY Rectangular York
4.真空管アンプ:LUXMAN ラックスマン SQ-38u
(機種は懐具合と相談の上、お決めください)
VIDEO
ブルックナー「交響曲第9番ニ短調」 ダニエル・ハーディング指揮
スウェーデン放送交響楽団
<作曲の経緯 >
1892年12月に交響曲第8番が初演された後、本作の作曲に打ち込み始めたが、彼の病状は悪化し続ける。
ようやく1894年11月30日に第3楽章を完成させたが、そのころブルックナーはウィーン大学の講義において、この作品が未完成に終わった場合には自作のテ・デウムを演奏するように示唆した。
第3楽章の完成後、ブルックナーの病状はさらに悪化し、18年間住んだ4階建ての建物の住居で階段の乗降が不可能になったため、皇帝よりベルヴェデーレ宮殿の住居が提供された。
ブルックナーは1896年10月11日、死去する日の午前まで第4楽章の作曲に携わったが、午後3時過ぎに息を引き取り、結局全曲を完成させることはできなかった。
未完成に終わった第4楽章の自筆楽譜は、ソナタ形式の再現部の第3主題部でペンが止まっている。現在多くの研究者は、ブルックナーがスケッチの段階において楽章全体を作曲し終えていたと主張しているが、相当数の草稿が失われたままである。
ウィキペディア「交響曲第9番 (ブルックナー) 」
<マルチメディアについて >
単にマルチメディアといっても、「多次元的な情報サービスの情報」や「電算機上の複数のアプリケーションやメディア」あるいは「複合ネットワーク体系」など、人それぞれ認識のしかたが違うのですが、基本的には、映像、画像、音声、文字が統合されて知的資源となるものです。
おわり
私は個人的に1989年5月から、約半年間かけて「レーザーディスクの経年変化(劣化)に対する販売元への対応調査 」を行いました。
当時、各、レーザーディスクおよび映像ソフトメーカーの常務・顧問・部長・課長級から寄せられた回答と、私の見解を掲載します。
現在、 映像メディアはDVDが主流になっており、存在感が薄れたレーザーディスクですが、発売当初の状況や、また各メーカー が、どのような対応を講じていたのかを知るひとつの資料としてお役立て下さい。
はじめに
レーザーディスクは本当に問題が無いか
LDの経年変化について主なソフトメーカーへの質問
経年劣化の対応について主なソフトメーカーの回答
レーザーディスク社発売によるLDの対応
現映社の回答
東映ビデオの回答
ポニーキャニオンの回答
日本コロムビアの回答
松竹の回答
アポロン音楽工業社の回答
ポリドールの回答
東宝の回答
CBS・ソニーグループの回答
ワーナー・パイオニアの回答
テイチク社の回答
徳間コミュニケーションズの回答
東芝EMIの回答
日本フォノグラム社の回答
回答された販売元(15社)回答拒否(6社)
メーカーの回答について、私の見解
経年変化におけるメーカーの対応例
レーザーディスクのプレス元の判別方法
おわりに
レーザーディスクの寿命について、最大手製造元であるパイオニア(株)専務取締役は、オーディオビジュアル誌において「ピックアップが非接触ですから、ディスクが『半永久的』に使える 」と述べています。
また、ASCII出版「レーザーディスク テクニカルブック 」[監修パイオニア(株)]の20ページにおいても、
光学式の最大の長所は、ピックアップを記録面に接触させずに信号を読み取ることができる点にあります.その結果、ピックアップやディスクが磨耗せず、『半永久的 』に高品質の映像を再生することができます。
このような長所が認められ各社より生産、販売されて、現在では全世界に普及しつつあります。
というように、光学式の最大の特長は『半永久的 』に使用できる点にある、と断定しています。この『半永久 』の意味について国語辞典「広辞林 」で調べてみると「ほとんど永久に近い年月 」となっています。そこで[永久 」と言う意味を調べると「時の無限に続くこと。永遠。とこしえ 」と説明されています。
つまり、「レーザーディスクの寿命は永遠に近い年月 」ということになります。しかし、ソフトメーカーの言によると、レーザーディスクの経年変化(劣化)に対するクレームがあるようです。
この経年変化の状態については、端的に言いますと、画面にスノーノイズ (テレビのアンテナを外したように画像がザラザラになる )が現れたり、あるいは、音が歪んだり 、最悪、再生不能 になることもあります。
正常なレーザーディスク
劣化したレーザーディスク
原因は、「ディスクの保護樹脂より浸透した空気中の水分が、アルミの反射膜を腐食 」 するためです。
そのため、大手ディスク製造メーカーであるパイオニア社は、水分からアルミ表面を保護するため、酸化保護膜 を形成する対策をしたわけです。
時期的には、パイオニアLDC社の場合、1985年後半から製造されたディスクは、対策済みであるようです。
しかし、1985年前半以前に製造発売された未対策のディスクを回収せずに、店頭に並べさせておくのは、商法道徳上問題といわざるをえません。
特に初期(1983年頃まで)に製造発売されたディスクの経年変化率は極めて高いため、全て回収し、再プレスを行ない再発売すべきなのです。
H社によるプレスの場合は、1986年に発売された製品についても、経年変化が発生しています。ソフトメーカーX社の場合は、H社によるプレスが多いため気をつけなければなりません。
たとえば、自己防衛として発売年度が古いものや、H社のプレスによる製品を購入した場合は、テープにダビングするなどです。
その理由は、後述する各ソフトメーカーの回答にもあるように、ほとんどのメーカーは、レーザーディスクの経年変化(劣化)の対応をしておりますが、在庫が無かったり 、廃盤になる ことも多く、経年変化(劣化)を起したものと『同じタイトルが入手できるとは限らない 』のです。
劣化したレーザーディスク(拡大)
メーカーはこの場合「同等品や代替品と交換する 」と述べています。
ハード(再生機など)の場合は、同等品や代替品という意味がわかりますが、ソフトの同等品や代替品とは、どのような意味なのでしょうか。
メーカーが言うのは”金額的に同等 ”という意味で、”タイトルが同等ではない ”ことは当然です。
また代替品で我慢してくださいというのは、魚屋で「”イカ”がないから”スルメ”にしてください 」と言われるのと同じような意味なのです。
すなわち、外見が似ていても、内容が違うものしかありませんということです。そこで、ユーザーは仕方が無いから、全然違う 内容のものと交換させられることもあるでしょう。
さて,パイオニアLDC社は「1985年後半からのディスクは対策済みであるため、問題は無い 」と述べていますが、はたして事実でしょうか。
このことについて、パイオニアLDC社に問い合わせたところ、当初は『問題はない 』と回答されていたのを、『基本的に問題はない (’89.5)』と『基本的 』という3文字が加わりました。こうなると、何かあやしくなってきます。
実際には、1986年以降の製品にも欠陥が発生しているとのことです。 レーザーディスクに対策(水分からアルミ表面を保護するため、 酸化保護膜 を形成する対策 )を施したにもかかわらず、未だに不良品が出るのはなぜでしょうか。
あるオーディオビジュアル誌では、次のように述べられています。
通常のレーザーディスクは、片面もの両面ものを問わず、接着剤により2枚貼り合わせて製品化されています。「その接着剤からのガスが、酸化アルミを侵しアルミ反射膜を腐食させている」
との事です。
レーザーディスクの対策前は、ディスク外部からの水分によりアルミを腐食し、対策後はディスク内部からのガスによりアルミを腐食するようです。
このオーディオビジュアル誌の説明は推察であり、私が知る限りでは、対策後のディスク不良の原因については、メーカーでさえもつかんでいません。
事実、パイオニアLDC社は「接着剤のガスにより、アルミを腐食したというのは初耳です (’89.10)」と述べられています。
あるいは、原因が分かっているとしても、公表が出来ない 事情があるのかも知れません。
量産品であるため、多少の不良品が出ても不思議ではありませんが、X社の一部の製品のように、半数あるいは90%以上が不良 となると、話が変わります。
また「接着剤からのガスによりアルミ反射膜を腐食させる 」ということが事実なら、ディスクの製造工程や方法を変更しなければならない重大な欠陥です。
さて本題に入ります。
レーザーディスクの経年変化 は、現在は解決済みであると言われますが、私の場合、4タイトルのディスクに経年変化が起こり(元年/9月現在)交換などの処置をしていただきました。
この件を含め、主なビデオソフト販売元に対し、次の文書を返信用の葉書きを同封し差しだしました。
1989年5月16日
拝啓、時下益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。
また、著作権などの問い合わせについて、ご協力を頂き有難くお礼申し上げます。
さて、レーザーディスクは、高画質および高音質で、ディスクが摩耗せず安定したクォリティが維持できる等の特長があります。
しかし、レーザーディスクのプレス元により差がありますが、初期(4年位前までにリリースされた作品)の製品の中には、スノーノイズなどの経年劣化が起こり易いものがあります。
その原因について、次に示すような、LDの製造工程および素材の違いという事がパソコン通信やLD製造メーカーの回答により判明しました。
【レーザーディスク(LD)の経年劣化の原因】
LDやCDは、ご承知のように、ピットの成形された樹脂盤にアルミの反射膜をつけてその上に保護膜層があります。
初期のLDのアルミの純度は100%に近いものが使用されていたため純度が高く、更に薄いため空気中の水分だけで、徐々にアルミが錆びてしまい、スノーノイズの原因になったということです。
すなわち、LDの保護膜層に使用されている、PMMA樹脂というのは空気中の水分を吸湿・透過する性質があるため、LDの反射膜(アルミ)が錆びてスノーノイズを発生 させます。
以上がLDの経年劣化の原因ですが、現在は、LDの反射膜を酸化アルミの状態 にすることで、「錆 」の問題は解決したようで、この技術を反射膜のアルマイト化 というそうです。この技術が確立された現在では、LDの経年劣化はないということです。
しかし、「パイオニアLDC社の説明 」によりますと、どんな技術でも、それが100%完全ということは有り得ないため、「LDは購入後何年たっても 、ディスクに経年劣化があれば交換してくれるシステムになっており、既に廃盤になっているソフトの場合は、希望する別タイトルに交換します 」とのことです。
スノーノイズは、小さなテレビをモニターとして使用している消費者や、LDを購入したときだけ視聴し、その後はラック等に保管したままの消費者には気がつかないでいる事が多いと考えます。
つきましては、LDの経年劣化における貴社の対応、およびご見解 を、同封の葉書にご記入され、6月中旬頃までにご返信頂ければ幸いに存じます。
なお、貴社のご回答は、PC-VANなどのパソコン通信ネットワークに送信させて頂きます。
消費者がレーザーディスクを安心して購入して視聴できるよう誠意ある対応を期待しております。
パイオニアLDC株式会社
レーザーディスク社発売によるLDの対応
生産初期のものの中に、一部のものについて、ディスク素材(アクリル)にアルミを蒸着する際に(ミクロン単位の)不十分なものがありました。現在は、製造技術を確立しましたので問題ありません。したがって、経年変化もありません。
万一、初期の不十分な製造工程によって作られたディスクをお持ちの場合には、下記の対応をさせていただきます。
1 良品と交換させていただきます。
2 お買い上げいただいた販売店で交換していただくのが原則ですが、パイオニア・インフォメーションセンター、又はサービスセンターでも交換させていただきます。
3 在庫のない場合、又は発売中止になったものなどがあった場合も、パイオニア・インフォメーションセンター、サービスセンターに御相談下さい。
同等品・代替品(価格の多少の上下を含む)と交換させていただく等、誠意をもって対応させていただきます。
以上
1989年5月1日
パイオニアLDC社からは、ソフトメーカー各社に問い合わせ
をする前に、あらかじめ正式回答を頂き、質問事項
(レーザーディスクの経年変化問題【3】参照)に添付しました。
小社発売のレーザーディスクに関しては、未だ経年劣化の苦情や知らせを受けたことがなく、特に対応しておりません。
簡単ながら、御返事させていただきます。
1989年5月20日着信
ご指摘の通り、初期のLDには一部CF現象が発生するものがあり、一時期に、パイオニア(株)に全品検品を依頼した事もありました。
しかし、現在は製造の段階(プレス)でのレベルアップとの関係で、全んどCF現象はなくなっていると思います。
お問い合わせの件ですが、基本的にはパイオニア(株)と同様に対応させて頂きます。
1989年5月24日着信
(株)ポニーキャニオン販売
営業開発部 ユーザーセンター
LDの経年劣化の対応について
当社は、LD、CDの生産工場を持たず、数社に製造をお願いしております。各生産工場の技術担当者は、「現在では殆ど経年劣化はあり得ない」と話しておりますが、使用方法、保管条件によっては劣化の可能性もありますし、又、他の大量生産品と同様に製品間のバラツキもあるかと考えております。
このような状況下で、当社としては生産時に於ける生産ロットに対して、同一現象に基づく不良品が発生したときは、良品交換など誠意をもって対応させて頂きます。
1989年6月10日着信
日本コロムビア(株)
川崎工場レコード生産本部検査課長
レーザーディスクの経年劣化につき種々検討致しましたが、”パイオニアLDC社の回答内容に準ずる”事と致しました。
1989年6月15日着信
松竹(株)ビデオ事業部
LDの経年劣化の当社の対応は(スノーノイズの原因によるもの)
(1)良品と交換させて頂きます。
(2)お買い上げ頂いた販売店で交換して頂くのが原則ですが、本社でも交換させて頂きます。
(3)廃盤等で在庫のないものは、同等品、代替品と交換させて頂きますので、松竹本社ビデオ事業部とご相談下さい。
なお、当社の初期発売作品は、当時のレーザーディスク社とライセンス契約が全んどで、松竹の発売、販売作品は昭和62年よりですので技術的にもかなり改良されてからの販売です(ちなみにプレスは(株)クラレです)。
もちろん、100%完全とは言えませんので、その時には上記の対応をさせて頂きます。
1989年6月19日着信
1989年6月26日
〒160 東京都新宿区若葉1-5
アポロン音楽工業株式会社
商品業務部
「LD(レーザーディスク)の経年変化の対応について」のご質問について回答申し上げます。
弊社では、(株)パイオニアLDC社に製造を委託しておりますので、技術的な面の見解は同社と同じです。 製造上の要因による不良と思われるディスクをお持ちの場合は、次の対応をさせていただきますので、弊社商品業務部へ直接郵送されるか、またはお電話等でご連絡下さい。
(1)ディスクをお送りいただいた上、調査させていただきます。
(2)製造上の不良の場合は、良品のディスクと交換させていただきます。
(3)ディスクの在庫がない場合または発売中止となっている場合は、同等品と交換等の相談をさせていただきます。
なお、お送りいただきます時は、不良症状の現れる箇所と内容、お買上げいただいた年月、ご使用の再生機のメーカー名と機種名を明記していただければ幸いです。
1989年6月29日着信
東京都目黒区大橋1-8-4
ポリドール株式会社
ビデオ部
当ビデオ部では、ソフト制作、販売のみを行い、ディスクの製造はパイオニアLDCさん、クラレさんなどのメーカーに依頼しております。
従って、純粋に技術的な原因で不良品が出た場合は各メーカーさんにご相談の上、お客様にご納得頂けるよう心がけております。
なお、実際に問題が発生した場合の為に当社営業本部に窓口を設け、誠意をもって問題解決に努力致します。
1989年6月30日着信
平成元年7月3日
東京都千代田区有楽町1-2-1
東宝株式会社
事業部・ビデオ事業室 技術課長
LVAP(レーザービジョン・アソシエーションパシフィック協会)側から正式な返事がまだありませんが、当社としましては、メーカーとして出荷した商品に不良品があれば、商道徳上、常識的な処理をしております。
当社はソフト原版の製作と販売をやっておりまして、ディスクのプレス等、ハード部分は専門会社に委託しておりますので、ディスク製造工場での問題は専門会社に解決してもらうしか方法がありません。
ご指摘をより高品質なLD・CDの完成のために役立てられれば私たちも幸せに思います。
1989年7月5日着信
’89.7.5
(株)CBS・ソニーグループ 特販部
「LDの経年劣化の対応」についてのお問い合わせ頂戴致し、有難うございました。時間をいただき、製造会社等とも検討して参りましたが、対処に付きまして下記のようにさせていただきます。
記
《経年劣化の原因》
LDの信号記録面は、ディスク素材(アクリル樹脂)にアルミ蒸着を施していますが、生産初期の一部ディスクにこのアルミ蒸着の不十分のものがあり、時間と共に変化しスノーノイズを発生させました。
《経年劣化のディスクへの対応》
経年劣化と思われるディスクについては次の様に対応させていただきます。
1)あきらかに製造上の原因により、経年劣化を発生しているディスクにつきましては、責任をもって良品と交換させていただきます。
2)但し、在庫のないディスクや既に発売中止等になったディスクにつきましては同等品ディスクと交換させていただくこととします。
1989年7月6日着信
平成元年7月6日
ワーナー・パイオニア株式会社
映像部
ディスク経年変化不良に対する原因と対応について
現在、市場に流通しているディスクの一部に、プレス当初無かったスノーノイズが時間経過とともに発生するというディスクが発見され、ご迷惑をお掛けしておりますが、その原因と対応をご提示致します。
1.経年変化の原因
LDの信号記録面は、ディスク素材(アクリル樹脂)にアルミ蒸着を施していますが、生産初期の一部のディスクにこのアルミ蒸着の不十分なものがあり、時間と共に変化を起こしスノーノイズを発生させた。しかし、現在では製造技術が確立され、経年変化を起こすことはありません。
2.経年変化ディスクの対応
経年変化と思われるディスクについては、次のように対応致します。
1)あきらかに製造上の原因により、ディスク経年変化を発生しているディスクにつきましては責任を持って良品と交換致します。
2)但し、在庫のないディスクや既に発売中止となったディスクについては、ユーザーに迷惑の掛からない方法(同等品や代替品と交換するなど)で対応します。
1989年7月10日着信
テイチク株式会社
テイチク株式会社発売の
レーザービジョンディスクの経年変化対応について
■経年変化の原因
LDの信号記録面は、ディスク素材(アクリル樹脂)にアルミ蒸着を施していますが、生産初期の一部のディスクにこのアルミ蒸着の不十分なものがあり、時間と共に変化を起こしスノーノイズを発生させました。しかし、現在では製造技術が確立され、経年変化を起こすことはありません。
以上の回答をディスク製造会社より得ております。
■経年変化ディスクの対応について
経年変化と思われるディスクについては、下記の通り対応致します。
1)明らかに製造上の原因により、経年変化が発生しているディスクにつきましては、お買い上げ頂きました販売店で良品と交換していただくのが原則ですが、テイチク株式会社各地の営業所でも交換させて頂きます。
2)在庫がない場合、又は発売中止となった商品の場合は最寄りのテイチク営業所にご相談下さい。
同等品、代替品(価格の多少の上下を含む)と交換させて頂くなど、誠意をもって対応させて頂きます。
以上
1989年7月17日着信
平成元年7月21日
株式会社徳間コミュニケーションズ
AV営業部 商品部
レーザーディスクの経年劣化の対応の件
記
弊社は、自社工場を所有せず、パイオニアLDC(株)、その他工場メーカーに製造を委託している関係上、製造クレーム品については、製造委託メーカーにクレームの確認することを前提とした対応となります。
■経年変化によるクレーム対応
1)良品と交換いたします。
原則としてお買上げ頂いた販売店で交換させて頂きますが品切れ等の場合は、弊社本社商品部でも交換させて頂きます。
2)在庫のない場合(発売中止も含む)は、商品部にご相談下さい。
同等品の代替等、誠意をもって対応させて頂きます。
以上
1989年7月25日着信
1989年月8月22日
東芝EMI株式会社
品質管理部長
弊社はレーザーディスクを製造(成型)しておりませんので,経年変化のあった場合の対応について,製造依頼先と検討致しました結果、下記に示す通り対応させていただくことになりましたので,お知らせ致します.
記
あきらかに製造上の原因により,ディスクが経年変化していると判断された場合は,良品と交換致します.
但し,在庫のないディスクや既に発売を中止したディスクについては,お客様と協議の上,迷惑の掛からない方法(同等品や代替品と交換する等)で誠意をもって対応します.
この場合の窓口は,品質管理部と致します.
1989年8月28日着信
1989年月9月12日
日本フォノグラム
録音・映像部
レーザーディスク品質保証ご質問の件
○ ソフトの器としてのレーザーディスク
弊社は,世界の優れたオーディオビジュアル作品を,より多くのファンの方々様に,できる限り高音画質にてお届けいたし,いつまでもいつまでも,ご鑑賞いただけますように,今日最もハード機器の充実いたしております.
CD:カセットテープ:LP等を,そして,ビジュアルは,レーザーディスク(CDV LP):ビデオパッケージ等に作品を収納し,お客様にお届けいたします器として活用いたしており,その器は,オランダ・ポリグラム・インターナショナル及び,弊社独自の基準・規定により選択いたしました指定工場にて(例.クラシックのCDは三洋電機?)それぞれ製造いたしております.
従いまして,弊社発売ソフト商品の一品一品の品質保証は,全て当社におきまして実施されております.
これらソフトの器となりますレーザーディスクやCDは,全て,パソコンなどの家電製品同様,プラスチックに於ける工業製品のひとつであり,民生機のレベルのもので互換性もたいへんよく比較的丈夫であります.
○ レーザーディスクの経年変化について
レーザーディスクの寿命といたしまして,お客様のお取り扱い方により大きく左右されますが,生活常温・常湿におきましてのご使用は,半永久的を目指しております.
しかし,レーザーディスクも他の工業製品と同じく全ての出荷品が完ぺきであるとは残念ながら思われません.
弊社では,規定により,一応1年間はその品質保証させていただきますが,それ以上の年月又は,お取り扱い上の人為的損傷などによります責めにはご容赦をお願い申し上げます.
さらに,弊社商品は,モデルチェンジに当たりますところの価格変更と再発売,ならびに廃盤も有り得ますのでご了承願います.
しかし,これらのように弊社におきまして,一方的な定義づけをいたしましたところで,お客様におかれましては,弊社商品に対しますご苦情やご質問をお持ちの方もいらっしゃいます.
万が一,当社商品に不都合が生じました折には,誠にお手数ではございますが,ご指摘の商品をご発送いただき,弊社の責任におきまして徹底調査させていただきます.
調査結果ののち,お客様のご納得いただけますご対応をさせていただく所存でございます.レーザーディスクは,ハードと共に多くのユーザー様にご信頼賜わり急成長遂げてまいりました.
今後,科学技術がさらに急進いたし,レーザーディスクを超えたソフトの器が発明され,世界的に普及し始めましたなら,ディスクでありましょうと,テープでありましょうとも,その種類は問題ではなく,積極的に採用いたし,より優れたソフトの器といたしまして基準づけ起用いたす所存でございます.
音楽・映像ソフトは,われわれレコード業者におきまして唯一の財産であります.弊社では,将来,通信回線などを利用し,クリーンな音や映像を,お客様宅までお届けできますよう,電送システムの研究中でございます.
その夢がかないました折には,ほぼ完全なソフト供給が可能となり,権利の保護対策にも期待いたしております.
1989年9月14日着信
以上,経年劣化の対応について,15社から回答がありました。
(平成元年9月27日現在)
[回答された販売元(15社)]
パイオニアLDC,現映社,東映ビデオ,ポニーキャニオン,日本コロムビア,アポロン音楽工業,ポリドール,東宝,CBSソニーグループ,ワーナーパイオニア,テイチク,徳間コミュニケーションズ,東芝EMI,松竹,日本フォノグラム
以下のメーカーについては、何の返答もないため[回答拒否 ]として処理致しました。なお、その旨、各社に通知しております。
[回答拒否(6社)]
アスミック,キングレコード,創美企画,大映,にっかつビデオ,バップ
回答拒否の販売元6社には、照会状を4度ほど差出しておりますが、未だ何の連絡もないため、レーザーディスクの経年劣化に対する対応の姿勢がない か、あるいは一般消費者に対する対応の姿勢がない と判断せざるを得ません。また、このことは、企業倫理にも反するものと思います。
以上のように、一部のメーカーを除き、パイオニアLDC社とほぼ同様の回答内容でした。
しかし、ポニーキャニオン社のように、「使用方法、保管条件によっては、劣化が発生する可能性が有る 」と述べているメーカーもあります。
これは「経年劣化の原因が一般消費者にもある 」とも受け取れます。
そこで私は、レーザーディスクの大手製造元であるパイオニアLDC(株)商品技術部にスノーノイズやCF現象に見られる経年劣化が、「使用方法、保管条件」によって発生する事が有り得るのかどうか確認したところ『そのようなことは絶対に有り得ない 』という回答が有りました。
この回答を受け再度、ポニーキャニオン社に対し、論理的且つ正確な見解 を求めましたが、次のような一般論的な回答しか得られませんでした。
■パイオニアLDC社の見解
レーザーディスクの経年劣化の原因について『「使用方法、保管条件」によって発生することは絶対に有り得ない 』
■ポニーキャニオン社の見解
使用方法、保管条件によっては劣化の可能性 もある。
「LD保管条件、使用方法の留意点として、」
◎直射日光の当たる場所 ◎高温多湿の場所
ポニーキャニオン社が主張される、これら経年劣化の原因は、購入後に起る可能性があるもので、製造工程が原因による経年劣化とはなりえませんし、「直射日光の当たる場所」や「高温多湿の場所」での使用が何故、経年劣化の原因になるのかが不明です。
一般消費者が、通常、生活をしている室内で、レーザーディスクが劣化するような「直射日光の当たる場所」とか「高温多湿の場所」とは、具体的にどのような場所なのでしょうか。
もし劣化をするとしたら、経年劣化ではなく、ディスクの変形や反りのような状態でしょう。
変形や反りは、経年劣化ではありませんから、ポニーキャニオン社が指摘する一般消費者の保管条件、使用方法にも原因があるとは言えません。
平成元年の1月のことですが、X社の北海道支社に2タイトルのディスクの状況(スノーノイズの発生 )を説明し交換を申しのべたところ、「購入してすぐであれば交換に応じるが、数年も経過しているものは応じられない 」という門前払いとも受け取れる返答でありました。 気が弱い消費者であれば、この時点で泣き寝入りするものと思われます。
そこで私は、パイオニアLDC社の対応を引合いに出したところ「それでは調べてみますので、レーザーディスクを販売店に届けて下さい 」ということで、ようやく調査に応じました。
同時期に、東映ビデオ社発売のアニメ「1000年女王 」が経年劣化を起こしていたので同日、調査に出しました。
東映ビデオ社のタイトルは、約1週間で交換して頂けましたが、X社の場合は「タイトル1」が約1ヶ月もかかり「タイトル2」は、調査に出してから約2ヶ月後「在庫のディスク全てが経年劣化を起こしており、再プレスを予定していたがマスターを紛失してしまった 」という連絡でした。
エレクトロニクスショー (幕張メッセ)
1997年10月10日撮影
結局、止むを得ず、他の作品に交換していただいた訳ですが、もう少し、処理が早くならないものかと思いました。
また、パイオニアLDC社の北海道営業所の場合も、経年劣化の対応について「購入してすぐでしたら無条件で交換しますが、何年も経過したものは交換できません 」という回答で、これもまた、レーザーディスクの経年劣化について知らない消費者は、交換してもらえないと思うでしょう.
そこで、パイオニアLDC社の本社に問い合わせたところ、「経年劣化については、何年経過しても交換に応じます 」という回答でした。
私は、メーカーの窓口である支社や営業所にたいして、レーザーディスクの経年劣化について認識を深め、前向きの姿勢を取られるよう要望します。
次に,レーザーディスクは,プレス元によりその信頼性に差がありますので,見分け方を示します.
LDプレス元の刻印場所
ディスクのレーベルの周囲(内周)に次の刻印と薄く製品番号が刻まれている。
1G203421 ←製品により番号が変わります 。
↑
2桁目にアルファベットが入る 。
または
17E20230 ←製品により番号が変わります 。
↑
3桁目にアルファベットが入る 。
ディスクのレーベルの周囲(内周)に次の刻印と薄く製品番号が刻まれている。
(A面)B8051124 ←製品により番号が変わります 。
↑
レーベルはA面を示すが再生面はB面を示す 。
(B面)A8050974 ←製品により番号が変わります 。
↑
レーベルはB面を示すが再生面はA面を示す 。
ディスクのレーベルの周囲(内周)の刻印は、パイオニアと同じ様式であるが、外周の縁の一部に白いラインが入る 。
刻印無し 。
最後に、レーザーディスクの寿命ですが、パイオニアLDC社等、ほとんどのメーカーは、半永久的 と述べています。
レーザーディスク と、ビクターのVHD との競り合いは、高画質、高音質、高信頼性に加え、パイオニアLDC社の謳い文句『非接触で半永久的 』に使用できるという最大の特徴が、決定的な勝敗の分かれ目になったと思われます。 しかし、これまで述べてきましたように、レーザーディスクには、まだまだ解決しなければならない問題がありました。
『半永久的 』と謳っているレーザーディスクの寿命について、はっきり言えることは、ディスクを購入した時期から経年変化が起きた時期 までと考えた方が良いと思います。
例えば、1986年にLDのソフトを購入し、1988年に経年変化が発生したら、そのレーザーディスクの寿命は【2年 】であったということです。これは極端な例ですが、実際に私が経験した例です。
レーザーディスクについての要望は、『半永久的 』までは要求しませんが、映像用ネガフィルム(RGB分離式)程度の寿命があれば問題はないでしょう。現在の映像用ネガフィルム(RGB分離式)は300年位は画質を維持 できるそうです。
これが無理であれば、百歩譲って日本人の平均寿命(75年~85年)程度は、レーザーディスクの品質を維持できるよう改善していただきたいと思います。レーザーディスクを、あの世まで持って行けませんからね。
(1990年代)パイオニアLDC社では、レーザーディスクを月産150万枚から、一気に300万枚体制にしようとしており、これは問題点は既に解決済みという自信の現れのようにも受け取れます。
実際、現在のレーザーディスクは、過去のものと比べると信頼性が高いでしょうが、問題は経年変化が起きた場合の対応 です。
すべてのメーカーにいえることですが、「在庫がないから、あるいは廃盤になったから他のタイトルで我慢してください 」では、ユーザーは到底納得しないでしょう。
レーザーディスクは、最先端の技術であり更に発展するでしょう。
これは当初、圧倒的多数であったVHD陣営を相手に、光学ディスク技術で勝負をしたパイオニアLDC社の不屈の精神の賜物であり賞賛したいと思います。更に「営利」よりも「品質」を目標に発展されることを希望します。
1989年10月14日
石川 栄一
おわり
私は、新選組の「土方歳三」の大ファンなんですが、「沖田総司」にも関心があります。
以前(1991年)、「沖田総司」を題材にしたユニークな映画がありました。それは、つかこうへい原作の角川映画「幕末純情伝 」です。
「沖田総司は実は女であった 」という設定で物語が展開します。
幕末純情伝の出演者は、沖田総司に牧瀬里穂、坂本龍馬に渡辺謙、土方歳三の杉本哲太、他には伊武雅刀、木村一八、榎本孝明、柄本明、津川雅彦、財前直見等が出演しています。
■シネマ・キャッチコピー 「沖田総司はBカップ。時は幕末・動乱期。美剣士・沖田総司は女だった! 沖田を巡り、土方歳三・坂本竜馬の恋が走る! 」
VIDEO
角川映画「幕末純情伝 」予告編
1991年作品・105分収録・ビスタサイズ
■製作会社 : 「角川春樹事務所」 角川春樹・奥山和由
■原作 :つかこうへい
■監督 :薬師寺光幸
■出演 :沖田総司 :牧瀬里穂 坂本龍馬 :渡辺謙
土方歳三 :杉本哲太 近藤勇 :伊武雅刀
木村一八、榎本孝明、柄本明、
津川雅彦、財前直見ほか
(メモ)
「幕末純情伝 」のテレビ放送を見て大変気に入り、翌日、レーザーディスクを購入しました。 内容・画質・音質とも満足しております。
しかし、いくらコメディーとはいえ、終盤のドタバタはいただけませんね。
この映画、坂本龍馬役の渡辺謙が、沖田総司役の牧瀬里穂に惚れてしまうというところがこれまた滑稽なんです。
そして、土方歳三と坂本龍馬、沖田総司の三角関係になるんですが、クライマックスには、坂本龍馬が沖田総司に斬られます。
土方歳三役の杉本哲太が、負傷させた沖田総司の牧瀬里穂をおんぶしながら「総司、エゾに行くぞ! 」というセリフでこの映画は終わります。
やはり北海道は、今も昔も新天地だったのでしょうね。
< 角川映画「幕末純情伝」あらすじ>
つかこうへいの同名小説を映画化した時代劇コメディ。
“新選組の沖田総司は女だった”との大胆な設定を基に美麗の総司を巡って坂本竜馬や新選組の面々が恋のバトルを繰り広げる。
時は幕末。新選組の隊員を募っていた近藤勇と土方歳三の前で鮮やかな剣さばきを披露した美青年・沖田総司。
やがて、新選組として近藤、土方らと行動を共にするようになった総司。京都の治安を守り、反幕勢力の鎮圧に務めるが、そんな総司の前に薩長同盟ならびに倒幕を目論む男・坂本竜馬が現われた。
抜け目のない竜馬は美剣士・総司が女であることに気づき、いつしか恋に落ちてしまう…。 (TSUTAYA ONLINE)
おわり
私は、8ミリフィルムの頃(1968年)からムービーを撮っておりますが、たとえ登山の撮影であっても、音声には一度も息切れ音 が入ったことはありません。しかし、場合によっては、息切れ音が入った方がリアリズムを追求する上では良い場合もあります。つまり「臨場感あふれる 」場面ですね。
たとえば、叔父のビデオを見たときはの、ゴルフをしながら「はーはー 」という息切れ音により、その場の雰囲気が伝わってきました。
8ミリフィルム
私には、一度、8ミリカメラを壊した経験があります。犯人は妻だったのですが、預けた私も悪かったのかも知れません。
それは、娘が通っていた小学校の父兄参観日の時です。会合が終わり、妻が小学校の玄関から出た時に、足場が悪かったせいかバランスを崩して、私が預けた8ミリカメラを地面に落としてしまったのです。妻は慌てて急いで拾ったのですが、やはり壊れてました。
その拾うしぐさが面白かったですね。地面に落としてしまった8ミリカメラを、早く拾おうと、ゆっくり拾おうと同じようなものですが、私に見つからないように早く拾いたい 、という気持ちは分かります。
メーカー
MINOLTA
型番
AUTOPAC8 S3
レンズ
ロッコール 1:1.8/12~36mm 3倍ズーム
露出調節
オートのみ
撮影速度
1、18 コマ/秒
製造年
1967年頃
発売価格
28,000円位(正確な価格は忘れました)
(私の月給が18,000円くらいの頃)
メーカー
MINOLTA
型番
Minolta XL400
レンズ
ズーム・ロッコール・マクロ1:1.2/8.5~34mmマクロ付4倍ズーム
露出調節
オート/マニュアル
撮影速度
1、18 コマ/秒
付属機能
オートフェード機能
製造年
1974~1978年
発売価格
54,500円
■映像・音声とも1970年(43年前)のものです。
1980年代から家庭用ビデオカメラが発売になり、8ミリカメラ(フィルム)からビデオカメラの時代に徐々に移行しました。そして、ビデオカメラは、8ミリビデオ(ビデオテープ)からデジタルビデオの時代になりました。
ところで、現在のデジタルビデオカメラで、不必要な機能と思うのは、動画撮影機能(アフレコやタイトル作成など)ですね。
その理由は、ビデオカメラで撮った映像は、パソコンで編集する場合が多いので、これらの機能は必要ないと思います。但し、パソコンで編集することが不可能な方は、これらの機能があった方が良いかも知れません。
日本人はビデオカメラに、様々な機能を装備した「幕の内弁当 」式が好きかも知れませんが、必要最低限の機能を搭載した「お茶漬け 」式や「札幌ラーメン 」式があっても良いと思います。
その点、自作パソコンは、「幕の内弁当」式や「定食」式、あるいは「お茶漬け」式というように、自由に組み合わせられますので、必要に応じた構成にすることが可能ですね。
おわり
私の叔父が、35年ほど前の撮像管式のビデオカメラを持っており、それで撮ったビデオを一度見せてもらったことがあります。
撮像管式ですので、重たかったせいか、さすがにカメラマン(叔父)の息がハアハアと荒かったのが印象に残っております。
これは、盤渓コバランドスキー場(札幌市)のゴルフコース(夏場)の斜面で、ゴルフをしながら撮影していたせいかも知れません。
ソニーBVW-1(撮像管カメラ)
『最初に開発されたビデオカメラは撮像管と機械式シャッター(回転円盤によって機械的に画面の一部を撮影していくもの)を組み合わせたものであった。』
30年ほど前のVHSやベータの一体型ビデオカメラでも相当な大きさです。重量についても、バッテリー込みで4kg位はあったのではないかと思います。
私が初めてビデオカメラを買ったのは、約30年前です。
日立のCCDカメラ(約15万円)と、三菱のVHS-Cデッキ(約5万円)のセパレート型で、バッテリーの消耗が早く、10分程度しか撮れないため、筑波科学万博(1985年)の見学に行く頃に、デッキを東芝のベータ方式のブック型に買い換えました。
それでようやく、L-500で2時間の録画が可能になりました。
セパレート型でしたので、操作性が悪かったのですが、デッキのみで使用する場合はたいへん重宝しました。
それから間もなくHi8(ハイエイト)が登場し、初めて一体型ムービーを購入したわけです。8ミリビデオカメラの購入店は、札幌市内で買うと高いので、出張の帰りに秋葉原に立ち寄り35%offで購入しました。
当時(25年前)のビデオカメラの場合、ファインダーで操作できるのは、スタンバイと録画on/off、そしてバッテリーのチェックぐらいでしょうか。
またホワイトバランスも可能だったような気がします。
セパレート型のように、完全に据置型に使えるのでしたら、それなりに価値があると思いますが中途半端な設計でしたね。
現在のデジタルビデオカメラ は、AVCHD形式のハイビジョン映像に対応しているのが主流になっています。映像データのバックアップは、パソコンに映像データを取り込み、パソコン上でDVDやHDD、Blu-rayディスクなどに記録する場合がほとんどです。
しかし、一般の消費者が使用する家庭用ビデオカメラには、あまりにも余計な機能が多いのではないでしょうか。
画質は、デジタルビデオカメラになってから飛躍的に良くなりました。
編集作業における画質劣化の低減により、画質は、もう十分と思われますから、これからはコストの低下を推進すべきと思われます。
ただし、デジタルビデオカメラは、画質がどれでも良いとは言えませんので、一定の基準が必要かと思います。
3CCD方式のデジタルビデオカメラを10万円以下で販売してもらいたい思っていましたら、既にJVCビクターから6万円台(「Everio GZ-MC500」価格COM価格)で販売されております。安くなったものですね。
おわり
CD-Rドライブがまだ発展途上の頃(1996年~)のお話です。
出始めの頃は大変高価(数万円)でしたが、2000年以降、CD-Rドライブが普及する頃になると、CD-Rドライブ単体よりも、CD-R/RWやDVDがプラスされたコンボドライブを購入する人達が増えました。
それでもパソコンショップなどでは、48倍速以上の製品を特価で5,000円台(10年ほど前の価格)で販売しておりました。高速のCD-R/RWは、画像等の大きなデータを書き込む場合に威力を発揮しました。
さて、粗悪なCD-R/RWのメディアについてです。現在は、それほど大きな問題にならないかも知れませんが、1990年代の頃は、CD-R/RWとドライブとの相性もありました。
私の場合は、マクセル社のCD-Rの認識が遅かったです。またドライブも故障しましたが、これは、粗悪なCD-Rメディアを読み込ませようとしたせいかも知れません。現在はTDK社や三菱化学に変えました。
最近出回っている超安価な外国製のCD-R/RWやDVD-R/RW等のメディアを使用するには、ドライブとの相性を十分吟味した方が良さそうです。
おわり
今はもうDVDとブルーレイの時代になり、VTRは、家電店から姿を消していきました。今回は、懐かしいフライングイレースヘッド (FEヘッド)の話です。10年ほど前、自作ソフト配布のためのダビング用にYahooオークションにてVTRを6台購入しました。
私がVTRを購入するときは、FEヘッドがついているかどうかで決定しましたが、既に編集されたソフトのダビング用は何でも構いませんね。
私がFEヘッドに拘ったわけは、FEヘッドを搭載していなければ、コマーシャルカットのような繋ぎ録りの際に、レインボーノイズ (虹色のようなノイズ )が発生して、映像が見苦しくなるからです。特に、重ね録りの場合は酷かったです。
フライングイレーズヘッド
ところで、VTRの場合、高級品を除いて音声のレベルメータが消えました。これは、やはり価格を抑える為なんでしょうね。
現在も、DVDやブルーレイレコーダーには、プロ仕様機を除いて、音声のレベルメーターはありません。
ソースの音声レベルが均一とは言えませんので、やはりレベルメータがあった方が、録画・録音の際には、都合がよいと思います。
<「フライングイレースヘッド 」とは>
ビデオデッキの映像記録ヘッドと同軸の先行した位置にあり、書き込む直前に消去することが出来るもの。
これが無いデッキでは、離れた位置にある全幅消去ヘッドというもので消去を行なうため、重ねて録画した場合に録画の最初で消し残り部分が生じる。そのため録画の最初で画面の色がおかしい状態が数秒〜十数秒生じる。このため編集作業をする時には必須のものとなる。(通信用語の基礎知識)
おわり
先日、久しぶりにレーザーディスクで映画「タイタニック 」を観たのですが、それほど感動はしなかったですね。公開当時は、何回も涙しながら鑑賞した若い女性がいたようですが、この映画の良さは、女性でなければ分からないのかも知れませんね。
物語は、「老婆の回想から始まります。主役のジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ )とローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット )が恋をする。彼女は既に、大金持ちと婚約中ですが、結婚はしたくないと思っている。やがて、タイタニックが氷山に激突して浸水、それから1時間で沈没してしまう。二人は冷たい海に投げ出される。ケイト・ウィンスレットは助かり、レオナルド・ディカプリオは冷たい海に沈んでいく。そして老婆の回想が終わる。」という粗筋ですね。
VIDEO
「タイタニック 」予告編
パラマウント映画 20世紀フォックス配給 1997年アメリカ映画
■監督, 脚本, ジェームズ・キャメロン
■出演, レオナルド・ディカプリオ ケイト・ウィンスレット
■音楽, ジェームズ・ホーナー
■主題歌, セリーヌ・ディオン「“My Heart Will Go On”
■撮影, ラッセル・カーペンター
■製作会社, ライトストーム・エンターテインメント
(メモ)映画「タイタニック (1997年)」が公開された当時は、まだDVDは出始めということもあってLD(レーザーディスク)とDVDが共存していました。「タイタニック」のLD版は、DVD版に先行して発売されました。
私は、まだDVDプレーヤーを持っていなかった為、早速、「タイタニック」LD版 を購入しました。アナログ映像とはいえ、さすがに最高の画質ですね。
しかし、特撮技術の完璧さやセットの規模の大きさには、圧倒されましたね。そして高度なコンピュータグラフィックスも、この映画に緊迫感を持たせております。やはり、映画「タイタニック 」は映画館の大画面で観るに限ります。
私のシステムでは、安物の投写型液晶プロジェクターを使っておりますが、60インチ程度の画面のため、まだ小さいですね。
できれば、100インチ以上の大画面で鑑賞したいものです。
おわり
木下恵介監督といえば、やはり映画「野菊の如き君なりき 」でしょうね。
この物語(伊藤左千夫原作)は、山口百恵や松田聖子のようなアイドル歌手が主演した「野菊の墓 」としてもよく知られており、民子17歳と政夫15歳との禁じられた恋の物語でしたね。
VIDEO
松田聖子主演 「野菊の墓 」劇場予告編
( 1981年 東映、サン ミュージック )
■原作, 伊藤左千夫 ■製作, 高岩淡 · 相澤秀禎.
■監督, 澤井信一郎 ■脚本, 宮内婦貴子.
■出演, 松田聖子 · 桑原正. 島田正吾、加藤治子、樹木希林、村井国夫、赤座美代子
■音楽, 菊池俊輔 ■主題歌, 松田聖子「花一色〜 野菊のささやき〜」
■撮影, 森田富士郎 ■編集, 西東清明.
■製作会社, 東映、サン ミュージック.
(メモ)私のライブラリーには、LD(レーザーディスク)版の松田聖子主演「野菊の墓 (1981年)」と、有田紀子主演「野菊の如き君なりき (1955年)」がありますが、やはり後者の木下恵介監督「野菊の如き君なりき 」のほうが情緒があって良いですね。
松田聖子の「野菊の墓 」もよいのですが、木下恵介監督の「野菊の如き君なりき 」があったからこそ、後の作品が出来たものと思われます。
『物語について 』
「野菊の墓」 は、伊藤左千夫の小説。1906年1月、雑誌「ホトトギス」に発表。15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子との淡い恋を描く。
夏目漱石が絶賛。左千夫の最初の小説である。左千夫の出身地である千葉県山武市の伊藤左千夫記念公園には、政夫と民子の銅像がある。
また、この作品の舞台となったのは、千葉県松戸市矢切付近であり、同地区には伊藤左千夫の門人である土屋文明の筆になる野菊の墓文学碑がある。また、矢切の渡しは、政夫と民子の最後の別れの場となった所である。
(ウィキペディア)より引用
おわり
我が国において、スペクタクル映画と呼ばれているのは、大映「秦・始皇帝 」や「釈迦 」そして「日蓮と蒙古大襲来 」などがありましたが、これらの映画は、独裁者や宗教主導の映画のように思えます。
VIDEO
大映「日蓮と蒙古大襲来」 1958年 予告篇
■監督 :渡辺邦男
■出演 :長谷川一夫、勝新太郎、梅若正二、淡島千景、叶順子 、黒川弥太郎、田崎潤、左卜全、志村喬、中村雁治郎、東山千栄子、浦辺粂子、市川雷蔵、ほか
■2時間18分収録・カラー・シネスコ版 制作費5億円(1958年当時)
(メモ)「日蓮と蒙古大襲来」 を買う際(20年ほど前)LD版では発売されていなかったため、VHD版を購入しましたが、画質は良いとは言えません。しかも、2枚組で価格は8800円と、現在のDVD版と比べると約2倍ですね。
反戦映画としては市川昆監督の「ビルマの竪琴 」や、関川秀雄監督の「きけ、わだつみの声 」、今井正監督の「ひめゆりの塔 」などが有名ですね。
山本薩夫監督も反戦映画や文芸作品を多数作っております。
私は、丸山誠治監督の「山本五十六 」のような特撮・戦記物を好みます。
映画では、真珠湾攻撃のように、日本海軍の艦載機(零式艦上戦闘機、急降下爆撃機、水平爆撃機)が、アメリカ軍の軍事基地を叩きつぶす場面を見ますと、スカッとしますね。
おわり
私は、いくら安くても、監督や配役そして内容の悪い映像ソフトは買う気が起きないですね。次に重視するのは、画質と音質です。
以前、LD(レーザーディスク)で低画質のソフト には、その旨明記するよう各ソフト会社に要望したところ、「画質を見るのか内容を見るのか、どちらですか 」って、映像ソフトの担当者から、逆に質問されたことがありましたね。私はその時、なるほどねと思いました。
レーザーディスクの全盛時、比較的画質が良かった東宝の特撮映画
VIDEO
東宝「モスラ(1961)予告編 」
限りないロマン!怪獣映画の傑作スペクタクル! 1961年作品
■監督 :本多猪四郎 特技監督:円谷英二
■出演 :フランキー堺、香川京子、ザ・ピーナッツ、上原謙
■101分収録・カラー・MONO・シネスコ版 発売当時のLDの定価9,975円 (税込)
(メモ)東宝ビデオ発売の特撮物レーザーディスクでは、この他、ゴジラ、ラドン、海底軍艦、キングコング対ゴジラ、太平洋の嵐、太平洋の翼、 山本五十六 、日本誕生 などを私のライブラリーに追加
結局、低画質ソフト には「原盤が古いため、一部画質が落ちる箇所があります 」云々といったように明記されるようになりました。
そういえば、LDの発展途上時代、映像ソフトメーカーから「コピー防止のため作為的に画質を落としているソフトがある 」などと、いわれたことがありましたが、事実関係が分からないまま、LDは廃れてしまいましたね。
このことについても調査しようと思ったのですが、時すでに遅しですね。
おわり
LD(レーザーディスク)の時代は、何も録画されていないLD生メディアのみの値段が1枚2,500円 もしたようですから、どうしてもソフトの価格を高くせざるを得なかったようです。
これがDVDですとメディア自体の価格が安いので、ソフト1枚が1,500円というような超廉価で販売されることもありますね。
日本のOVA(劇場公開やTV放送ではなく、ソフト販売を一次使用とするリリース形式のこと。オリジナル・ビデオ・アニメーションの略 )の価格、LDの時代、30分もので7,000円というのは、かなり高価だったと思います。
まあトータルで計算すると、それくらいの価格で販売しなければ採算が取れなかったのでしょう。
OVAといえば、永井豪原作の大ヒット作「新・キューティーハニー 」のLD版は全タイトル購入しました。DVD版も販売されていますが、映画化やTVドラマ化もされています。テーマ曲も良いですね。アニメファンにはお勧めです。
おわり
ディジタルコピーはアナログコピーと異なり、「オリジナルと全く同じものが出来上がってしまう 」というように、著作者は深刻 な問題であり、それに対応した法律が出来たのは仕方がないと言うよりも、当然と言えるかも知れません。この法律は著作者から見れば善でありますが、一般ユーザーから見れば悪法にも見えますね。
しかし、利益を得る者(一般ユーザー)よりも、利益を失う者(著作者)を保護するという観点から捉えれば、適法といえる でしょう。
私は、以前にも申しましたが、1回だけコピーが可能であれば、それで十分であると思います。そもそもディジタル放送のエアチェックで、何枚もコピーが必要な放送などあり得るでしょうか。
市販DVDビデオでも、バックアップ の為の1枚コピーが可能であれば、それで十分です。複数枚必要であれば、例えば、プロテクトに強いBETA(ベータ方式)のアナログVTRにコピーすれば問題はありません。
また、プロテクト解除装置(デジタルビデオエディター、画像安定装置など)も多数販売されておりますが、私的利用のためのコピーでも、法的に問題がありそうです。
海賊版を生産している違法者は、いずれは逮捕されるに違いありませんし、一般ユーザーとしましても、そのような(海賊版のような)ソフトは、購入すべきではないと思います。どうしても海賊版(例えば封印映画など)でなければ入手不可能な場合は、著作者やメーカーに早期販売を促すような活動 をしたほうが良いでしょう。
プロテクトについてですが、その強化よりもパソコンのOSのように、本人のみにしか知り得ない「パスワードを入力 」することによって視聴できるようにしたら如何でしょうか。このようにすれば、第三者が入手しても視聴することが出来ません。
また、パスワードによる視聴制限を付加することで、未成年者や第三者 に見られたら困る18禁ビデオ のようなソフトには、特に有効であると思われます。逆にいえば、それ以外のソフトには、たいした有効でないかも知れませんが、違法コピー防止のためには第三者との貸借を、ある程度制限した方が良いかも知れませんね。
ところで、ビデオソフトの価格ですが、是非、映画のチケット代以下 になって欲しいですね。しかし、DVDは、LD(レーザーディスク)時代と比べたら、1/2~1/3に価格が下がりましたね。
これでも売れないとすると、価格だけの問題ではなさそうです。
おわり
私的使用のための複製(コピー)は、著作権法にはふれません。
ただし、公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器の場合は違法 です。
また、私的使用を目的として、デジタル方式の録音、又は録画の機能を有する機器の場合は、相当な額の補償金を著作権者に支払わなければならない ようです。
ビデオテープやレーザーディスクのように、アナログ録画、録音であれば問題なさそうですね。
著作権法より
第五款 著作権の制限
(私的使用のための複製)
第三十条
著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
一 公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合
二 技術的保護手段の回避(技術的保護手段に用いられている信号の除去又は改変(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く。)を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすることをいう。第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合
2 私的使用を目的として、デジタル方式の録音又は録画の機能を有する機器(放送の業務のための特別の性能その他の私的使用に通常供されない特別の性能を有するもの及び録音機能付きの電話機その他の本来の機能に附属する機能として録音又は録画の機能を有するものを除く。)であつて政令で定めるものにより、当該機器によるデジタル方式の録音又は録画の用に供される記録媒体であつて政令で定めるものに録音又は録画を行う者は、相当な額の補償金を著作権者に支払わなければならない。
(昭五九法四六・一部改正、平四法一〇六・1項一部改正2項追加、平十一法七七・1項柱書一部改正一号二号追加)
地上波ディジタル放送の場合、ディジタルでも1回だけ録画できるようです。私個人としては、ディジタル放送波を1回だけ録画できれば、それで十分です。
私が、友人などに配布するのは、自分で撮ったディジタルビデオを編集したものです。また、LD(レーザーディスク)やVHDソフトのDVDへのバックアップですね。これはアナログですから問題なくコピーできます。
おわり
パイオニアが初の日本向けの民生用LD(レーザーディスク)プレーヤーLD-1000を発売したのは1981年10月9日 でした。
当時、LDプレーヤーの価格は30万円(私の月給が10万円くらいの頃)で高嶺の花でした。しばらくして半導体レーザーを採用したLD-7000が登場しましたが、それでもまだ、定価が198,000円と高価であり、AVマニア層には売れたようでしたが、一般にはまだ普及しませんでした。
パイオニアが初の日本向けの民生用機LD-1000を発売(1981年10月9日 )
そのため私は、LDソフトだけ買って、販売店のダビングルーム でビデオテープにコピーしました。確か、1時間につき200~300円位だったと思います。現在は違法かも知れませんが、当時は、そのようなダビングルームを備えた販売店があちらこちらにありました。
VHDプレーヤーとVHDディスク
一方、VHDは塵に弱く、画質がVHS並とそれほど良くないのにカラオケだけが普及したのは、VHDソフトがケースに入っていたため、扱いやすかったからでしょうね。レーザーディスクの場合も、売り上げの50%以上はカラオケだったようです。
私もVHDのソフトを200枚ほど持っておりますが、その殆どで塵のため針飛びを起こしてしまいます。そのため、近い将来DVD化しようと思っておりますが、時間がとれません。暇があれば、VHDのソフトを、DVD-Rに落とそうと考えております。
釈迦(シッダ太子):本郷功次郎
ダイバ・ダッタ:勝新太郎
アショカ王の息子クナラ王子:市川雷蔵とウシヤナ:山本富士子
映画「釈迦」
私が所有するVHD映画ソフトの画質は、お世辞にも良いとは言えませんが、日本のスペクタクル映画「釈迦 」や「日蓮と蒙古大襲来 」などの名作が、数多く発売されていました。
先日、DVD版の大映70ミリ映画「釈迦 」を購入しました。以前、購入したVHD版とは比べものにならないくらいの高画質に満足しています。
おわり
DVD-RWの場合、宣伝等で謳われているように
1,000回という書き換え が事実であれば問題ないと思うのですが、AV関連雑誌などによりますと、初期のRWメディアでは、100回程度しか書き換えができなかったそうです。
やはり、
DVD-RAMのように書き換え10,000回以上 というように、余裕があった方が良いと思います。
これについて私が言いたいのは、実際に1000回とか100回書き換えができるかどうかではなく、その方式を開発したメーカーやメディアの信頼性なんです。
書き換え1000回を採用するメーカーと10000回を採用するメーカーとでは、その信頼性に格差が出るものと思います。私は断然、後者を信用します。
かつての
LD vs
VHD にしましても、LD(レーザーディスク)の寿命が
半永久的 と謳っていたように、信頼性があったからこそ伸びたと思います。
Beta vs
VHS の場合も、
録画時間の長さ という争点もありましたが、やはり、VHS方式の信頼性が消費者から支持を得たものと思われます。
DVD-RWとDVD-RAMも同様に、それを採用したメーカーとメディアの信頼性が、今後、ユーザーからジャッジを受けるものと思われます。
私は今のところ
DVD-R を多用してますが、これにしましても、認識が遅かったり、あるいは出来なかったりする製品がありますから、購入する場合は十分に吟味しなければなりません。
また、DVD-Rのメディアが、日本の有名メーカー製でも安心は出来ません。マクセル社の製品では、ファイナライズさえ出来ないメディアがありました。マクセル社から不良メディアの検査の上、交換はして頂きましたが、録画に費やした時間(不良メディア10枚で約20時間)が勿体なかったですね。
ダビングに要する時間ですが、DVD-R 4.7GBに
10分以下で記録 できれば良いですね。やはり100枚以上、大量に配布することを考えますと、DVD-Rに8倍速~16倍速以上で記録できれば問題ありません。
おわり
この調査は、現行の改正著作権法が施行される前の1988年11月より約4ヶ月間かけて、ビデオソフトのコピーに関する問い合わせを主なビデオソフトメーカー42社 に対して行ない、その解釈や回答をまとめて、パソコン通信ネットワーク旧PC-VANのSIG-AVSQUREに掲載されたものです。
従いまして、現在では法解釈が変っている可能性があることや、25年も前の調査であるため、回答した会社がすでに存在しない こともありますので、その点はご了解頂きたいと存じます。
昭和63年11月15日
ビデオソフトメーカー各位殿
ビデオソフトのコピーに関する問い合わせ
前略
PC-VAN(主宰者 日本電気,会員数約4万5千人)およびEYE-NET(主宰者フジミック,フジサンケイグループ,会員数約6千人)などのパソコン通信ネットワークにおいて,どこまでが違法コピーで,コピーはどの程度まで許されるのかが疑問になっております.
コピー問題については微妙な点が含まれるため,貴社を含めた主なビデオソフトメーカーの御見解を伺いたいとおもいます.つきましては,下記の件でご回答頂ければ幸いに思います.
[1] テレビやラジオの番組の録画は,家庭内における個人の使用に限って黙認されていますが,レーザーディスク(LD)やレンタルソフトを含めたビデオソフトのコピーは,家庭内における個人での使用の範囲でもコピーは違法ですか.もし個人がこのような違法コピーを行った場合,貴社は個人を告訴しますか. 関連ですが,LDなどのソフトのジャケットには「無断で複製,放送,上映,公開演奏,レンタルすることは法律で禁じられています」と明記されていますが,家庭内における個人の使用でもコピーは禁止されますか.
[2] 営利に使用しない場合でもコピーは違法ですか.もし違法であれば,テレビやラジオの録画や録音も,コピー行為であるため違法と言うことになりませんか.
[3] EYE-NETのAVコーナーにおいて「大学祭,学校祭などでの営利を目的としない上映やコンサートは違法ではない.」という意見がありましたが,この件について貴社の御見解をお聞かせ下さい.
[4] PC-VANのAV-SIGにおいて,ビデオソフト(テープソフト)の価格は非常に高いという意見が,かなりありましたが,LDソフトに比べて高い理由はどこにあるのでしょうか.
アメリカでのビデオソフトの価格は,たとえば「マイ・フェア・レディ」のテープ2本組が7ドルから8ドル(日本円で千円程度)であり,生テープより少し高いくらいと聞きます.このように日本との大幅な価格の差は,いったいどこにあるのでしょうか.
以上の4点について質問致します.宜しくお願い申し上げます.
これらの質問の趣旨は,「合法だから良い」とか「違法だから悪い」という事ではなく,一般の使用者一人一人が『コピーを自粛』し,気に入ったソフトは購入するよう心がけることにより,芸能関係者の有形,無形の財産を守り,ソフト産業の発展とソフトの量産化による価格の低下のためになると判断したためです.回答が得られましたら,さっそく数社のパソコン通信ネットワークに,アップロードし、貴社の意見をパソコン通信ネットワークにて反映させるよう努力します.
草々
北海道大学 文部技官 石川栄一
■ レーザーディスク社(パイオニアLDC社) の回答
[1] レーザーディスク等のビデオソフトおよびレンタルソフトをコピーすることは,家庭内における視聴または個人的な利用であれば,権利者の承諾を得ることなく行うことができます.
[2] 営利を直接の目的としない場合でも,使用目的が個人的な利用ではなく,あるいは間接的に営利行為に結び付くような利用を目的とするコピーは,違法行為となります.
[3] 学園祭等における営利を直接の目的としない上映といえども,上映行為が集客効果を高め,模擬店による収入等,間接的に営利行為に結び付くような場合には,違法行為となりますので,事前に権利者から承諾を受けることが必要になります.
[4] 日本とアメリカとのビデオソフトの価格の差は,権利料および品質管理,製造工程の違い,並びにおよそ10倍の格差がある市場規模の違いが価格の差となっていると思われます.
尚,著作権法上の解釈につきましては,文化庁著作権課にお問い合わせ頂くのが最善かと思います.
※ 文化庁著作権課の回答は後日掲載します。
■ 日本ビクター関係会社 の回答
昭和63年12月29日
ビデオテック社
ビクター音楽産業株式会社
CIC・ビクタービデオ株式会社
日本フォノグラム株式会社
ご質問の1項より3項は,何れも著作権法に関連した内容でございますが,その法体系では,条約は法律より上位の法と考えられていますから,日本の著作権法もこのベルス条約の制約を受ける事もあります.
依って,ご質問事項に就きましては,国内の著作権法の範囲にて,以下のご回答を致します.
[1] 家庭内において,個人が映像ソフトをコピーする範囲内ならば,著作権法第三十条(私的使用のための複製)により,違法ではありません.
この条文は,「著作者の目的となっている著作物は,個人的に又は家庭内その他これに準じる限られた範囲内において使用する者が複製することができる」としており,第三者にコピーテープを貸出,或は,グループによる回覧などの行為は,個人の使用目的から逸脱しますから違法となりますと共に,領布権に抵触する恐れもあります.
告訴に就いては,前記の著作権法第三十条(私的使用のための複製)を逸脱する,悪質な行為が判明した場合は,先ず,違法行為を止めるよう文書にて警告します.それでも無視するようであれば,刑事及び民事上の法的処置を取る事になるものと思います.
関連するご質問に就いて禁止に関する明記は,前記の個人の使用目的から逸脱を防止する目的ですので,特に敢えて記入をしていません.
[2] 営利目的でなくとも違法です.
営利目的でないコピーの主旨ですが,通常は第三者に配布,或は,貸出などの無償による行為が考慮されますので,これらの場合は何れも前記の条文より逸脱するためです.又,映像ソフト及びテレビ,ラジオよりのコピーも,個人の使用目的以外はすべて違法になります.
[3] これも違法です.即ち,このような催しは営利目的でなくても,不特定多数が対象となりますので,著作権法第三十条(私的使用のための複製)の条文より逸脱する行為になるためです.但し,使用したい映像ソフト(ビデオ,映画など)の著作権者に許諾を求める事が出来ますので,承認されたものはこの限りでありません.
[4] 生テープの価格は大差はないものと考えておりますが,相違は次の二点にあるものと存じます.
(1)一作品当りの生産数量 (2)非常に高いライセンス料
■ 東宝ビデオ(口頭による回答)
[1] 著作権法第三十条(私的利用のための複製)に明記されている限られた範囲内であれば合法である.またテレビやラジオの番組の録画や録音は『黙認』されていると解釈しているが『合法』である.
告訴については前例はないが,違法行為に対しては,たとえ個人であっても場合によっては告訴をするつもりである.たとえば,店頭にある自動複製機器によるコピーは告訴の対象となる.
[2] 質問1に関連するが,著作権法第三十条(私的利用のための複製)に明記されている限られた範囲内であれば合法である.
[3] 著作権法第三十八条の解釈が問題になっている.
端的に述べると,次の3項目全てに該当する場合は違法ではない.
(1)料金を取らない.
(2)出演者に報酬を払わない.
(3)営利を目的としない.
ただし,周辺の団体などの営利に結び付く場合は,民法上の問題になると言う弁護士もいる.
[4] 日本のソフトの価格が高い理由
(1) マーケットスケールが異なる.アメリカの場合は,日本の7倍ぐらいのマーケットがある.
(2) 現在のビデオソフトの約95%はレンタル市場対応である.
当社の最近の作品では,約99%がレンタル用に販売されている.
(3)業務用として販売しているため高くて当然である.
(4)セルの作品までも,レンタルビデオ店が無断でレンタルしている.
つづく
この調査は、現行の改正著作権法が施行される前の1988年11月より約4ヶ月間かけて、ビデオソフトのコピーに関する問い合わせを主なビデオソフトメーカー42社 に対して行ない、その解釈や回答をまとめて、パソコン通信ネットワーク旧PC-VANのSIG-AVSQUREに掲載されたものです。
従いまして、現在では法解釈が変っている可能性があることや、25年も前の調査であるため、回答した会社がすでに存在しない こともありますので、その点はご了解頂きたいと存じます。
■ ワーナーパイオニア
[1] 著作権法の第三十条(私的利用のための複製)にあるとおり,私的使用のためのコピーは違法とはなりません.ただし,個人保用の商品に限られ,レンタルしてきたものの複製は,”違法”という解釈をとっています.
個人が違法コピーを行なっても告訴しません.できないのが現状です.
[2] 前項同様,所有権が移行していないものは,コピーをすれば違法でしょう.
テレビ放映については分かりません.
[3]”EYE-NET”とは?, いずれにせよ,”放映権”について,有料,無料関係なく,著作権者の許諾を得なければ違法です.
[4]
★当社では,既に逆転の傾向にあり,来年(1989年)発売の商品は,LDよりVCの方が,安価になるものが多くなります.
★米国に比べ高いのは,生産ロットによるものでしょう.
日本でも5万巻以上程度のものであれば,かなり安くコストが上がるはずです.ただし,そのメーカーのメイン商品ですから,ある程度 ”利益”を考えた価格設定をしています。
■ 現映社
[1] ビデオソフトの複製(コピー)は,個人が家庭内において,自分の目的のために自分の手段(すなわち機器)で行なう場合に限って容認されるものと理解しております.従って,レンタルビデオを業者にコピーさせることは不法複製と言わなければなりません.(これは,ラジオ,テレビ番組の録音,録画の場合も同様であると考えます.)
常識的には,私どもは,個人が家庭内で行なった複製については,告訴する考えはありません.私どもが今問題にしているのは,販売またはレンタルに供する目的を持って,業者が大量に複製するいわゆる海賊版ビデオについて,著作権法に定める複製権,領布件,貸与件などが侵害されたものとして,告訴の手続きを取るものであります.
ジャケット等に印刷された「無断複製」禁止は,原則論として明記したものであり,その他,放送,上映,公開演奏,レンタルなどは,それぞれ,その必要がある場合,著作権者に申し出て,その許諾を得ればいいわけで,ケースバイケースにより,利益が得られると考えれば,契約に基き,それ相応の支払いを受けることにより,その範囲内で認めておるのが現状であります.ただ何事も勝手に無断使用しては困るということであります.
[2] 著作権者すなわち”映画製作者”は,著作権法上さまざまな権利を独占的に有しておりますが,これが公益的理由や社会慣行により著作物の公正でと考えます.
それが[質問1]でお尋ねの私的使用のために本人が自分で行なう複製や図書館などにおける部分的複製,学校などの教育機関で行なう授業に使用するための複製また時事事件の報道のための利用などについては,その出所を明示すること,複製物の目的以外に使用しないことを条件に認められております.
従って,一概に営利に使用しないから何でもコピーして自由に使用出来るというものではありません.
[3] CATVやCCTVの放映などは,営利行為として利用するものであるから,契約書の締結により,有償で許諾しますが,大学祭など,営利を目的としない上映などについては,状況説明を受けた上で,無償で許諾する場合もありますが,その場合でも,その作品のタイトル名と製作者名を傍に明示することを条件として行なうよう申し入れています.
ただ,大学祭であるから,すなわち営利目的でないからと言って,製作者に無断で上映することには,意義申立てが行なわれてもいたし方ありません.あくまで製作者に申出て,その許諾を得る必要があり,無償か有償かはその使用状態によって判断されるものであると考えます.
例えば,入場料は徴収しなくても,百貨店の屋上で放映する場合は,間接的に客寄せに利用することであり,営利目的の一部と見なすことが出来ます.また,喫茶店で放映する場合でも同様の解釈が成立すると思われます.
[4] ビデオテープが高額なのは,出荷するテープの95%以上がレンタル店に於て,レンタルに供されているという現状からすれば止むを得ないと思います.
LDはレンタルを許諾しておらず,もっぱらエンドユーザーへ販売する目的で作られており価格は低めに設定してあります.
日米の価格差は,ビデオソフトのマーケットの大きさの違いから派生するものと考えます.
1000万円の製作費を2000~3000本で償却するのと20万本~30万本で償却するのとでは,おのずから価格に差異が生じます.
日本でも,最近セルマーケットが生れ,漸次拡大される傾向にありますが,これらの価格は,2000円平均で売られております.
■ 東京放送(TBS)
[1] 著作権法は,家庭内における個人の使用に限って,録画が権利者に断わりなくできる,合法的に行えることを明定しています.
(第30条)これは,テレビやラジオの番組であろうとビデオソフトであろうと同様です.ただし使用する個人が自ら録画しなければ違法であり,また自ら録画したとしても,ビデオソフト販売店,レンタル店に備えつけられたダビング機を使った場合は違法となります.
ビデオソフトのジャケットに「無断で複製....することは法律で禁じられています」というのは,100%正しい表現ではなく,ご指摘のとおり,上記30条の要件を満たせば禁止されません.
ただし,個人使用の目的の複製が相当数行なわれるため,ビデオソフトメーカーの売上げに影響を与えている事実は否定しがたく,メーカーとしては「ただし,個人使用の目的で自ら複製する場合は法律で禁じられていません」と,そこまで正確に明記しづらい事情があることは,ご理解いただきたいと存じます.
[2] 個人または家庭内の範囲を越えて使用する場合は,権利者に断わりなくするコピーは,ビデオソフトであれテレビやラジオであれ,原則として違法となります.従って,企業内,大学祭等で使用する目的でコピーすれば違法です.
ただ,学校その他の教育機関(予備校等営利を目的として設置されているものを除く)において,教育を担任するものが,その授業の過程における使用に供する目的とする場合に必要と認められる限度においてコピーが許される等(著作権法第35条)その他いくらかの例外があります.
[3] 営利を目的とせず,かつ聴衆または観客から料金を受けない場合は上演,演奏,口述,上映を権利者に断わりなくしても違法とはなりません. ただし,演奏家等に報酬を払わないことが条件です.(著作権法第38条)ただコピーすることは一切出来ません.市販ソフトを買うか借りるかして,それをそのままデッキにかけて上映する場合が違法でないのであり,コピーする場合は質問2でお答えした通りです.
[4] 当社では,テレビ番組の二次使用の目的でビデオカセットを製作するというのが主たる目的でありますので,LDの業界の事は良く判りません.ただLDの値段が安いのは,ビデオカセットの二次利用とかハードの面からではないかと思います.またアメリカの場合,日本に比べてビデオソフトの人口の多いことやビデオショップやレンタル店等が大規模で市場全体の差からくるものと思います.
■ パラマウントビデオ社(パッセルビデオ社)(口頭による回答)
[1] コピーは、全て違法と解釈している。
しかし、現在、問題になっているのは、海賊版ソフト(内容はもちろんパッケージまでもコピーしたもの)であり、個人が視聴を行うためのコピーは黙認せざるを得ない。
[2] 営利を目的としないコピーは問題としない。
[4]
(1) どのようなソフトでも、良く売れるものと売れないものがあり、それを考慮した価格設定をしなければ採算がとれない。
(2)現在の作品は、映画だけでは償却はむずかしく、ビデオで償却するのが現実である。
■ ヘラルドネルソン社
[1] 家庭内での個人の使用については、規則の範囲外であると思われます。
[2] 上記の答えに準じると思います。
[3] お問い合わせの件は、映画の場合「非劇場公開権」がクリアされていることが求められるケースのように思われます。
[4] 日本の場合、人件費からダビング・コスト、流通コストから、すべてのコトがアメリカよりかなり高いことが理由の第一に挙げられます。
弊社は現在ビデオ協会には加盟していませんが、ヘラルド・グループの一員として、あらゆる問題に関してビデオ協会の判断に準拠するつもりでおります。
草々
1989年1月11日
つづく
この調査は、現行の改正著作権法が施行される前の1988年11月より約4ヶ月間かけて、ビデオソフトのコピーに関する問い合わせを主なビデオソフトメーカー42社 に対して行ない、その解釈や回答をまとめて、パソコン通信ネットワーク旧PC-VANのSIG-AVSQUREに掲載されたものです。
従いまして、現在では法解釈が変っている可能性があることや、25年も前の調査であるため、回答した会社がすでに存在しない こともありますので、その点はご了解頂きたいと存じます。
■バンダイ メディア事業部
[1] 使用目的が個人であれば違法ではなく禁止する考えはありません。
[2] 同上
[3] 個人視聴以外の権利は持っておりません。特に契約先のウォルトディズニーの作品については、ウォルトディズニー社の許可が必要のはずです。また当社のオリジナル作品については、宣伝用の16m/m貸し出しフィルムが用意してあります。ビデオではなく、こちらを利用してもらいたいものです。
[4] テープ2本組で7~8ドルで売られているとの情報は初耳です。国内メーカービデオテープでダビング代を入れて60分物で600円位のはずです(10万本ロット)。
アメリカの場合、15ドルで販売する経済ロット(荒利益から投入した経費を差引いた純利益が生じさせるための最小生産ロット)は30万本と聞いております。
市場規模と契約金、制作費の償却等が値段に比例し現状の価格になっているのではないでしょうか。
[当社の場合、オリジナルアニメーション(ビデオ)の制作費60分物で4千万~6千万円かかります。]
日本国内には領布権なるものがあります。権利が外国にあるものと国内のものとでは処理の仕方、内容がかなり違います。国内劇場映画のビデオ化で著作権の使用料金のみで上代[参考市販価格(下代=メーカーの卸価格の意味として一般的に使用しています)]の10%以上を支払います。上代の10%とは生産原価の2割以上を占めます。プラス制作費の償却費を
加えるとかなり高い物になります。
以上が当社の説明ですが、不足の部分があると思いますが、電話でもお問い合わせください。
ビデオ市場はこれからと思っております。昨年当社はウォルトディズニー作品を低価格で販売いたしました。かなりの数が販売できましたがこれからは消費者が購入し何回も楽しむ時代になると考えております。
安ければ市場規模も拡がりもっとビデオが身近かなものとなってくれると思っております。
平成元年1月12日
■CBS・ソニーグループ
[1] 当社が発売しておりますビデオソフトをコピーすることは、家庭内における視聴または個人的な利用(著作権法30条に定められた利用方法。以下同様)であれば、権利者の許諾を得ることなく行うことができます。
[2] 営利を直接の目的としない場合でも、個人的な利用でない場合、又は間接的に営利行為に結び付くような利用を目的とするコピーは、違法行為となります。
例えば、大学祭・学校祭における営利を目的としない上映といえども、模擬店による収入等を高め、間接的に営利行為に結び付くような場合には、違法行為になると思料しております。
[3] 日本とアメリカとのビデオソフトの価格の差は、諸権利の処理料、代理人への手数料および品質管理、製造工程の違い、並びにおよそ10倍の格差がある市場規模の違いなどが複雑に影響し、価格の差となっていると思料しております。
尚、著作権法上の解釈につきましては、文化庁著作権課にお問い合わせ頂くのが最善かと思います。
1989年1月24日
以上
文化庁著作権課の回答は後日掲載します。
■小学館
[1] LDやレンタルのビデオソフトからの家庭内利用目的の本人による複製は、著作権法第30条の規定により適法とされています。
しかし、その複製物を他人に貸すなど、第30条規定を拡大解釈し、30条に定める目的以外に使用されますと、複製行為は、ただちに違法行為となります。
また、同一著作物を2個以上複製するとか、シリーズを全部揃えてライブラリーをつくることなどは、違法であるといわれております。
第30条のような著作権の制限条項を拡大する方向で解釈・運用するのではなく、権利の保護に重きをおくべきだということが、国際的な合意になっており、それが法解釈上の基本的な考え方になっています。
個人を告訴するかどうかは、その複製行為及び複製物の領布の実情を調査し判断することになります。
なお、ジャケット等に記載している文章には、著作権思想の啓発の意味がこめられているのです。複製については、法によって許容されるものもありますが念のために全体として権利侵害がないようご注意を申しあげるということが本旨です。
[2] 個人が家庭内の視聴を目的として、本人が複製することについては、[質問1]で記したとおりです。そして、たとえ、非営利目的であっても、複製のしかたや、利用のしかたによっては、違法性が生じます。これは放送の録音・録画でもまったくおなじです。
[3] 非営利の上映は、法第38条1項で許されておりますが、入場料等、何らかの費用の徴収がある時、あるいは別途何らかの収入がある時は、それぞれの権利者の許諾が必要です。
また、個人視聴を目的として貸与を受けたレンタルビデオを使用して公の上映をすることは、非営利であっても許されません。
権利の制限規定の解釈は、正当な判断の上に立って、運用、行使されるべきだと考えます。
[4] 市販ビデオソフトの価格は、ビデオソフト事業の継続、利用の拡大を目的として、また、製造費、権利処理の対価等を勘案した上で、最も合理的と考えられる価格を企業の自主責任において正しく設定しており、単純に諸外国と比較することも、合理的とはいえません。
たとえば一般論として、諸種の著作物の価格、あるいは農産物の価格、ガソリンの価格など、多くのものが日本と米国との間で差異があり、単純に米国を基準にすることはできないと考えます。
ビデオソフトとLDの価格の相違は、あくまでコストの違いによるものであります。
※ 年末年始の多忙期のため、ご返事が遅れたことをお詫びいたします。あしからずご了承ください。
小学館 メディアミックス事業部
■テイチク社
平成元年2月14日
テイチク株式会社 社長室法務
お問い合わせの件につき,下記の通りご回答申し上げます.但し[4]のお問い合わせにつきましては,回答を差し控えさせて頂きます.
[1] LDやレンタルのビデオソフトからの,家庭内における利用目的で本人による複製につきましては,著作権法第30条により違法ではありません.法は『個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内』での使用と定めています.その範囲を越えて使用されますと,複製行為が違法行為となります.
[2] 営利に使用しない場合でも,複製方法,利用方法によって違法性が生じてきます.テレビやラジオの録画や録音も同様です.
[3] 市販ビデオソフトの営利を目的としない上映につきましては,著作権法第38条1項により許されておりますが,何等かの報酬が支払われる場合は,個々の権利者の許諾が必要となります.また,個人視聴を目的として貸与を受けたレンタルビデオソフトを使用して公の上映をすることは,非営利であってもできません.テレビ番組を録画して使用する場合につきましても,権利者の許諾が必要となります.
以上
■TDKコア社
[1] LDやレンタルのビデオソフトからの家庭内利用目的の本人による複製は、著作権法第30条により違法ではありません。
しかし、その複製物を他人に貸すなど、第30条にある条件を越え、30条に定める目的以外の目的のために使用されますと、複製行為が違法行為になります。また、複製数量が2個以上になるとか、シリーズを全部揃えてライブラリーをつくることなどは、違法であるといわれております。
第30条のような著作権の制限条項を、拡大する方向で解釈・運用するのではなく、権利の保護に重さをおくべきだということが、国際的な合意になっており、且つ、法解釈上の基本的な考え方になっています。
それ故、個人を告訴するかどうかは、その複製行為及び複製物の領布の実情によって、判断することになるものであります。 なお、ジャケット等に掲載していることは、著作権の尊厳を求めているものでありまして、複製については、法によって許容されるものもありますけれども全体として権利侵害がないようご注意を申し上げているものであります。
[2] 個人が家庭内の視聴を目的として、本人が複製することについては、上記したとおりで、非営利目的であっても、複製のしかたや、利用のしかたによっては、違法性が生じます。これは放送の録音・録画でも全く同じ事であります。
[3] 非営利の上映は、法第38条1項で許されておりますが、入場料等、何等かの費用の徴収がある時、あるいは別途何等かの収入がある時は、個々の権利者の許諾が必要となります。また、個人視聴を目的として貸与を受けたレンタルビデオを使用して公の上映をすることは、非営利であってもできません。これらの権利の制限規定は狭く解釈して頂きたいと存じます。
[4] 市販ビデオソフトの価格は、ビデオソフト事業の継続、利用の拡大を目的として、また、製造費、権利処理の対価等を勘案した上で、最も合理的と考えられる価格を企業の自主責任において設定しており、単純に諸外国と比較することも、合理的ではありません。
また、一般論として、諸種の著作物の価格、あるいは農産物の価格、ガソリンの価格など、多くの物が日本と米国との間で差異があり、単純に米国を基準にすることはできないということを、御諒解頂きたいと存じます。
独自に回答されたメーカーは,以上16社です。
つづく
この調査は、現行の改正著作権法が施行される前の1988年11月より約4ヶ月間かけて、ビデオソフトのコピーに関する問い合わせを主なビデオソフトメーカー42社 に対して行ない、その解釈や回答をまとめて、パソコン通信ネットワーク旧PC-VANのSIG-AVSQUREに掲載されたものです。
従いまして、現在では法解釈が変っている可能性があることや、25年も前の調査であるため、回答した会社がすでに存在しない こともありますので、その点はご了解頂きたいと存じます。
■社団法人日本ビデオ協会の回答
平成元年3月2日
昨年来貴殿より弊協会会員ビデオソフトメーカーに対しご紹介のありました「ビデオソフトのコピーに関する問い合わせ」に関しまして,会員数社からの要望により,これらを代表して弊協会としての見解を以下のとおり回答申し上げます.
[1] 現行の著作権法では,ビデオソフト(カセットやディスク)からの家庭内視聴目的の本人による複製は第30条により違法ではありません.換言すれば,その複製物を他人に貸すなど,第30条にある条件を越え,第30条に定める目的以外の目的のために使用されますと,複製行為は違法行為になります.
この第30条は昭和45年の著作権法改正時に新たに規定されたもので,それまでの“器械的方法で複製することは著作権侵害”という旨の条文を改めたものです.その後全国的に複製機器が普及し広く家庭内で利用されるなど当時予想もしなかった事態が生じ,複製使用料収入に依存して創作活動をしている著作権者や著作隣接権者の利益を損なうに至りました.
国際的な著作権保護のためのベルヌ著作権条約第9条の2によれば,自由利用も“著作権者の利益を不当に損なわないこと”が条件とされていることからも,日本の実態は条約違反状態にあると言えましょう.文化庁も,これは放置できない大変な問題として昭和52年,第30条の改正問題の検討を開始し,今日著作権審議会第10小委員会の場で何等かの対策を求めようと検討を続けているわけです.
すなわち,第30条によれば合法でありますが,第30条自体が国際的に問題のある条文になっていることをご承知願いたいと思います.
いずれにしても,第30条のような著作権の制限条項を,拡大する方向で解釈・運用するのでなく,権利の保護に重きをおくべきだということが,国際的な合意になっており,且つ,法解釈上の基本的な考え方になっています.それ故,個人を告訴するかどうかは,その複製行為及び複製物の上映,頒布の実情によって,判断することになるものであります.
なお,ジャケット等に記載していることは,著作権の尊重を求めているものであります.特に問題の多い第30条の自由利用を敢えて記載することはむしろ不適当と考えます.複製については,法によって許容されるものもありますけれども,全体として権利侵害がないようご注意を申し上げているものであります.もし権利侵害があることを記載するとすれば第30条だけでなく多くの制限規定も詳しく記載しなければならなくなり,現実問題として記載スペース等の制約もあって困難と考えます.
[2] 個人が家庭内の視聴を目的として,本人が複製することについては,上記したとおりで,非営利目的であっても,複製のしかたや,利用のしかたによっては,違法性が生じます.これは放送番組内容の録音・録画でも全く同じことであります.
[3] 法第38条1項では,非営利目的の上映は許されておりますが,入場料等,何らかの費用の徴収がある時,あるいは別途何らかの収入がある時は勿論のこと,無料であっても宣伝,顧客集めなどを目的とした上映の場合も営利目的と解され,個々の権利者の許諾が必要となります.
この条項も今日のようなビデオソフトの出回り状況を想定していなかった当時設けられた規定で,現在の実情にてらして問題がないわけではありません.
これらの権利の制限規定は狭く解釈して頂きたいと存じます.
[4] 市販ビデオソフトの価格は各社の方針に基づくものであり,当協会は見解を述べる立場にないことをご了承下さい.
■アスミック社(口頭による回答)
アスミック社としては、ビデオ協会の見解が正式な回答である。
■東映ビデオ社
現在,各社を代表して,日本ビデオ協会で検討しており,近日中に協会から,ご返答させて頂く予定です.
■松竹(株)
松竹としては,日本ビデオ協会を通して御返事申し上げます.
■ポニーキャニオン社
近く,ビデオ協会を通じまして,ご回答致します.
■日本コロムビア社
ビデオ協会を通じて回答する。
■ビデオアーツ・ジャパン社
著作権などの問い合わせ、4項目に関しましては、質問事項が普遍性を有していることもあり、弊社が所属いたします社団法人ビデオ協会を通じて回答させていただきますことを御了解ください。
■東芝イーエムアイ社
先般、お問い合わせいただきました著作権他の件に関しまして「弊社は1/15日迄に回答致します」とのお葉書をお送りしましたが、ご質問が、大変、普遍性が有りますので、(社)ビデオ協会を通じて、お応えさせていただきたく、ご連絡を申し上げます。
大手のソフトメーカー数社から,著作権については,文化庁著作権課に問い合わせるのが最善であると言うご意見があった為,実行しました.
文化庁著作権課への問い合わせの内容は,メーカーへの問い合わせの[4]の質問(ソフトの価格など)を省略しております.
[1] テレビやラジオの番組の録画や録音は、家庭内における個人の使用に限って黙認?されているが、レーザーディスク(LD)やレンタルソフトを含めたビデオソフトのコピーは、家庭内における個人での使用の範囲でもコピーは違法か。(著作権法第三十条の解釈について)
関連ですが、LD(レーザーディスク)等のソフトのジャケットには「無断で,複製、放送、上映、公開演奏、レンタルすることは法律で禁じられています」と明記されているが、家庭内における個人の使用でもコピーは禁止されるか。
[2] 営利に使用しない場合でもコピーは違法か。
もし違法であれば、テレビやラジオの録画や録音も、厳密には、コピー行為であるため違法と言うことにならないか。
[3] フジミック(フジ・サンケイ・グループ)が主宰している、EYE-NET(アイネット、会員約6千人)のAVコーナーにおいて「大学祭、学校祭などでの営利を目的としない上映やコンサートは違法ではない」という意見があったが、この件について著作権法上の解釈はどのようになっているか。特に著作権法第三十八条の解釈について。
[1] 著作権法第三十条,「家庭内での視聴の為の複製」の範囲内であれば合法である。また、結合関係の強いサークルなどのメンバー4~5人が視聴するための複製も許される。
しかし、極めて親しい友人相互間においても、複製物の売買や賃貸などで利益をあげることや、著作者の許諾を得ず、営利を目的に複製を行うと、第四十九条の、目的外使用に該当し著作権法違反になる。
[2] 著作権法第三十条の範囲内であれば合法であるが、非営利であっても、複製した著作物の頒布やビデオライブラリーとしての複製は違法である。
[3] 著作権法第三十八条第一項により、非営利目的で、既に興行などで公表された著作物であれば、著作者の許諾を得ないで上映は許される。
つまり、次の三項目全ての条件に合致していること。
(1) 営利を目的としないこと。
(2) 無料であること。
(3) 無報酬であること。 ただし、実質的車代であれば問題としない。
次に、著作物を、営利目的で使用する場合は、著作者の許諾が必要であり、間接的に利益をあげるための使用は違法である。
著作権法第三十条および第三十八条は、厳正に解釈すべきである。
なお、現在の著作権法第三十条は複製機器の普及のため、昭和59年に改正されたものである。 以上
平成元年2月1日
文化庁文化部 著作権課
つづく
私はテレビを見る時間は殆ど無いので、全自動化したHDDレコーダーが欲しいですね。しかし、録画したとしましても、編集する時間が少ないので、DVDに落とすまで、全て自動でやってくれるオート編集とか編集機能が付いたマシンがあれば良いですね。
その場合、ブルーレイメディアやDVDメディアが1枚で足りない場合、
メディアのオートチェンジャー があれば便利かも知れません。HDDも交換可能なリムーバブル方式を採用すれば、更に楽しさが広がると思います。
私が現在使っている
ブルーレイレコーダーBDZ-AT350S では、録画のほとんどは、安価なDVD-Rを使っています。
その理由は、
自分が撮ったビデオを配布 する場合、
DVD-R メディアのほうが、1枚50~60円程度で入手可能ですので、DVD-RAMなど他のメディアよりも、圧倒的に安いということです。
また、現在市販されているほとんどのDVDプレーヤーで、問題なく再生できることも大きな理由です。しかし、自分が撮った作品が50~60円のメディアに収まるのも、何とも言えない気分ですね。
おわり
ジョグダイヤルはSONYのお家芸でしたね。
BetaやED-BetaのPRO仕様機には、必ずと言って良いほど付いていましたし、本体に付いていなくても、リモコンに付いていました。
しかし、そのジョグダイヤルが、現在普及しているDVDレコーダーの殆どに付いていないのはどうも腑に落ちないですね。
また一世を風靡した、BetaやED-BetaそしてVHSの機器やテープは、店頭からほとんど姿を消しましたね。 そのうちに、DV(デジタルビデオテープ)も同じ運命を辿るのでしょうね。
現在のDVDなどのディスクメディアも、
インターネットメディア に押されて、そう遠くないうちに消え去るでしょうね。
おわり
昨年は電力不足ということで、我が家でも節電に取り組み、その一環として、PCを省エネ型にすることになり、3万円以内という予算の都合もあり、レノボH330を購入しました。
消費電力は、今までの自作PCの場合、約200W(本体)だったんですが、レノボH330の場合は、約50W(本体)で、消費電力は何と1/4にまで削減できます。
電気料金に換算しますと、1日15時間使用で1ヶ月あたり自作PCで2100円、レノボH330で525円となり、月1575円も節約できます。
PCの性能も、映像の編集を除きそれほど大きな違いはなく、節電のためのサブマシンとしては十分な性能で、満足しております。メデタシメデタシ。
◆ 主な特長 (メーカーサイトより)
1.Lenovo H330 は、省スペース型なので置く場所を選ばず、インテル社の第 2 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載し高い性能を発揮。また、レノボ独自の Lenovo Enhanced Experience 2.0 for Windows® 7 によって、一般的な Windows® 7搭載 PC よりも速い起動とシャットダウンを実現しています。
2.H330 は、8 in 1 メディア・カード・リーダー、大容量 HDD、 DVD スーパーマルチ・ドライブ、インテル® HD グラフィックスを内蔵しており、デジタルカメラで撮影した写真や動画の取り込みや閲覧、DVD の視聴、ゲームなどを簡単にお楽しみいただけます。
3.H330 は、データのバックアップや復元を簡単に行える Lenovo Rescue System を搭載。万が一の場合にもボタンひとつでシステムの復元や重要なデータの復元を行うことができます。
【続き→】
Lenovo H330
・第 2 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー 搭載
メーカーサイト(詳細)
4.Lenovo ウルトラスリム プラス ワイヤレス キーボード&マウスをご利用いただくと、マウス・キーボードのケーブル配線が不要になるため、デスクのスペースをより広くご活用いただけます。
おわり
今まで、オリンパスのデジタルカメラ
CAMEDIA C-700 Ultra Zoom を愛用しておりましたが、購入した当初から夜景が綺麗に撮れませんでした。
そのため、夜景撮影ではフィルムカメラの
CANON EOS55 の出番でした。しかし、世の流れは既にデジタル時代で、遅ればせながらデジタル一眼レフのボディを購入しました。機種選定の条件は、フイルムカメラの
CANON EOS 55のレンズやアクセサリー類をそのまま使える と言うことで、初めから決まっておりました。
デジタルカメラの便利な所は、フィルムカメラと異なり、撮ったその場で確認することが出来るということですね。失敗しても何回でもやり直しができます。その反面、フイルムカメラでの現像・引き延ばしの際、良く撮れていたときの喜びが半減します。
まあ、これも時代の流れと言うことでしょうか。次は、東京スカイツリーに行くのは無理ですので、藻岩山から夜景を撮ろうと思っています。
自宅の庭の桜
◆ 主な特長
1. まなざしに応える高画質。
約1800万画素 CMOSセンサー
2. 高精細・高速の画像処理能力。
映像エンジンDIGIC4
3. 常用ISO感度100~6400* 。手持ち撮影の可能性を広げる高ISO感度
4.ISO感度100から生まれる高精細作品
5. 設定値をカメラまかせに。
ISOオート
6. フィルムを選ぶ感覚で色彩が選べるピクチャースタイル
7. 撮影シーンに、より適した表現を。
ピクチャースタイルファイル
8. 露出とコントラストを適切に補正。
オートライティングオプティマイザ機能*
9. 自動補正シーンは4種類。
カメラがシーンを判断し効果を発揮
10. 4段階の補正レベルの調整が、クイック設定画面 からスムーズに。
11. 写真を隅々までクリアな明るさに
レンズの周辺光量補正機能* 。
12. 約20本以上の補正データを登録済
13. RAWで記録した画像は、付属ソフトウエアで補正可能
14. いつでも粒状感のない美しい画像を2つのノイズリダクション機能。
15. 白トビを抑え、ディテールまでしっかり描写。高輝度側・階調優先機能
【続き→】
CANON EOS 60Dボディ
CANON EOS 60Dボディにレンズを実装
メーカーサイト(詳細)
16. 記憶に残る白色を、忠実に再現する高精度なホワイトバランス(WB)
17. 新たに2種の記録画質を追加。さらに幅広く選べる多彩な記録画質
18. 3種のSDメモリーカードに対応 19. 撮影したJPEG画像を、カメラ内部でリサイズ
おわり
CDレコーダー TASCAM CD-RW900SL は、
アナログレコードをCD化 するために購入しました。この機種に決めた理由は、オートトラック機能(-24dB~-72dB、6dBステップ、DD)なんですが、スクラッチノイズの大小など、ソースによって無音のレベルが異なり、オートトラック機能が、まともに働かないことがあります。時間が出来たら、ゆっくりと、アナログレコードのCD化に取り組みたいと思っています。
多少問題なのは、
安価なCDメディアが使えない と言うことですね。
CDレコーダーで使えるCDメディアは、
SCMSに準拠し、録音には専用の音楽用メディア を用いる事になっています。
また、データ用のCD-R/RWは使用できません。SCMSに準拠のCDメディア、特にCD-RWは高価です。例えば、マクセル CDRWA80MQ.1TP
[
音楽用CD-RW 80分 1枚 ]の参考価格は、1785円。ヨドバシカメラなどの実売価格も、1枚600円~700円位と、DVDメディアよりも相当高価です。
【TASCAM CD-RW900SLの特徴 】
・CD-R/CD-R-DA/CD-RW/CD-RW-DAメディアへの記録が可能
・ディスクに傷が付きにくいエッジホールド・スロットロードメカ採用
・RCAアンバランスアナログ入出力
・24ビットA/D、D/Aコンバータ搭載
・COAXIALデジタル入出力
(IEC60958コンシューマユース)
・デジタル入力にサンプリングレートコンバーター搭載(32kHz~48kHz対応)
・全曲/シングル/プログラム
(最大99トラック)/ランダム再生
・トラック経過時間/トラック残時間/ディスク経過時間/ディスク残時間を切り替えて表示
・±16.0%ピッチコントロール
(0.1%~1.0%可変ステップ、CD-DAのみ)
・キーコントロール再生
(-6半音~ 6半音、半音ステップ、CD-DAのみ)
・トラックの音の立ち上がりを自動的にサーチするオートキュー(-24dB~-72dB、6dBステップ)
・トラックの再生が終了すると、次のトラックの先頭で待機するオートレディ
・音の始まりで自動的に録音を開始するシンク録音機能(-24dB~-72dB、6dBステップ)
【続き→】
TASCAM CD-RW900SL
私のオーディオラックに実装
メーカーサイト(詳細)
・オートトラック機能
(-24dB~-72dB、6dBステップ、DD)
・録音レベル調整のデジタルボリュームを搭載(-∞、-54.0dB~ 18.0dB)
・フェードイン/アウト録音
(1~30秒、1秒ステップ)
・ディスクタイトル及びトラックタイトル入力機能
・PS/2キーボードによるコントロールやタイトル入力が可能
おわり
AC電源電圧が100ボルト以下に下がるために、電圧調整用トランスを取り付けましたが、PCがシャットダウンすることがありました。その対策として、前回述べたように、PC用のAC電源を、レーザープリンターとは別の配電コンセントから取ることで解決しました。
しかし、
レーザープリンターを2台動作 させると、どうしてもAC電圧が瞬間的に100ボルトから90ボルト以下にまで下がってしまいます。
そのため、今回は、
摺動型自動電圧調整器 を取り付けました。
その結果、平均96ボルトのAC一次電圧を、100ボルト以上に設定が可能になり、問題が解決しました。また、PCのターボモード(
CPU オーバークロック)動作で起こるシャットダウンからも解放されメデタシメデタシです。
山菱電機 自動電圧調整器
ACE-1K-B
仕様 : 摺動型自動電圧調整器
入力 :85V~115V(単相)
出力 :100/115V ±1V アース付
容量 :1KVA(100V出力で10A)
周波数 : 50/60Hz
コンセント:2個口
おわり
比較的大型のレーザープリンターEPSON LP-7000Cを使用しているため、プリンターの電源を入れると、AC電圧が100ボルトから90ボルト以下(瞬間的)に電圧が降下してしまいます。そのため、電圧調整用のトランスを取り付けました。EPSON
LP-7000Cの
電源規格はAC100V±10V ですので、この範囲内に収まれば問題ありません。
しかし、レーザープリンターの電源を入れただけで、PCもシャットダウンを起こすため、原因を調査していましたが、テスターでAC電源電圧を測定した結果、
AC電源の電圧降下(90ボルト以下)が原因 であることが分かった次第です。その対策として、PC用のAC電源を、レーザープリンターとは別の配電コンセントから取ることで解決しました。
これで、AC電源に関しては、一応メデタシメデタシです。
【富士ゼロックス 電圧調整用トランス】
一時電圧:80V~125V
二時電圧:100V
二時電流 : 15A
周波数 : 50/60Hz
単相出力容量:1.5Kw
おわり
最近、手回し計算機(下図)を入手しました。本当に懐かしいですね。
私の高校生時代、道庁でバイトしたときに、毎日使っていましたが、うまく使いこなせなかったですね。
道庁の事務室の中は、あちらこちかからチンチン、ガラガラガラという音が聞こえて、まるでパチンコ屋のようでした。今思えば、当時の道職員は、メカに強かったようですね。
■タイガー計算機
製造番号 363258
1960年頃(昭和35年)
ダイアル桁数:10×11×20
■当時の販売価格
35,000円
(大卒男子初任給:16,000円位の頃。珈琲60円)
■時代背景
日韓基本条約調印。60年安保闘争、全学連国会突入。カラーテレビ本放送開始。インスタント時代。だっこちゃん。
■世界の出来事
ローマオリンピック。コンゴ動乱 。ソ連が1957年10月4日人類初の人工衛星「スプートニク1号」打ち上げ成功。
おわり
総務省が推進した地デジ化の第一の理由 として「電波帯域が足りない 」等としておりましたが、現在のテレビ番組は、再放送、再々放送。韓ドラにテレビショッピング。安上がりバラエティ番組など、テレビ局は、これ以上つまらなくなりようがないくらい、つまらない番組ばかり を大量生産しているように思えます。どこをどう考えたら、現在のテレビ番組のように、つまらない番組が考えつくのか教えて欲しいものです。
アナログ放送が終わりに近づいたころ、私は仕方が無く、アナログ液晶テレビ用に、地デジチューナー(右)を購入しました。アマゾンで4000円位(2年前)。機能、画質とも満足してます。
BUFFALO DTV-S110
I-O DATA HVTR-BTL
こちら(左)も、アナログ液晶テレビとVTR用として使うため、地デジチューナーを追加しました。こちらはアマゾンで11000円(2年前)でした。
USBハードディスクを接続すれば、地デジやBSデジタル放送番組の録画が可能です。
地デジ化についても裏で総務省が糸を引いていますね。
常勤理事は総務省OBで、家電メーカーが役員を送り込み「電波産業会」が定めます。こちらの常勤理事も元官僚たちです。
おわり
■PCソフトのトラブル1
私は、もともとハード屋で、ソフトには疎いため、一ヶ月以上もグラフィックボードの不調に悩んだ末、最近ようやく解決しました。
(症状) グラフィックボードの設定が、起動毎にづれてしまう。グラフィックボードのドライバを再インストールしても直らない。
AMD APU
(原因) マザーボード周辺ドライバが削除されていた。
(対策) マザーボード周辺ドライバを再インストールして解決。
■ PCソフトのトラブル2
ペイントソフトのCorel Paint Shop Pro Photo XI が起動しなくなったので、その原因を追及しておりました。
(症状) ペイントソフトCorel Paint Shop Pro Photo XIが起動しない。
(原因) ペイントソフトが、グラフィックドライバの新バージョンに対応していないことが判明。旧バージョンに戻したら、ペイントソフトは起動するがシステムが不安定になる。
(対策) ペイントソフト、もしくはグラフィックボードのメーカー側で対策して貰わなければこのソフトは使用できない。
Corel PaintShop Pro X4編集画面 (写真:東北旅行「えさし藤原の郷」)
このソフトは、モニター画面のキャプチャー機能が優れていたため重宝していましたが、諦めて、現在は、Corel PaintShop Pro X4と、Photoshop
Elements 8.0を併用しています。
■「最新バージョン 」
おわり
モニター画面には何も映りません。そこでグラフィックボードを外してよく見たら、補助電源端子を発見しました。しかし、6pin x1のケーブルは付属品の中にはありません。ネットで入手して、翌々日に、再度PCに取り付けて起動したところ、今度はPCのワットメーターが300W以上を表示し、PCはシャットダウン。私はガクンと来ました。
原因を調査したところ、グラフィックボードの冷却ファンが、配線ケーブルに引っかかって回らないことを突き止めました。
PCがシャットダウンした原因は、GPU(Graphics Processing Unit )の熱暴走でした。冷却ファンと接触していた配線ケーブルを離したら無事に回転しました。メデタシ、メデタシ。
RH5770-E1GHDGは、数世代前の物ですが、このグラフィックボードは、コスト重視で自作される方にお勧めです。
『 主な仕様』
メーカー型番 : RH5770-E1GHD/DP/G3
GPU : ATI Radeon HD5770
メモリ : 1GB(GDDR5)
コアクロック : 850MHz
メモリクロック : 4,800MHz(128bit)
出力 : DVI x2 HDMI x1 DisplayPort x1
拡張バス : PCI-Express2.1 x16
ファン : 空冷 2スロット占有
サポート : DirectX 11 OpenGL HDCP
補助電源 : 6pin x1
おわり
音楽制作・編集ソフト(DTM,DAWソフト)は、メーカー各社から数多く販売されておりますが、数種類の中からこのMusic Makerに行き着きました。
私の 愛機 YAMAHA EOS B500 (上)
YAMAHA KX49(下)
【特徴】
・オリジナル音楽の作曲が簡単。
・音楽素材が多い。
・サウンドサンプルなどを組み合わせてリミックスが簡単。
・MAGIX VariVerbやエコー等、高品質なエフェクト群。
・本格的なMIDI打ち込み機能。
・音程の補正とコーラスの作成機能。
・プロ仕様のマスタリング作業が可能。
・高品質シンセサイザー搭載。 シンセサイザーを搭載!
・世界標準プラグイン「VST/VSTi」や「ReWire」に対応。
などなど。毎日のように音楽の作成を楽しんでおります。
夢のイタリア 8日間の旅 (テーマ曲)
仙台、平泉、松島 東北旅行(テーマ曲)
Music Maker 3の特徴「AHS Co. ltd.」
おわり
オーディオ・ビジュアル分野では、ブルーレイなどの大容量メディアが主流になりました。現在、各社から多種多様のブルーレイ・プレーヤー/レコーダーが発売されております。
私はブルーレイ・プレーヤーを2011年に購入しましたが、一番悩んだのは機種の選定でした。私の場合は、まず故障時のことを考え、日本製でサービスセンターが地元にあることが第一の条件でした。
■HDMI 1.3a output with 36-bit deep color support
■DTS-HD master and Dolby TrueHD internal decoders
■USB port
■DVD upscaling to 1080p
■Kuro link
次に、従来のアナログテレビにも接続することを考え、コンポーネント出力のあること、地デジやBSデジタルのコピーワンス放送を受信したときのためにCPRMに対応していることに重点を置きました。最後に、画質ですが、HDMI™の規格であるDeep
Color 36-bit出力に対応していることが条件でした。
当時、比較的安価で発売されていたBDP-120では、従来のDVDソフトやDVDに録画したコンテンツもハイビジョン映像に迫る高精細な画質で、現在も満足しております。また、BDのみならず、DVDの長時間LPモードで作成したDVDでも、高画質で視聴できます。
母と妻と私が使うために3台購入しました。
おわり
現在、5年ぶりに新しいBTOパソコンを購入して、自分なりの仕様に改造しながら楽しんでおります。
CPUは最新鋭のインテルCore i7シリーズで、現時点では最速のマイクロプロセッサを搭載しております。そのせいもあって、今まで使用していたインテルPentium 4のPCがすごく遅く感じます。
体感的には、PCの起動、MSOfficeやPowerDirectorなどのアプリケーションソフトの動作速度が2~3倍速くなったような感じです。
単純計算では、PowerDirectorで、いままで1時間以上かかっていたレンダリング速度(画像作成速度)でも、30分以内に完了することになります。
実測では10分程度で完了します。映像処理速度は、Pentium4のなんと1/6以下です。
OSはWindows 7 で 64ビット 32ビット デュアルブート にしております。
これは、32ビットにしか対応していないアプリケーションソフトやプリンタなどのドライバーが多いので、重宝しています。
BTOパソコン
BTOとは「Build to Order(受注生産)」の略語。ユーザーからの注文を受けてから生産・組み立てが行われるオーダーの仕方。
現在、パワーアップの進行中です。
おわり
先日、本箱を整理していたら、私が少年時代に作ったステレオアンプの真空管やテレビ用の真空管が出て来ました。
左からステレオアンプ用の電力増幅菅7189A、中央が低周波増幅用の双三極菅12AX7、そして右端がテレビジョン用の映像出力菅12BY7Aです。いやー懐かしかったですね。
これらは、私が中学時代から高校時代にかけて使用した真空管です。
ロクに勉強もしないで、ステレオアンプ作りに精を出していた少年時代(15歳~18歳頃)を思い出します。映像出力菅の12BY7Aは、昔、テレビ修理のアルバイトをしていたときに購入しました。
真空管式テレビの配線図の例 (クリックで拡大します)
父の職場の同僚や親戚、そして町内の住民からテレビ修理をよく頼まれました。この映像出力菅12BY7Aは一番壊れやすかったですね。つぎに壊れやすいのは、水平出力菅6GB6や6BQ6GTそして垂直出力菅の12BH7Aですね。
このように「
出力菅 」と名の付く真空管は壊れやすかったですね。これは、過大な負荷がかかりすぎることが原因です。人間も同じです。大いに働いた後には、休養も十分に取りましょう。
おわり
名機TEACのテープデッキ「
A-6300 」の修理をしたときの記録です。 TEAC A-6300は、4トラック2チャンネルステレオで、10号リールを採用、オートリバース再生機構を備えた、当時(1974年発売
)としては、最新鋭のテープデッキでした。私も憧れのテープデッキでしたが、当時の月給が7万円程度で、定価が176,000円もするテープデッキなど夢のまた夢でした。
このテープデッキは、北大に在職中に同僚の技官が亡くなる3ヶ月前に頂いたもので、今となっては形見になってしまいました。同僚の技官には、自分の余命が分かっていたのかも知れません。
他に38cmのウーファーやツイーターなど、オーディオ機器などを頂いてきました。
しかし、しばらくして、テープデッキのキャプスタンやピンチローラー等の走行系の調子が悪くなりましたが、部品がないため、その処置に困っておりました。
TEAC A-6300
4トラック・2チャンネル・ステレオ方式
■周波数特性:19センチ;30~28,000Hz
■SN比:58dB(3%ひずみレベル、聴感補正)
■ひずみ率:1%(基準レベル)
数ヶ月後、インターネットのヤフオクで、同型のテープデッキのジャンク品を入手できましたので、ピンチローラーの部品交換を行い、ソレノイドコイルと周辺を清掃しました。
ついでにリール台も交換したところ、頂いた当時の状態に甦らせることが出来ました。同僚の技官も、草葉の陰で喜んでくれていると思います。
左右のリールモーター(円形の部分)の真下にあるのが、制動用のソレノイドアクチュエータ。
向かって左側、ソレノイドアクチュエータの下側が、ピンチローラー制御用のソレノイドアクチュエータ。
TEAC A-6300内部
ピンチローラー(中央)の動作が鈍いため、キャプスタンと接触せず、テープが走行しない場合がありました。
その為、ピンチローラーを制御するアームの軸受け(右下)にシリコングリースを吹きかけ、その後、摩擦の調整により正常になりました。
めでたし、めでたし。
ピンチローラー付近
おわり
薄型テレビやデジカメなどのデジタル家電の売れ行きも、一段落付いたようですね。現在は値崩れして、撤退する家電メーカーも出ています。
パナソニックも、液晶テレビについては外部調達に切り替え. プラズマテレビからは撤退しました。
プラズマテレビは結構、電力を消費するようです。
『各種テレビの消費電力とHDD・DVDレコーダーとの比較』
All About参照
(備考)
*
各機器の消費電力は、複数メーカーの最新製品について、カタログの公称値を考慮し、独自に決定した数値です。
特に、大型のプラズマテレビでは、370W~500W前後と差が有りますので、ご注意ください。また、画面の明るさ設定など、ユーザーの使用状況によって消費電力は大きく変わりますので、あくまでも「比較の目安」としてお考えください。
*
電気代(円)は、1kWの電気代(単価)を、20円として計算しています。
*
待機電力は算入されていません。
*
プラズマテレビ、26Vインチ以上の液晶テレビ、28Vインチ以上のブラウン管テレビは、BS/地上デジタルチューナー内蔵の、ハイビジョン対応テレビを参考にしました
消費電力は、プラズマテレビの場合、42インチで340~360W、32インチで240W弱が一般的です。この240Wというのは、昔のブラウン管式カラーテレビと同様で、かなりの大食いです。同じ画面サイズ(インチ数)では、液晶テレビの5割以上多い消費電力です。
液晶テレビの場合も、値崩れが激しく、5~6年前、吉永小百合さんがコマーシャルをしていた液晶テレビ(
AQUOS )アクオスは、
20インチが実売価格10万円位 でしたが、現在は、20インチで3万円弱まで実売価格が下がり、しかも省電力化されています。
シャープの業績が悪化したのも、液晶テレビを中心としたデジタル家電の値崩れが大きな原因でしょう。
私が今欲しいのは、液晶テレビよりも、
手の平に収まる超小型デジタルビデオ です。そして、もうひとつ関心があるのは、このビデオカメラ、
これも結構高価ですね。当分は我慢するしかないでしょう。
おわり
コダックが開発した
発色フィルム によるカラー方式以前に、
テクニカラー というのがありました。テクニカラーのオリジナルは
モノクロ で、各色対応のフィルタをかけてカラー化しております。日本では「
総天然色 」と訳されました。
この方式は、RGBに分離したモノクロフィルムを3本使って記録しているので、
退色する事が無い そうです。モノクロフィルムでも、濃淡のような変色があると思われますが、いくらでも補償が可能なようです。
VIDEO
テクニカラー映画「タイムマシン」予告編
制作1959年 配給MGM
H・G・ウェルズの空想科学小説「タイム・マシン」(1895年作)の映画化。空想科学ものが得意のジョージ・パルが製作・監督した。(「親指トム」)。撮影は「わが愛は終りなし」のポール・C・ヴォーゲル、音楽はラッセル・ガーシア。出演は「メイム叔母さん」のロッド・テイラー、「親指トム」のアラン・ヤング、「肉体の遺産」のイヴェット・ミミューら。
話は変わりますが、DVDビデオは、製造の手間がかかる二層を避けて、一層にしている場合が多いようです。
一層の場合、CDと同じようにスタンパー(光ディスク基板製造用の型)で、バンバン作れますが、二層ではそうは行きません。両面一層の方が、マスタリングが簡単であり経費も安く上がります。しかし、DVDの価格にはそれほど反映されないようです。
おわり
磁気テープの磁性層には「
磁性体 」という
鉄の微粒子 がベースフィルムの上に塗布されています。
この微粒子の一粒一粒が磁気ヘッドにより磁化されることで永久磁石化、つまり、”
音波の強弱 ”
を ”
磁気の強弱 ”
として記録 されるわけです。
音楽用カセットテープの構造
SONY,TDK,maxell,fujiなどが販売
磁性体の粒子が細かいほど高密度になり、多くの情報(広帯域)を記録することができます。
音楽用カセットテープ には、ノーマルテープやメタルテープなどがあります。ノーマルテープよりもメタルテープのほうが周波数特性やSN比および感度等に優れている訳は、従来のコバルト酸化鉄系テープに比べて、
保磁力、出力とも高く 、
超微粒子化 されているためです。
さて、音質についてですが、テープの種類によってイコライズされております。
しかし、音の良さというのは周波数特性だけでは決まりません。
色に3要素があるように、音にも「音色 」「音の高さ 」「音の強さ 」という音の3要素があるのです。
この3つのバランスがとれて、初めて音の善し悪しが決まるのです。
またSN比 (SN比が高ければ、雑音の影響が小さく、小さければ影響が大きい)や感度 、そしてバインダ やカセットメカニズムの構造 も重要な要素です。
音楽用カセットテープ は、オランダの電機メーカーであるフィリップス社が、フェライトを素に1962年に開発したオーディオ用磁気記録テープ媒体の規格である。
しかし、最近は
スマートフォン などのフラッシュメモリー型の
携帯プレーヤー を利用する人が多く、音楽用カセットテープの生産がどんどん終了されており、もはや消え去る運命にあります。
おわり
昔、円谷プロの「
怪奇大作戦 」というテレビ番組がありました。
そのシリーズの中で、
テレビが殺人を犯す という作品がありました。
それは、会社員(被害者)の男性が仕事から帰ってきて、テレビを観ようと電源スイッチを入れると、チャンネルが勝手に切り替わり、銃が現れてレーザー光線が発射され、男性を殺してしまうという内容です。
「怪奇大作戦」では、電話やテレビ、コンピュータなどが殺人を犯す内容が多く、その犯人はいずれも、かなりの知能犯だったような気がします。
以前、
ポケモン騒動 があり、そのときテレビが人間に危害を及ぼすような時代がついに来たかと思いました。
しかしその原因は、
フラッシュ効果が極めて強く長すぎる という、アニメ製作上の問題のようでした。従って、製作段階で点滅を弱くするとか、間隔を短くするなどの処置をすれば、大きな問題にはならないと思います。
円谷プロの「
怪奇大作戦 」のDVDは(欠番の「狂鬼人間」)を除き、全作品を購入しました。現在は、妻が楽しんでいます。
おわり
一般に
スノーノイズ というのは、テレビの
アナログ放送 において、電波の弱い地域で
映像がザラザラになる状態 の事を言います。
現在はデジタル放送ですので、電波が弱い場合はスノーノイズではなく、四角い
ブロックノイズ が発生します。
映像信号がアナログ方式のレーザーディスク(LD)の場合も、
画面全体がザラザラになるノイズをスノーノイズ と呼んでいました。
一方、DVDの信号はディジタル方式ですので、
ブロックノイズ が発生する場合があります。
それでは、今は懐かしいレーザーディスク(LD-1990年代前半が全盛)で問題になった
スノーノイズ の話をしたいと思います。
私の場合は、70ミリスペクタクル映画「ベンハー(LD版)」に、このノイズが起こりました。「ベンハー」は購入してから2年くらい経過していましたが、割合簡単に良品と交換してもらいました。
何故「
割合 」かといいますと、パイオニアLDC社の電話受付の女性が「
購入してすぐであれば交換しますが、それ以外は交換しません 」と回答したのです。
私は
LDの経年劣化 (初期のメディアの素材が錆びてスノーノイズやメダカノイズが発生した。)の説明を行なう為に一苦労した記憶があります。
スノーノイズの例 (画面がザラザラ)
メダカノイズの例 (画面にパルス状のノイズ)
LDの「
メダカノイズ 」についても同様な経験があります。
東映動画「1000年女王」の後半からエンディングにかけて、このノイズが発生しました。これについては、購入してすぐであったためか、交換に応じてくれました。
映画「孔雀王」も画面がザラザラになる「
スノーノイズ 」が発生しました。この場合は、販売店や発売元であるポニーキャニオン社に経年劣化の説明をするのに苦労しました。
プレス元の日立からは
検査報告書 なるものを受け取ったのですが、
LDの経年劣化 の説明は、何も記載されていませんでした。
ポニーキャニオン社発売の映画「少林寺への道」にもスノーノイズが発生しましたが、これは廃盤となっていたため別のタイトルに交換してくれました。いずれにしましても、営業所や販売店の係員に対し
LDの経年劣化の説明 には苦労しました。
とにかく、メーカーや販売店側には、
レーザーディスクの寿命は半永久的 という謳い文句が念頭にあったようです。
LDの購入者が、不良品をつかまされて、泣き寝入りする事はメーカーの技術発展のためのマイナス材料にしかならないと思います。
現在、LDは既に生産終了になっていますので、スノーノイズが発生した場合は、運が良ければ、同タイトルのDVD版と交換して貰えるかも知れません。その訳ですが、パイオニアLDC社は「
レーザーディスクの寿命は半永久的 」と銘打って販売し、
LD vs VHD戦争を勝ち抜き ましたので、
スノーノイズが発生したら良品と交換 するのが当然です。
おわり
最近、昔のアナログレコードが見直されてきたという話題があります。しかしアナログレコードの大敵は、
ゴミや埃がレコードに吸着 することです。
こうして発生するスクラッチノイズ(チリチリ、パチパチ音)というのは、レコード針がゴミの粒の上を乗り越える時に発生するだけですから、本来は極めて短い半波の、ほとんど音にもならない波形です。
スクラッチノイズが多い音声波形
スクラッチノイズが多い場合は、シンセサイザーなどの音楽よりも、クラシックのほうが圧倒的に気になります。電子音楽の場合は、ノイズか楽器かの区別がつきにくい場合が多いからです。スクラッチノイズが少ないほうが望ましいに決まっております。
しかし、映像のスクラッチノイズは、どうにもなりませんね。テレビ映画では、スクラッチノイズだらけの旧作映画が放映されますから観るに堪えないでしょう。
聴覚よりも視覚の方がスクラッチノイズには敏感 ですからね。
ところで、丸針の方が接触面積が少ないせいか、スクラッチノイズが少ないように感じますが、そうともいえません。
それは、楕円針のように接触面積が大きければ、同じ針圧の場合、針先がレコード盤にめり込む度合いが減りますので、粉塵の影響が少なくなります。
そのためには出来るだけ良い音で残したいと思いますので、周波数特性や過渡特性に優れたMCカートリッジをお勧めしています。
一度ディジタル化してしまえば、あとはパソコンのソフトでどのようにでも加工することができます。
おわり
音楽鑑賞の主役をCDとネットの音楽配信に譲ったアナログレコードの再生環境が悪くなっているのは確かですが、放送局にアナログレコードが有るかぎり、生産打ち切りということはないと思われます。
昨年(2012年)の統計によりますと、アナログレコードは、熱を帯びているようで、生産枚数は、CDより大幅に少ないとはいえ前年同期比で7割も増加したとのことです。
拡大するシニアマーケット に注目が集まる中、デビュー50周年のザ・ビートルズの全集や、結成50年のザ・ローリング・ストーンズの高音質LPの発売も予定され、アナログに郷愁を感じる中高年に加え、新たなファンを獲得しそうな勢いだそうです。
日本レコード協会によると、2012年の1~9月のアナログディスクの生産枚数は23万8千枚で、前年同期比69%増。邦楽は58%増ですが、洋楽に限れば96%増でほぼ倍増となっているとのことです。
注目のレコードも多数リリースされ、EMIミュージック・ジャパンは、ビートルズの14枚組ボックスセットを発売され、同社マーケティング2部の大島隆義チーフプロデューサーは「
もともとアナログで発表された作品。ビートルズが目指したサウンドを楽しんでほしい 」と話しています。
VIDEO
黒くぬれ (ザ・ローリング・ストーンズ)[1966年発売、ロンドンRSGでの演奏曲 ]
「ボーカル」ブライアン・ジョーンズ 1969年7月3日(満27歳没) 溺死説, 他殺説あり
私も若かりし頃にシングル盤を買いました。懐かしいですね。若返ります。
また、デンオンやオーディオテクニカからも、新型カートリッジが発売されていますから、まず、アナログレコードの生産打ち切りの心配はないと思っております。もしも、生産打ち切りになる事態が来ましたら、MCカートリッジを数本買うでしょう。
私の場合、 アナログレコードとCDの割合は約
3:1 です。
スクラッチノイズの有無や、スクラッチ除去ソフトを使用するしないに関らず、ピックアップの
カートリッジには高性能のものを使用 したほうが、周波数特性や歪みなどの改善のために良いと思います。
おわり
私は、独身の頃からピンクフロイドのファンです。その後はリック・ウェイクマンに乗り換えましたが、やはり、行き着く先はピンクフロイドになるようです。特に「
原子心母 」はロックでありながら、そのスケールの大きさに感動します。「原子心母」の原題は「
Atom Heart Mother 」ですが、私なら「
輪廻転生 」と命名したいですね。
それでは、ピンクフロイドの「輪廻転生」いや「
原子心母 」をごゆっくりお楽しみください。
VIDEO
Pink Floyd Atom Heart Mother (part1) (vidéo)
VIDEO
Pink Floyd Atom heart mother (part 2) (vidéo)
VIDEO
Pink Floyd Atom heart mother (part 3) (vidéo)
VIDEO
Pink Floyd Atom heart mother (part 4) (vidéo)
いま、ピンクフロイドの「
原子心母 」を聴きながら「小話」を書いております。40年も昔のアナログレコードですが、スクラッチノイズは、それほど気になりません。
スクラッチノイズ(チリチリパチパチというノイズ)が好きな人は、ほとんどいないと思いますが、それをいかにして減少させるかが、オーディオマニアの楽しみでもあります。
おわり
私は「ポール・アンカ」や「ニール・セダカ」などの
復刻版 (盤)のCDを買って聴いたことがあるのですが、音質的には満足できるものではありませんでした。
やはり、聴きなれているせいかもしれませんが、自分のプレーヤーとMCカートリッジで、レコードを再生して聴いたほうが良い音でした。
復刻版CDでなくても、CDを買うときには、できるだけディジタル録音 されたものを買うことに決めております。
また、光学メディア( CD や DVD など)は、傷や紫外線等に弱く、メディアの一部にでも障害が起こると、その部分だけにとどまらず、光学メディア全体が再生不能になってしまいます。
MC型(デュアルムービングコイル)
ステレオカートリッジAT33EV
なお、記録メディアの寿命は10年以上のようですが、扱い方によっては、この限りではありません。光学メディアに傷を付けると即座に
録画再生不能 になります。まあ
証拠隠滅 の為には都合がよいかも知れませんね。
長期保存 を必要とする場合は、
ハードディスク に映像・音声ファイルをコピーして、ファイル管理を行うようお勧めします。
ただし、ハードディスクにおいても、
クラッシュにより、すべての映像・音声ファイルが絶命 することもありますので、複数のハードディスクにバックアップして管理したほうが良いでしょう。
■電子情報の長期保存と利用に関するよくあるご質問にお答えします。
おわり
先日は
スクラッチノイズ (
チリチリ音 )の対策について述べましたが、今回はその影響について述べてみたいと思います。
聴覚 の場合は、
音楽に集中 すると、スクラッチノイズがそれほど気にならなくなります。しかし個人差や慣れが有りますね。
一方、視覚 の場合ですが、アニメなどのテレビ番組を見ていると、画面の至る所で断続的にチカチカと光ったり、強い光の雨が降ったりするスクラッチノイズの影響を強く感じる場合があります。
これも個々人の目の特性にも左右されますが、スクラッチノイズを避けてテレビ番組を楽しむときは、部屋を明るくしましょう。
(ポケットモンスター騒動)
次に
聴覚と視覚のダイナミックレンジ について述べたいと思います。
聴覚 の場合は、周波数特性や歪率、そして雑音にも敏感であると思います。しかし
視覚 は、目のダイナミックレンジが狭いため、明るい場所から急に映画館のような暗い場所に入ると、暫くは何も見えなくなる場合があります。これは視覚上の
ダイナミックレンジの狭さ からくるのです。
また、高速道路でトンネルに入るとき、ドライバーは明るいところから急に暗いところへ入ったり、暗いところから急に明るいところへ出たりしなければなりません。そのためドライバーは、
目が慣れてくるまで何も見えない状態で運転 しなければならず、非常に危険です。
その対策として、
トンネルの照明の数が入口と出口そして中間で違うように設置 されています。それは、ドライバーの目をできるだけ早く、明るさの急激な変化に慣れさせる「
眼の暗順応と明順応 」をうまく行なうためなのです。また、
トンネルの入口の色が灰色 になっているのは、周りの色とできるだけ同色にして、ドライバーの不安感を和らげる為なのです。
おわり
私は当初、
カセットテープデッキ の音質には期待せず、暫くは
オープンテープデッキ を使用していました。その理由は、周波数特性やダイナミックレンジなどの点でオープンテープデッキの方が優れていたからです。 -
名機 Victor TD-V711(左)とDJミキサー(右)
しかし、オープンテープデッキの
テープ が、市場から姿を消していったため、仕方なく、カセットテープデッキを購入しました。
S/N 50dBのカセットテープデッキと、S/N 50dB程度のFMチューナーでエアチェックを行うのは最悪であるかも知れませんが、慣れれば結構聴けました。
それに、いくら
CD がS/Nに優れていると言っても、
復刻版CD のように音質が悪くまた雑音が多いものもあり、原盤が悪ければ聴くに堪えませでした。もっとも、「
スクラッチノイズ (チリチリ音)などの雑音が有った方がレトロな雰囲気が味わえて良い」という
熱狂的な音響マニア もおりますので、オーディオや音響の分野は幅が広いわけです。
やがて、カセットテープデッキが姿を消し、
CDも2000年頃をピーク に売れ行きが下降すると共に、CDプレーヤーも売れ行きが鈍り、現在は、
パソコンやモバイル (スマートフォンなど)で、
ネットから音楽をダウンロード して楽しむ、
ネットメディア がシェアを広げています。
やがてCDプレーヤーは、オープンテープデッキやカセットテープデッキと同様に消え去る運命なのです。
おわり
先日、叔父に聞いた話ですが、
アマチュア無線をやっている無線従事者の約7~8割がパソコンを使っている そうです。
私もその一人なんですが、30年ほど前に1級ライセンスを取得した後は、ほとんど電波を出しておりません。時々、無線機のアンテナを補修をする程度ですが、
電波利用料はまじめに払っています。
そろそろ機種を入れ替えようと思っておりますが、経済的な理由で何時になるかわかりません。将来、隠居の身になったら、アマチュア無線の方にも力を入れたいと思っておりましたが、現実はパソコンの方に熱中しています。いまは、現在の通信機器類やアンテナがもつかどうか心配です。もし壊れたら、50Wのモービル機1台で頑張りたいですね。
アマチュア無線局の場合の最大空中線電力は
1000W (従事者免許の等級と周波数帯による)まで出力できますが、移動するアマチュア局の最大空中線電力は、
50Wまで です。
おわり
レーザーディスク全盛の17年ほど前(1996年2月)、昭和38年度制作の東宝映画「海底軍艦 (LD版)」を購入して観たのですが、「彗星帝国」を「ムウ帝国」に置き換えれば「さらば宇宙戦艦ヤマト 」に似ています。特に、この海底軍艦 が海底のドックから発進するシーンは、宇宙戦艦ヤマトが海底基地から発進するシーンにそっくりです。
「海底軍艦」レーザーディスクジャケット
「海底軍艦 」の原作は、科学冒険作家、押川春浪 が、明治33年に発表したもので、100年以上も前に書かれた物語なんですね。
当時は、ロシアに備え、南洋の島で新型軍艦 を建造するという日露戦争直前の時代風潮を反映 した物語だったのです。
VIDEO
「海底軍艦(1963年 東宝)」
■スタッフ 監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭
■キャスト カメラマン:高島忠夫 元海軍大佐の娘:藤山陽子 カメラマン助手:藤木悠 ムウ帝国工作員:佐原健二 元海軍少将:上原謙 刑事:小泉博 元海軍大佐:田崎潤 ムウ帝国工作隊23号:平田昭彦 ムウ帝国長老:天本英世 防衛庁長官:藤田進 防衛庁幹部:高田稔 ムウ帝国皇帝:小林哲子 水着モデル:北あけみ
■映画のストーリー(Movie Walker )
おわり
私は「中島みゆき 」さんの大ファンです。
中島みゆきさんは1952年2月23日生まれ(61歳)。テレビのコマーシャルを見ると、還暦を過ぎたとは思えない若々しさですね。共演していた松田聖子さんよりも若く見えてしまいます。
私は、中島みゆきさんのCDを殆ど購入しました。また「夜会」シリーズは、レーザーディスクやDVDで楽しんでいます。
中島みゆきさんは歌手として、作詞/作曲家として、時にはタレントとして活躍し、あれだけ息が長いアーティストは数少ないと思います。 「長距離を短距離のスピードで走っている唯一のアーティストである 」と評している評論家もいるように、常に全力疾走で仕事に取り組む姿は、若い頃の苦労が生かされているのだと思います。
中島みゆきさんの公演は、以前、北海道厚生年金会館に見に行ったことがあります。一番後ろの座席でしたので、顔がハッキリと見えないため、音声だけ聞いたようなものでしたね。あの日は寒い日でした。
『経歴』 中島みゆきさんは、1952年札幌に生まれました。
(本名、中島美雪) 5歳の時、岩内へ、11歳の時、帯広へ、(一時山形へ)と移り住み、1970年 札幌藤女子大 入学、19歳の時、札幌のSTVラジオ番組にアマチュアシンガーとして出演し、DJのアシスタントをつとめました。このころから、コンサートの女王と言われるほど実力があったようですね。
私の従姉妹も同じ頃、藤女子大 に在籍していましたので、ひょっとしたら、中島みゆきさんと会っていたかも知れませんね。
今度、従姉妹に会った時、聞いてみたいと思います。
藤女子大学
VIDEO
~紅い河~
中島みゆき 夜会「2/2」より
↑
全画面
おわり
かなり前の話です。もし据置型DVデッキ (ディジタルビデオデッキ)が普及するとしたら、ディジタルビデオカメラの普及に依存すると思っておりました。ところが、8ミリビデオカメラのユーザーが、ディジタルビデオカメラに比較的すんなりと移行したのとは対照的に、据置型DVデッキはそれほど普及しなかったようです。
据置型DVデッキ(SONY WV-D9000)
その理由として、景気が悪かったこともあって、世の中そう甘くはないですから、高価な据置型DVデッキには、消費者は見向きもしなかったと思われます。また、ビデオ編集のために据置型DVデッキを必要としているユーザーが、それほどいるとは思えません。
日本ビクターが提唱していたD-VHS も、実売価格3本で980円(当時)のS-VHS テープ1本に、44GBも記録 できるため、ランニングコストが非常にやすく上がりましたが、しかし、これも一般家庭までは普及しませんでした。
D-VHS の活用法としては、ディジタル放送の記録の他に、データストリーマとしても有効でした。D-VHS のテープは、W-VHS のように、特別なメタルテープ ではなく、従来の酸化鉄S-VHS テープを、多少の改造で使用することが出来たため、大容量のテープメディアとして生き残れるはずでしたが、DVD やBlu-ray などの普及によって姿を消しました。
おわり
CD(コンパクトディスク)/LD(レーザーディスク)コンパチプレーヤーの普及が、松下幸之助も絶賛した日本ビクターのVHD (ビデオホームディスク)敗退の大きな原因だったと思います。
雑誌の記事では、政治的な要因が作用したとも述べられていましたが、それは一体何なのかは分かりません。VHD陣営も、CD/VHDコンパチといいましょうか、VHD+CDプレーヤーを製造したらLD陣営に対抗できたかも知れません (^^)。
その訳は、いくらコンパチブルといっても、LD(レーザーディスク)のアナログ音声回路はFM変調 であり、CDのディジタル音声回路 とは異なりますし、モーターにしても、CDとLDとは回転数が異なり 、中心のスピンドル部の穴の口径 も異なります。
またディスクを固定するクランパー にしましても同じ物が使えません。
従って、共用できるのは、ピックアップとディジタル音声回路 くらいだからです。
こう考えますと、VHDもディジタル音声に対応した製品を発売する予定だったようですから、当時のVHDファンの為に、VHD+CDプレーヤーを作っていたら、LDやVHDの歴史が少し変わっていたかも知れません。
ところが、CD/LDコンパチプレーヤーで、CDを聴いていたユーザーは、どれほどいたでしょうか。私はCDはCD専用 プレーヤーで聴いていました。その方が扱いやすく、CD専用プレーヤーの方が格段に音が良いのです。
次にカラオケ についてですが、パイオニアLDC社(当時)の言によりますと、レーザーディスク全盛時に発売されていたソフトの中で、カラオケソフトが占める割合は、50%以上 ということでした。従いまして、カラオケソフトのシェアが減少しますと、LD陣営もVHD陣営も存亡に関わったと思われます。
また、粉塵の影響ですが、VHDの場合は大問題でした。一度、ディスクのカートリッジに粉塵が入ろうものなら、即、絵飛び、音飛び が始まります。業務用にVHD粉塵クリーナー という代物があったくらいです。
そのVHD粉塵クリーナーの価格は数十万円で、あまりにも高価だったためか、家庭用として販売されなかったのです。
私は一度、ビクター社に頼んで、VHDディスクのクリーニングをして頂いたことがあるのですが、それほど効果はありませんでした。
VHDの良かった点ですが、それはディスクがカートリッジに入っていた ので扱いやすかったという点ですね。何せ、片手でディスクをプレーヤーにセットすることができました。
それに対してレーザーディスクは、直径30センチもありますので、両手で慎重に扱わなければなりません。
また当初問題だった、LDの経年劣化によるスノーノイズ の件ですが、私の場合、映画「ベンハー」や「孔雀王」にその影響が現れたためメーカーにお願いして交換してもらいました。
スノーノイズの影響は、プレス元で異なったようです。パイオニアLDC社やソニー社、クラレ社は少なく、H社のプレスはスノーノイズが発生しやすかったようです。
その後のレーザーディスクは、技術の向上で経年劣化の影響が少なくなりましたが、時は既に遅しでDVDに押されて姿を消しました。
さて、DVDの次のメディアには何が来るのでしょうか。
おわり
私は今までに10台以上、ハードディスクを壊しています。
壊す と言いましてもハンマーで叩きつぶすと言うことではなく、ほとんどがクラッシュ「ハードディスクの記録面(円盤)に傷がつき、物理的に機能しなくなること 」です。但し、ハードディスクを廃棄する時は、ハンマーで叩きつぶすほうが、一番簡単であり安全です。
ハードディスクの内部
ハードディスクがまだ高価だった頃でしたので、クラッシュするたびに懐が痛んだのですが、パソコンの新機種購入のための妻への口実 にもなりますね。パソコンが登場してから、日進月歩で進化してきましたので、「壊れさえしなければ何時までも持つ 」と思っている人達への言い訳がどうしても必要でした。
ハードディスクの価格は、30年前には、10M(メガ)バイトで50万円 もしていましたが、現在は、2T(テラ)バイトが1万円位 で買える時代になりました。
このように、価格も安くなり、回転音も静かで丈夫になりました。
但し1万回転以上の超高速のハードディスク は、かなりの騒音で発熱も高いようですので、家庭内での使用は避けた方が良さそうです 。
おわり
CATVは本当は速いはずですが、利用者で込み合う深夜帯では、想像を絶する遅さで、亀どころか「ナメクジ状態 」になる場合があるそうです。
数年前の情報ですが、最悪で0.4バイト/秒とか。これではまるでフリーズ状態ですね。この状態では、CATVの速さが100倍になったとしても、0.4バイト/秒から40バイト/秒にUPするだけです。
CATVの仕組み
やはりこの場合は、CATVを諦めADSLかフレッツ光のほうが有利かも知れません。
私が1980年代から「パソコン通信 」を始めたとき、300bpsで通信していましたが、それよりも遅いとは、昔に逆戻りして原始時代に行ってしまったようなものです。CATVは現在でも、100キロ/秒~1Mバイト/秒にスピード落ちる事があるようです。
おわり
自作は、パソコンに限らず、オーディオビジュアルでも楽しいと思います。しかし、パソコンの自作というのは、マザーボードやハードディスクなどの部品を購入して、それをペッタブロックのように組み立てるようなものです。対して、プリント基板を起こして「ゼロから作るべき 」というのが私の自作論です。
私が約35年前に製作した自動制御用マイクロコンピュータです。
CPUにはインテル8080Aを搭載しております。
自動制御用マイクロコンピュータ内部の拡張ボードを拡大したところです。
右側に拡張メモリボード、左側にはAD/DA変換ボードを搭載しております 。
私は35~36年前、当時、マイコンと言われていたインテルの8080A の時代から周辺装置を基板から作りました。AD/DA変換ボード やI/Oポート なども、基板から作った経験があります。
いろいろと試行錯誤して作り上げ、ようやく基板が完成して、マイクロコンピューターの電源を入れるときの緊張と、CRTディスプレイに文字が表示されたときの感激は、今でも忘れません。
オーディオビジュアルについても、AMP(増幅器)は、配線図 を書いてから真空管やトランジスタ、IC(集積回路)、抵抗、コンデンサ、コイル、シャーシーやリード線類を買ってきて、回路を組んだものです。
今でも作ることは可能ですが、入手が難しいパーツが多いことと、オーディオ機器は量産化されているため、価格の面だけで比較しますと、製品を買った方が遙かに安上がりです。今は昔のように、手作りといった楽しみ方は少なくなりました。
おわり
もう20年ほど前の話ですが、NEC札幌サービスステーションに、パソコン、NEC PC9821Xa用リチウム電池の販売の件で問い合わせたところ、はじめは、「リチウム電池は部品ですので修理扱いになるため販売はできません 」と渋っていました。
そこで私は、Macintoshの内蔵電池騒動 (500円 程度の内臓電池「3.6V」の交換だけで修理扱い になり5万円以上 の修理代を取られた問題)の一件を引き合いに出したところ、暫くしてからNECから回答があり「販売します 」ということでした。 ただし、「電池を取り替えた際に、日付や時刻が狂うなどの症状が直らなくても異議を申しません 」という趣旨の「誓約書」 を書いてくださいと言われてしまいました。
NEC PC9821Xa/C9W
■価格 560,000円
(モニターを除いた当時の本体価格)
■CPU Pentium 90MHz
■内蔵メモリ 7.6MB
■FD 3.5インチ×1
■HDD 540MB
■ その他 ステレオPCM音源、PnP機能、CD-ROMドライブ、PCIバス
MATE Aの機能の中から、Windows上のマルチメディア環境に必須の部分を抽出しPC/AT互換機に対抗できる価格と高速化を図ったモデル。
なんでしょうね、この誓約書の目的 は。そもそも電池を交換したら日付や時刻が狂うのは当然です。しかも、その症状が直らなくなったとしたら、内蔵電池が原因ではなく、PC-98シリーズの欠陥であると思います。
そもそも、パソコンPC9821Xa/C9W は私の私物であり、煮て食おうが焼いて食おうが自由なはずです。NECにとやかく言われる筋合いは、ありません。当時、NECが開発・販売していたPC-98シリーズは、爆発的に売れていましたから、独占的殿様商売 でしたね。現在のマイクロソフトのようなものです。
結果ですが、PC-98シリーズの内蔵電池は、Macintosh用のリチウム電池で正常に動作しました。しかし、PC9821Xa/C9W用のリチウム電池の価格は500円くらいで、そのリチウム電池を買うために「誓約書を書け 」とは驚きましたね。当時のNECは、現在の東電のように高慢な態度でした。
おわり
パソコンの基本構造を理解するためには、関連図書を十分に読むことが大切です。本を読まずして、初めからCPUやPCIバス、I/Oポート、メモリー、電源ユニット、DVD、HDD等の知識を持ち合わせている人などおりません。
シミュレーションというのは、実際に現物が無くても、コンピュータでそれの「模擬実験」ができるため、実物による実験とほぼ同等な結果が得られます。理解のレベルというのが、パソコン関連図書を読んで、はたして理解できるかと言うことなら別の話ですが、そういう場合でも、自分に合った図書を探したり、パワーユーザーが側にいれば、理解も深まると思われます。
PCの「構造を理解してから作る 」のと「作りながら構造を理解する 」のとの違いでは、私は前者のように、ある程度理解してから作った方が割合スムーズに作れるとは思います。だからと言って、後者を完全に否定しているわけではありません。
例えば、メモリーの取り付け方についても、ユーザーズマニュアルなどを良く読んでから実行に移るべきと思います。
そうしないと無理矢理、差し込もうとして基板やメモリーを壊してしまうこともあるからです。
メモリーが、しっかり差し込まれたかどうかの手応えや、差し込み方の甘さ等は、それからの問題です。
クルマを例にあげれると、クルマの冷却ファンが回りっぱなしになった場合 は、整備に関する知識がなければ、「温度センサーの不良 」か「サーモスタットの不良 」、あるいは、それ以外かと言うことがなかなか理解できないと思います。何一つ知識を持たずしての分解は危険ですね。
ただし、ある程度クルマのメカニズムに関する知識があれば、分解する意義があると思います。
「ヘッドライトのバルブ交換」に関しましても、交換によって、照射角(位置や角度)がずれますと車検が通らなくなり、また対向車に幻惑を起こさせる原因にもなり危険です。
素人には、ヘッドライトの角度調整のための装置はありませんので、ディーラーに持ち込んだ方が賢明と思われます。ただし、交換は自分の責任でおこない、調整はディーラーでやってもらう場合や、角度調整の必要がないブレーキバルブやウィンカーバルブはこの限りではありません。
「分解修理」や点検などのように、整備を自分でやるため経費がかからない「経済性を取る 」か、それともディーラーに任せる「安全性を取る 」かによると思いますが、私の場合は、安全性を取りたいと思います。
おわり
パソコンにトラブルがあっても困らないために、マザーボードやCPU、メモリーなどのパーツを調達して、一度は作っておいた方が良いでしょうね。それとMS-DOS をある程度勉強しておくと何かと便利かと思います。
パソコンを作る場合、古いパソコンのパーツを使うのは、あまり勧められません。その理由として、マザーボードやハードディスク、DVDドライブなどのパーツや周辺装置は、日進月歩で高速化や低価格化がされており、古い物を転用することによって、パソコン全体の性能低下 になってしまう可能性があるからです。やはり、パソコンを新しく作る場合は、最新のパーツを使う 方が、長い目で見た場合、経済的であると思います。
私は、初めて購入したパソコン、シャープのMZ-80K から現在までの34年間に、約40台のパソコンを買い換え、または自作をしました。
参考までに、私のパソコン歴を紹介しますと、シャープのMZ-80シリーズが3台。NECのPC80/88シリーズが3台、同じくNECのPC98シリーズが8台、Windowsマシン(自作を含む)が11台とノートパソコンが6台。Macintosh(マッキントッシュがマックノートを含め)が8台です。
MZ-80Kの発売当時のパンフレット
MZ-80K は、1978年に発売された(株)シャープ の8ビット、パーソナルコンピュータでクリーンコンピュータ (当時のROMベーシックではなくOSをテープで供給)として登場しました。
MZ-80K は、当時、一般消費者向けのパーソナルコンピュータとして、一世を風靡した、コモドール社のPET 2001 やタンディ・コーポレーション社のTRS-80 等の価格(それぞれ約30万円 )と比較すると、198,000円 で、高度成長期の最中 でもあることから、普及しやすい価格設定でした。しかし、私の月給がまだ10万円くらいの時で、しかも「キーボードが組み立て(MZ-80K の「K 」はキットの意味)」といった製品で、購入するとしても結構悩みました。
MZ-80Kの 基本OSは、BASIC (ベーシック)で、テープで供給 され、MZ-80K 本体に装備されていたカセットテープを使ったデータレコーダー(当時はフロッピーディスクドライブでさえ数十万円と高価だったため)でローディングすることにより、初めてパソコンとして動作するという構成でした。ローディング時間は、4~5分くらいかかったと思います。
この基本OSのBASIC は、FORTRANの文法が基 になっており、初心者向けのコンピュータ言語として、1970年代以降のコンピュータ(特にパソコン)で広く使われました。
私は、資金繰りなど、妻の顔色を見ながら色々と検討した結果、ついにMZ-80K を北大生協のローンで購入しましたが、その時は、本当に嬉しかったですね。連日、そのMZ-80K でプログラミングを楽しみました。
当時、電気工学科出身(中退を含む)の役員が多かった(株)ハドソンソフトのゲームでも遊びましたが、仕事にも、充分に活用できました。
その後、パソコンを買い換える度に、シャッキントッシュ になっておりました。(^^;)
おわり
世間では、
PC(パソコン)を組み立てるだけで構造が理解できる と思いこんでいる方々がおりますが、私は、単に組み立てるだけでは、構造の理解などできないと思います。
やはり、PC関連図書でしっかりと勉強して 、PCの構造や動作原理を調べる 必要があるでしょう。
そのうえで、PCを組み立てながら、勉強したことが正しいかどうかを判断するのが筋と思います。
つまり、「
理論を身につけ、実験で確認 」するということです。組み立てのみの「
理論なき実験 」のほうが危険です。例えば、CPU(中央演算処理装置)やメモリー、ハードディスクの交換によって、それらの周辺装置を壊してしまう可能性もあります。やはり、CPUやメモリーなどの構造や原理についての知識は、あるに超したことはありません。
上(自作パソコン内部全体)
右(自作パソコン内部 Blu-ray、HDD)
パソコンが故障して、部品を取り替えることにつきましても、
なぜ壊れたか、なぜ交換が必要か についての理解が重要です。
ただ闇雲に部品の交換をしても、構造や原理が分からなければ、技術的な進歩はないと思います。
おわり
私がAV(オーディオビジュアル)に懲りだしたのは、ビデオよりもオーディオが先でした。理由は簡単です、懲りだした頃は、テレビもビデオも自宅には無かったからです。
私のオーディオ歴ですが、3歳くらいの頃に「
ゼンマイ式の蓄音機 」から始め、10歳くらいの頃は「
鉱石ラジオ 」、小学校高学年で「
ゲルマニウムラジオ 」や「
レフレックス式トランジスタラジオ 」、そして中学生になって「
管球式ステレオアンプ (増幅器)」へと進みました。
それらは、
組み立てキット か
完全自作 です。特に、管球式ステレオアンプでは、如何にして
純粋な音を出すか という点が最大の目的でした。
真空管アンプ
収入の無い中学生時代は、管球式アンプのパーツ(部品)を集めるために、雑品屋(廃品などを売っている店)さんを巡回したのを思い出します。
当時は、
パワートランス や
アウトプットトランス が高価だったので、雑品の中で、それを見つけたときは、宝物でも掘り当てたように喜んだものです。雑品屋の店主は、私が中学生だったためか、お金を取りませんでした。
重複するパーツを拾ったときは、それを貯めておき、同じ趣味の友人と物々交換をしました。また、アマチュア無線局にもよく足を運び、要らなくなったパーツを頂いてきました。
しかし、現在では、パーツ屋さんが減少し、特に真空管などはなかなか手には入らなくなっているので残念に思います。特殊なパーツの場合は、ネット通販で購入するしか手段がありません。
真空管アンプ
真空管
さて、部屋の環境作りですが、音楽を聴くための特別なリスニング・ルームは必要ありません。10畳間程度の
リビング・ルーム あるいは、6畳間でも、工夫しだいで立派なリスニング・ルームになります。
ただし、四畳半のような「
真四角な部屋 」は、定在波発生の原因になります。そのような部屋の場合は、たとえば、部屋の内側には吸音材を貼るか、厚手のカーテンなどで音波の反射を適当に減らすだけで、かなり改善できると思います。
そのような対策をしても、理想からかけ離れた部屋の場合は、
スピーカーシステムを選ぶ 事によって何とかなります。その逆に、処置なしのスピーカーシステムであっても、
部屋で救われる 事もあるのです。
「
部屋とスピーカーシステムの相性」 は最も大切であり、スピーカーの設置の仕方にも工夫が必要です。
低音不足のスピーカーシステムは、遮音性の壁を背にして床に直接置く。
低音の出すぎるスピーカーシステムの場合は、壁から離し、床から持ち上げるといった方法でもコントロールできます。
我が家の隠居部屋 兼 リスニングルーム (中央は60インチのスクリーン)
また、意外と忘れがちなのは、
スピーカーケーブル です。
ケーブルには、過渡的に数アンペアから、場合によっては数十アンペアもの大電流が流れます。そのため、
容量リアクタンス や
誘導リアクタンス などの影響を受けやすいので、スピーカーに付属のケーブルはやめて「
スピーカー専用ケーブルに交換 」しますと過渡特性や周波数特性が改善され、かなりのグレードアップになります。
おわり
■Audio「装置構成の方程式」
コンポの構成の方程式です。かなりおおざっぱですが、大体のところはつかめるはずです。その方程式とは、
L×M×P=X(KgW)
Lは「リスニングルーム系数」、Mは「マニア系数」、Pは「プログラム系数」。 Xは装置のスピーカーシステム1本あたりの重量(Kg)と、アンプの片チャンネルの定格出力(W)をかけ合わせたものです。つまり、エネルギー系数とでもいったらいいでしょう。
「L:リスニングルーム系数」
部屋と装置の相性の判定は非常にむずかしく、部屋の音響特性は1軒1軒、1部屋1部屋ちがうと考えてよいでしょう。
同じ六畳間でも家具の置き方、カーペットやカーテンの状態で変わります。更にクーラーのあるなしや、窓の外が交通量の多い道路や鉄道か、あるいは静かな公園かでもちがいます。そこで、様々な条件を考慮して、リスニングルームの条件を数字で表したものがリスニングルーム系数というわけです。
まず、部屋の内容積を立方メートルで概算します。六畳は約20平米です。次に外部の騒音を考えます。静かなら0.7、普通で1、うるさい場合は1.4を掛けます。さらに冷暖房の効きを考えます。効きが良い場合は0.7、普通で1、効きが悪い場合では1.4を掛けます。以上、全てを掛け合わせたものをリスニングルーム系数とします。たとえば六畳間で、静かで、冷暖房の効きもよい場合のリスニングルーム系数は、
20×0.7×0.7≒10 になります。
「M:マニア係数」
ファンなら1、マニアなら5、マッドなら10としますが、どちらに近いかで中間値を取っても構いません。
「P:プログラム係数」
プログラムの好みによっても装置が変わります。ここでは、音質や音色ではなく、馬力だけで係数を決めます。
ポピュラー などに重点を置く場合は
「5」 、
音楽一般 なら
「10」 、
大編成のシンフォニー に重点を置くなら
「20」 とします。適当に中間点を取ってもかまいません。
従って、マッドになるには、
M=10 であればよいので、
「装置構成の方程式 」のL×M×P=X(KgW) より
L×10×P=X(KgW)
LおよびPは動かしにくいので、問題は
X(Kg×W) の値により、マッドになる条
件が整います。 従って、
L=10 (普通の六畳間)、
P=20 (大編成のシンフォニー)の場合、
X(KgW)=10×10×20=2000(KgW)
あるいは、
L=10 (普通の六畳間)、
P=10 (音楽一般)の場合、
X(KgW)=10×10×10=1000(KgW)
ということで、
片チャンネルの重量10Kg程度のスピーカー と、
定格出力200W/100W以上のパワーアンプ があれば十分ということになりますので、誰でもマッドになれる条件が整っているものと思います。
おわり
AV(オーディオ・ビジュアル)評論家の「
ひょうろん 」に惑わされて、苦い思いをしたAVファンが多数いると思います。
たとえば、ビデオの「
ベータ方式 vs VHS方式 」戦争、映像ディスクの「
LD(レーザーディスク) vs VHD 」戦争の時、彼らAV評論家は、口を揃えるようにして「
両者とも今後も共存する 」と発言してまいりました。この事については、当時のAV関連雑誌に詳しく載っています。
しかし、結果はどうでしょうか。ベータやVHS、そしてレーザーディスクやVHDは、店頭から姿を消し、製造終了になってしまいました。現在は、生テープやソフトさえも入手しにくい状態です。不覚にも、当時の評論家の口車に乗せられたAVファンも多いと思います。
最も影響を受けたのは、我々のような、AVファンに多少毛が生えた
AVマニア が多かったように思われます。
そもそも、”
メーカーお抱えの評論家が、公正な批評ができるわけがない ”、と思うのです。しかし、どこのメーカーにも偏らない評論家を見つけるほうが難しいでしょうね。
おわり
子供は「味覚」や「聴覚」は、敏感でしょうね。
ただ、敏感だからと言って、耳の周波数特性や過渡特性、解像力があるかないかは別物と思います。 やはり、「経験」プラスアルファが物をいうものと思われます。
子供は、グルメ料理よりも、甘いお菓子のほうが敏感であるのと同様に、難しいクラシック音楽よりも、アニメなどのテーマソングのほうに敏感なものです。
私は、子供の頃から童謡も聴きましたが、クラシックや映画音楽も好み、また、祖父に要望されて蓄音機で「
浪花節 」もかけてやりました。
私が子供の頃、ゼンマイ式の蓄音機をいじくりまわす事が好きだったという理由もあります。
私は耳を鍛えておりません。歳を取ると、目も耳も遠くなるため、現在はオーディオビジュアルには適さなくなっているようにも思います。
おわり
リスニングルームという言葉自体があまりにも、物々しく、また大げさすぎるため誤解を招きやすいと思います。 オーディオやビジュアルを楽しむだけのために、特別な部屋が必要でしょうか、そうではありません。
たとえ、リビングルームは6畳一間でも、上手に使いこなせば、優れたリスニングルームになりうるのです。
しかし、世間には、オーディオ雑誌に載っているような、見るからに居心地の悪そうなリスニングルームを作りあげて喜んでいる人がいるようですが、こういう部屋で。はたして楽しく音楽を聴けるでしょうか。
それこそ、お金が有り余っている土地成金などのオーディオマニアでないかぎり、「専用」のリスニングルームを持とうという気にはならないでしょう。また、持つ必要もないと考えます。
必要なのは、リビングルームや6畳一間を如何にして、リスニングルームとしてうまく使いこなすかなのです。
おわり
オーディオとは端的に申しますと、レコードやCD、テープや放送を聞いて楽しんだり、テープやMDで録音してみることです。それを、ローエンドだのハイエンドだのとランク付けをしたり、何故むずかしく考えなければならないのでしょうか。
それは、われわれが人間だからです。人間は限りない欲望と注文の多い動物だからなのです。だから他の動物とはちがうのです。
人間は食べるだけの為に生きてはいません。いくら着飾ってもまた別の物が欲しくなってくるものです。まったく際限がありません。
美人の悩みは、美をいつまでも維持することであり、資産家の悩みは資産を如何にして維持しながら殖やすかにあります。
カメラは「写るだけで良い」と思っている人がいます。「ばかちょん」カメラや「写るんです」カメラなどでは「ヘールボップ水星」はよく撮れません。
また、動きの速い被写体や夜景などの撮影にも不向きです。
あるいは、「芸術写真に興味はない。家族写真しかとらないのですから」といって、ASA100のフィルムを詰めて、カメラの方はASA200に合わせ、ピンボケ、カメラぶれ、おまけに首がちょんきれている、といった写真をとって満足できますでしょうか。
オーディオも、音が出ればいい、というだけでは満足はできません。ここを読まれている皆さんも、できるだけ良い音を楽しむための参考意見を求めていらっしゃるものと思われます。
「オーディオの3要素」
さて、前置きが長くなりましたが、オーディオには3つの要素が絶対必要です。プログラム・ソースと再生装置そしてリスニング・ルームです。厳密にいえば、これにリスナーが必要ですから、4要素かもしれませんが、リスナーはそれこそ千差万別、簡単にきめつけることはできませんので、今回はリスナーぬきの3要素で考えます。
1.プログラム・ソース
言わずと知れた音の素です。音楽、あるいは自然音、人工音を、別の形に換えて、保存、携帯、伝達に便利なようにしたもののことをいいます。
テレビやラジオ放送、CD、DVD、MD、レコード(ディスク)、オーディオテープ、ビデオテーブなど、これなしにオーディオはありえません。
2.再生装置
一般に、ステレオとか、オーディオなどと呼んでいるのはこの部分が多いです。様々な形式のシステムがあります。ポータブルステレオ、卓上ステレオなどCDラジカセに属するものから、モジュラーステレオ、セパレートステレオ等ミニコンポに属するもの、これらの大部分はセット売りであって、基本的にバラ売りはしていないのが一般的です。
システムコンポーネントは、セットですが、バラ売りもしてます。コンポーネントステレオはセットではなく、CDプレーヤーとアンプ、スピーカーなどのパーツを自由に組み合わせ、自分好みの音が出るようにするものです。パーツについて説明しておきますと、CD、DVD、MD、DAT、VTR、アンプ、チューナー、テープデッキ、スピーカーといった、単体で売っているもののことです。
3.リスニング・ルーム
装置を置いて音楽を鑑賞する部屋のことをリスニング・ルームといいます。リスニング・ルームなしに音は考えられません。たとえば、月面に再生装置をセットしてスイッチを入れても、音は聞こえません。
理由は、空気がないため音波として伝搬しないからです。また、地球上であっても、たとえば富士山の頂上や鳥取砂丘の真ん中とか、トンネルの中や公衆浴場の中に、高級な装置をセットして鳴らしてみても、決していい音はでません。理由はリスニング・ルームとしての条件を備えていないからです。どんなにいい装置を買いこんでも、最終的にはリスニング・ルームで音がきまってしまいます。
考え方によれば、リスニング・ルームは、再生装置の一部といえます。
そしてそれは、最も重要な一部といえると思います。
「結論」
これらの3要素があってこそ、オーディオと言えるのである、というのが私の持論です。人間は限りない欲望を持った動物ですから、趣味が転じて道楽となる恐れが十分に考えられます。
しかしオーディオは、オーソドックスな使い方から、更に一歩突っこんで、個性的な音作りへと進むことをお勧めしたいと思います。こうなればどうしても、高級な装置と、高度な知識、テクニックが必要になってくるのです。
おわり
オーディオ愛好家を大別しますと、1「
ファン 」と2「
マニア 」と3「
マッド 」の3種に分けることができると思います。これら、3者間に境界線を引くのはたいへん難しく、異論があると思います。
そこで、ここでいう1「
ファン 」とは、メーカー製のセット、あるいは販売店任せ、雑誌の評論家任せのコンポーネントで満足して、音楽を楽しんでいる人たちと言ってよいでしょう。
2「
マニア 」というのは、やたらと情報をほしがり、従って情報に明るく、しかし、明るい割には資金不足のため、得られた情報を有効に活用することが少ない。そして、あれやこれやとシステムをいじくり回すのを生き甲斐としています。金銭に多少の余裕ができると、貯金もせずに、買い換え、買い増し、グレードアップに金をつぎ込み、ほかの装置と聞きくらべては、自信をつけたり、がっかりしたりしながら音と音楽とを同時に楽しんでいる人たちです。
最後に3「
マッド 」とは、別名、「
音キチ 」とも呼んでいるようです。
オーディオの魔性にとりつかれ、次第に重症のオーディオ中毒におちいります。 末期的には、幻想と狂気の中に「
絶対の音 」を求めてオーディオの泥沼にズブリはまりこむ、ぬけ出そうともがいても、かえって深みにはまりこむばかりで、ついには、家庭や友人、自分の職場など、ありとあらゆるものを捨てて顧みぬようになります。麻薬中毒患者と似た状態の人たちのことで、つまり「
廃人 」同様になっている人たちです。
オーディオの真髄は、マッドにまでいかなければ、つかめないのかもしれませんが、家庭の安全と平和のために、マニアの段階で留まるのが無難です。オーディオ愛好家と装置との相性は、ごくおおざっぱにいって、1「
ファン 」には、セット物が向いています。
2「
マニア 」には、もちろんコンポーネント。そして、3「
マッド 」に向く装置はありません。だからこそマッドなのです。
ところで、ここを読んでいる皆さんは、1「
ファン 」なのか2「
マニア 」なのか、それとも3「
マッド 」なのか、次のテストで判定してみましょう。各設問について、三つの答えが用意されていますから、その中で比較的近いと思うものに〇をつけてみましょう。
(A)オーディオ評論、あるいは評論家についてどう思いますか。
1. あまり関心がない。
2. 大いに関心がある。評論家の意見は非常に参考になる。
3. くだらん、バカモノばかりだ。
(B)自分の耳に自信がありますか。
1. そんなことは別に考えたこともない。
2. 自信満々だ。
3. 自信がないが、それを表面には出さない。
(C)ドルビーディジタルをどう考えますか。
1. あまり関心がない。
2. 金とスペースの点で余裕があればやってみたい。
3. 非常に抵抗を感じる。
(D)隣家からオーディオの音量について苦情を持ちこまれたら。
1. 非常に恐縮する。
2. 腹が立つ。
3. 完全に無視する。あるいは音量を上げる。
(E)生の演奏とオーディオとどっちがよいと思いますか。
1. 生がよい。
2. どっちもよい。
3. オーディオがよい。
(F)他人の持っている装置を聞いてみたいと思いますか。
1. どっちでもいい。
2. 聞いてみたい。
3. 聞きたくない。
(G)FM放送の音がビリついた、どうします。
1. 気にもしない、そんなものだろうと思う。
2. 装置をチェックする。
3. 放送局に電話してドナリつける。
または、ネットワークで放送局の悪口雑言を書きまくる。
以上、
○をつけた答えのナンバーを合計 し、10以下なら1「
ファン 」、11~19なら2「
マニア 」、20以上なら3「
マッド 」と考えていいでしょう。 さて、皆さんの自己診断結果は如何でしたでしょうか。
おわり
8トラックテープは、エンドレステープになっており、丁度、ゲームソフトのカートリッジのような形をしています。大きさは、昔のゲームカートリッジよりも奥行きがあり、ひとまわり大きくしたくらいです。
8トラックテープは、6mmテープを使用し、テープ速度はオーディオカセットの2倍の9.5cm/Sが用いられています。
全トラック数は、8トラックで、その内、ステレオ録音/再生のために、2トラックを使用し、テープエンドに来ると、自動的に次の2トラックに移るようになっています。これを4回繰り返しますと、最初の2トラックにヘッドが移動し、再生を繰り返します。
停止するときは、テープデッキからテープを抜くか、電源スイッチを切らない限り、永久に停止することはありません。
8トラックテープデッキ【SONY TC-830 】
【解説 】録音/再生が可能な8トラックステレオデッキ。ステレオ装置につないで録音したり、別売りマイクを使用した生録音が可能です。録音・再生終了と同時に、本体とACアウトレットオートオフ装置につないだ機器の電源が切れるACアウトレット・オートオフ装置を搭載しています。オートイジェクト装置を搭載しています。録音はマニュアル方式となっています。
8トラックテープの構造
(エンドレスになっています)
この8トラックテープは、ミュージックテープとして市販され、主として、自動車用テープレコーダーに用いられました。
また、このようなエンドレステープは、バスや電車の車内アナウンス用や放送局のスポットコマーシャル、デパートの案内用などにも用いられていました。そして、初期のカラオケ全盛時代には、曲の頭出しが容易なので、レーザーディスクやDVDが普及するまで使用されました。
「
8トラックってのは巻き戻さなくていい 」というよりも、構造上「
巻き戻しはできません 」といった方が正確かも知れませんね。
懐かしいといえば、「
エルカセット 」というテープがありましたね。
古き良き時代の懐かしいメディアは、別の意味で新鮮さを感じます。
おわり
ハイエンドオーディオについて一言。
アンプやスピーカーなどに何百万円かけたとしても、ハイエンドオーディオとは言えません。
その理由は、音造りには、まず部屋(リスニングルーム )造りから始めなければならないからです。
リスニングルームの性能は、「音像の配置と移動 」、「方向性による音場の安定性 」そして「臨場感 」などに大きく影響するからです。
我が家のリスニングルーム
逆にいえば、リスニングルームの性能が良ければ、特別ハイエンドでなくても、一般に普及している、ある程度のオーディオシステムで十分楽しめると思います。
おわり
普及とは、「
世間に広くいきわたること 」あるいは「
広く一般にいきわたること 」です。しかし、「
低速でも良いから大容量を安く使いたい分野 」あるいは「
映画のフィルムをネガからプリントする場合や、テレシネでビデオ化する場合の各シーン毎の色補正のデータを記録する 」というのは、特殊な場合で、特殊なものが一部で多用されていると言っても、普及とは言いません。
この場合、どこまでが特殊で、どこからが一般かの線引きは難しいのですが、一般とは、「
一般の人が日常生活の中で使える機器やメディア 」とでもいいましょうか。市販されていて、誰でも購入できるAV機器やパソコンもその中に入るでしょう。
3.5インチフロッピーディスクの構造
かつて、「
フロッピーディスク (8インチ、5インチ、3.5インチ)」は、一時的には、計算機の分野に導入され、普及したのは確かでしょう。
それよりも少し前には、「
ディジタルカセットテープ 」や「
データカセットテープ 」が、初期のパソコン愛好家に普及したことがありました。
その後、ポストフロッピーとして「
ZIP 」、「
MO 」、「
MD 」などのメディアが登場しました。これらのメディアは一時的には普及しましたが、 いずれもその価格に対して、100MByte~640MByte程度の小容量であったことと、低速だったために姿を消しました。
20年ほど前、Macintosh関連の雑誌の記事に掲載されていたのですが、当時「
MO 」が普及していたのは我が国だけで、欧米では「
ZIP 」が普及していたそうです。
また「
PD (
Phase-change Dual )」が普及した時期もありました。
『PDの概説』
片面650MBの容量を持ち、ディスクの大きさは一般的なCDやDVDなどと同様の直径12cm(5インチ)で、四角いカートリッジに収容された状態で使用する。赤色レーザー光を用いた相変化記録技術を採用しており、約50万回の書き換えが可能である。
PD
現在は、DVD-RW/RAM/R/+R/+RWやブルーレイといったマルチデバイスやUSBメモリー、SDメモリーカード等の半導体メモリーカードが普及しております。今後が楽しみです。
おわり
よく「メディアの世界では【
普及することが正義 】なのです」とおっしゃられるオーディオビジュアル・マニアの方を見かけます。
そうかも知れませんが、普及させるためには「
高速 」でなければならないと思います。
また、DVDやCD-ROM、MO、HDD、モデムなどのパソコン周辺機器においても、高速化の一途をたどり、
低速の物は陳腐化 して消えていきました。消えなくとも、物置や押入の隅で埃をかぶったり、部屋の置物と化しているのはどなたでも経験があると思います。
従って、メディアを普及させる為には、「
高速化 」が要求されるのです。
上(USBメモリー)
左(MOメディア)
一方、極めて低速の「
紙テープ 」が多用されている分野があるようですが、それは、
「磁気が使えない」 場所や
「粉塵の多い」 場所と思いますので、これは普及しているとは言えません。
かつて、我が国ではMOが普及していたのは、他のメディアに対して高速だったためですが、そのMOも、DVDやUSBメモリーやSDメモリーカード等の登場によって、いつのまにか消え去りました。
将来、DVDやメモリーカードも同じ運命を辿ることになるでしょう。
タイムシーケンス的に捉えれば、「
普及というのは一過性 」のものであり、永遠に持続はしないのです。
もちろん、高速化する必要がない分野もありますが、コストにそれほど差がなければ、
高速化を図ることで、適用範囲を広げる というメリットがあるでしょう。
おわり
かつて、MPEG-2エンコーダ(※) の価格は、業務用で千万から億単位もしたようです。民生用のMPEG-2エンコーダ の発売が遅れていましたが、現在は、数千円から販売されています。 民生用で発売が遅れていた理由は、著作権保護のためではないかと思われます。
現在は、映画ソフトなどがブロードバンド配信されているので、近い将来、個人が映画などを録画してライブラリにする必要はなくなると思います。
しかし、ホームビデオなどのプライベートな映像は、DVDなどのメディアに残すことも必要になると思います。
セルビデオも相当安く販売されています。 最近購入したタイトルは、映画「十戒 [Blu-ray] 」です。
いまから20年前、レーザーディスクの映画ソフトの価格は、1万円前後でしたが、現在は、ブルーレイで¥ 1,685(Amazon価格)です。安くなったものですね。
VIDEO
「十戒」3時間45分08秒
(有名な海が割れるシーンは3時間14分あたりからです )
↑
全画面
何れにしましても、ビデオオンデマンドの時代になると、セルやレンタルショップは新しいメディアを求めるか、あるいは消えていくしかないと思います。これは、ビデオソフト関連メーカー全体にも言えることです。
『MPEG-2エンコーダ(※)とは』
映像信号をデジタル化すると、映像データのサイズが非常に大きくなるため、MPEG-2圧縮技術 により、映像データの縮小化を行う技術です。
例えば、アナログ(SD映像)映像の1秒間の情報量は、1画素当たり3バイト(=RGB各色8ビットで合計24ビット)としますと、「横方向の画素数:720×縦方向のライン数:480×RGB各色分のデータ:3×フレーム数:30=約30Mバイト」というように、わずか1秒間でなんと30MB にもなります。そのため100GBのHDDに、1時間程度しか録画できません。そこで考え出されたのがMPEG-2圧縮技術です。
おわり
DVDのモーターやピックアップのサーボ機構が高精度化されると、超高速にディスクを回すことができますから、ハード的にもデータ転送レート を上げることができます。
MPEG-4 の時代になると、高圧縮率/高画質を保ちつつ、データの転送が可能となりますから、60分以内の映像の場合、1パス(※)でも問題にはならないと言われています。
※:「1パス(ワンパス)とは」
オーサリング時の1パス(ワンパス)とは、「1度映像を取り込んだ」時点で、どの程度の品質で取り込めばいいかを判断してDVD用のファイルに変換する事をさしています。60分以内の映像をエンコードする場合は、1パスで問題ないと考えられています。それ以上の映像時間の場合は、2パスにする場合が多いです。
2パス(ツーパス)とは、同じ映像を2度取り込む方法を指し、できる限り最適な画像にしようと努力する際に使用されます。当然、エンコード時間は1パスの2倍かかりますので、料金もだいぶ高くなります。
「1997年の雑誌記事より」
DVD-RAMの将来について、オーム社雑誌局刊、麻倉怜士著「DVD」に、次の記事がありましたので参考にして下さい。
東芝DVD事業部の山田技師長は「DVD-RAMはパソコン・ベリフェラルとして1997年に単体レコーダーが発売されます。1998年にはパソコンに内蔵されます。RAM・AVレコーダとしては、1999年ごろに、64Mビットの1チップ・MPEG-2エンコーダが開発され、それが組み込まれる予定。すると、エアチェック用のディスク・レコーダとして、テレビに内蔵される方向も見えてきます」。
だが、現実問題としてディスクが家庭の映像記録手段の主流になるというのは、かなり先の話であり、そうなったとしても、テープの役割は大きいはずというのが日立の久保田技師長の説だ。
家庭内情報蓄積にディスクとテープの併用のアイディアを打ち出す。
おわり
私は人類が地球上に存在するかぎり、「最終メディア 」は存在しないものと考えています。つまり、人類が歴史上において創出したメディアは、常にその時代の先端を走ってきたと思います。
DVDの次に登場する「ハイパーメディア (とでも言いましょう)」は、「ギガ 」バイトから「テラ 」バイトの容量を持ち、転送レートは、現在の千倍以上になると思います。DVDは、そのための「つなぎ」に過ぎないのです。
いくら大容量であっても、低速のメディアは、陳腐化され排除されることになります。 メディアの世界では「速いことが正義 」なのです。
おわり
70ミリ映画が誕生する遥か昔、エジソンが発明した「35ミリ方式 」の映画は、今も標準になっています。
これは、35ミリフィルム幅で、1コマにつき4つのパーフォレーション送りという基本構造になっています。
映画館
映写室
その後出現した、シネマスコープ方式も、35ミリフィルム幅で、これはカメラのレンズの前に、アナモフィックレンズ を付けて、水平方向に画像を圧縮して撮影し、映写の際も、このレンズを通して投影します。
こうすることにより、水平方向に延伸させて、もとの画面に戻し縦横比、1:2.35を得るのです。
やがて、シネマスコープ時代から70ミリ映画全盛時代 に突入します。
1950年代から1960年代にかけての「ベン・ハー」 、「エル・シド」などのスペクタクル70ミリ映画には、トッド・AO方式やスーパーパナビジョン70方式、そしてMGM65方式、ウルトラパナビジョン70方式がありました。
VIDEO
前者のトッド・AO方式やスーパーパナビジョン70方式は、非圧縮型のプリントで、トッド・AO方式 の映写画面の縦横比は、1:2.21で6チャンネルの立体音響方式を持っておりました。
一方、後者のMGM65方式 、ウルトラパナビジョン70方式 は、圧縮型プリントで縦横比1:2.5の映写画面を得ています。
他に、撮影は35ミリで行い、これを拡大プリントして70ミリフィルムにした準70ミリ映画方式にスーパーテクニラマ70方式 がありました。
そのほかに、パラマウント社のビスタビジョン方式 がありますが、これは35ミリフィルムを横方向に走行させ、35ミリ方式の2倍の面積のパーフォレーション8個分を1画面として、映写画面の縦横比を1:1.85を得ています。
その後、家庭にテレビやビデオ、レーザーディスク、そしてDVDが普及していくにつれ、70ミリ映画フィルムは、それらの原盤として甦えり、新しい道を歩むことになるのです。
おわり
レーザーディスク(LD) 全盛の頃、1990年代の話題です。
音声の左右反転と映像の左右反転・・・これは何かお分かりでしょうか。
音声では右(R)と左(L)が逆になったり、映像ではフイルムを裏返ししたように右と左が逆になったソフトがあったのです。
現代劇でしたら、映像に写し出された店の看板やネオンをみれば、左右逆だとすぐ分かるのですが、古代劇の場合は、映像に看板やネオンは登場しないので判断するのは至難です。
音声の場合は、リバースモード付きのアンプを使用すれば、即座に修正して聴くことが出来ますが、最近のアンプにはリバースモードがあるのは少なくなりました。
ピンジャックを左右入れ替えれば良いのですが。ディジタル結合では、それも不可能です。
映像の場合もそう簡単にはいきません。
私はカラーコレクターを持っているので、ネガ/ポジの反転は可能ですが、左右の反転はできません。以前購入した映画「ソロモンとシバの女王 」の映像が何かおかしいので、点検してみると、なんと映画全体の半分以上が左右反転 しておりました。
まだまだ、他に反転箇所があるかも知れませんが、前回のリリースの際に、パイオニアLDC(当時)に良品との交換などについて問い合わせたところ、この映画の制作者であるワーナー から私に連絡があり「エディットマスターテープ自体が、テレシネ の失敗で反転されたものであったため、そのままマスタリングされてしまった。今後、再リリースされることがあれば良品と交換します。 」という回答でした。
しかし、映画製作者が、左右反転したままテレシネ を行うとは考えられないのです。
例えば、映画の登場人物が皆、左利きだと思ったら、映画の途中でいつの間にか右利きになったり、刀を右にさしたり、左にさしたり等、忙しいことです。映画「ソロモンとシバの女王 」の合戦の場面では、左右が反転しているため、エジプトの方向からイスラエル軍が行進 してくるような感じです。またその逆に、エジプト連合軍がエジプト方向に攻めていく ように見えますから映画全体が不自然な物となっています。
ワーナーもワーナーなら、内容の確認もしないで販売したパイオニアLDCも不注意すぎると思います。
この映画「ソロモンとシバの女王 」は、テレビでは、何度も再放送をしているので、一度でも「ソロモンとシバの女王」を観ていれば、左右反転していることが分かると思うのですが。
私は、パイオニアのスタジオに行ったことがあるのですが、実際にマスタリング作業を行っているエンジニアは若い人が多かったですね。
おそらく名作「ソロモンとシバの女王」など観たこともないのでしょう。
VIDEO
2時間15分30秒
Salomón y la reina de Saba | K. Vidor | 1959
↑
全画面
Drama histórico que narra el famoso relato bíblico en el que el Rey David tiene una visión de Dios que le comunica que su joven hijo Salomón le sucederá como rey, provocando el desagrado de su otro hijo Adonijah.
おわり
DVDが出現して嬉しく思った事は、LD(レーザーディスク)では、民生用として不可能であった録画が可能 であると言うことでした。
端的に申しますと、高度成長期からバブル期に主流だったVTR(ビデオテープレコーダー)の録画再生と同様に扱える、いや、それ以上の機能を持っていると言うことです。
更にLDの発売当時(1970年代) と比べると、ソフトが安価であるということですね。発売当時のLDの価格は、映画ソフトで1万円前後もしてましたので、一部のマニアにしか普及しなかったと思います。
それに対して、DVD-Video の映画ソフトは、3千円台(1990年代)から売られていますので、一般のユーザーにも普及しやすいと思われます。
初期のレーザーディスクプレーヤー
また、昔、VHD がLDに負けたのは、粉塵に弱く、画質も標準VTR並というように、LDに比べて劣る部分が多かったためと思います。
更に、パイオニア社(レーザーディスク社)がLDソフトを「高画質で半永久的に楽しめる 」ことを謳い文句に販売を促進したのも効果的であったようです。
しかし、経年劣化によるスノーノイズやディスクの反りによるクロストークノイズ(網状のノイズ) といった大きな問題がありました。
パイオニア社では、当時、スノーノイズは酸化アルミで解決し、クロストークノイズは、チルトサーボで解決 したと述べていますが、完全な対処とはいえませんでした。
その為、いつの間にかLDの最大の特長である「半永久的 」という謳い文句を外してしまったようです。
やがてLDも消え去り、DVDが普及し発展していくのです。
おわり
アナログレコードのプレーヤーのダイヤ針の寿命で気が付いたのですが、ダイア針の中に純正のダイア(ソリッドダイア )ではなく接合型ダイア針があり、純正ダイアの半額以下で販売されていました。
接合型ダイア針というのは、金属の針の先端にダイアの小片を接着してから研磨したもので、純正ダイアと比べると寿命が短く、音質も劣りましたが、価格は半額以下でした。
接合型ダイア針は、廉価版のカートリッジやレコードプレーヤーに採用されているようです。
ダイア針は、針は針ですが、先端は摩擦が少なくなるように、丸く研磨されている んですよね。まあ、摩擦がなければ音は出ませんが。
おわり
いろいろな情報をディジタル化すると次のようになるようです。
メディア名
サンプル情報量
ディジタル換算の情報量
新聞
10,000字×32ページ
0.64メガバイト
写真集
A4サイズ× 64ページ
1,600.00メガバイト
文庫本
640字× 250ページ
0.32メガバイト
音楽用CD
1分間
8.65メガバイト
ビデオCD
1分間
8.65メガバイト
VHSビデオ
1分間
227.00メガバイト
テレビ
1分間
750.00メガバイト
DVD
1分間
35.30メガバイト
映画の35ミリフィルムの場合は分かりません。どれくらいになるのでしょう。
写真集を参考にしますと、スチールフィルムの場合で1ページにつき25メガバイトになりますね。
これが映画フィルムですと、1分間の情報量は
25(メガバイト)×24(コマ)×60(秒)=151440(メガバイト) にもなってしまいます。
おわり
1970年代に流行した、今は懐かしき「4チャンネルステレオ 」は、現在の「5.1チャンネル・サラウンドシステム 」の元祖のようなものです。
4チャンネルの最大の特徴は、再生音像をどこへでも自由に定位させることができ再生音場は飛躍的に拡大 するということです。
ただ、スピーカーシステムを選び、正しく調整しなければ、不自然な結果となります。
正確には「CD-4ディスクリート4チャンネル」といいます。
このシステムで使うレコードプレーヤーのカートリッジの高域特性は、最低でも50KHz以上は必要でした。
他に「マトリックス4チャンネル」という疑似4チャンネルがありました。いずれにしても、コンサートホールでコンサートを聴いている環境に近づける というのが4チャンネルの目的でした。
1990年代に流行った「ドルビーディジタル 」は、劇場公開映画用立体音響システムを家庭で再現するというもので「ディスクリート4チャンネル」と共通する点が多いですね。 また、センタースピーカーを配置した「3Dステレオ 」というのもありました。
おわり
LPレコード(アナログレコード)の場合、カートリッジを交換することで様々な音を楽しむ ことが出来ましたね。カートリッジはそのままで、レコード針の交換だけでも違う音色になります。
ところが、CD全盛時代になってから、アナログレコードのような楽しみ方が不可能になりました。 もしできるとしたらD/Aコンバータの交換という手段でしょうか。
D/Aコンバータのチップ自体は、普通のLSIくらいの大きさで、取り付けもソケットに差し込むだけですから意外と簡単なんです。
テレビゲームのカートリッジのようになれば、D/Aコンバータも扱いやすくなると思います。
たとえば、聴く音楽によって、アナログレコードのカートリッジのように簡単に取り替えることもできます。
また、複数台のCDプレーヤーを使っているという超ディジタルマニアもいるようです。
CDの音は、D/Aコンバータの性能によって左右されるので、予算は十分にかけるようにしたいものですね。
真空管アンプの時代は、容量リアクタンスや誘導リアクタンスが極めて小さい、「直結アンプ(DC-AMP)」が理想でした。
その理由は、前段から終段まで直結にすれば、歪み(位相歪み・周波数歪み・振幅歪み )を最小限に抑えることができるからです。特に、位相歪み・周波数歪みの低減に効果があります。
針の寿命は、調整や取り扱い方によって異なりますが、サファイア針で百時間、ダイア針で千時間は持つと思います。
そういえば、昔、鋼鉄針というのがありました。78回転SPレコード用で、ガラス釘のような針でした。
この針では、SPレコード2~3曲聞いたら取り替えなければならず、子供ながら針交換に忙しかった記憶があります。
アナログ・レーザープレーヤー(米国CTIジャパン社製、レーザーターンテーブルLT-1)という代物が発売されたこともありました。
「1990年5月27日(日)の北海道新聞(朝刊25面)に記事 」
既に1989年の秋に製品化されているようです。
特徴としては、針がレコード盤に接触していないため、従来のアナログプレーヤーに比べ、ほこりや傷の影響が少なく、すり減ったり、反り返ったレコードでも再生できるということです。
しかし、価格が当時で198万円と高価。
おわり
懐かしい「リニアトラッキング」関連の話題です。
「リニアトラッキング方式 」は、アナログレコードを再生するピックアップのトラッキングエラーを追放するために開発されました。
他に、日本ビクターやオーディオテクニカが「平行四辺形アーム 」で解決、マランツ社は「平行移動式 」、またオランダのタンジェント社は「カッター式レール方式 」で解決しておりました。
しかし、「リニアトラッキング方式」のサーボ機構は非常に複雑であるため、伸び悩み、いつのまにかCDが出現 し、「リニアトラッキング方式」のレコードプレーヤーはアナログレコードとともに消えていきました。
その後、アナログレコードプレーヤーが発売されても、どういうわけか、リニアトラッキング方式を採用していません。
それは、平行四辺形アームのように、できるだけ単純な方式でトラッキングエラーを解決 するのがよいということでしょう。
■リニア・トラッキング とは
レコードがカッティングされる時には、レコードの外周から内週に向かって、中心に対して常に直角の角度 を保ちながら移動します。再生時には、カッティングと同じ関係で、カートリッジを移動させようとするのが「リニアトラッキング方式」と呼ばれるアームです。
おわり
アナログレコード(LPレコード)で、一番気になる「スクラッチノイズ 」ですが、CDの中にも入っている場合がありますので注意が必要です。
たとえば、安価な「復刻版」のように、レコードから原盤を起こしてプレスしたCDには注意が必要です。
スクラッチノイズは、使用しているシステムによって、ノイズだけが強調される場合が多く、ピックアップカートリッジ、アンプ、スピーカーとも過渡特性が優れているシステムでは、ノイズが目立たなくなります。ただしノイズが完全に消えるわけではありません。
特にスクラッチノイズは、針が極めて小さい「チリ 」の上を通過するだけですから、「波形では半周期 」で、ほとんど音にはならないのです。
しかし、過渡特性が悪いシステムでは、振動がすぐにおさまらずに「パチ、パチ・・・」というように後をひいてしまうわけです。
スクラッチノイズの影響は、カートリッジのみではなく、アンプやスピーカーの過渡特性にも原因があります。
たとえば、ノイズが時々出てくるようなレコードを再生した場合、過渡特性が抜群によければ、スクラッチノイズは全く気にならない場合もあります。ところが、過渡特性が悪いと、ノイズが何倍にも拡大 されて「パチ、パチ・・・」という音となって出てくることになるのです。
スクラッチノイズを抑える手っ取り早い方法は、ピックアップのカートリッジを過渡特性に優れたものと交換する事 です。
しかし、いくらピックアップカートリッジやアンプ、スピーカーシステムが高性能でも、日常的なLPレコードの管理を怠っては何にもなりません。
先日、20年以上前に購入したLPレコード、シューベルト「交響曲第7(9)番」を聞きましたが、「スクラッチノイズ」は全く気になりませんでした。
おわり
昔、パソコンがオフィスで使われるようになると、紙は必要なくなる時代が来ると言われてきました。いわゆる「ペーパーレス 」時代です。
しかし、現実はペーパーが少なくなるどころか、パソコンなどで印刷したペーパーが氾濫し、ディスクの上は書類だらけです。しかし、個人情報が記載されている場合もあり、ゴミ箱に捨てるわけにもまいりません。
BOOKメディア 、つまり書籍は、「表紙」→「目次」→「グラビア」→「本文」→「索引」 というように、構造やサイズなど極めて完成度が高いメディアです。いくらインターネットで電子本が読めるからといっても、やはり原本を読んだほうが面白みがあります。
映像出版が「マルチメディアの分野」に入るには、書籍では出来ない内容でなければなりません。たとえば、雑誌のテレビガイドに、数百チャンネルの番組表を収録したDVD-ROMを添付することも必要になると思います。
また、新聞も週または月1回、テレビやラジオの番組表をDVD-ROMで配布するのです。
DVD-ROMに収録された番組表には、見たい番組を入力すると、そのチャンネルと番組および放送時間が表示され、必要であればDVDレコーダーのタイマーも自動的にセットするという具合です。
しかし、いつでも好きな番組を見ることができるようになれば、録画する必要はありませんね。その場合は、ホスト局に、世界中の全ての映画や音楽などをディジタル化したマスターメディアがなければなりません。
WOWOWの場合、1度見落としても、何回も再放送をやるので助かります。「隊長ブーリバ」や「ナバロンの要塞」などは10回以上も再放送したと思います。
(原文は「1995年頃」の原稿ですので、現在はすでに可能になっている内容もあり、賞味期限が切れているかも知れません。私の場合、現在はテレビを殆ど見なくなりました。)
おわり
私は、史劇が好きです。特に「ベンハー」や「エルシド」などの70ミリスペクタクル映画は、現在でも飽きることなく鑑賞しております。
また、大映の70ミリ巨編「釈迦」や「秦・始皇帝」「日蓮と蒙古大襲来」などのスペクタクル映画、東宝の「太平洋の嵐」「山本五十六」などの戦争映画も好みます。
怪獣映画では、「ゴジラ」「モスラ」「ラドン」など、日本映画では、植木等主演の「日本一の色男」「日本一のゴマスリ男」「日本一のホラ吹き男」「日本一のゴリガン男」などの日本一シリーズを楽しんでいます。
洋画では、チャールトン・ヘストン主演「ベンハー」「エル・シド」「十戒」、それからアーノルド・シュワルツェネッガー主演「コナン・ザ・グレート」「コマンドー」「プレデター」など、観ているだけでストレスが吹っ飛んでしまいます。また「ターミネーター3」も良く観ます。
ミュージックでは「中島みゆき」の大ファンです。特に「夜会」シリーズをDVDで楽しんでいます。
おわり
渥美清といえば「寅さん」シリーズが有名ですが、私は「拝啓天皇陛下様」や「続・拝啓天皇陛下様」のほうが印象深いです。
何故かというと、「寅さん」シリーズは、あまりにも現実離れしているためです。寅さんのように自由気ままに生きられるということが、企業や家庭に縛られている多数の国民の支持を得たものと思います。
それは、できれば、寅さんのように自由に生きたい、といった願いから来ているのではないかと思うわけです。
しかし、もし寅さんのような環境が与えられたとしても、はたしてその中に入られるでしょうか。
......露天商をしながら全国を旅をして、綺麗な女性と恋をする。家に帰ったら妹夫婦と叔父夫婦がいて、しまいにはいつも喧嘩になる。 ......
私の場合は、このような生活には疲れてしまいます。結局、寅さんのことは他人事だから面白く感じられるのです。
それにしても、「男はつらいよ」シリーズで、マドンナ役を演じた女優は、歳を取っても皆、綺麗ですね。
美人の悩みは「いつまでも美を維持すること 」と言われていますが、浅丘ルリ子さんなんぞは、とてもとても72歳の”おばあさん”には見えません。
おわり
私の部屋では、昔購入した8トラックのテープデッキが置物になってます。8トラックを買った理由は8トラック方式カーステレオのソースを編集するためです。
置物といえば、Macintosh Plusもそうですが、これはなかなか良い物です。
それからレコードプレーヤーも置物に近い状態です。
よくレコード針がすぐに曲がってしまうと言う話を聞きます。レコード針は自然に曲がることはないのですが、指先で押したり引いたりすると簡単に曲がってしまいます。
あるいはMCカートリッジをMMカートリッジと勘違いして針を抜こうとしたのかも知れません。針を曲げたときの気持ちは、私にも経験がありますからよく分かります。
おわり