福島より放射能汚染が深刻な首都圏のホットスポットが判明!
 飲料水が汚染される可能性も?

福島より放射能汚染が深刻な首都圏のホットスポットが判明! 飲料水が汚染される可能性も? 週プレNEWS 3月24日(木)6時0分配信

 福島の放射能汚染がいまだ深刻だったことは前回「福島の学校の放射線量は新潟の6千倍以上」、前々回「水源に浸した布から高濃度セシウム検出」の記事でリポートしたが、汚染は福島だけではない。所々にホットスポットがある首都圏も同様だ。

【参照】学校での放射線量が新潟の6千倍以上…福島の汚染地域はいまだ“住んでいい”レベルではない!


 本誌では原発事故から5年が経つ千葉・茨城・東京の沼や川、公園の土などを独自測定。すると、依然としてたくさんのセシウムにまみれていることがわかった。知られざる首都圏の放射能汚染の実態に迫る。

 福島原発事故では、大気中に飛び出した放射性物質が広範囲に拡散し、福島だけでなく関東圏も放射能汚染された。

 こんなエピソードがある。事故直後、都内の病院のエックス線写真に黒い点が無数に現れるケースが相次いだ。医師がメーカーに問い合わせると、空気中を漂う放射性物質がフィルムに感光して写り込んだとのことだった。
 本来、自然界では放射性セシウムはゼロに近い。それが測定された場合、福島原発から来たことを物語っている。当時は建物の中にまで放射性物質が舞い込んでいたのだ。
 2011年5月以降、都内43ヵ所と千葉北西部2ヵ所の放射線量を定点観測するジャーナリストの有賀訓(あるがさとし)氏は、
 「首都圏の放射線量は11年夏から12年春頃にかけてピークでした。千葉県の松戸、柏で、毎時8μSv(マイクロシーベルト)を記録したこともあるほどです。都内でも窪地(くぼち)となる神田、上野、九段下などの地域は相対的に高く、今でも毎時0.3μSv台の時も。14年の秋口からは線量が下がることもなくなりました。半減期の短いセシウム134が一定量消失し、残ったセシウムが滞留しているからだと思われます」と言う。

 事故から丸5年がたった現在、首都圏にはどの程度の放射性物質が堆積(たいせき)しているのか。本誌は昨年12月、放射線量が比較的高い首都圏東部で、23ヵ所の湖沼や川の底質(泥)と公園の土などを測定した。


 福島原発から放出された放射性プルームは、奥羽山脈に沿って南下しながら栃木県に達したものと、太平洋沿岸を南下し、茨城県の霞ヶ浦辺りで関東平野に入ったものがあるといわれる。そこでまず、海上からの進入路となった「霞ヶ浦」や「北浦」(茨城)の底質泥を採取した。

 測定するとセシウム(セシウム134と137合算値。以下同)の値は、霞ヶ浦が151Bq(ベクレル)/㎏、北浦が109Bq/㎏。泥にはかなりの水分が含まれていて、これだとキログラム当たりのセシウム量が薄められてしまう。そこで泥の水分量を測定した上で、乾燥した状態の値になるよう計算で補正した(乾物換算値。記事中の測定値はこの数字)。

 すると、それぞれの泥から、霞ヶ浦は453Bq/㎏以上、北浦は315Bq/㎏のセシウムが検出された。ちなみに環境省の昨年9月の調査では、霞ヶ浦の最高値は610Bq/㎏、北浦は405Bq/㎏が出ている。


牛久沼

 次は、栃木県を流れる利根川の支流、小貝川水系に属する「牛久沼」。茨城県で3番目に大きい湖で、首都圏の釣りスポットとしても知られる場所だ。ここの底質泥を測定すると、2613Bq/㎏以上の高い放射能値が示された。国の測定値は670Bq/㎏だから、その約4倍に相当する。

 615Bq/㎏(4万Bq/㎡)を超える場所は放射線管理区域相当となり、一般人や18歳未満は立ち入れない。その値をはるかに超える水準だ。当然、水中の汚染プランクトンを食べる魚も汚染されている。

 牛久(うしく)市が2月に測定した結果によると、コイから35Bq/㎏、モツゴから27Bq/㎏、フナからも23Bq/㎏のセシウムが検出されていた。食品の基準値は100Bq/㎏だから、それは下回っているが、他の場所の魚はこんな数値は出てない。汚染されていることは明らかだ。


手賀沼

 千葉県柏市と我孫子(あびこ)市の境にある「手賀沼」も高濃度に汚染されていた。昨年3月にはギンブナとコイなどから100Bq/㎏を超えるセシウムが見つかり、千葉県では漁協に出荷自粛を要請している。

 今回の測定では697Bq/㎏、また、利根川に面した「排水機場脇」の水路からは894Bq/㎏が検出された。手賀沼では昨年9月の国の調査で、3000Bq/㎏近い汚染が見つかっている。検体の採取場所を変えれば、さらに高い値が出るかもしれない。

 同じ千葉県にある「印旛(いんば)沼」も、9月の国の調査では最高580Bq/㎏が検出されていたが、今回の独自測定では、それよりも高い最高値で940Bq/㎏以上が検出された。


 牛久沼、手賀沼、印旛沼の3つはどれも利根川水系。これらの沼が汚染されているということは、利根川が汚染されているのだろう。利根川は首都圏の水源。つまり、利根川が放射能汚染されていれば、首都圏の飲料水が汚染される可能性がある。

 ただし、川の水を測定してもセシウムは出てこない。川底に沈んでいるからだ。それが時間とともに下流域に流され、湖沼に流入して底質泥が汚染されることになる。

 首都圏東部にある5つの主要な沼の底質泥を測定した結果は、3ヵ所で放射線管理区域基準を超える汚染だった。湖沼の汚染のメカニズムを、長崎大学大学院工学研究科の小川進教授が解説する。

 「原発から出た放射性物質のうち、約4割は水系に流れ込みます。川から沼へ流れ込むまでに濃縮され、その濃度は数千倍にもなります。特に底質泥の汚染が高濃度なのは、泥が地下へ染み込む水のフィルターになり、放射性物質が堆積するから。汚染されたプランクトンを餌として食べた魚も当然汚染されます」

●この続きは明日、配信予定。東京23区、千葉のベッドタウンなど首都圏のさらなる放射能汚染の実態に迫ります。


(取材・文/桐島瞬 撮影/有賀訓)
保安員関連Twitterまとめ
「原発がどんなものか知ってほしい」の平井憲夫さん 完全版
あの有名な 「原発がどんなものか知ってほしい」の平井憲夫さん
「隠されていた危険~ここが危ない日本の原発~」 完全版
原発がどんなものか知ってほしい(要約)
筆者 「故・平井憲夫氏(1997年1月逝去)」
 目次
「安全」は机上の話
素人が造る原発
名ばかりの検査・検査官
いいかげんな原発の耐震設計
定期点検工事も素人が
放射能垂れ流しの海
内部被爆が一番怖い
普通の職場環境とは全く違う
「絶対安全」だと
五時間の洗脳教育
だれが助けるのか
びっくりした
美浜原発細管破断事故!
もんじゅの大事故
日本のプルトニウムが
フランスの核兵器に?
日本には途中で
やめる勇気がない
廃炉も解体も出来ない原発
「閉鎖」して監視・管理
どうしようもない
放射性廃棄物
住民の被曝と恐ろしい差別
原発がある限り、
安心できない
筆者
「平井憲夫さん」について
 原発については賛成だとか危険だとか安全だとかいろんな論争がありますが私は『原発とはこういうものですよ』と殆どの人が知らない原発の中のお話をします。

「安全」は机上の話
 一九九五年一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。
 国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。
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■「素人が造る原発」
 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。
 それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。
 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。
 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。
 十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。
 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。
 原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。
 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。
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■「名ばかりの検査・検査官」
 検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。
 技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。
 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定期検査のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。
 折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。
 美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。
大震災前)東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。
 なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。
 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。
 この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。
 だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。
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■「いいかげんな原発の耐震設計」
 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。
 私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。
 1993年に女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。
 これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。
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■「定期点検工事も素人が」
 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。
 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。
 防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。
 作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。
 体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。
 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。
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■「放射能垂れ流しの海」
 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。
 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。
 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。
 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。
 安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。
 志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。
今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから
」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。
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■「内部被爆が一番怖い」
 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。
 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。
 原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。
 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、放射能を体の中に置いたままになります。体から出るといっても、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。
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■「普通の職場環境とは全く違う」
 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。
 一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。
 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。
放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです
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■「絶対安全」だと五時間の洗脳教育
 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。
 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。
 国の被曝線量で管理しているので絶対大丈夫なので安心して働きなさい。原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  
 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。
 だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。
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■「だれが助けるのか」
 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。
 ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。
 怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。
 みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。
 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。
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■「びっくりした美浜原発細管破断事故!」
 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。
 一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。
 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。
 だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。
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■「もんじゅの大事故」
 一九九五年十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。
 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。
 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。
 あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。
 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。
 県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。
 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。
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■「日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?」
 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。
 再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。
 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。
 半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。
 しかし、日本のプルトニウムが一九九五年、南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。
 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。
 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。
 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。
 分かりやすくいうと、「石油ストーブでガソリンを燃やすようなこと」なんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。
 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。
早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。
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■「日本には途中でやめる勇気がない」
 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、一九九六年二月に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。
 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。
 日本政府も、もんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。
 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。
 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。
 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。
 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。
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■「廃炉も解体も出来ない原発」
 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。
 その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。
 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。
 しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。
 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。
 人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。
結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。
 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。
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■「閉鎖」して監視・管理
 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。
 原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。
 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。
 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。
 今、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。
 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。
 その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。
 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。
ゾーとするのは、私だけでしょうか。
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■「どうしようもない放射性廃棄物」
 原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日出ています。
低レベル放射性廃棄物、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら致死量の被曝をするようなものもあります。
そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています
 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。
 私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。
 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。
 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。
 その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。
 みんな困っています。 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。
 生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。
 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。
 この子に返事の出来る大人はいますか。それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。
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■「住民の被曝と恐ろしい差別」
 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです
 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。


 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。
 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。
今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。
 でも、誰も答えてあげられない。 ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。
何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。
二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。
 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。
 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。
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■「原発がある限り、安心できない」
 原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。
 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。
 もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。
 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。
 それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。
 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。
 そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。
 それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。
 それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。
 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。
原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。
優しい地球 残そう子どもたちに。
■筆者「平井憲夫さん」について
 1997年1月逝去。 原発事故調査国民会議顧問、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
全文
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フランスFR3「フクシマ・地球規模の汚染へ」
 
フランスFR3「フクシマ・地球規模の汚染へ」
和訳全文

スイスの決意
それは20年後に 原発をゼロにすること日本で福島原発が大事故を起こした直後の決定である。
“福島原発では今日も新たに2回の爆発が同時に起こりました“
津波の後 福島原発が、連続爆発してからというもの、スイス人は放射能に対してひときわ敏感になった
「“日本の汚染魚にノー!”韓国は福島産のすべての海産物を輸入禁止しました」
バーゼルの研究所が昨年10月に発見をした。
スイスのスーパーで売られていた魚が、放射能汚染をしていたのだ。
太平洋産のマグロからセシウム134と137が検出された。福島原発事故由来の汚染である証拠だという。
「ご覧のようにセシウム134と137の両方を含有してました」
「どれくらいの量?」
「0.1から0.5ベクレル/ Kgです」
所長によれば 基準値以下のため、健康には危険はないということだ。
われわれのために別のサンプルも分析してくれる
「この魚は何ですか?」
「タラです」
「太平洋産タラ…バーゼル市内の店で買いました」
「セシウム検査をするために…」
(マルクス・ツェーリンガー バーゼル研究所放射能研究チームリーダー)
「二つのセシウムが同時に検出されたら、福島が汚染の原因だと言えます」
分析の結果 タラも福島の放射能に汚染されていた
行政の基準によれば、危険はない量とのことだが…
しかし国境の向こうのフランスには、別の意見の専門家もいる。
(クリラッド測定所)
ブルーノ・シャレロン 核物理学エンジニア
“放射能が無害”などという発言は、非常識だと彼は言う。
「被ばくには“しきい値”というものは、存在しないのです」
「体が最少量のベクレルでも、ガンマ線やベータ線を外部や内部から受ければ
後年それがガンになっていくキッカケになりえます」
だから 被ばくとは、闘わなければいけない。
終わりのない戦争だ。
それが地球の裏側では、3年前から猛威をふるっている。
日本…
その日 マグネチュード9の大地震が日本の沿岸部を襲った。
数十分後 巨大な水の壁が、太平洋岸一帯を飲み込む
犠牲者は2万人を超えた。
5千人が行方不明だ。津波は 福島第一原発も壊滅させた。これが運命の瞬間である。
巨大な波が施設を襲う。
冷却用タービンは 水没して壊れ。
原子炉はメルトダウンを始めた。
次々に爆発が起こった。
世界はチェルノブイリ以来、史上最悪の原発事故を目の当たりにした。
:原発から放射能雲が発生し、国土の大きな面積を覆った。
政府は3万人の住民避難を決定。
原発周辺に最初は20km。
やがて30kmの閉鎖区域を設けた。
3年が過ぎた… 福島周辺では、今でも津波の爪痕が生々しい。見渡すかぎりの瓦礫の山。
家や家具の残骸。壊れた車 トラック。
この地方全体が、巨大な除染作業の現場と化した。
放射能雲はいたる所を通過した。
たくさんの作業隊が表土を5cm掻き取り。
巨大な黒い袋に詰めている。
別の作業員がそれを積み上げる。
処分法がないからだ。
日本政府によれば“現場はコントロールされている”
しかし現地の住民は安心できず。
自分たちで何とかする決意をした。
例えば原発から20km の南相馬市。
事故の翌日に避難を命じられた町だが、2012年4月 閉鎖区域から外された。
住民は放射能という“毒”を自ら計測することにした。
事故後 独立した団体が数多く結成された。
「仮置き場が見えますよ」
「放射性物質が貯蔵されてる所です」
「積み上げられて ゴミの山になります」
こうした団体の代表者は、ガイガーカウンター持参で住民のSOSに駆けつける。
丘のふもとの立派な家に呼ばれた。家は市の除染を受けたばかりだ。しかし家主は安心できずにいる。
「全部 測りましょうね」
日本政府の定めた許容基準値は、毎時0.23マイクロシーベルト。
つまり年間1ミリシーベルト。
国際的な基準によれば、それ以上の被ばくは危険である。
「素敵なお宅ですね」
「放射能がなければ、もっと素敵ですよね」
家主は名のある陶芸職人だ
調査を始めると、たちまち測定器が鳴る
基準値の20倍…
「ここの除染は完了しています」
「放射性物質はすべて除去したと、行政は主張してますが、このコンクリートの上など5マイクロシーベルトあります」
「普通は年間1ミリシーベルト以上放射能を受けてはいけません」
「ここの年間の被ばく量は4.3ミリシーベルトです」
「チェルノブイリなら避難地域に指定される量です」
「居住禁止のはずです」
「ここは誰も住んではいけない場所なのです」
彼は、妻と3人の子供を300km遠い場所に移住させた
しかし自分は残るつもりだ。
大山弘一さんは 原発事故以来、ここに一人で住んでいる。
「15年前にここに来て、チェーンソーで土地を切り開きました」
「この家は自分で建てました」
「庭も家も全部、自分で設計しました」
大山さんの家計は、惨憺たるものだそうだ
補償はなく、顧客もないので、収入はゼロ
しかし税金は今でも毎年取られる。テラスの線量は強烈だ。基準値の40倍を超える。
「素敵な家ですから、売りに出してはいかがですか?」「誰も買いたがりませんよ」
「どうして?」
「だって、放射能汚染してますもの」
「放射線管理区域内です」
「ここの家を買う人なんていません」
南相馬はどこも、放射能だらけだ。
政府は、地域の学校すべてに、モニタリングポストを設けた。保護者を安心させるために、リアルタイムの線量が示される。
0.13マイクロシーベルト/時 
基準値よりずっと低い。
しかし数メートル離れた道端の数値は、0.8マイクロシーベルトまで上がる。学校前の公式数値の五倍だ。
「学校は除染されましたから」
(吉田邦博 市民放射線測定所(CRMS)代表)
「当然 数値も低くなっています」
「でも10メートル離れただけで、数値は変わります」「4倍から5倍に上がります」
「10倍に上がる所もあります」
「私に言わせれば モニタリングポストは、何の役にも立ちません」
「税金の無駄遣いです」
「これは自然放射線なんですか?」
「もちろん違います」
「自然放射線だったら、0.05マイクロシーベルトくらいです」
地域のすべての学校が、行政によって除染された。
いわき市 福島原発の南40km。
この日、小学校では、みんな熱狂していた。
地元野球チームの人気選手を迎えたのだ。
そしてグラウンドの片隅では、気ぜわしい様子のお母さん3人…
彼女たちも公式数値をチェックするグループを結成したのだ。
1メートルごとに、グラウンドを測定する。
「そこの場所が、学校では一番高いです」
(千葉ゆみ 主婦)
「0.18マイクロシーベルト以上です」
「グラウンドにしては高いですね」
「健康にはまったく害がないと、保証されている数値です」
「でも原発事故前と比べると、3倍から4倍 高いですね」
グラウンドの次は校庭だ。子供の健康を心配して、お母さんたちは、天任せにはしない。
「このタブレット GPS機能が付いていて 直接線量を記録するんです」
学校責任者は万事順調だと主張するが、動揺を隠し切れない瞬間もある…
「学校の除染は済んでますか?」
「はい、人が来て学校の裏の木やあそこの木を切りました」「でも、正式の除染はされてません」
「子供が遊んでも安全なのですか?」
「私、個人としての意見ですか?」
「それならノーコメントです」
教頭の後ろには、モニタリングポストが2台も立っている。
1台目の数値は0.09マイクロシーベルト。
2台めはずっと高い数値を示している。
毎時0.14マイクロシーベルトだ。
「長い話になるのですが、私の聞いたところでは、1台はある会社で作られたのですが、性能を満たしていないということで、文部科省が契約を解除したそうです」「その後、新しい機械が設置されました」
「裁判になってると思います」
「同じ数値が出ますか?」
「こっちの方が良くないようです」
「性能が満たされていないそうです」
妙な話だ。
われわれは取材旅行中ずっと、隣り合わせのモニタリングポストに出会った。
政府が設置したモニタリングポストは、隣りの計器より低い線量のことが多い。
この差はどこから来るのか?
東京に戻る。
この倉庫は、契約解除された計器のメーカーのものだ
彼が社長の豊田氏。
「これが文部科省が発注したものです」
(株式会社アルファ通信社長 豊田勝則)
「省は600台 このリアルタイムの計測システムを注文し、福島県に設置しました」
ところが使用が始まった数週間後、省は計測値を補正するように要請した。
“計器の表示する値は高すぎる”という理由である
省の通知は厳しい口調だった。
「省から届いた通知です」
二〇一一年十月二十六日付け。
「ここに“表示値が高すぎる”とあります」
「彼らは、6基のモニタリングポストを、現場で検査し、省のガイガーカウンターに比べて、私どもの計器の値は、はるかに高いと」「従って、表示値の補正が必須であると」「即座に調整を行なうように要請されました」
しかし豊田氏の計測器は、国際基準に従ってアメリカで製造されていた。
そしてアメリカの製造者は、補正を拒否した。
「アメリカ側とコンタクトを取り、数値を下げてくれと頼みました」
「“機器は国際基準に則している”という返答でした」
「“なぜ日本の基準に合わせる必要があるのかわからない“と補正を拒否されました」
放射線量というのは不確定であるため、20%程度の振れ幅が適用される。
しかしほとんどの国が慎重をきして、最高値を採用している。
日本の官庁は、われわれの問い合わせに応じなかった
豊田氏との裁判を控えているためという口実である
国民の不安をあおるのを恐れて、危険を最小限に見せる。事故当初から 国のこの態度に、日本人は苛立っている。安全発言を告発するために、隠しカメラの使用を辞さないジャーナリストもいる。
日本では普通ほとんど使われない。
そのため、このジャーナリストの顔を公開することはできない。
“桐島 瞬”は彼の筆名だ。
この3年間、原発内部を撮影するため定期的に作業員として働いている。
この日は、東京のある労働組合で、目撃したことを報告した。
集まっているのは原発労働者。
クビになる恐れがあるので、顔は公開できない。
「海を見るとすごく綺麗だけど、原発内部は、メチャメチャです」「これは?」
「一号機のタービンです」
「汚染水用のホース 破れたものです」
原発内の仕事は、キツくて危険だ。
5千人の作業員はみんな志願者だ。
桐島 瞬は写真をとることは、自分の義務だと考えている。
「危険は承知です」
「48歳 もう若くないですから、構わないです」
「本当のことが知りたかったんです」
「何が一番大切か、考えました」
「危険を冒すほかない」
「原発内で起こっていることを、本当に知るために…」
彼は、私が福島原発に接近する手助けをしてくれることになった
2012年以来 閉鎖地域は、原発周囲の円状ではなく
放射能の広がりにほぼ沿っている。
許可なしで入ることは、不可能だ。
報道陣に許可の出ることは稀で、非常に規制されている。しかし彼は通行許可を持っているのだ。
私は彼の車のトランクに隠れて、 閉鎖区域に入ることになった。
「チェックポイントです しばらくジッとしていて!」「こんにちは!」
「申告することはありませんね?」
「はーい どうぞ!」
数キロ先 人目のない場所で、トランクから出る。
だが顔を隠すようにアドバイスされた。
「こうやって、日本人っぽくして、外国人だとわからないようにしました」
「日本人っぽく見える?」
「ああ これなら目立たない」
原発に向うと、ガイガーカウンターが鳴り始める。
許容基準値0.23μを超えている明らかな証拠だ。
「10.4」「危険?」「ああ 高すぎる」
「10.4? 高すぎる 危険だ」
「ほら ここを左折すると 1キロ半で原発だ」
双葉小学校の駐車場に案内してもらう。
政府のモニタリングポストには、標準の50倍の線量
桐島 瞬は激怒する。
「バッテリーを地面に置いてある!」
「ガンマ線はブロックされてしまいます」
「計器は、バッテリーと鋼鉄板の上に設置されてます」「ガンマ線は、センサーに届きません」
「公式の線量は少なくなります」
その証拠に二メートル離れた草の中では、21マイクロシーベルト/ 時
公式線量の2倍に近い。
校舎の裏では測定器は狂ったようになる。
「ほぼ40マイクロシーベルト」
「地面に置くと、単位が変わります」
「ミリシーベルトになりました」
「0.32ミリシーベルト つまり 320マイクロシーベルトですね」
安全基準の1300倍を超える。
日本政府は、双葉町が何十年も住めないと宣言した
「10年 50年は 帰れません」
「ここに住んだら 許容基準の50倍の線量を浴びることになります」
「年間50ミリシーベルト以上… 不可能です」
「あまり長居しない方がいい… 行きましょう」
「ここによく来るのですか?こんな危ないのに…」
「私は福島原発で長く働いたので、もういいんです」
「でも あなたみたいな普通の人は こういう場所に長居しない方がいい」
閉鎖地域の線量は、 基準値をはるかに超える。
原発の周りの村では、2011年3月の震災の爪痕もそのままに時間は止まってしまった。
しかし日本政府はいつか 住民を帰還させる希望を失わない。
そもそも家を捨てることを拒否した人も多い。
この農夫は原発から14kmの場所に住んでいる。
「私はレジスタントです」
「神風」
「牛のテロリストです」
吉沢正巳さんは、300頭の牛と一緒に暮らしている。みんな被ばくをしている。
「茶色い牛は日本特有で、黒いのとは全然違うんです」「出荷できませんし、食べることもできません」
「譲渡も 売買も、よそに持ち出すことも、政府に禁じられています」
東電からは2千万円の賠償金を受け取った。
「7.9マイクロシーベルト…」
「7.6マイクロ この辺りは高いです」
吉沢さんは 危険にもかかわらず ここに残る決意をした。
「人生の最後まで、群れにエサをやる 牛飼いでいたいんです」
「牛を売れなくても、もう関係ないです」
「原発事故があった… 仕方ないんです」
「原発が爆発してしまったんだから…」
「何が起ころうと 最後まで、生き物たちの世話をするんです」「残りの20年」
しかも、牛たちは病気だ。
事故から一年 皮膚に白斑が現われた。
「2012年8月から、白斑が出はじめました」
「黒毛牛ですが、首や背中や体のあちこちに、白い斑点が出ています」
「すこし減りましたが、こっちの牛にも出てます」
「被ばくをしているせいだと思います」
「皮膚や色素の変異みたいなものでしょう」
事故以来 200頭以上の牛が死んだ。
原因は不明だ。
政府は獣医を派遣して調査を行なったが。
結果は一度も送られて来ない。
「この牛は突然死にました」
「健康に見えたのですが、突然元気がなくなって、原因はわかりません」
「子牛も一緒に死にました」
「原因不明です」
「元気だったのに…」
一頭ずつ死んだ牛のために、慰霊碑を建てている。
しかし自分自身の体調については語りたがらない。
「DNAの検査を二度ほど受けました」
「大丈夫だと言われました」
「少し心配な部分もあるけれど、 標準の範囲だと言われました」
「若い人ほど心配だそうです」
「私は来年60歳になるので…」
「そんな年だから もう心配ないんです」

つづく→

それでも われわれに 診断書を貸すことを承知してくれた。
検査によれば、彼のDNAは損傷を受けていた。
問診をした日本の医師は、手で書き込みをしている:
“やや高めですが心配ありません”
しかし別の医師はこの記述に憤慨した。
チェルノブイリ事故後 ウクライナで、長く働いた医師だ。
「ある畜産家が検査でDNAの損傷を認められましたが、医師は問題ないと言っています」
「それはお医者さんが言ったんですか?」
「とっても危ないですね」
(河田昌東 分子生物学者)
「上昇がどういう意味を持つのかは、わからないのです」
「わかるのは、体内で何か大変なことが起こっているということです」
「DNAが損傷すると何が起こるのですか?」
「発癌リスクが非常に高まります」
「しかしチェルノブイリでは癌も増えましたが、他の病気も多く現われました」
「実は、癌はチェルノブイリ事故後に 現われた病気の10%に過ぎません」
「多かったのは心臓病です」
「セシウムは体内に入ると、すい臓と心臓に溜まるからです」
「それから体全体に広まることが、わかってきています」
福島では、こうした健康被害リスクが、011年3月以来、現実にある。
原子炉建屋が次々と爆発し、高濃度の放射性プルームが放出されたから、甲状腺癌の蔓延を恐れて、日本政府は大規模な健康調査を実施している。
0から18歳の36万人の子供が、 ホールボディーカウンター測定と、甲状腺の超音波検査を受けなければならない。
しかし保護者にとって 検査は良識的とは言えない。
郡山市 原発から50Km。
ここも放射能雲が通過したため ひどい放射能汚染をしている。
住民は子供の心配をしている。
「見て まだ毛があるよ」
「うん 僕 毛があったの」
野口とき子さんは、二児の母親だ。
十三歳のユメちゃんと 九歳のダウン症児 リンタロウ君。リンタロウ君は、原発事故直後に髪の毛を失った。
医者によるとストレスが原因だ。
「一番危険だったのは、3月15日だったと思います」
「爆発後 何時間のタイムラグがあって
放射能が風に乗ってきたのが、15日だと思います」
「それが15日の雪雲で、郡山市に降り注いだのです」
昨年 ユメちゃんとリンタロウ君も、県民健康管理調査に参加させられた。
甲状腺の超音波検査を受けたのだ。
「甲状腺検査を受けるためには、保護者はサインと捺印をします」
「結果は子供の名宛で郵送されます」
「“野口リンタロウ様”とあります」
「封筒には“親展”とあるので、彼しか開けられません」
「まだ小学校四年の身障者なのに!」
「それで私たちが開封しました」
「結果は、20ミリ以下ののう胞があると、それだけです数もサイズも図も無しです」
「最後に“A2判定”だとあります」
「次の検査は二年後だそうです」
「信じられません!のう胞があるのに 二年も待つなんて!」
「ショックもありますが、 怒りの方が大きいかな…」
とき子さんの子供は、二人ともA2判定だった。
保護者に渡された書類によれば。
検査結果は次のように分類されている。
A1判定=甲状腺に異常は見られませんでした。
A2判定=のう胞 または結節がありますが 問題はありません。
BとC判定は二次検査 または 手術を必要とする。
この不十分な情報に 保護者は安心することができない
すでに75人の甲状腺癌と疑いが、発見されているだけに、なおさらだ。
通常の発症率の十五倍だ。
各地で、真実を探るための協会が動き出した。
その一つ 三春村も 放射能雲の影響を受けた地域だ
この日 学校の体育館で、たくさんの家族が順番を待っていた。
「ここの黒く見えるシミが、のう胞と呼ばれるものです」
この医師は甲状腺癌のスペシャリストだ。
ボランティアで検診を行なっている。
「甲状腺の左側に結節があります」
「サイズは 8.2×3.6ミリ…」
福島県の甲状腺検査は、信頼できないと、彼は言う。
そして権威機関の主張とは逆に、日本で癌が多発する恐れがあると言う。
「15年か20年後には、大変な状況になる可能性があります」
「今の日本では 地上1mの線量が、年20mSv になる場所に人が住んでいます」
(西尾正道 北海道がんセンター院長)
「チェルノブイリの基準ならば、住民を移住させなければいけません」
「年間3mSv以上で移住でしたから」
「しかし日本は年20mSv まで、居住を許しています」「このままでは大変なことになります」
およそ100家族が、西尾医師の診察を受けに来た
「結果はいかがでしたか?」「問題ないそうです」
「安心しました」
政府が沈黙する中 こうした協会が、人々にわずかな安心と希望をもたらす。
「特別なことをやってるわけではありません」
(鈴木薫 いわき市市民放射能測定室事務局長)
「私たちのまわりは、放射能だらけです」
「いつ次の爆発が起こるか、わかりません」
「私たちはそういう状況に生きてます」
「そんな中で、子供たちを放射能から守るには…私たちは殺されかかっているようなものなので…何かしなければなりません」
「とっても受身な姿勢ですが、闘わなければなりません」
日本政府は信用ならないと評価されている。
その政府を相手に、闘うすべのない保護者たち。
事故後 政府はこのアドバイザーを任命し、すべてが始まった。
このビデオはインターネット上でも拡散された。
山下医師の発言は、日本中を震撼させた。
「放射能の影響は、ニコニコしている人には来ません」「クヨクヨしていると来ます」
「これは明確な動物実験でわかっています」
山下医師は、われわれの取材依頼に応じなかった。
その代わり、後任者に会うことができた。
鈴木医師だ。
“保護者が不安に思う必要はない”と 彼は言う
「二人に一人の子供は、医療措置を受ける必要がありません」「のう胞があるのに?」
「はい 問題ありません」
甲状腺癌の数もまったく異常ではない と、鈴木医師は言う。
一番危険なのは、不安をあおることだそうだ。
「放射線は目に見えません」
(鈴木眞一 福島医科大学付属病院病院長)
「放射線による被害は、すぐには現われません」
「ですから事故当初、みなさんが心配をされたのは普通です」
「しかし、私の個人的意見ですが、放射線よりも放射線への恐怖の方が、日本人に大きな影響をもたらしています」「放射線を怖がるのが、一番いけません」
「わかりますか?」
だが疑いがあるのか、福島大学は 巨大な放射線影響研究所を建設中だ。2016年に開業予定だ。
日本は、暗い時代の到来に備えているわけだ。
御不可能なモノの制御を、試みるため日本政府は、原発から60kmの福島市に原子力災害対策本部を設置した。すべての関連省庁がここに集まっている。
そして原発を所有する東電もいる。
広報班長の木野正登さん
事故当初から、本部を指揮している。
彼の任務はまだまだ続くだろう。
「もう三年近くここにいます」
(木野正登 原子力災害対策本部(経済産業省))
「今のところ、後どれくらいここに、いなければいけないかわかりません」
「放射能がなくなるまでは 30年 40年かかるでしょう」「ですから、まだ長い間、ここで働くことになるでしょう」
原発を解体するのに40年。
しかし目下、メルトダウンした原子炉を冷却しなければならない。常時 水を掛け続けるのだ。
非人間的な仕事だ。漏水ばかりしている。
何百人もの作業員が危険にもかかわらず、リレー作業を続ける。
汚染をなんとか遮蔽しようと、応急処置をしている。
毎日300トンの高濃度汚染水が、太平洋に流れている。「みなさん 環境の心配をされています」
「高濃度汚染水が海に流れていますから」
「当然です、特に漁業の方は心配されています」
「一日も早く、汚染水の問題を解決しなければなりません」
原発から海に漏れる汚染水が、 魚を汚染させている昨年水揚げされたこのアイナメは、基準値の2500倍の汚染をしていた。
漁業は沖合い40kmまで禁止されている。
いわき市のトロール船は、外洋まで操業に出なければならない。
捕獲が許可されているのは、約四十種類の魚だけだ。
その一部は検査に出さなければらない。
港では、県の役人が待ち受けている。
「魚は研究所に持って行きます」
「放射能の検査をするためです」
この数ヶ月 県の検査結果は、魚を売ったり食べたりするのに、安心な値になってきている。
「食べるんですか?」「もちろん タコ」
「生で?」「もちろん 食べるよ 汚染ないもの」
(鈴木みつのり 漁師)
「放射能ゼロだもの」「これも放射能ゼロ」
タコやイカは、放射能に敏感ではなく、漁を許されている数少ない魚種だ。
しかし漁師たちは、全面解禁を願っている。
「常時モニタリングしていると、基準値超えの魚も見つかります」
「100ベクレル以上ということです」
「でも検査のたびに、値は下がってます」
「政府は、とても慎重なんです」
「だから、何百回も検査して、はじめて漁の許可を出します」
日本政府は、汚染の続く限り、漁業を監視・制限すると宣言している。
日本気象研究所も、モニタリングに参加している。
青山道夫は、2011年以来政府の委託で、太平洋の放射能の拡散を観察している。
そして安心できる見解を表明した。
「福島原発から流出した放射能は、まず黒潮に乗ります」「そして東に進みます」
「ただしそれほど東進しません」
「2011年冬から2012年春にかけて、汚染は東に流れました」「そこで冷やされて沈みます」
「深く沈んだ後、方向を変えて南に向います」
「そして西に戻ります」「日本に帰ってくるのです」
「こうして一部は日本に帰ってきます」
「福島から2500~3000キロに、運ばれた放射能は
「水深400mまで沈んでしまっています」
青山教授によれば太平洋の生物には、まったく危険はないということだ「絶対ですか?」
「太平洋の魚はまったく問題ありません」
(青山道夫 気象庁気象研究所)
「危ないのは、福島原発に接する海域の魚だけです」
「ここで育つ魚の遺伝子は、放射能でほんのすこし傷ついています」
「けれど外洋の魚は、浅い所でも、深海でも、まったく大丈夫です」
「放射能が蓄積していも関係ありません」
「魚は食べて大丈夫なんですね?」
「大丈夫です 私も食べてます」
この青山教授の説は、東京のある科学者を困惑させた
崎山比早子さんは、この日、放射能情報センター(原子力資料情報室?)に招待されていた。
放射線科学研究所の所長である崎山さんに、青山氏の説を話してみると…
「魚が高濃度汚染水の中を泳いでも、まったく問題ないそうです」ほんとに!?」
(崎山比早子 福島原子力発電所事故調査委員会委員)
*崎山氏より海洋学は専門外と断りがありました。
「そんなこと聞いたことありません」
「海洋学の青山先生ですよね?」
「魚が出られないように、網は張ってあるけれど
汚染水は自由に流れるから…」
「セシウムは砂や泥について、水の底に沈むけれど
それを食べる魚だっているし、回遊してくるから もちろん影響はあります」
「影響がないなんて、あり得ません」
「(私は専門外なので)何故、彼がそんなことを言ったのか わかりません」
日本政府は大丈夫と言っているが、太平洋汚染の危機は現実ということだ。
太平洋の向こう側では、その危機感が広まっている。
アメリカ…サンフランシスコ
毎週ボランティが達が、流れてくる津波の瓦礫を清掃する。環境を守ろうとする彼らにとって、 今回の汚染は大惨劇だ。
「海は私たちの命です」「地球の70%が海です」
「原発事故は、もちろん、海に影響を与えます」
「悲劇です」「日本からアメリカまで、生態は被害を受けるでしょう」
津波による瓦礫の大部分は、今年の春、アメリカ沿岸に届くはずだ。
しかし科学者が一番心配しているのは、生態への影響だ。
ニューヨーク州ストーニーブルック大学。
この海洋学者は放射能汚染したマグロの切り身を保存している。太平洋産のマグロです。
サンディエゴ沖15~150キロの海域で捕獲されました
分析の結果 福島原発由来のセシウム134と137が検出された。
「このピークは、福島の放射能でなければ現われません」
(ダニエル・マディガン ストーニーブルック大学生物学研究者)
「セシウム134がとび抜けている以外には、目立ったところはありません」
カリフォルニア沿岸中で、科学者グループは動き出している。ダニエル・ハーシュ教授は、リフォルニア大学で原子力政治学を教えている。
福島原発事故は、地球規模の被害をもたらす大惨事だと言う。
「放射能に、安全なしきい値のないことは、わかっています」)
(ダニエル・ハーシュ カリフォルニア大学原子力政治学教授)
「海に流された汚染水によって、被ばくの危険は上昇しました」
「どの程度かはわかりませんよ」
「福島原発事故は世界規模の事故でした」
「被害はグローバルに出るでしょう」
「どのようなものかはわかりませんが、人類に現われる健康被害は、膨大でないにしてもゼロということもありません」
太平洋汚染への不安からカリフォルニアでは、人々は警戒を怠らない。
ヨーロッパはどうだろう?
海は影響を受けなかったが、放射能雲は届いていた
その大きさは?
フランスの科学者達は、それを突き止めようとした
パリ近郊。
「大事故… そう 大惨事でした」
IRSNは福島由来の放射能雲の通過コースをシミュレーションした。
これがその結果だ。
「プルームは太平洋に広がり、北米大陸に向かい。
合衆国とカナダの間 そしてカリフォルニアのアメリカ沿岸に達しました。そのまま北米大陸。
特にアラスカに広がりました。
ボストンから大西洋に抜けます。
北極圏からも広がっています。
そしてスエーデンから北欧に入ります。
東欧に達し 南北と東西に流れながら、徐々にフランスにも広がりました」
「フランス人に危険はなかったのですか?」
(オリヴィエ・イスナール  フランス放射線防護原子力安全研究所・放射線防護課副課長)
「ありません。十分に低いレベルでしたから」
「ヨーロッパに住む人には 健康被害は出ません」
だが独立の立場の専門家は、そんなに簡単な問題ではないと言う。
確かにヨーロッパの放射能汚染は、少なかったが、リスクは現実だったと、クリラッドの専門家は言う。
「フランスの住民も、福島の放射能をある程度受けました」「呼吸と食物を通してです」
「幸い、 チェルノブイリの時の1000分の1程度でしたので、例えば安定ヨウ素剤の服用と言った勧告を行なう必要はありませんでした。
とはいえ、あらゆる追加被ばく量は、健康リスクを上昇させます。
ですから、長期的な目で見て、影響がないと断言することは不可能です」
「これは日本以外の世界中の人に言えることです」
ふたたび日本。
南相馬市 福島原発から20km。
いわもとてるおさん 退職者。
三歳の時から、地元の川で釣りをしている。
祖父に教えてもらった、彼の生活スタイルなのだ。
「ナマズ」「食べられますか?」「いいえ」
「どうして?」「放射能に汚染されてます」
「たぶん1000ベクレル近く」「危険ですか?」
「ええ 今の日本の基準が、100ベクレルです」
「太田川は900とか、1000ベクレル出てます」
いわもとさんは鰻釣りの名人だ。
日本人の大好物だ。
しかし高濃度汚染しているので、もう食べられない。
自宅に戻って、検査するために鰻を切り刻む。
原発事故以来、彼の趣味は終わった。
「定年退職して、人生を、これから楽しもうと思っていました」
「まさにその時 原発事故が起こったんです」
「こんなこととは、関係なく生きたかった」
「放射能測定なんてこととは…」
「いつかまた川の魚を、食べられる日が来ますか?」
「私の生きている間は、来ないでしょう」
いわもとさんは自主的に、放射能測定を行なっている
それが義務なのだと言う
未来の世代が、この悲劇を繰り返さないように。
故郷の川と…。
これほど多くの人生を、破壊してしまった悲劇。



『出典』放射能メモ:フランスFR3「フクシマ・地球規模の汚染へ」 和訳全文
福島は当初の推定量より130億倍以上の中性子を放出した
福島は当初の推定量より130億倍以上の中性子を放出した-中性子は人類に知られている最も危険な放射線
公開:2015年1月13日、午前6時23分ET ENENews


福島は当初の推定量より130億倍以上の中性子を放出した-「人間の健康に対する明白な影響」-政府:「中性子放射線は、人類に知られている最も過酷で危険な放射線です」;かなりの距離を移動することができます。

東京工業大学、カリフォルニア大学・サンディエゴ校、そして九州大学の科学者、2014年10月16日より閲覧可、(強調は記者):

我々は、低速中性子が下限で5.2掛ける10の21乗(個)/平方メートル・秒[m–2 sec–1 = 1平方メートル当たり、且つ1秒当たり] 核燃料棒より原子炉に注入した海水へ放出された、と推定する。
プリヤダーシらは、(2011年)低速中性子が1平方メートル当たり4掛ける10の11乗の放出量と推定している。我々の推計との大きな差[ 130億倍高い]は、プリヤダーシらによるボックスモデル研究の本質的な限界から来る。
我々のモデルは炉心から放出された物質の量を直接推定する。
中性子の推定数は... 原子炉から放出される放射線量の下限を表している...これらの値は、メルトダウン以来放出される放射能の総量の代数(代理値・プロキシ)として使用できる。

[著者は]...環境省へ感謝の意を表明する...文部科学省、科学技術省(文部科学省)...[そして]内閣府へ

プリヤダーシら:福島原子力発電所での中性子漏洩の証拠...人間の健康およびその周辺の生態にとっての明白な影響(波紋)にもかかわらず、中性子束漏れの定量的推定値は存在しない...

[数]トンの海水が冷媒として使用された...
結果は、海水中に存在する塩と鉱物は、熱中性子との反応によって放射性になる、ということです..
.我々は、炉心から漏れている中性子数の合計を算出した、[そして]合計1平方メートルあたり4掛ける10の11乗の中性子が3月20日以前に放出されたと見積もっている。

国土安全保障省&緊急コーディネーション:
中性子線は、自由中性子から成り、それは電離放射線の一種である...中性子は容易に、ほとんどの物質を通過する、しかし生物学的損傷を引き起こすために十分に相互作用する。
中性子線は、人が利用できる最も過酷で危険な放射線であると考えられる。中性子はかなりの距離を移動することができます...

[以前の福島中性子線報道:]
中性子ビーム(中性子線)は福島で13回見られた。

国連放射線専門家:(複数の)福島臨界からの中性子照射は測定されていない。

専門家:
核連鎖反応は、福島で7ヶ月にわたって続いた可能性-「アクティブ」な溶融燃料からの中性子の漏れ-政府関係者トップ:MOX燃料は中性子源である可能性あり。

ガンダーセン:
原発施設から離れた所での中性子源の発見は、3号機の燃料は爆発によって壊されたことを意味する。

福島で使用された海水は、長距離を移動することができる新しいウラン化合物を形成する。

(出典)ENENews
Fukushima released 13,000,000,000 times more neutrons than initially estimated ? “Obvious implication for human health” ? Gov’t: “Neutron radiation is the most severe and dangerous radiation” known to mankind; Can travel great distances

Scientists from Tokyo Institute of Technology, Univ. of California San Diego & Kyushu Univ., made available Oct 16, 2014 (emphasis added):
・We estimated a lower limit of 5.2 × 1021 slow neutrons m?2 sec?1 [m?2 sec?1 = per sq. meter per second] were emitted from the nuclear fuel rods to the sea water injected in the reactors

・Priyadarshi et al. (2011) have estimated a release amount of 4 × 1011 slow neutrons m?2. The large difference with our estimation [13,000,000,000 times higher] comes from the intrinsic limit of the box model study by Priyadarshi et al.

・Our model directly estimates the amount of material released from the reactor core

・The estimated… number of neutron represent a lower limit of the amount of radiation emitted from the nuclear reactors… These values can be used as a proxy to the total amount of radiation emitted since the melt down

・[The authors] express their gratitude to… the Japanese Ministry of Environment…Ministry of Education, Culture, Sports, and Technology (MEXT)… [and] the Cabinet Office



Priyadarshi et al.: Evidence of neutron leakage at the Fukushima nuclear plant… Despite the obvious implication for human health… there are no quantitative estimates of the neutron flux leakage… [T]ons of seawater were used as a coolant… A consequence is that salts and minerals present in seawater become radioactive by reaction with thermal neutrons… We calculated the total number of neutrons that leaked from the reactor core [and] estimate that a total of 4 × 1011 neutrons per m2 were released before March 20.

Office of Homeland Security & Emergency Coordination: Neutron radiation is a kind of ionizing radiation which consists of free neutrons… Neutrons readily pass through most material, but interact enough to cause biological damage. Neutron radiation is considered to be the most severe and dangerous radiation available. Neutrons can travel great distances…


Previous reports on Fukushima neutrons:

Neutron beam seen 13 times at Fukushima
UN Radiation Expert: Neutron exposure from Fukushima criticalities not measured
Experts: Nuclear chain reactions may have lasted over 7 months at Fukushima ? Neutron leakage from ‘active’ molten fuel ? Top Gov’t Official: MOX fuel could be neutron source
Gundersen: Discovery of neutron sources off site means Unit 3 fuel broken by detonation
Saltwater used at Fukushima made new uranium compounds able to travel long distances


Published: January 13th, 2015 at 6:23 pm ET
By ENENews Email Article Email Article
黒澤明監督『夢・赤富士』
黒澤明、映画『夢』で原発事故を20年前に糾弾!

黒澤明 反原発の映画 『夢・赤富士』
【夢】1990年に、浜岡原発6基・連続爆発を予言した映画!!
原発事故で逃げ惑う人々 色のついた放射能が襲ってくる!
黒澤明、映画『夢』で原発事故を20年前に糾弾!
「原発は安全だと!?ぬかしたヤツラは許せない!」と子連れの母親が絶叫するシーンも
原子力発電も、人の手に余る技術で、人は、その問題から眼をそむけている。 黒澤明
クリックで拡大
 
黒澤明監督『夢・赤富士』ノートより
猿は火を使わない。火は自分達の手に負えない事を知っているからだ。
ところが、人間は核を使い出した。
それが、自分達の手に負えないとは考えないらしい。
火山の爆発が手に負えないのは、わかっているのに、
原子力発電所の爆発なら、なんとかなると思ってるのは、‥‥どうかと思うね。

高い木に登って、自分のまたがっている木の枝を、一生懸命切っているいる阿呆に似ているね。
人間は間違いばかり起こしているのに、これだけは絶対間違いは起きないなんて、どうして云えるんだろう。
それも、もし間違えたら、おしまいだと云うのに、どうして、そんな事が云えるんだろう。

『生きものの記録』のノート
大方の人は、それから眼をそむけている問題が、あまりにも大きくおそろしいからだ。

黒澤明


黒澤監督は、同インタビューで、「日本は地震も起こるわけだしね、いつ旅客機が墜落してぶつからないとも限らないわけでしょ。(中略)もし日本でそういうことが起こったら日本だけの問題じゃないよ」と警鐘を鳴らしていた。
(出典 Cinematoday)
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  マリリンモンロー?   
   
     
   
  史上最悪の政治家
身を切らずに民を切る
1000年に一度の馬鹿
 
     
   
     
   
  身を切るな!民を切れ!
増税せよ!原発推進だ!
TPP参加だ!
米国に従属せよ!
 
   
     
   
     
   
  野倉総理大臣  
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
     
   
■保安院女性問題のあの西山元審議官、福島で除染業務担当へ■
 環境省は、事故発生後に経済産業省原子力・安全保安院の広報担当を務め、女性問題で更迭された西山英彦氏(54)を、同省と環境省水・大気環境局との併任にする人事を発表した。
読売新聞>http://bit.ly/tdb6rK

■女性問題の経済産業省大臣官房付経済産業事務官 西山英彦■
 2011年3月13日、急遽、原子力安全・保安院担当として福島第一原発事故の記者会見を担当。保安院に所属していたのは2003年から2006年の約3年間だけで、原子力の専門家ではない。西山英彦審議官の娘は東電社員。

■福島第一原発事故の責任を取らない保安院■
 311震災当日、福島第一原発に詰めていた保安院全員が安全圏に敵前逃走。役立たずの保安院の給料→保安院院長は年収2000万円、次長、審議官、審査官らは年収1600万円。更に定年退官時に8000万円近い退職金を貰い利権先に天下り。

■311原発事故直後「冷却装置は動いている」と発表していた保安院■
 そして「異常はあるが、ただちに危険はない(枝野内閣官房長官 当時)」の連発。その冷却装置とは何の事だったのか。3月29日には「プルトニウムが検出されましたが極微量で、影響は無い」と公表。しかし真偽のほどは闇の中。

■3.11当時の安全報道「異常はあるが危険はない」(産経新聞)■
 原子力安全・保安院関係者/ 経済産業省原子力安全・保安院関係者は11日午後6時40分、首相官邸で記者団に対し、国内の原子力発電所について「冷却装置は動いている。異常はあるが、ただちに危険はない」と述べた。

■保安院の原発再稼働行脚■
 3.11「保安院は福島第1原発に通常7人いる安全を監督する立場の保安検査官が17日まで福島県庁に避難して一人もいないことを明らかにした(読売新聞)/事故発生直後、消防、自衛隊による放水中に保安院の全検査官が安全圏に逃避。保安院に再稼働を認める資格はない。

■国・保安院、東電、御用学者による嘘、デタラメの数々■
 彼らが否定し続けたレベル7もメルトダウンも全て起きた。欺瞞的な政府の収束宣言。国民をマインドコントロールするマスメディアはバラエティやクイズ番組で愚民化する。そして核のゴミの「最終処分地」を北海道・幌延町に決定するだろう!!

■3月12日の1号機の水素爆発から1ヶ月近くの間に放出された放射性物質の総量■
 ◆原子力安全・保安院の試算では37京ベクレル。
 ◆原子力安全委員会の試算では63京ベクレル。
 ◆東電は「放射性物質の総量は発表できない」。
(東電、原子力安全・保安院の情報隠しは続いているより)


安全神話と情報操作の過程

■※1■
 『福島第一原発事故前』 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『2重3重4重5重の安全策があるから日本の原発は大丈夫。地震や津波対策も万全です。安全ですよ!
■※2■
 3.11東日本大震災発生! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『福島第一原発は、もう既に冷温停止してるから心配ありません。福島第1原発事故は「レベル5」で 米スリーマイル並み。メルトダウンは起きません。安全ですよ!
■※3■
 3月12日1号機、さらに3月14日3号機水素爆発! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『水素爆発しましたが、原子炉建屋外への放射能漏れの危険はありませんから、安全ですよ!
■※4■
 東北、関東の各地で放射性セシウムによる土壌汚染発生! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『原子炉建屋から放射性物質が漏れましたが、水や食物の汚染はないので安全ですよ!
■※5■
 東京都内の水道水からも放射性物質を検出! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『水や食物から放射能検出されましたが、ただちに影響ないので安全ですよ!
■※6■
 世界も驚く(ウクライナの10倍以上[セシウム137])暫定基準値制定! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『基準値が元々厳しすぎたから引き上げました。よって、今は基準値内だから安全ですよ!
■※7■
 福島県産農産物から放射性ヨウ素検出! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『ヨウ素は半減期短いから安全ですよ。プルトニウムは重いから飛びません。原発周辺に留まるから安全ですよ!
■※8■ 放射性セシウムを含む稲わらが肉牛に与えられ、出荷されたセシウム汚染牛の数は、計1246頭(毎日新聞)
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言「セシウム汚染牛を食べても、発癌や白血病が発症確率の上昇は数%しかないから、大体安全ですよ!
■※9■
 健康だった原発作業員の急性白血病や過労による死亡相次ぐ! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言『実はチェルノブイリも健康被害は、科学的に証明されていないから安全ですよ!
■※10■
 政府『原発収束宣言と瓦礫拡散』そして近い将来、国民が被曝! 
▲政府・東電・マスコミ・御用学者の公言予想『放射線との因果関係は証明できません。原発から漏えいした放射能は、あなたの癌とは無関係です。私達は賠償責任を負いません。では、さようなら!

■保安院 海への汚染水 ゼロ扱い■
 福島第一原発事故で、何度も放射性物質を含む汚染水が海に漏出したが、保安院は「緊急事態」を理由に、法的には流出量は「ゼロ」と扱ってきた。今後、漏出や「意図的な放出があってもゼロ扱い」するという。
(東京新聞)
■原発作業の公務員に特殊勤務手当 建屋内、日当4万円■
 保安院のほか文部科学省の職員らが対象。原子炉建屋内の作業は日当で4万円、免震重要棟の外は2万円、免震重要棟の中は5千円。原発から半径20キロの警戒区域内は屋内の作業で2千円、屋外で1万円を支給する。(朝日新聞)
■【福島第一原発】1号機の燃料棒、7割損傷か■
 米紙報道「米エネルギー省が福島第1原発1号機の核燃料棒について、最大で70%損傷している可能性があると報じた」。保安院や安全委の隠蔽が次々とさらけ出される。日本のメディアが報じなくても世界メディアが報道する。
■原子力安全委員会■
 班目委員長は、汚染水処理について「知識を持ち合わせていないので」東電と保安院にしっかりと指導をしていただきたいと答えて周囲を唖然とさせた。これで、週1回、最短10分弱の会議で約1650万円の年収(月給93万6000円とボーナス)を貪っている。
■福島県民、被曝か、避難か■
 可能な限り遠くに避難。プルトニウムが飛散している可能性があるため「ガン保険や生命保険の契約」の勧め。お金のある方は外国に避難。将来予想される裁判のために東電、保安院、安全委、マスコミ、御用学者の説明を全て録画、録音。小生はDVDに記録済み。
■官僚と電力会社がズブズブ■
 経産省以外にも、原子力関連予算4556億円のうち、資源エネルギー庁や原子力安全・保安院を抱える経産省の取り分は1898億円。日本原子力研究開発機構を管轄する文部科学省は2571億円、原子力安全委員会が所属する内閣府には17億円の予算が計上されている。
■NEWSポストセブン|「いかさまテスト」の片棒担ぐ安全委斑目氏の姿勢に批判の声 http://bit.ly/GMMCpd


■「いかさまテスト」の片棒担ぐ安全委 斑目氏■
 原発再稼働に向けて野田首相は「ストレステスト」を行うと宣言したが、実はこの「テスト」。東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏は「実は結論は初めから合格しかない」とストレステストを「八百長」と批判する。
 原子力安全委は今回のストレステストが再稼働に向けた手続きの一環で「最初に結論ありき」であるのを知りながら、保安院の評価を確認する役をふられている。学者が官僚と政治家の判断を裏打ちする役割を担おうとしているのだ。
 福島原発事故独立検証委員会の報告によれば、班目は原発が爆発したとき「これは水素爆発」とすぐ知りながら、自分が爆発の可能性を否定してきた手前「アチャー」と頭を抱えて黙っていた人物である。
 そんな人物がいまも委員長の椅子に座って、また「いかさまテスト」の片棒を担ごうとする事実自体が再稼働プロセスのでたらめを物語っている。
「週刊ポスト」http://bit.ly/GMMCpd

■原発を保安出来ない保安院■
 3.11に福島第一原発から安全圏に敵前逃亡して原発を「保安」できなかった保安院。そして「安全」を守れなかった原子力「安全委」が営業運転再開にお墨付きを与えたからといって、誰が安心できるというのか。
■原子力村=原子力規制庁は同じ穴のムジナで構成!■
 経産省からの独立をうたった規制庁は保安院や原子力安全委、文科省の原子力規制部門などの業務を一元化し約480人体制で発足。職員は保安院から約350人、安全委から約70人、文科省から約45人などが配属予定。保安院の職員が全体の7割。

■老朽大飯原発=「保安院と安全委が安全とお墨付き」■
 福島原発事故で数々の隠蔽工作と情報操作を行ってきた保安院が、大飯原発の再稼働についても(賄賂まみれのストレステスト委員の調査結果を信じ)安全基準を満たしているとしてお墨付きを与えた。原発安全神話は大飯原発でゾンビの如く蘇るか。

■国・保安院、東電、御用学者による大嘘の数々■
 彼らの主張「レベル7には絶対ならない。メルトダウンはありえない。再臨界は考えられない」すべて嘘、出任せ。 そして工程表による空手形。騙される国民と、安全説でマインドコントロールするマスメディア。米倉らの経団連は消費増税でも大儲け。

■懐かしの西山審議官 保安院、週刊誌で女性問題報道■
 森山原子力災害対策監は広報担当の交代について「(西山審議官の女性問題をめぐる)各種報道を受け、報道業務に支障を生じる懸念がある」と説明した。国家存亡の事態に女性問題とは呆れた。

■保安院 思い出のオズラ西山審議官は省内でラブアフェアー■
 嘘を吐きながら、オズラ西山審議官は省内でラブアフェアーを楽しみ、「たいしたことない」と繰り返していたのです。西山審議官の子供も東電にコネ入社だそうです。
「西山審議官の素顔」> http://bit.ly/nQD5Ba

■原発報道:国・保安院、東電、御用学者による嘘、デタラメの数々■ 
彼らが否定し続けたレベル7もメルトダウンも全て起きた。そして東電は工程表による空手形。挙げ句に政府の収束宣言。国民をマインドコントロールするマスメディアはバラエティやクイズ番組で愚民化する。安全プロパガンダで洗脳。
■一万年後の福島■
 保安院と東電の隠蔽と嘘は1万年後、福島第一原発が「福島古代遺跡」になるまで続く。未来の人類がそれを見て「制御不能なものを作った人類の末路」と思うに違いない。いま重要なことは、福島原発事故の収束と20万トン以上の汚染水。更に3千トン以上にも及ぶ放射性物質の処理。
■実害でも「風評被害」扱いのマスコミ報道に殺意!を感じる■
 「影響があるのを知っていて」も、影響がないという報道には「殺意を感じる」。いままで隠蔽工作やり放題の東電や保安院の調査結果の大部分は嘘そして隠蔽。諸外国が日本産を輸入禁止にする理由が分かる。

■3.11福島第一原発事故発生時の保安院と東電は:レベル7にならない。メルトダウンしないと大嘘■
 原子力安全保安院や東電の隠蔽工作や嘘は、1万年後、福島第一原発が福島古代遺跡になるまで続くことでしょう。未来の人類がそれを見て「制御不能なものを作った人間の末路」と思うでしょう。


■原子力村の「不都合な真実」■
 原発大手企業と霞が関 ズブズブの証拠を入手『安全なんか、知ったことか』「規制する側とされる側が同居」「官民癒着」が疑われるズブズブの関係。「現代ビジネス」http://bit.ly/kXDLGq 
 公にならないように法律の特例を利用して採用した上、受け入れ先は原子力行政の「中枢」と言われる原子力委員会や文部科学省の研究開発局など「原発関連部署」ばかり。
 原発の規制機関である原子力安全委員会(原全委)で働く東電社員もおり、規制される側と規制する側が机を並べる異常な姿が常態化していた。
 メンツも錚々たるもの。電力会社である関西電力や日本原子力発電から東芝、三菱重工、日立製作所などの日本を代表する大手メーカーがズラリ。
 保安院には'01年の創設以降累計で80人超が雇われており、東芝、IHIなどの原子炉メーカーや原発プラントメーカーから、鹿島、大成建設といった原発関連の受注実績がある大手ゼネコンが並ぶ。
 原子力安全・保安院に採用された職員の出身法人
(企業)別リスト >>>「現代ビジネス」 http://bit.ly/HnLkON
 「ひたすら原発を推進」民間出身にせよプロパー職員にせよ事務局は、「原発推進派」の集まり、「原子力村」の巣窟だ。武田氏は過去に原全委の専門委員を務めた経験もあり、そこでも同じく「事務局主導の原発推進会議」が行われていたという。
 案件がいつもこうして事務局の描いたストーリーに沿ったものになるのを、当時の委員長に相談すると、『官僚にがっちり固められて、我々は何も動けない』と言っていた。要するに原全委は、民間出身職員とプロパー官僚が結託して支配していたのです」(武田教授)
「これで安全を守れるのか」民間から再就職した彼らの多くが従事するのが原子力保安検査官、原子力防災専門官。全国の原発施設に隣接する事務所を拠点にし、原発所内を巡回、安全管理体制を監視する。
 東電の元原発職員が言う「検査官とは日常的に顔を合わせるので、おのずと距離は近くなる。かつては電力会社の社員と検査官の間で歓送迎会をやったり、野球大会で親睦を図ることもあった。
 「たとえば東芝の出身者が福島第一原発をはじめ、同社が受注した原発施設の安全体制を監視する検査官などに就いている。出身企業が直接関わっている原発を担当させる例はほかにも見られるが、ここに『癒着』が生まれる危険性がある」。 
 福島第一原発事故の原因を徹底的に追及し、安全体制の不備がどこにあったのかを検証するべき今も、原発企業と霞が関は相変わらずズブズブの関係を続けている。
 こうした原子力村の「不都合な真実」を前にし、「原発は安全」などと言う彼らの言葉を信じる国民は、もういないはずだ。 



■原子炉内のさびを確認 中部電、浜岡5号機で - 47NEWS■
 保安院は、海水流入後の炉内の状況を詳細に再現した試験の実施や、設備の隙間など直接点検ができない部分の健全性を確認する手法を検討するよう中部電に求めた。

■泊原発 保安院とは馴れ合いの北電■
 安全対策に万全を期すというが、高橋知事再選で消えた高さ15mの防潮堤の計画。バックに道の政財界。そのバックに町村衆議。そのバックに原発交付金目当ての貧しい泊村の村人。そして再稼働で、ニタッとほくそ笑む馬鹿な泊村村長(テレビで放送)。

■原発:国・保安院、東電、御用学者による嘘、デタラメの数々■
 彼らが否定し続けたレベル7もメルトダウンも全て起きた。そして東電は工程表による空手形。挙げ句に政府の収束宣言。国民をマインドコントロールするマスメディアはバラエティやクイズ番組で愚民化する。安全プロパガンダで洗脳。

■保安院の定年後の美味しい世界■
 退官時(勧奨退職2割増)に8000万円近い退職金をもらい、利権先に天下ります。女性問題の西山審議官の娘が東電に入社していたように、子女の就職も監督先の関連企業に押し込むので困らない。まさに至れり尽くせり。

■敵前逃亡の保安院の欺瞞■
 311震災当日、福島第一原発に詰めていた保安院全員が安全圏に敵前逃走。役立たずの保安院の給料→保安院院長は年収2000万円、次長、審議官、審査官らは年収1600万円。更に定年退官時に8000万円近い退職金を貰い利権先に天下り。とどめは審議官の女性問題。

■デタラメ原発行政を続けた経産官僚も同罪だ■
 保安院の寺坂信昭院長は原発事故後、ほとんど姿を見せなかった。歴代の保安院院長OBは、完全に“勝ち逃げ組”だ。広瀬氏に至っては、東海大国際研究センター教授に天下りした揚げ句、原発事故後、ヌケヌケと菅前政権の内閣府参与に着任。

■もんじゅ制御棒に不具合=動作試験で一時動かず―保安院、1カ月後に公表■ 保安院はトラブル直後に原子力機構から報告を受けていたが、「制御棒はすべて入っており、事業者の対応を見ていた」として、同日指示を出すまで公表していなかった。時事通信

■「風評被害と実害」直接的に内部被曝へとつながる■
 子供を持つ家庭からは特に目の敵にされるだろう。知らず知らずのうちに被害者から加害者へはなってはいけない。農家には全く非がない、すべての責任は東電と保安院にある。ソース http://bit.ly/rAdIv1

■実害でも「風評被害」扱いのマスコミ報道に殺意を感じる■
 「影響があるのを知っていて」も、影響がないという報道には「殺意を感じる」。いままで隠蔽工作し放題の東電や保安院の調査結果も不安。諸外国が日本産を輸入禁止にする理由が分かる。

■四国電の原発シンポでも保安院から要請■
 例文「プルサーマルは燃料のリサイクルであり、資源が乏しい日本は再利用できる有益な資源は積極的に活用すべきではないか」「プルサーマルはプルトニウムの特性や性質をきちんと把握して行うとのことなので安心した」などで10人中7人が例文に近い発言。

■マスコミ→プルサーマルという言葉はテレビでは出すな ※1■
 東電、保安院、電事連すべての禁句は「プルサーマル」。 3月12日、14日の相次ぐ水素爆発でプルトニウムが大量放出されていたことは分っていたのに、これを必死に隠蔽。彼らを追い詰めたのはフリージャーナリストたちでした。

■メルトダウン予測資料、震災当日に作成 保安院公表■
 経済産業省原子力安全・保安院は2日、東日本大震災の発生直後に作成した、東京電力福島第1原子力発電所1~3号機の炉内状況の解析・予測資料を公表した。最悪の場合、3月12日未明に炉心溶融(メルトダウン)起きうるとしていた。

■電力会社に公平にやらせを「やらせ」た「やらせ三昧の保安院」■
 原子力保安院の四つの行動規範?→「強い使命感?」「科学的・合理的な判断?」「業務執行の透明性?」「中立性・公正性?」
http://bit.ly/sQSeaT

■保安院とは馴れ合いの北電■
 そして経産省の操り人形の高橋はるみ知事。安全対策に万全を期すというが高さ15mの防潮堤はいつのこと。バックに道と経済界。そのバックに町村衆議。そのバックに原発交付金目当てのニヤニヤ泊村村長。そのバックに騙され続ける泊村の村人。その代償は癌死亡率全道一

■もう手遅れ!4385倍の放射性物資検出■
 保安院は「漁業は行われていないうえ、今後、海流で拡散するため人が摂取するまでに相当薄まる」等と楽観。魚は移動するのです。相当薄まるという根拠がない。「海流の放射能は薄まることはない」

■国・保安院、東電、御用学者による嘘、デタラメの数々■ 
彼らが否定し続けたレベル7もメルトダウンも全て起きた。そして東電は工程表による空手形。挙げ句に政府の収束宣言。国民をマインドコントロールするマスメディアはバラエティやクイズ番組で愚民化する。安全プロパガンダで洗脳。
■東電の犬=警察 「やらせメール」でも動かず■
 警察は「No nuke」の小さな張り紙でさえ、デモ参加者を逮捕した。玄海原発の「やらせメール」は偽計業務妨害に当たらないのか。九電および保安院の関係者を、なぜ逮捕や家宅捜査できないのか。それとも、警察は東電の犬に成り下がったのか。


【原子力村の御用学者一覧】

■大臣官房特別顧問 元原子力安全・保安院長 寺坂信昭■
 原発事故や原子力シンポジウムでの「やらせ」問題を巡って更迭 月給 120万円 (基本給+地域手当) 年収 1900万~2000万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■元原子力安全・保安院長 広瀬研吉■
 九電(05年)、四電(06年)、東北電(06年)へのやらせ指示があったときの保安院長 月給120万円 (基本給+地域手当) 年収 1900万~2000万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■原子力委員会 委員長 近藤駿介■
 「モットーは暮夜無知をおそれ、明白簡易を心がけること。我が国が原子力科学技術の便益をそれに伴うリスクを低く抑制しつつ長期にわたって享受できるように、国民との相互理解を図りつつ、短・中・長期の政策を並行して企画し、推進していきます。」
■原子力村 癒着の相関図■
 メディアを操り国民の目を欺き、多くの人を被爆させた罪を償うどころか、未だに原発で金儲けを続けようという人間は、実名で糾弾され、責任を追及されるべきです。>>> http://bit.ly/JfSzw4
■原子力安全委員会 委員長 班目春樹■
 「社会制度の不備が作り出している様々な歪を直すことに少しでもいいから貢献したいと思っています」 月給 110万4480円 (月俸93万6000円+地域手当18%)年収 約1785万円 (月給12ヶ月 + ボーナス 約3.95ヶ月~)
■原子力安全委員会 委員長代理 久木田豊■
 元 名古屋大学大学院工学研究科 教授 専門:原子力熱工学 月給 110万4480円 (月俸93万6000円+地域手当18%)年収 約1785万円 (月給12ヶ月 + ボーナス 約3.95ヶ月~)
■原子力安全委員会 委員 久住静代■
 年間20ミリシーベルト問題・久住静代答弁「1~20mSvで学校が開かれることは、差し支えない」月給 110万4480円 (月俸93万6000円+地域手当18%)年収 約1785万円 (月給12ヶ月 + ボーナス 約3.95ヶ月~)
■原子力安全委員会 委員 小山田修■
 原子力安全委員が初の福島入り 県知事は「なぜ、いまごろ」と不快感あらわ(産経ニュース2011年4月17日) 月給 110万4480円(月俸93万6000円+地域手当18%)年収 約1785万円(月給12ヶ月 + ボーナス 約3.95ヶ月~)
■原子力安全委員会 委員 代谷誠治■
 3月23日の時点で福島原発の事故が「チェルノブイリ級」と認識 「評価は保安院の役割」 月給 110万4480円 (月俸93万6000円+地域手当18%)年収 約1700万円 (月給12ヶ月 + ボーナス 約3.95ヶ月~)
■日本原子力研究開発機構 理事長 鈴木篤之■
 震災後の理事長の挨拶 「『もんじゅ』をはじめとする原子力エネルギーに関する研究開発を中心に、(中略)、原子力エネルギーのさらなる飛躍に挑戦していきます。」 年収 およそ3700万円

■原子力安全委員会 所在地■
 〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1 
 中央合同庁舎 第4号館 6階 電話番号:03-3581-9918(直通)

■元原子力安全・保安院 院長 松永和夫■
 原発事故や原子力シンポジウムでの「やらせ」問題を巡って更迭 「早期勧奨退職」のため退職金に1100万円程度を上乗せ、総額7500万円程度 【給与(事務次官)】年収 約2300万円
■元原子力安全・保安院長 薦田康久■
 中部電(07年)へのやらせ指示があったときの保安院長 【給与(保安院長時)】 月給 120万円 (基本給+地域手当) 年収 1900万~2000万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■原子力委員会 委員 秋庭悦子■
 「持続可能な暮らしを支える原子力について皆様とご一緒に考え、安全・安心を願う国民の声を政策の中に活かしていきます。」月給110万4480円(月俸93万6000円+地域手当18%)年収 約1785万円(月給12ヶ月 + ボーナス約3.95ヶ月~)
■元原子力安全・保安院長 広瀬研吉■
 九電(05年)、四電(06年)、東北電(06年)へのやらせ指示があったときの保安院長 月給120万円 (基本給+地域手当) 年収 1900万~2000万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■元原子力安全・保安院長(初代)佐々木宜彦■
 退官後、06年から原発の検査業務を行う財団法人『発電設備技術検査協会』の理事長に天下り、現在に至る 月給120万円 (基本給+地域手当) 年収1900万~2000万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■原子力安全・保安院長 深野弘行■
 経済産業省近畿経済産業局長、経済産業省商務流通審議官と原子力安全・保安院原子力災害特別対策監を兼務、原子力安全・保安院次長>>>保安院長 月給 120万円 (基本給+地域手当) 年収1900万~2000万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■原子力安全・保安院次長 平岡英治■
 保安院の中で数少ない原子力の専門家だが、ほとんど表に出ない。月給92万~108万円 (基本給+地域手当) 年収約1600万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■原子力安全・保安院 審議官 根井寿規■
 「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」との発言内容を官邸側が問題視 即座に交代 【給与(保安院審議官)】月給 92万~108万円 (基本給+地域手当) 年収 約1600万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■原子力安全・保安院 審議官 黒木慎一■
 「福島原発事故の原因は津波によるものであった」と発言 月給92万~108万円 (基本給+地域手当) 年収約1600万円 (月給12ヶ月 + ボーナス)
■経済産業省大臣官房付経済産業事務官 西山英彦■
 
2011年3月13日、急遽、原子力安全・保安院担当として福島第一原発事故の記者会見を担当。保安院に所属していたのは2003年から2006年の約3年間だけで、原子力の専門家ではない。西山英彦審議官の娘は東電社員
■中小企業庁長官 鈴木正徳■ 元 原子力安全・保安院次長 「やらせ」要請問題 訓告処分 (当時 保安院次長)
■経済協力開発機構原子力機関次長 吉村宇一郎■
 2007年の浜岡原発プルサーマル・シンポでの「やらせ」要請問題の担当課長 戒告処分(当時 原子力安全・保安院広報課長)
■現職不明 伊藤敏■
 元 原子力安全・保安院 原子力防災課長 「やらせ」要請問題 自ら要請を依頼したにも関わらず処罰無し (当時 原子力安全・保安院 広報課長)
■元原子力安全・保安院 首席統括安全審査官 中村進■
 四国電力常務取締役 2002年「東電トラブル隠し事件」で、保安院はこれを2年間にわたり公表しなかったばかりか、告発者の氏名などを東電に通報。調査にあたっていた中村進首席統括安全審査官は四国電力取締役に天下り / 毎日放送
■元原子力安全・保安院係長級職 姓名不明■ 「やらせ」要請問題 訓告処分 2007年の浜岡原発プルサーマル計画に関するシンポで、中部電力に参加者の動員などを要請した。

■経済産業省 原子力安全・保安院 所在地■
 〒100-8986 東京都千代田区霞が関1-3-1
 電話番号:03-3501-1511 (経済産業省代表)


■美浜・もんじゅも断層再調査 保安院決定■
 計6原発に 朝日新聞>http://t.asahi.com/7rmk



■泊原発 高橋知事と北電の蜜月関係■
 高橋知事は当初、保安院が早急に北電に対し最終検査を受けるよう指導したことに対し「地方軽視だ」と反発。議会関係者からは「知事の反発はポーズにすぎない。初めから容認するつもりだった」との声が漏れた。
全文>http://bit.ly/R6R7Nk
 もともと高橋はるみ知事は原発を推進してきた経産省の官僚だった。富山県出身。祖父の高辻武邦氏は富山県知事を二期務めた。父親は経産省と関係が深い地元のガス会社の元社長。弟は現社長だ。
 旧通産省で先輩に当たる北海道選出の町村信孝衆院議員に誘われ、03年の知事選に自民党推薦で出馬し初当選。町村氏の父親で衆院議員や北海道知事を務めた町村金五氏は、高橋知事の祖父の高辻氏と旧内務省で同期という間柄だった。
 知事選では新人三氏を大差で破って三選を果たした。新人候補はそろって「脱原発」を掲げた。民主党推薦の候補は「原発に頼らない自然エネルギーの開発推進が重要」と強調。
 これに対し高橋知事は事故やトラブル発生時への対応について「しっかり検討していきます」と「検討」を口にするだけ。逆に「ただ、泊原発は一九九三年の北海道南西沖地震の際も影響なく、稼働停止すらしませんでした」と安全性を強調した。
 北海道電力との関係も深い。高橋知事の資金管理団体「萌春会」には、北海道電力の役員が毎年、個人献金していることが分かっている。
 しかも、会長経験者は十万円、会長、社長は五万円、副社長は三万円などと役職に応じた額が決まっており、毎年、ほぼ同じ時期に一斉に献金している。この「萌春会」の会長は、元北電会長で、北海道経済連合会(道経連)の会長も務めた南山英雄氏。
 さらには、道幹部が北電や関連会社に再就職していたことも真下道議らの調べで分かった。高橋知事が知事に就任した以降に始まっており、少なくとも四人が再就職していた。
 元議会事務局長が〇六年に北電調査役に就任し、昨年退職。ほかに元建設部参事が子会社の技術顧問に就くなど、三人が子会社に再就職し現在も在職している。
 運転再開へ向けてレールは敷かれていたわけだが、NPO法人「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表は「地震、津波の想定が甘かったため福島で事故が起きた。泊原発でもバックチェックや、活断層の影響の検討が不可欠だ」と、時期尚早だとみる。
 なぜ、これほど急ぐ必要があったのか。前出の伴氏は「『全機停止』は避けたいというのが原子力安全・保安院の意向なのだろう。玄海原発がやらせ問題で再開できなくなり『では泊原発を』となったのだろうが、規制当局が運転を促すのはおかしな話だ」と憤る。
 原発を津波から守る防潮堤はぜい弱だった。その一方で原発推進の国策を守る防護ネットは、あきれるばかりの周到さで国中に張り巡らされている。原発だけではなく制度や社会構造の“定期点検”も必要ということだろう。老朽化も怖い。東京新聞より


■東電、高橋フェロー「水素爆発かどうかわからないけれど、国が保安院が水素爆発と言っているから、もういいんじゃないの、この水素爆発で」
3号機水素爆発の際>http://bit.ly/TgMHa8

■水素爆発後はロクに確認もしないまま、「保安院がそう言っているんだから、いいんじゃないの。この水素爆発で」
(高橋明男フェロー)など、放言のオンパレードなのだ。

■大飯原発再稼働 数々の隠蔽工作と情報操作を行ってきた保安院■
 大飯原発の再稼働について安全基準を満たしているとしてお墨付きを与えた。支持率わずか20%の野田政権が政治判断とは喜劇です。福島第一原発事故後の再稼働は確信犯。もし原発事故が起これば、おおい町に同情も支援もない。

■東電、水素爆発確認せず広報 「保安院が言ってるから」■
 「要はさ、1号機を3号機に変えただけだってんでしょ。それで水素爆発かどうかわからないけれど、国が保安院が水素爆発と言っているから、もういいんじゃないの、この水素爆発で」 
朝日新聞>http://bit.ly/N9vJeK


■原発ストレステスト「不合格は存在せず」■
 安全性を「調べる」のではなく「示す」のが目的なのだ。保安院は「住民に安全性を理解してもらうための材料」(東京新聞)と説明している。「安全性をチェックする」と説明されれば、不合格もあると思ってしまうが、実は結論は初めから合格しかない。
 ずばり言えば、これは国民をだます八百長、茶番である。テストという言葉を使って、あたかも不合格もあるかのように誤解させる。そのうえで首相が「安全でした」ともっともらしく確認する芝居を演じて地元を説得する段取りである。
※週刊ポスト3/30



■原子力村の一族で固めた原子力規制委員会=原子力規制委員長に田中俊一氏 委員に大島元国連大使ら■ 
『原子力村 癒着の相関図』>>> http://bit.ly/I3QjE1



原子力村の一族

■原子力村の一族1■ 「国及び業界団体」 原子力委員会:国の原子力政策大綱を定める最大の行政機関。大学教授や東電の尾本彰顧問ら5人で構成されている。 by ウィキペディア「原子力村」
■原子力村の一族2■ 原子力委員会:原子力安全・保安院が行う安全規制をダブルチェックする機関。傘下に専門審査会や部会を多数抱える。
■原子力村の一族3■ 原子力安全・保安院(NISA): 原発の安全規制を担当。しかし経済産業省の事務官僚らで構成されているため専門性は低い。
■原子力村の一族4■ 資源エネルギー庁:インフラ政策の推進を担う経産省の外局。石田徹元長官など東電の天下りが常態化している。
■原子力村の一族5■ 原子力安全基盤機構(JNES):原発の検査業務などを行う。役員は経産省の役人、大学教授ら。
■原子力村の一族6■ 総合資源エネルギー調査会:経済産業大臣の諮問機関。分科会の原子力安全・保安部会の委員には東電副社長など。
■原子力村の一族7■ 原子力部会:委員には東電常務、関電社長など業界関係者多数。
■原子力村の一族8■ 日本原子力研究開発機構(JAEA):国内有数の原子力研究機関で職員数約4000人。2010年9月まで東電の早瀬佑一元副社長が副理事長。2005年に日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が統合。
■原子力村の一族9■ 「業界団体」日本原子力技術協会(JANTI):民間の自主規制機関。電力9社やメーカーが会員。
■原子力村の一族10■ 日本原子力産業協会(JAIF):理事に東電の木村滋副社長。
■原子力村の一族11■ 国際原子力開発(JINED):原子力設備のインフラ輸出を目指す目的に設立。社長は東電の武黒一郎フェロー。
■原子力村の一族12■ 日本原燃:ウランの濃縮、使用済み核燃料の再処理を手がける。歴代の会長は東電社長が務めている。
■原子力村の一族13■ 電気事業連合会(電事連):歴代の会長は東電社長らが務めている。
■原子力村の一族14■ 電力中央研究所:業界研究機関。評議員に東電社長。
■原子力村の一族15■ 「民間の原発企業」電力会社(9社):北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力。
■原子力村の一族16■ 主契約者:東芝、日立製作所、三菱重工業。
■原子力村の一族17■ 土建:竹中工務店、大林組、鹿島、熊谷組、五洋建設、清水建設、大成建設、西松建設、前田建設工業、奥村組、ハザマなど。
■原子力村の一族18■ プラント工事:東芝プラントシステム、太平電業、日立プラントテクノロジー。
■原子力村の一族19■ 素材:神戸製鋼所、JFEスチール、新日本製鐵、住友金属工業、日立金属。
■原子力村の一族20■ ウラン権益:海外ウラン資源開発、出光興産、住友商事、丸紅、三菱商事など。
■原子力村の一族21■ 原子炉、タービン、ポンプ等:IHI、川崎重工業など。
■原子力村の一族22■ 発電機:東芝、日立、三菱電機など。
■原子力村の一族23■ 燃料:グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン、原子燃料工業、三菱原子燃料。
■原子力村の一族24■ その他:イトーキ(特殊扉)、岡村製作所(特殊扉)、岡野バルブ製造(バルブ)、電気化学工業(硼素)、日本製鉄所(発電機や加圧器の部材)、オルガノ(水処理施設)、木村化工機(輸送機器)、イーグル工業(特殊バルブ)、新日本空調(空調)。
■原子力村の一族25■ その他:助川電気工業(模擬燃料集合体)、東亜バルブエンジニアリング(バルブ)、アトックス(原発保守管理)など。『原子力村 癒着の相関図』>>> http://bit.ly/I3QjE1


■原発事故の隠蔽工作■
 政府、保安院、原子力安全委などの隠蔽工作は、ほぼ見えてくるが、マスメディアの隠蔽工作は、なかなか見えてこない。何故、マスメディアはTV局同士ダンゴになれるのか。電通があるからか。報道番組はなぜ、金太郎飴のように同じような内容なのか。やはり談合報道か。
■原子力安全・保安院のストレステスト 2大問題を専門家が指摘■
NEWSポストセブン>http://bit.ly/HffEzW


■耐震性2割減「妥当」 伊方3号機耐性評価で保安院方針■
 ストレステスト(耐性評価)について、1次評価の論点をまとめた。四電は原発が耐えられる地震が想定の1.86倍と主張したが、2割程度低い1.5倍に下がる可能性が高いことがわかった。
朝日新聞>http://bit.ly/GICxqQ

■保安院の定年後の美味しい世界■
 退官時(勧奨退職2割増)に8000万円近い退職金をもらい、利権先に天下ります。年金も手厚い。西山審議官の娘が東電に入社していたように、子女の就職も監督先の関連企業に押し込むので困らない。まさに至れり尽くせり。

■敵前逃亡の保安院■
 311震災当日、福島第一原発に詰めていた保安院全員が安全圏に敵前逃走。役立たずの保安院の給料→保安院院長は年収2000万円、次長、審議官、審査官らは年収1600万円。更に定年退官時に8000万円近い退職金を貰い利権先に天下り。そして審議官の女性問題へ発展!

■原子力規制庁は同じ穴のムジナで構成!■
 経産省からの独立をうたった規制庁は保安院や原子力安全委員会、文部科学省の原子力規制部門などの業務を一元化し約480人体制で発足。職員は保安院から約350人、安全委から約70人、文科省から約45人などが配属予定。保安院の職員が全体の7割に。
■規制先から報酬 保安院関連の12委員■
 経済産業省原子力安全・保安院は9日、保安院の審議会などの委員の中に、規制を受ける企業や組織からお金を受け取って活動し、公正性を疑われる可能性がある委員が12人いたと発表した。
朝日新聞>http://bit.ly/HJB2wS

■「原発事故に責任」菅氏謝罪 国会事故調 東電批判も■
 事故の責任を認めながらも、3時間近くに及んだ質疑では自身の判断の正当性を強調。さらに東電や電気事業連合会を「原子力ムラ」と断じ、原子力安全保安院とともに厳しい批判を随所で展開した。
朝日新聞>http://bit.ly/KX00qX

■国会事故調 菅前首相「過剰介入」など論点整理に反論■
 「原子炉への注水も東電単独では実行できず、自衛隊などに官邸が出動を要請した。保安院が機能しない中、直接対応せざるを得なかったと今でも考えている」と主張した。
 
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原子力安全・ 保安院

組織
上部組織
・資源エネルギー庁
・内部部局 審議官4

地方機関
・産業保安監督部、原子力保安検査官事務所

概要
・所在地
東京都千代田区霞が関1丁目3番1号
・定員 803名
(本院443名、監督部等360名)(2007年10月)
・年間予算
376億4000万円
(2008年度)
・設置 2001年1月6日

前身
科学技術庁原子力安全局の原子力安全部門、通商産業省環境立地局の産業保安部門など
原子力安全・保安院

原子力安全・保安院(げんしりょくあんぜん・ほあんいん、英語: Nuclear and Industrial Safety Agency、略称:NISA)は、かつて存在した日本の官公庁のひとつで、原子力その他のエネルギーに係る安全及び産業保安の確保を図るための機関[2]であり、経済産業省の外局である資源エネルギー庁の特別の機関であった。2012年(平成24年)9月19日に廃止され、環境省の外局である原子力規制委員会へ移行した[3]。
東京都千代田区霞が関の本院の下、地方機関として、全国の所要の地に産業保安監督部、原子力保安検査官事務所などが置かれていた。
組織の位置付け
経済産業省の一機関であり、法令上の位置付けは「資源エネルギー庁の特別の機関」とされた。2001年(平成13年)1月6日、中央省庁再編の際に新設され、初代院長には佐々木宜彦が就任した。この再編で経済産業省に原子力安全・保安院が新設された代わりに、経済産業省工業技術院が中央省庁組織から外れている。
任務
原子力安全・保安院は、次の各号に掲げる事務をつかさどっていた[4]。
1.原子力に係る製錬、加工、貯蔵、再処理及び廃棄の事業並びに発電用原子力施設に関する規制その他これらの事業及び施設に関する安全の確保に関すること。
2.エネルギーとしての利用に関する原子力の安全の確保に関すること。
3.火薬類の取締り、高圧ガスの保安、鉱山における保安その他の所掌に係る保安(以下「産業保安」という。)の確保に関すること。
4.所掌事務に係る国際協力に関すること。
5.前各号に掲げるもののほか、法律(法律に基づく命令を含む。)に基づき経済産業省に属させられた事務

このように、本院は「原子力安全」と「産業保安」とが主な所掌事務で、決して原子力関係のみを専門としている組織ではない。原子力、電力、都市ガス、高圧ガス、液化石油ガス、火薬、鉱山関係の施設や産業活動の安全規制、保安を所管し、これらの施設に対しては必要に応じて、立入検査、報告徴収、改善命令等を行うことができた。

エネルギー行政の 変遷
中央省庁再編前の所掌
中央省庁再編前は、関係する行政事務は次のように分散して所掌されていた。
・原子力安全 科学技術庁原子力安全局の所掌事務
・資源エネルギー庁の所掌する原子力発電施設の安全に関する事務

産業保安
・ 通商産業省環境立地局の所掌する、高圧ガス、液化石油ガス、火薬類、鉱山の保安に関する事務
・資源エネルギー庁の所掌する、電気工作物、都市ガス、熱供給の保安に関する事務
中央省庁再編後の 所掌
 上記の中央省庁再編前の所掌のうち、科学技術庁原子力安全局が所掌していた事務の中で試験研究用原子炉についての安全規制など一部の事務は文部科学省が承継したが、その他については新たに設置された原子力安全・保安院が一元的に所管することとしたものである。
地方機関
地方機関については当初は一元化せず、旧通商産業省の地方支分部局だった鉱山保安監督部を原子力安全・保安院の地方機関として移行させ、産業保安事務のうち鉱山保安のみを引き続き所管し、その他の産業保安事務については各経済産業局が引き続き所管していた。2005年4月1日に鉱山保安監督部を改組して経済産業局から鉱山保安以外の産業保安事務を移管承継し、これら産業保安事務を一元的に所管する産業保安監督部を設置した。

検査事務

原子力施設に対する検査事務のうち、専門的実務的検査については自ら行わず公益法人に第三者委託されていたが、公益法人制度改革の流れの中で行政委託型公益法人のあり方が見直され、これら一部の検査事務を原子力安全・保安院から切り離し独立行政法人に行わせることとなり、2003年10月1日に新たに独立行政法人原子力安全基盤機構が設立され業務が移管された。
組織
院長
次長
審議官(核燃料サイクル担当、実用炉担当、原子力安全基盤担当、産業保安担当各1名)
首席統括安全審査官
企画調整課
国際室
原子力安全広報課
原子力安全技術基盤課
原子力安全特別調査課
原子力発電安全審査課
原子力発電検査課
核燃料サイクル規制課
核燃料管理規制課
放射性廃棄物規制課
原子力防災課
保安課
電力安全課
ガス安全課
液化石油ガス保安課
鉱山保安課
歴代院長
佐々木宜彦 - 2001年1月
松永和夫 - 2004年6月
広瀬研吉 - 2005年9月
薦田康久 - 2007年7月
寺坂信昭 - 2009年7月
深野弘行 - 2011年8月
脚注
1.^ 原子力安全・保安院『平成20年度原子力安全・保安院関係予算案の概要』2007年12月。
2.^ 経済産業省設置法(平成11年法律第99号)20条2項。
3.^ “原子力規制委、人事は横滑り 保安院と安全委19日廃止”. 朝日新聞社 (2012年9月18日). 2012年9月18日閲覧。
4.^ 経済産業省設置法20条3項、4条1項57号から59号まで、62号及び64号。 
 ウィキペディア
原子力規制委、 人事は横滑り  保安院と安全委 19日廃止

経済産業省原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会が19日、廃止される。18日、保安院の深野弘行院長は最後の記者会見を開き、東京電力福島第一原発事故を防げなかったことを謝罪した。二つの組織は新たに原子力規制委員会に統合され、原発の安全確認や基準づくりを引き継ぐ。

 深野院長は「専門性を持った人材の確保や危機管理への準備、常に規制を見直していくことへの努力が足りなかった。その背景には安全神話に安住していた面があることは否定できない」と述べた。

 また、この日午前に最後の原子力安全委員会が開かれた。安全委が事故をふまえて見直した指針案を、原子力規制委が近く定める新基準に盛り込むよう求めることを決めた。班目春樹委員長は、これまでの体制について「原子力規制があまりにも形骸化していた。(原子力規制委には)実効性のある規制をめざしてほしい」と述べた。

 朝日新聞
原子力規制委員会
 原子力規制委員会 設置法案の概要

一 目的
原子力利用に関する政策に係る縦割り行政の弊害を除去し、並びに一の行政組織が原子力利用の推進及び規制の両方の機能を担うことにより生ずる問題を解消するため、原子力利用における事故の発生を常に想定し、その防止に最善かつ最大の努力をしなければならないという認識に立って、国際的な基準を踏まえて原子力利用における安全の確保を図るため必要な施策を策定し、又は実施する事務を一元的につかさどるとともに、委員長及び委員が専門的知見に基づき中立公正な立場で独立して職権を行使する原子力規制委員会を設置し、もって国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資することを目的とする。
二 概要
1 関係組織の一元化及び機能強化
○環境省の外局として、原子力規制委員会を設置 (いわゆる 「3条委員会」)
・ 原子力安全委員会及び原子力安全・ 保安院の事務のほか、 文科省及び国交省の所掌する原子力安全の規制、 核不拡散のための保障措置等に関する事務を一元化
○原子力規制委員会に原子力規制庁と称する事務局を設置
・原子力規制庁の全職員に、原子力推進官庁との間のノーリターンルールを適用
○(独)原子力安全基盤機構(JNES)を可能な限り速やかに廃止することを明記
○平時のオフサイ ト対策のうち関係機関の調整等を行う組織として、内閣に原子力防災会
議を設置 (※技術的・科学的判断を要するものは原子力規制委員会が行う)
2 原子力安全のための規制や制度の見直し
①原子炉等規制法の改正
○重大事故対策の強化、最新の技術的知見を施設・運用に反映する制度の導入、運転期間の制限 等
※改正後の規定については、施行の状況を勘案して速やかに検討が加えられ、必要があると認められるときは、その結果に基づいて所要の措置が講じられることとされている。
②原子力災害対策特別措置法の改正
○原子力災害予防対策の充実
○原子力緊急事態における原子力災害対策本部の強化
○原子力規制委員会が専ら技術的・専門的な知見に基づき原子力施設の安全の確保のために行うべき判断の内容に係る事項を、 原子力災害対策本部長の指示対象から除外
○原子力緊急事態解除後の事後対策の強化
○原子力災害対策指針の法定化

三 施行期日
○原子力規制委員会の発足は、公布の日から3月内で政令で定める日 (「施行日」)
○原子炉等規制法の改正は、施行日に加え、平成25年4月1日、施行日から10月内で政
令で定める日及び施行日から1年3月内で政令で定める日と段階的に施行
原子力規制委員会 設置法
原子力規制委員会
原子力規制委員会設置法
本文
(PDF)
原子力規制委員会設置法
要綱
(PDF)
原子力規制委員会設置法
の概要
(PDF)
原子力規制委員会 委員長プロフィール
田中 俊一(たなか しゅんいち、1945年1月9日[1] )は、日本の工学者(工学博士[2])。専門は、放射線物理[3]。初代原子力規制委員会委員長
いわゆる「原子力ムラ」の関係者だという意見がある[1]
経歴
  • 1945年 福島県福島市出身
  • 1963年3月 福島県立会津高等学校卒業
  • 1967年3月 東北大学工学部原子核工学科卒業[5][1]
  • 1967年4月 日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)入所[4][1]
  • 1978年12月 工学博士(東北大学)[1]
  • 1992年4月 日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構) 原子炉工学部遮蔽研究室長[4][1]
  • 1997年12月 日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構) 企画室長[1]
  • 1999年4月 日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構) 東海研究所副所長[4][1]
  • 2002年7月 日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構) 東海研究所所長、理事[4][1]
  • 2004年1月 日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構) 東海研究所副理事長[4][1]
  • 2005年10月 独立行政法人日本原子力研究開発機構特別顧問[1]
  • 年 日本原子力学会会長[6]
  • 2007年1月 - 2009年12月 原子力委員会委員長代理[4][2][5][1]
  • 年 NPO法人放射線安全フォーラム副理事長[4]
  • 2010年4月 財団法人高度情報科学技術研究機構会長[5][1]
  • 2012年4月 一般財団法人高度情報科学技術研究機構顧問[3][1]
  • 2012年9月 環境省原子力規制委員会初代委員長
主張
  • ・2011年4月1日
  • 状況はかなり深刻で、広範な放射能汚染の可能性を排除できない。原子力災害対策特別措置法に基づいて、国と自治体、産業界、研究機関が一体となって緊急事態に対処することを求める提言[7]

  • ・2011年8月23日
  • 国(政治)が取組むべき緊急課題は、(1)国の責任で放射能除染に早急に着手すること、(2)放射能除染に伴う廃棄物の最終処分方法を早急に提示すること(3)住民に対する健康管理[8]

  • ・2011年9月1日
  • 100ミリシーベルト以下なら健康への影響は大きくない[9]

  • ・2011年7月25日
  • 放射線の健康影響 JCO臨界事故による住民に対する最大の影響は心的ストレス[10]
ウィキペディア
「いかさまテスト」の 片棒担ぐ 安全委斑目氏の 姿勢に批判の声
 国民をあざむく野田政権の姿勢も問題だが、もっと本質的にダメなのは原子力安全委員会だ。有名になった委員長の班目春樹はもともと東京大学の教授である。学者は本来、政治的思惑とは無関係に自らの見識と科学的知見にしたがって意見を述べる役割を期待されているはずだ。
 ところが、原子力安全委は今回のストレステストが再稼働に向けた手続きの一環で「最初に結論ありき」であるのを知りながら、保安院の評価を確認する役をふられている。
学者が官僚と政治家の判断を裏打ちする役割を担おうとしているのだ。これでは政官学業の「原子力ムラ」が一体となって原発を推進した体制と変わりない。

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