泊原発の再稼働に反対します
2011年8月14日 
 元 国家公務員 石川 栄一 
 
現在、「福島第一原発事故」は、既に小生が予測したように最悪の事態に陥っており、現在は、残念ながら末期症状の延命治療段階であると考えます。
この間、政府や保安院、原子力安全委は、レベル7やメルトダウンなどの最悪の事態が起きていることを知りながら、隠蔽を繰り返し、国際メディアからも批判されております。更にセシウム汚染牛の全国流通や「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」情報の隠蔽で、全国民が放射能汚染される事態に陥っております。
このように国や電力会社そして専門家の隠蔽体質だらけの中で、いくら安全と言われても、全く信用が出来ません。まして北海道は、高橋はるみ知事が強く推進してきた「日本の食糧基地」や「観光立国」の夢も、泊原発推進でご破算になってしまう恐れがあります。
諸外国は、福島第一原発事故で、日本の全原発を不安視している状況です。国際社会を甘く見ないよう、泊原発におかれましても慎重に対応されますようお願いします。
また、各政党は、御用学者の嘘や誤魔化しに惑わされることが無きよう、しっかりとした知識を身につけられますようお願いします。
 
泊原発諸問題 小生がツイッターで発信した主な意見 
 
<焦る交付金漬けの泊村> 泊原発は1号機が定期検査のため停止中。電源三法交付金の中には発電量に応じて支払額が決まるものもあり、停止が長引けば、地元自治体への交付金にも影響が出る。地元4町村には北電が電源三法交付金とは別に、地域振興資金や漁業、農業の振興資金を支払っている。

<道・地元への21年間の総額> 泊原発稼働21年間で、道と地元4町村に支払われた原発関連の交付金や税収の総額が約959億円に上る。最も多いのは泊村の約546億円で、歳入総額の57%に達していた。巨額の交付金や税収をもたらす原発に、地元自治体の財政が大きく依存している実態。

<泊原発マネー959億円 21年間の総額> 泊原発が営業運転を始めた1989年度か2009年度までの21年間で道と地元4町村に支払われた原発関連の交付金や税収の総額が約959億円に上ることがわかった。最も多いのは泊村の約546億円で、歳入総額の57%に達していた。麻薬漬け。

<商魂丸出しの北電社長> 2012年3月期の連結、単体決算の業績予想は、ストレステストの実施などに伴い、定期検査中の泊原発1号機と、8月下旬から定検に入る泊原発2号機の再稼働の見通しがはっきりしない、として4月末に発表した黒字予想を撤回。売上高、利益とも「未定」とした。(朝日)

<脅す北電社長> 佐藤社長は今冬の電力供給について「泊原発3号機が停止するなどしなければ今は行ける、と思っている。暖房やロードヒーティングを切ってくれと言うわけにはいかない」とし、現時点では節電要請しない。つまり、3号機が停止すると暖房やロードヒーティングを切ると言う脅し。

<三十数人が北電の社員が出席> シンポは泊原発3号機でのプルサーマル計画を地元に説明するため、08年8月に開催。北電によると出席者325人のうち三十数人が北電の社員だった。社内回覧などを通じて原子力部門や会場に近い小樽支店などの社員にシンポ開催を知らせていたという。(朝日)

<幻の食糧基地・北海道> 泊原発の本格稼働が始まる可能性。高橋知事は政府の説明を待つが、北電は見切り発車の可能性。食糧基地を目指していた北海道は夢のまた夢。観光客も激減。更に台風だ。最低でも例年1回は東北から北海道を通過。魚介類、農作物が汚染される恐れ。大自然も汚染される。

<泊原発> 高橋道知事は道の電力の4割を泊原発に依存している現状では脱原発は現実論ではないと述べる一方、自然エネルギーの開発を進めるとのこと。福島第一原発からの放射能の流出、排出が収まらなければ魚介類や農産物が汚染されるのは確実。そのときになって慌てふためいても遅いのだ。

<泊原発> 道と泊村は、道民の生活よりも経済を優先した泊原発プルサーマル発電認可と2008年サミット誘致。しかしその間、夕張市破綻問題、ふるさと銀河線廃止、北海道新幹線開通後の在来線切離し問題。北海道財政悪化。支庁再編問題。道警裏金問題など多くの問題は闇の中。

<泊原発> 非現実的な泊原発事故訓練で問題なしと、保安院。大地震が起きたら、道路もトンネルも崩壊し非常用電源車や燃料補給車さえも現場まで辿り着けない。それでも北電は泊原発を再開するのか。

<食糧自給率200%> 日本の食糧自給率40%程度。しかし北海道の食糧自給率100%以上。道州制や北海道独立もあり得る。榎本武揚や新撰組の土方歳三の夢を叶えるときが来た。水源も豊富。農産物、乳製品も豊富だが、水産物は放射能の影響があって不安要素。泊原発再稼働で全てご破算に。

<福島第一原発と同じ道> 村を存続するためには「原発誘致も、やむを得ない」と。米英仏蘭国に対する宣戦布告も「やむを得ない」だったと言う。しかし原発マネーで過疎化を止めることは不可能だ。泊原発の原発交付金を廃止し、泊村を存続するには、当面は札幌市と合併し泊地区としたらどうか。

<自民党の町村氏 「脱原発」姿勢の札幌市長を批判> 自民党の町村議員は「原発に依存しないというなら、市長の責任で消費電力を減らすのが論理」と批判した。また泊原発については、泊村など原発周辺4町村で運転継続を望む声があるとしたが、原発交付金を貰いたいだけだ。

<米と水は北海道に> 今後、予想される米不足と水不足。札幌で暮らす市民には、有り余るほど米があり水が使える。決して喜べることではないが、北海道ではミネラルウォーターで、村おこし町おこしが出来るかも。しかし、泊原発が再稼働すると、食糧基地は勿論のこと、水資源もご破算に。

<泊原発> 経産省は2010年11月、3号機のプルサーマル計画を許可。道民をバカにする。彼らは安全性よりも経済性を優先。その結果大惨事を招く。その裏には道内経済界と原発推進派がいる。北海道は、わが国の食糧基地を目指している。しかし泊原発のプルサーマル計画でご破算だ。

<原発再稼働容認> 管総理が安全なら原発再稼働容認としている。しかし、安全な原発などどこにもありません。泊原発にしても津波対策が出来ていないのと、原発までの国道が一本道のため、地震で崩壊したら電源車も走れません。再稼働容認は政財界と、原発交付金が欲しい地域住民の意向かと。

<泊原発、隠蔽工作で有名な保安院のお墨付き> 大地震が起き、全ての電源が遮断されても、「電源車が無事に生き残っている」という愚かな発想。電源車の給電時間は数時間。道路の崩壊で燃料供給は不能。その後の原子炉の冷却はどうなるのか。北電も分かっていながら周辺住民を騙す悪質さ。

<泊原発>泊原発は北海道にとって「疫病神」。高橋知事が日本の食糧基地を目指すのであれば、即刻停止すべき。北海道では電力消費が多いエアコンや電熱器はほとんど無い。また大規模工場もない。20年以内に人口は100万人も減少。札幌政財界のみが原発で利権をむさぼる。

<泊原発、保安院がお墨付きを与える> 福島原発事故で数々の隠蔽工作と情報操作を行ってきた保安院が、泊原発の再稼働について安全基準を満たしているとしてお墨付きを与えてきた。北大の御用学者も問題なしとしている。原発安全神話は泊原発でゾンビの如く蘇るのか。

<北海道の脱原発案> 高橋知事が泊原発は過渡的で将来、自然エネルギーに転換するとの方向性。しかし交付金という麻薬に頼り切っている周辺市町村はどうなる。その時点で札幌市に組み入れれば財政破綻することはないかな。札幌市泊地区のように。代替エネルギーは地熱、風力、水力、太陽光。

<北海道の死神> 北海道ではエアコンは全く必要ありません。暑い真夏日でも網戸とウチワで十分です。大規模工場もありません。苫東工業地帯も獣道と化し、石狩湾新港も釣り堀になっている状態。田舎はすごしやすくてノンビリ出来ます。しかし泊原発を造った馬鹿者がおります。北海道の死神。

<泊村民の騙し方> 御用学者の典型、奈良林直北大教授 サンデースクランブルに出演。「”プルトニウムより塩の方が危険”、プルトニウムは経口摂取なら32gが致死量」などと、プルトニウム安全論を展開。泊原発講演会でも盛んに、正直で素朴な泊村民に訴えている。

<泊原発> 東日本大震災の津波を想定して高さ15mの防潮堤を造る話は、高橋知事の再選でどこかに吹き飛んでしまった。そもそも自然災害の想定などできるわけがない。あの田老地区の1000億円以上かけて建造した日本最大の防潮堤(高さ10m)でさえ軽々と乗り越えられた。泊原発即刻停止

<泊原発など無用の長物に> 北海道の人口は毎年4~5万人も本州方面に流出。 20年後には札幌圏に道民全人口の7割が集中し、しかもその7割が高齢者である。当然、地方の過疎化が進み、医療、教育の場が札幌圏に集中する。そうした現状では電力の消費が落ち、泊原発など無用の長物になる。

<脱原発> 高橋道知事は電力の4割を泊原発に依存している現状では脱原発は現実論ではないと述べる一方、自然エネルギーの開発を進めるとのこと。福島第一原発からの放射能の流出、排出が収まらなければ、魚介類や農産物が汚染されるのは確実。そのときになって慌てふためいても遅いのである。

<泊原発> 4月の保安院立ち会いでの訓練。福島第一原発事故と同規模を想定して訓練を行った。電源車が活動したが給電能力は2〜3時間しか持続しない。まったく想定の意味が分かっていない。数年以内に泊原発大事故が起きたら、国会で「福島第一原発事故の教訓が生かされなかった」と答弁か。

<泊原発> 保安院が立ち入り検査した際、北電は「福島第一原発のような事故が起きても放射能を外部に出さない」と強調。15mの防波堤を検討中とか。原発の本質を分かっての発言だから尚更始末が悪い。道民を愚弄している。天災の予測が出来るのなら事故など起きないし、原発など作らない。

<泊原発> 地震や津波だけではなく、テロ攻撃にも極めて虚弱。立地的にも無防備。浜岡原発のように重機関銃を備えた警備装甲車もなければ、警察車両も一切無し。平和だ。しかし現実に原因不明の小火騒ぎが数回起きている。地域住民は交付金でホクホクだが、周辺住民はビクビクだ。

<泊原発> 立地的にテロリストに狙われやすい。泊原発の外部電源と非常用電源は携帯用ロケット弾で簡単に破壊。電源車があっても、給電時間は数時間程度。国道229号線の一本道を封鎖されたら、それも不能。しかも泊原発真裏のトンネルを崩壊させられたら復旧作業さえ全く不能。警備も不能。

<泊原発> 泊原発の原発事故を想定した電源喪失-想定訓練は形だけ。非常用電源車の電力供給可能時間は二時間半程度。それ以上は電源車に燃料を給油しなければならない。しかし泊原発に行くには国道の一本道。この道が崩れたら燃料補給は不能。非常用電源車さえ通行不能に陥る可能性がある。

<北海道観光客減> 新聞やTVメディアでは風評被害で観光客が減少しているなどと報道しているが、真の原因は、福島第一原発事故と、泊原発の危険性であることは明白である。それの自覚症状がない知事と周辺市町村の認識の甘さと鈍感さで、今後ますます観光産業を衰退させるだろう。

<福島は対岸の火事。原発安全神話> ニセコ町のホクレンGSでは、「福島は酷い。しかし原発は必要。住めなくなったら皆、北海道に来ればよい。原発より羊蹄山の噴火が怖い」と述べていた。福島は対岸の火事と受け取れる。泊原発周辺市町村は、今でも原発安全神話が息づいていた。

<原発安全神話> 泊原発周辺で聞いてみた。30K圏内では特に対策会議のようなものはなく報告会とか説明会のみ。1993年の北海道南西沖地震では16.8mの津波被害(奥尻)なのに泊原発の防波堤9.8mは低すぎる。しかし、現実的な北海道新幹線開通後のJR在来線切り離しの方が問題。

<泊原発の諸悪の根源> 原発利権に群がる政財界が諸悪の根源。泊原発ではいままで数回、不審火が発生。しかし原因を究明しないでうやむや。そしていま北電は「冬は電気が足りなくなる」などと根拠のない脅しをかける。たかが電力のために、原発を再稼働させるとは愚の骨頂。暖房は殆どが灯油。

<泊原発「簡単にゲリラにやられる」> 浜岡原発の場合は装甲車二両と重機関銃で警備。更にパトカー八台で警邏。しかし神出鬼没がゲリラ戦法。中央制御室が制圧されれば機動隊もお手上げだ。泊原発は一本道。国道と裏側のトンネルを破壊されたら警備隊増援も無理。

<泊原発プルサーマル> 北電もそうですが、まともな電力会社は日本には皆無。利益優先は全てを腐らせる。周辺市町村は、腐った原発交付金を貰って、町民を腐らせる。いったん事故が起これば、日本全土を放射能で汚染し、大気と海洋汚染で全世界に放射能汚染が拡散する。

<泊原発「町村氏、警備強化を」> 「海の方に鉄条網が張ってあるだけ。簡単にゲリラにやられると思う」と訴える。泊原発も非常用電源車を含む電源全てを破壊するだけで福島並になる。ロケット弾で攻撃されなくても中央制御室がゲリラに制圧されれば、機動隊も手が出せない。

<トラブル連発の泊原発> 北海道古宇郡泊村にある北海道電力の原子力発電所。合計3機。3号機はプルサーマル発電を予定。過去、明らかになっているだけで10件のトラブルが発生。福島後の再稼働は確信犯。泊原発特集→http://ggtms.com/p/gptomari.html

<泊原発。非常用電源車は大震災には無能> 大震災でも非常用電源車が使えるという発想自体が間違い。道路が崩壊、瓦礫の山の中では、非常用電源車や燃料補給車は動けません。仮に使えたとしても、2時間程度。「非常用電源車があれば大丈夫」という発想も、2時間程度しか考えなかったのだろう。

<泊村民の騙し方> 御用学者の典型、奈良林直北大教授 サンデースクランブルに出演。「”プルトニウムより塩の方が危険”、プルトニウムは経口摂取なら32gが致死量」などとプルトニウム安全論を展開。泊原発講演会でも盛んに泊村民に訴えている。奈良林教授は、北電社長と同じ東工大出身。

<東電原発事件> サンデースクランブル(5/15)に北大工学研究科・奈良林直教授「プルトニウムより塩の方が危険で有名」が出演。コメンテータ「メルトダウンで最悪な状態は」の質問にたいし、奈良林直教授は「再臨界の可能性は低いが冷却作業を続けなければならない」と逸らした。

<御用学者はいずこへ> 原発マネーに汚染されていた北大の原子力系教授は、おとなしくなったそうです。しかしTVに出演した「プルトニウムより塩の方が危険」北大工学研究科・奈良林直教授(東工大出身)は、「原発を停止すると日本の産業が墜落する」などと、日本や全世界に恥を晒す。

<東電原発事件> 原発が止まれば日本経済が墜落するなどと脅しをかけた北大・奈良林教授。氏は「プルトニウムより塩の方が危険で有名」が出演。コメンテータ「メルトダウンで最悪な状態は」の質問にたいし、奈良林教授は「再臨界の可能性は低いが冷却作業を続けなければならない」と逸らした。

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以上ですが、これからもインターネットで泊原発の廃止を訴え続けます。

 原発事故からの教訓
国家公務員 文部科学技官 石川栄一
 
(1) 事故は思いがけないことから起こり、予想外の経過をたどる。
(2) フェイルセーフ、フールプルーフはあり得ない。
(3) 事故の際の現場担当者は、信じられないほど楽観的である。
(4) 事故の通報は遅れる。
(5) 関係者はあらゆる手を尽くして事故を秘密にする。
(6) 事故の影響は過少評価される。
(7) 経済性のためには、少々の安全は犠牲にされる。
(8) 被害者は、因果関係がはっきりしないのをいいことに切り捨てられる。

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